JPS5932085B2 - 植物育苗培地とその製造法 - Google Patents

植物育苗培地とその製造法

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JPS5932085B2
JPS5932085B2 JP56040373A JP4037381A JPS5932085B2 JP S5932085 B2 JPS5932085 B2 JP S5932085B2 JP 56040373 A JP56040373 A JP 56040373A JP 4037381 A JP4037381 A JP 4037381A JP S5932085 B2 JPS5932085 B2 JP S5932085B2
Authority
JP
Japan
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head
water
fibers
pleated
growing medium
Prior art date
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Expired
Application number
JP56040373A
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English (en)
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JPS57155921A (en
Inventor
薫 木上
一二 野中
富久 大美賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasaki Paper Mfg Co Ltd
Original Assignee
Takasaki Paper Mfg Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水稲自動田植機用の水稲苗を育苗箱で育成する
際に使用する育苗用培地並びに各種植物の育苗用培地に
関するものであり、その目的とするところは解繊した繊
維に水を加えて頭とこれに連続する襞状の長い尾とを有
するように多数の単繊維体を形成し、この単繊維体群に
接着剤を添加攪拌混和した混合物を、所定の型箱に嵩高
な状態で積み重ね加熱し、マット状培地に成形するか、
前記混合物を帯状に仕立てて加熱成形し、これを適当寸
法に切断してマット状培地に成形するものであるから、
多数の各単体繊維体側々の頭がジグザグ状に配列すると
ともに、個々の頭に連続する襞状の長い尾同志が物理的
に絡合接着した海綿状組織となり、全体として多孔性を
有するため、瞬間吸水性、排水性、通気性並びに種子の
発根時における培地内への貫入性を効果的にした育苗培
地を提供することである。
従来育苗用マットの主素材としては、木質等の植物性繊
維素系と合成樹脂系とあるが、土に還元し得る生物分解
性を有する繊維素系素材が好適であることは周知の通り
である。
然るに繊維素系素材をマットに成形するには常法即ち繊
維素スラリーをフェルトあるいはワイヤー上でマットに
成形する抄紙方法によるか、所定の型枠に入れて成形処
理する方法等があるが、何れも素材繊維の配列が水平方
向に積層されたものとなっている。
上記の如きものを例えば水稲用育苗マットとじて用いる
ときは、繊維の積層面の上部に播種、潅水が行われるた
め、水が下部まで浸透するに長時間を要するし、また種
子板がマットに貫入し難く根上り等の障害をおこして植
物の生育を妨げるおそれがある。
そこで、これらの欠点を解決するため、種々研究実験を
重ねた結果、解繊した繊維に水等の液体バインダーを加
えて転動造粒する際、造粒過程の初期において、繊維材
料の小集合体が偏平状、塊状等の小さな結束粒によって
各繊維の一端部が絡合集結し、この結束粒(以下頭と称
す)に連続する襞状の尾とよりなる単繊維体が個々に分
離する現象に着目して本発明を完成したものである。
そして、この頭1とこれに連続する襞状の長い尾2とよ
りなる繊維体aを製造する場合(第1図参照)、繊維の
含水率が著しく関与し、実験の結果、繊維の含水率が7
0%を越えると粒状に成長する速度が早すぎて、目的と
する繊維体に止めおくことができず、又含水率が50%
以下であると出来た繊維体即ち頭とこれに連続する襞状
の長い尾とよりなる形状の形態のままで止まり粒状にか
たまらないで、頭即ち結束粒の結束強度が極めてよりく
、繊維がすぐばらばらになる。
そこで育苗培地製造用原料として最も適する頭とこれに
連続する襞状の長い尾を有する繊維体を製造するには繊
維の含水率を60〜66%にして機械的転勤により製造
するのが最もよいことが判明した。
次に本発明の製造法の一つの実施例について説明すれば
、木質等の各種植物性パルプ、故紙等の解繊繊維に水を
加えるとともに肥料(N、P、にの成分)、吸水剤及び
PH調整剤を加え、繊維の含水率60〜66%に調整混
和し、これを転勤造粒機に入れ、頭1とこれに連続する
襞状の長い尾2゜2とよりなる多数の繊維体aを転勤形
成させ、この繊維体を乾燥した後、接着剤(ポリエチレ
ン繊維等)と均一に混合し、これを所定の型枠に嵩高に
入れ130〜200℃の温度で、5〜30分加熱成形処
理してマット状の培地すを製造するものである。
本発明の培地は、繊維系素材の解繊繊維に肥料を含む溶
液を加えて転勤造粒機に入れて、頭1とこれに連続する
襞状の長い尾2,2からなる繊維体aを形成させること
により、これを嵩高な状態に積み重ねマット状に成形す
ると、従来のように繊維の配列が水平方向に密着積層す
ることもなく、繊維体aの頭1がジグザグ状に配列する
とともに、個々の頭1,1に連続する襞状の長い尾2,
2同志が互に絡合接着し海綿状組織となり、全体として
多孔性を有する培地が得られる。
しかも、上記培地の多孔性組織は、頭とこれに連続する
襞状の長い尾とよりなる各繊維体同志が頭に連続する襞
状の尾の繊維を介して大小多数の間隙を生成しているも
のであるから、適宜圧力を加えて成形すれば、繊維体間
の間隙の度合を調整できて、その保水性、透水性、通気
性等を自由に改良することができるので、水稲の育苗に
限らず他の植物の育苗を必要とする分野の培地としても
広(適用できるものであるほか次の如き効果が期待でき
る。
(1)頭とこれに連続する襞状の長い尾とよりなる繊維
体を嵩高な状態で積み重ねマット状に成形され、海面状
組織となっているから種子板等の伸長しやすいように多
孔性となり、この多孔性がまた水の透通性を早(かつ苗
に必要な適度な通気性および吸水性を付与できる。
(2)前記のように、本発明の培地は海綿状組織に形成
されているから、該組織内に吸着している肥料の流出が
少なく長く苗に栄養を補給できるので苗の生育を促進す
るほか、水分も充分含んでいるので乾燥してもマットの
形くずれや容積に変化が起らないから機械移植が容易に
できる。
次に実施例をあ゛げるが、この実施例(実施例■)及び
(実施例■)は共に繊維素系素材に単に故紙を用いた例
で、これは本発明の範囲を限定するものではない。
実施例 ■ 故紙解繊物233グに肥料(N−P −に各成分10%
含有)15グ、界面活性剤1.32及びPH調整剤若干
を水で溶解した溶液を加え、攪拌混和して水分65%に
調整し、これを転勤造粒機に入れ2分間転動して、頭と
これに連続する襞状の長い尾とよりなる多数の単繊維体
を形成させ、これを含水率10%に乾燥する。
この乾燥した単繊維体群に接着剤としてポリエチレン繊
維22グを加え均一に混合し、次いでこれを型枠内に入
れ150℃で20分加熱処理し、58crn×28cr
Il×1.8CIrL(厚さ)の育苗培地を得た。
実施例 ■ この実施例は前記実施例■と同様の原料を用いたが、型
枠を使用せず帯状に成形した後、適宜の寸法に切断する
実施例を示したものである。
即ち、前記実施例と同様の方法で頭とこれに連続する襞
状の長い尾とよりなる多数の単繊維体を形成させ、これ
を含水率10%に乾燥した後、この乾燥した単繊維体群
に接着剤としてポリエチレン繊維221を加え、均一に
混合したものを多量に作り、これを公知の無数の鋼針を
植えた針付きロール等(打綿子と同様のもの)の急速回
転により規定厚さく1.8cm、)巾58(1mに積み
重ねた連続する帯状マットに形成し、これをとんねる乾
燥機を通して150℃で加熱成形し、適宜の長さ、例え
ば28crI′lに裁断して実施例■同様の育苗培地を
製造した。
実施例■及び■で得た育苗培地の密度はいずれも略0.
09グ/dであった。
次に、前記実施例■及び■で製造された育苗培地と市販
の密度が略同様な育苗用マットAとを透水性、保水性及
び肥料の保持性について物性試験をした結果を示すと次
の如くである。
なお、この試験において、実施例■及び■で製造した本
発明品は略同−成果を示していたので、試験衣は単に本
発明品として記載する。
(イ)透水性試験 この試験は本発明品と市販品Aとを比較測定したもので
、試験装置は底部に80メツシユのワイヤー網を備えた
円筒形容器(高さ12.7cm、直径JOCIn)の底
部に各同一容積の育苗用培地を置き、20℃の水、to
ooccが透過するに要する時間を測定したものである
その結果は第1表に示す如くである。
第1表から明らかなように、本発明の培地は、市販品(
A)にくらべ、その透水量が単位時間(1秒)当り略3
倍で、水はけの点においてすぐれていることと、潅水時
間を著しく短縮できるので、潅水作業を容易にする利点
を有することが第1表の結果かられかる。
(ロ)保水性試験 この試験は本発明品と市販品(A)との保水量を比較試
1験したものであって、試料は前記試験(イ)に用いた
ものと同一である。
試験方法は各試料に充分飽和させる量の水を潅水し、そ
の後室内に放置自然乾燥する。
重量変化を計量し含水量を求めた。
但し室内温度は常温とする。その結果は第2表に示す如
くである。
この結果、本発明品と市販品(A)との保水性は略同様
であった。
即ち、本発明品は第1表に示す如く市販品穴に比し透水
性が著しくすぐれているにもかかわらず、保水性(水分
蒸発量)が市販品(4)とほとんど変らないことが第2
表の測定結果かられかる。
eつ 肥料保持性試験 この試験は前記(イ)及び(ロ)の各試料にそれぞれ一
定量潅水する(培地1枚当り約41を1回散水する)。
培地に含有するN、P、に成分のうち、潅水前後のN成
分を測定し、肥料の保持性を比較して見た。
即ちN成分分析結果は第3表に示す如くである。
N成分分析結果から本発明品の肥料保持率は市販品(A
)より向上し、育苗に顕著な効果を示すことがうかがえ
る。
そこで本発明品と、市販品(A)と黒土床土について育
苗試験を行った。
その結果第4表に示すような結果を得た。
その試験方法は、本発明品と市販品人と黒土とに同量の
肥料を施し、これを育苗箱に詰め、充分潅水し、育苗箱
に水稲催籾200グ播種した後、覆土を行ないビニール
ハウス内の土面に並べ出芽させ2 ]、 13間育苗し
た。
第4表の如く、本発明品は根上りはほとんど見られず黒
土と同程度の育苗成果が得られた。
そして、第4表に示す如く本発明の人工培地は従来の黒
土床土と変らない育苗成果を挙げるので、床土資材の安
定供給および床土調整の労力を軽減し、自動田植機等が
使用でき農業の機械化に顕著な効果を奏するものである
【図面の簡単な説明】
第1図は単繊維体の拡大説明図、第2図は本発明にかか
る育苗培地の内部構造を示す説明図である。 1・・・・・・繊維体の頭、2・・・・・・襞状の尾、
a・・・・・・単繊維体、b・・・・・・培地。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 植物性パルプ又は故紙を解繊した解繊繊維により頭
    とこれに連続する襞状の長い尾とを有するように形成し
    て乾燥した単繊維体を、多数接着剤によってマット状に
    成形し乾燥してなる植物育苗培地。 2 植物性パルプ又は故紙を解繊した解繊繊維に、水又
    は肥料溶液を加え混和した後、頭とこれに連続する襞状
    の長い尾とを有するような多数の単繊維体を転勤形成し
    、これを適度に乾燥し、次いで接着剤を添加しマント状
    に加熱成形することを特徴とする植物育苗培地の製造法
JP56040373A 1981-03-23 1981-03-23 植物育苗培地とその製造法 Expired JPS5932085B2 (ja)

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JPS57155921A JPS57155921A (en) 1982-09-27
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59122683A (ja) * 1982-12-28 1984-07-16 ワイケイケイ株式会社 既設サツシの取外し方法
JPS62135780U (ja) * 1986-02-22 1987-08-26
JPH022869Y2 (ja) * 1983-03-28 1990-01-23
CN105724103A (zh) * 2016-02-01 2016-07-06 南京林业大学 用于绿化的保水材料

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