JPS5931985B2 - マグネスピネルの気相成長法 - Google Patents

マグネスピネルの気相成長法

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JPS5931985B2
JPS5931985B2 JP13562777A JP13562777A JPS5931985B2 JP S5931985 B2 JPS5931985 B2 JP S5931985B2 JP 13562777 A JP13562777 A JP 13562777A JP 13562777 A JP13562777 A JP 13562777A JP S5931985 B2 JPS5931985 B2 JP S5931985B2
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magnespinel
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昭 大沢
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化学式が(MgO)x・(Al2O3)1−但
しXは(MgO)のモル数を指す一で表わされるマグネ
スピネルの製造法に関するものであり、さらに詳しく述
べるならば、一般にSOS(SionSaphire)
と総称されている半導体装置のサファイアに代えてマグ
ネスピネルを気相成長させる方法に関するものである。
本発明はさらにこの気相成長を行う装置に関するもので
ある。
505は素子間の分離が容易に達成できる、寄生容量を
小さくして装置の動作スピードを向上できることなど、
種々の魅力ある特色を有し、高速論理素子等のニーズと
して注目を集めているが、その反面種々の問題点を有し
ているので、現在の半導体工業の主流にはなつていない
その問題点とは次の如きものである。(ハ ホモシリコ
ンエピタキシャル成長に比ベコストが高い。
この理由としては、(至)サファイア基板そのものが高
価であること、(o9研磨技術、化学表面処理技術等の
表面処理がサファイアに対しては困難であることがある
(2)ホモシリコンエピタキシャル成長に比ベシリコン
活性層の結晶性が悪い。
この原因としては、0)サファイア基板の結晶性が悪い
ために不安定なAl原子がP型不純物としてシリコンエ
ピタキシャル活性層の中に混入することが考えられる。
次に、(0)200〜300μの厚さのサファイア基板
の上に成長する数μのシリコン層との間の格子不整合に
よつて、シリコン層が歪を受けて結晶性が悪くなること
が考えられる。さらに、e→サファイアと基板のシリコ
ンとの熱膨張の差に起因する歪も考えられる。このよう
な505の欠点を解消するために、200〜300μm
のシリコン基板上に2〜5μmのサファイア単結晶膜が
形成され、このサファイア単結晶上にシリコンエピタキ
シャル活性層が形成されている新規構造の半導体装置を
本発明者等が既に提案した。
このような厚いシリコン基板の上に薄いサファイア層を
形成すると、後者の結晶構造は前者によつて規制され後
者に近いものになる。したがつて、サファイア層の上の
シリコンエピタキシャル層はシリコン基板の上に成長さ
せた場合に近い状態で、成長し結晶性が良好になる。し
かし、本発明者の研究の結果、上記新規構造のSOSに
はシリコン結晶とサフアイア結晶との格子不整合に基づ
く問題があることが分かつた。
そこで本発明者等はサフアイアの代りにマグネスピネル
結晶をシリコン基板上に成長させる改良SOS装置を既
に提案している。以上のようにマグネスピネルを使用す
るにおいて問題はその製法である。従来マグネスピネル
は所定組成のメルトから単結晶を引上げることにより調
製されていた。しかし、Al2O3の融点は2000℃
を越えるため上記メルトの温度が高くなり、Mgの蒸発
を招く。この結果、メルトの組成を制御することは甚甚
困難である。したがつて、本発明はマグネスピネルを液
相ではなく気相によつて成長させることにより上記問題
を解決することを目的とする。
本発明に係る方法は、化学式が(MgO)XOa2O3
),、但しxは(MgO)のモル数、で表わされるマグ
ネスピネルを気相成長させるために、第1流路を流れる
HCIガスと液体又は固体のA!とを接触させて、第1
反応ガスを得る段階、第1流路を流たるHCIガスと混
合されないように第2流路を水素又は不活性ガスを流す
段階、第2流路においてMgを加熱してMg蒸気を前記
水素又は不活性ガスによつて搬送する段階、前記第1反
応ガス、Mg蒸気及びCO2ガスを混合して第2反応ガ
スを得る段階、及びこの第2反応ガスと単結晶基板とを
接触させる段階を含んでなることを特徴とする。
この方法は本発明者が以前に提案したSOSのサフアイ
アをマグネスピネルに代えるために使用するうえで利点
が多い。
しかしこの方法は、従来の一般のSOSのサフアイアを
マグネスピネルに代えるためにも使用可能である。第1
反応ガスを得る段階においては、液体又は固体のアルミ
ニウム及び塩化水素ガスを出発材料として用いることに
ある。
アルミニウムとしては純アルミニウム(純度99.99
9%以上)が使用される。アルミニウムは固体又は液体
であつて、その温度は塩化水素との反応に好都合な温度
であつて、一般に500〜700℃、好ましくは500
〜640℃の範囲内である。塩化水素ガスは一般に常温
に保たれ、加熱されたアルミニウムと接触する。この接
触により次式:なる反応が起こると考えられる。
H2,He,Ar,N2ガスのうち少なくとも1種のガ
スと塩化水素ガスとを混合してアルミニウムとの反応に
使用すると、塩化水素ガスが反応管内を均一に流れマグ
ネスピネルの結晶成長も均一に行われる。以上の段階に
おいて発生した第1反応ガスAlCl3及びH2混合ガ
スと考えられる一をSi基板の領域まで搬送する。
一方、マグネスピネルの他の成分であるマグネシウム含
有蒸気を発生させるために、マグネシウムを好ましくは
400〜700℃に加熱する。
マグネシウムは200ないし1000℃の温度で10−
10〜1t0rrの高い蒸気圧をもつことを利用して、
本発明においては加熱のみによつてマグネスピネルの生
成反応ガスを得ることを特色としている。すなわち、本
発明にあつては塩化マグネシウムなどの反応性に富むハ
ロゲン化合物を利用するのではなく、マグネシウム蒸気
そのものをマグネスピネルの生成反応に利用するのであ
る。上記マグネシウム蒸気を搬送するためにH2ガス又
はAr,N2、あるいはこれらの混合ガスを使用する。
次の混合段階において、塩化アルミニウム、マグネシウ
ム蒸気ならびにCO2ガスを混合させ、この混合ガスを
シリコン基板と接触させる。
この接触において、シリコン基板は950℃ないし13
50℃一般には1000℃ないし1270℃、の温度に
加熱されている。加熱温度が下限より低下すると、マグ
ネスピネルのエピタキシヤル成長速度が低く、一方上限
を越えると混合ガスと基板の間に不所望の反応が起こる
。CO2による塩化アルミニウム及びマグネシウムの酸
化反応は次式:であると考えられる。
現混合段階において、三種ガス成分の混合は必ずしも同
時に起こる必要はない。
しかし、CO2と他の成分との混合が遅過ぎると第1反
応ガス(AlCl3+H2)とMg蒸気との反応が生じ
、これらのガスの降温など、場合によつては金属Alが
第1反応ガスの分解によつて生成する危険がある。生成
した匿後の(MgO)x・(Al2O3),を基板の上
に成長させる観点からはCO2と他の成分との混合は遅
い方がよい。上記各種ガスの流量は、Alと接触するH
CIガス流はHCllOOCC/分〜700CC/分と
H2キヤリアーガス31/分と混合ガス、Mgと接触す
るH2ガスは11/分〜31/分CO2ガス流はCO2
5OCC/分〜31/分とH2キヤリアーガス51/分
〜151/分との混合ガスであることが望ましい。
マグネスピネルはx値が0.01ないし3。
5である時に最も安定である。
このようなX値のマグネスピネルを得るためには、Al
と接触するHCIの流量は700CC/MIn,Mgと
接触するH2ガスの流量は31/MinそしてCO2の
流量は32/1T1ir1であるのが好ましい。HCI
及びCO2の流量が一定ならばMgと接触するガスの流
量が増加するとx値は増加する。以下、本発明の気相エ
ピタキシヤル成長法の具体例を図面に基づいて説明する
図面は横型の気相成長装置を示す断面図であつて石英反
応管1の中において小管2が固定されている。
小管2は隔壁2aによつて二分されており、上部中空体
2b及び下部中空体2cが隔壁2aによつて形成されて
いる。それぞれの中空体2b,2cは半円形断面を有す
る。小管2の一端は石英反応管1を貫通するガス導入管
4と連通しており、他端は反応管1の中に開放している
。隔壁2aはガス導入管4の中に伸びており、管4の内
部を二つの流路に分割している。図示された具体例では
、小管2が配置された領域において反応管1との間にほ
ぼ二重同心管状の構造が形成されている。しかし、必ず
しも二重同心管構造を採用する必要はない。それぞれの
中空体2b,2cの中には皿5b,5cが置かれている
皿5bはガスの流れ方向で見て皿5cより前方に位置し
ている。皿5b及び5cにはそれぞれマグネシウム6b
及びアルミニウム6cが受けられている。相互に独立の
エネルギ供給源(図示せず)に接続された公知の加熱手
段7b,7cがMg及びAlを取囲むように反応管1の
周りに設けられている。Mgが皿5cに、Alが皿5b
に受けられることもある。ガス導入管の内部を上下に仕
切つて形成された流路のうち、Mg6bの配置された空
間と連通する流路には、He,Ar,N2,H2などの
搬送ガスが流される。
他方の流路にはHCIが、又はこの搬送ガスとともにH
CIが流される。反応管1の一端に搬送ガス入口8が設
けられている。
入口8から流れる搬送ガスは、最初は中空体5b,5c
の周囲の環状空間部を流れ、続いてMgの蒸気及びAl
の反応ガスと一緒になつて基板10の方向に流れる。反
応管1の空間の一部に、石英からなる基台15上にはS
iCコーテイングカーボン、MO又はNb等からなる支
持台9が固定されている。
支持台8上には3枚の円盤状基板10が支持されている
。基板の領域には公知の高周波加熱手段12が設けられ
ている。さらに、すり合せキヤツプ13が反応管の出口
11側に設けられている。円盤状基板10はその平担面
によつて台9に支持されているが、その周縁で支持され
ていてもよい。反応管1の壁面を貫通してCO2導入管
14が基板10と中空体の出口端の中間において、この
間隔Dに対しd二1/5〜1/3Dだけ前者に近づいて
開口している。このような開口位置においてCO2を導
入することが、CO2によるMg及びA!CII3の酸
化開始時期を調節する観点から、好ましい。基板10の
平担面は(111)面、(110)面、(100)面の
何れか、好ましくは(100)面がよい。
基板10がシリコンである場合は成長中に1000〜1
270℃に加熱されている。以上の如き装置によつて基
板10上にマグネスピネルの単結晶をエピタキシヤル成
長させることができる。以上の如き装置においてマグネ
スピネル単結晶を気相成長させた後に同一装置でシリコ
ン活性層のエピタキシヤル成長を行うと、改良SOSの
生産性を高めることができる。
さらに、新鮮なマグネスピネル単結晶の上にシリコンが
成長されるので、シリコンの結晶性のうえからもこの方
法は有利である。この方法では、まず、HCIガスの導
入口4の下部流路からの送入を中止する。このために、
H2ガス、,又はHe,Ar,N2の1種以上の搬送ガ
スでHCIガスを置換する。また、CO2導入口14か
らのCO2導入を中止して、H2ガス又はHe,Ar,
N2の1種以上の搬送ガスを14から送入する。H2ガ
スとHe,Ar,N2の1種以上との混合ガスを入口4
及び14から導入してもよい。そして、加熱手段7によ
る加熱を中止してMgとAlの蒸発を防止する。一方加
熱手段によつてSi基板を1000ないし1100℃に
加熱する。上記搬送ガスによるHCI,AlCl3,M
g等のパージを約5〜15分続けた後に、入口8からS
iH4又はSiCIl4を導入することにより、マグネ
スピネルの上にSi単結晶をエピタキシヤル成長させる
ことができる。次に、本発明の方法により成長させたマ
グネスピネル(MgO)x・(A!203)1、但し、
=1、シリコン基板との格子整合率を計算した結果を説
明する。
上記マグネスピネルの成長条件は次のとおりであつた。
上述の条件により4分間成長を続け、厚さが2ミクロン
の成長層を得た。
次表に、シリコン及びサフアイアの公知の格子定数熱膨
張率及びマグネスピネルの本発明者が測定した格子定数
、熱膨張率、格子不整合率を次表に示す。
上記表から分かるように、シリコン上にマグネスピネル
を成長させると両者の格子不整合率はシリコンとサフア
イアの間の格子不整合率よりも3分の1ないし8分の1
に低下している。
また、マグネスピネルの線膨張係数はサフアイアの係数
よりもシリコンに近い。さらに、シリコンとマグネスピ
ネルの結晶型は同じ立方晶系である。かかるすべての事
実が、改良SOS装置内の結晶歪を低下させ装置の特性
向上に寄与することは容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る気相成長法を実施する装置の一具体
例を示す断面図である。 1・・・・・・反応管、2・・・・・・管、2b,2c
・・・・・・中空部、4・・・・・・HCI導入管、5
・・・・・・皿、6・・・・・・アルミニウム、7・・
・・・・加熱手段、8・・・・・・搬送ガス入口、9・
・・・・・基板支持台、10・・・・・・基板、11・
・・・・・出口、12・・・・・・加熱手段、13・・
・・・・すり合わせキヤツプ、14・・・・・・CO2
導入管。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 化学式が(MgO)_x・(Al_2O_3)_1
    、但しxは(MgO)のモル数、で表わされるマグネス
    ピネルを気相成長させるために、第1流路を流れるHC
    lガスと液体又は固体のAlとを接触させて、第1反応
    ガスと混合されないように第2流路を水素又は不活性ガ
    スを流す段階、第2流路においてMgを加熱してMg蒸
    気を前記水素又は不活性ガスによつて搬送する段階、前
    記第1反応ガス、Mg蒸気及びCO_2ガスを混合して
    第2反応ガスを得る段階、及びこの第2反応ガスと単結
    晶基板とを接触させる段階を含んでなるマグネスピネル
    の気相成長法。
JP13562777A 1977-11-14 1977-11-14 マグネスピネルの気相成長法 Expired JPS5931985B2 (ja)

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JPS5864300A (ja) * 1981-10-15 1983-04-16 Nec Corp 気相法によるアルミニウム酸化物の薄膜製造方法
JPH0818902B2 (ja) * 1989-11-02 1996-02-28 シャープ株式会社 気相成長装置

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