JPS5931729A - 粗アセトフエノンの精製方法 - Google Patents

粗アセトフエノンの精製方法

Info

Publication number
JPS5931729A
JPS5931729A JP14202982A JP14202982A JPS5931729A JP S5931729 A JPS5931729 A JP S5931729A JP 14202982 A JP14202982 A JP 14202982A JP 14202982 A JP14202982 A JP 14202982A JP S5931729 A JPS5931729 A JP S5931729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acetophenone
phenol
crude
distillation
cumene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14202982A
Other languages
English (en)
Inventor
Harushige Sugawara
菅原 晴茂
Minoru Koshibe
越部 実
Mareo Tokunaga
徳永 稀雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP14202982A priority Critical patent/JPS5931729A/ja
Publication of JPS5931729A publication Critical patent/JPS5931729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クメン法フェノールの製造プロセスから副生
する粗アセトフェノンの精製方法に関する。
従来、クメン法フェノールの製造プロセスから副生ずる
粗アセトフェノンはクメンヒドロパーオキサイドの硫酸
による分解によって得られる粗フェノールからフェノー
ルを蒸留分離した塔底液を熱分解したものを蒸留する事
によりそのサイドカットから得られる。しかしこのサイ
ドカットは通常10〜20重量%のフェノールを含んで
いる。
そこで、このフェノールを分離するために苛性ソーダ水
溶液を注加し、フェノールをフェノラートとして含む水
層と、アセトフェノン層とに分離することによって粗ア
セトフェノンが得られる。しかしこのアセトフェノンは
純度が95〜97重量%であり不純物として、α−メチ
ルスチレン等の軽沸外とその他の高沸分を含んでいる。
これら不純物を蒸留により分離して高純度のアセトフェ
ノンを得ようとすると、アセトフェノンの縮合反応が起
り、縮合物が増えアセトフェノンの収率が著しく低下す
ると共に縮合反応により水が生じ目的とする純度の製品
が得られなかった。
本発明者等は、アセトフェノンの収率向上と純度向上に
ついて鋭意検討したところ、アセトフェノン含有層のp
H値を7以下にして蒸留すると縮合反応が実質的に起ら
ず、高純度のアセトフェノンを極めて好収率で得られる
ことを見い出し本発明を完成した。
即ち、本発明は、クメンヒドロパーオキサイドの分解に
よって得られる粗フェノールからフェノールを蒸留分離
しだ塔底液を更に熱分解して得られる分解生成物を蒸留
分離して得られるアセトフェノンとフェノールの混合物
をアルカリ水溶液で処理して水層を分離したアセトフェ
ノン含有層をpH値を7以下にして蒸留することを特徴
とするものである。
本発明に関係してクメンヒドロパーオキサイドの分解に
よって得られる粗フェノールは、公知の方法に従いクメ
ンを酸化して得られたクメンヒドロパーオキサイドを硫
酸により分解した後、蒸留によってアセトンと水と低沸
物を分離した塔底液を次いで蒸留によって、クメン、α
−メチルスチレン、水等を分離した塔底液として得られ
る。
このものは、フェノールを主成分としアセトフェノンな
らびにフェノール系高沸点物等を含んでいる。
通常、この粗フェノールは蒸留によってフェノールとア
セ]・フェノン及びフェノール系高n 点4’/1等(
以後残渣と云う)に分離される。
との残渣中には、少量のフェノールと数%〜30重量%
のフェノール系高沸点物とアセトフェノン更にタール分
を含んでいる。
通常、この残渣は25()〜320℃で熱分解する。
熱分解生成物の組成は通常アセトフェノン、フェノール
、α−メチルスチレン、クメン、少量の高沸点物、水等
からなる。
この、熱分解生成物を蒸留することにより、その蒸留塔
のサイドカットから、アセトフェノンとフェノールの混
合物を得る。
アセトフェノンとフェノールの比は、蒸留条件によって
も異なるが、通常4〜9 (重量比)である。
この混合物に苛性ソーダ水溶液等、フェノールをフェノ
ラートとして水溶性の塩とする能力を有するアルカリの
水溶液を注加しフェノールを7エノラートとじて水層側
に移し、油水分離の常法により分離する。
連続抽出でもバッチ抽出でもよい。この油水分離に際し
て硫酸ナトリウム等の強酸と強アルカリとの塩を添加す
ると油水分離が促進される。
アルカリ水溶液の濃度は特に限定されないが好ましくは
、20〜50重量%のものである。その使用量はフェノ
ールの量に応じて適宜定められうるが、最低フェノール
の当量外存在すればよく、好ましくは1.1〜1.5倍
当量使用する。抽出温度に制限はない。
フェノラートを分離したアセトフェノン含有層は純度が
95〜97重量%位であシ、微量のα−メチルスチレン
と構造不明の高沸の不純物を3〜5重量%含有している
そのpH値は通常9〜12になっている。
アセトフェノン含有層のpH値は7以下としなければな
らないがその酸度については特に制限はない、通常4,
5〜6が好ましい。pH値を7以下にする手段は特に制
−はないが通常酸を注加して行なう。好ましくは硫酸で
ある。
酸の濃度も特に制限はない。硫酸の場合には10〜30
重量%が好ましい。酸の注加は蒸留に5− 先立って行なってもよいし、蒸留装置中に注加するので
もよい。尚、この際、硫酸ソーダが生成するので蒸留装
置内の汚染を防ぐためアセトフェノン層を水洗又は静置
分離するのが好ましい。
蒸留は、バッチでもよいし連続でもよい、蒸留の際の圧
力に制限はないが常圧で十分であるが減圧が望ましく5
0〜100mmHfで行なわれる。
塔底温度は、通常150〜210℃で塔頂温度は通常1
00〜150℃に保たれる、 精製されたアセトフェノ
ンは蒸留塔の塔頂又は、サイドカットによりJ友き出さ
れる。
本発明によれば、アセトフェノンは純度を99%以上で
得ることが出来、また縮合物の形成も実質的に々く精製
アセトフェノンの収率を著しく向」ニすることが出来る
本発明で得られた、アセトフェノンは医薬中間体、又は
香利更には、溶剤として使用する事が出来る。
以下、実施例によp本発明の詳細な説明する。
6一 実施例−1 クメン法フェノールプロセスから得られた、粗アセトフ
ェノンはアセトフェノン79wt%、フェノール16w
t%、その他の炭化水素類5wt%を含有していた。
この20009を分取し、25wt%の苛性ソーダ60
02を加わえた( Na OH/フェノールmol比−
1,1)約30分攪拌を続けるこの際温度は約4()℃
に」−昇した。
次いで、2時間静置した後、上層(アセ)・フェノン含
有層)を分りした、この様にして得られた量は950y
であった。
そのpH及び組成を下記に示す。
pH=12 組成  アセトフェノン  97wt%フェノール  
  01以下〃 その他  2.9# 次いで、25wt%硫酸を用いてpH=5.8に調整し
約2時間静置した、上層部から5001を蒸留フラスコ
に分取し蒸留装置にセットする。
精留塔は理論段16段で蒸留条件は圧力100Torr
 、温度 塔頂1.33〜135℃ 塔底150〜20
0℃、還流比1〜15で減圧蒸留を実施しだ。
初留1911をカノトシた後留分を50fi’づつ分取
し塔頂温度135℃で蒸留を止めた釜残は32.57で
あった。各留分の組成をガスクロマトグラフィーで分析
した結果、各フラノクション共にアセトフェノン純度は
99.3wt%以上であった水分はカールフィッシャー
法で分析した結果いずれも0.1wt%以下で品質的に
は香料用、工業試薬用のいずれの規格をもクリアーした
すぐれた品質である事が判明した。
尚、蒸留収率即ち、仕込量に対する製品収量は90.5
%であった。
アセトフェノン収率は92.6%と従来の比較例に比し
て著しく向」−シた。
比較例 クメン法フェノールプロセスからえられた、実m 例同
mの粗アセトフェノン(アセトフェノン79wt%、フ
ェノール16wt%、その他の炭化水素類5wt%) 
2000fi’を25wt%の苛性ソーダ600fを加
わえて処理しフェノールをフェネートとして分離しその
上層部即ちアセトフェノン層の5007を分取した。
このもののpHは12でアセトフェノン97wt%を含
んでいた。
これを蒸留装置にセットし減圧蒸留を行なった。
圧力1. O0Torr 、還流比10で蒸留を行ない
、塔頂温度100℃で留出する留分18y′をカットし
た後、主留分の抜出しを行ない各50yづつ7フラクシ
ヨンを分取した処で塔底温度が205℃になり留出分に
水滴が認められた又、突沸現象を起し以後の蒸留が不可
能となった。
一方留出各フラクションの組成分析と水分を分析した処
、 アセトフェノン  水分(wt%) #1フラクション    96.5      0.1
#2    N    、    97.0     
 0.2#3    LL        97.8 
     0.3$4    #        98
.5      0.6#5    /J      
  98.7      0.5#6   198.3
      0.8#7    〃98.3     
 0.69− で留出分の純度は低(98,7%が最も高かったが水分
0.5wt%含んでおり商品化する1だめには更に脱水
が必要であった、又、蒸留収率は98.0%以上を製品
として扱っても40%と低いものであった。
特許出願人  三井東圧化学株式会社 10−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. クメンヒドロパーオキサイドの分解によって得られる粗
    フェノールからフェノールを分離した残留物から得られ
    る粗アセトフェノンとフェノールの混合物をアルカリ水
    溶液で処理して水層を分離したアセトフェノン含有層を
    pH値を7以下にして蒸留することを特徴とする粗アセ
    トフェノンの精製方法。
JP14202982A 1982-08-18 1982-08-18 粗アセトフエノンの精製方法 Pending JPS5931729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14202982A JPS5931729A (ja) 1982-08-18 1982-08-18 粗アセトフエノンの精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14202982A JPS5931729A (ja) 1982-08-18 1982-08-18 粗アセトフエノンの精製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS5931729A true JPS5931729A (ja) 1984-02-20

Family

ID=15305707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14202982A Pending JPS5931729A (ja) 1982-08-18 1982-08-18 粗アセトフエノンの精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5931729A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4612399A (en) * 1984-05-24 1986-09-16 Imperial Chemical Industries Plc Purification of 4-fluoro-4'-hydroxybenzophenone
KR100348989B1 (ko) * 2000-05-04 2002-08-17 에스케이 주식회사 추출증류에 의한 고순도 아세토페논의 회수 및 정제방법
JP2011500831A (ja) * 2007-10-26 2011-01-06 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー フェノール製造の間でのアセトフェノンの回収

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4612399A (en) * 1984-05-24 1986-09-16 Imperial Chemical Industries Plc Purification of 4-fluoro-4'-hydroxybenzophenone
KR100348989B1 (ko) * 2000-05-04 2002-08-17 에스케이 주식회사 추출증류에 의한 고순도 아세토페논의 회수 및 정제방법
JP2011500831A (ja) * 2007-10-26 2011-01-06 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー フェノール製造の間でのアセトフェノンの回収

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100388119B1 (ko) 아크릴산의회수방법
KR0161038B1 (ko) 페놀 타르로부터의 페놀 추출방법
JPS5814411B2 (ja) フエノ−ル類の精製法
US6080894A (en) propylene oxide and styrene monomer co-production procedure
US2736753A (en) Recovery of phenols
US4504364A (en) Phenol purification
CA1148175A (en) Process for producing resorcinol
KR100262026B1 (ko) 페놀타르 폐기물의 환원방법
JPS5931729A (ja) 粗アセトフエノンの精製方法
US4480134A (en) Process for preparing phenol and acetone from cumene
GB2104510A (en) Production of methylnaphthalenes and tar bases including indole
US3517072A (en) High purity 2,6-xylenol
JP3901218B2 (ja) 2,6−ジアルキルフェノールの精製法
US5487816A (en) Process for the reduction of phenol content in a crude organic stream recovered from a phenol stripper
KR20030093975A (ko) 페놀 및 비페놀의 회수방법
JP6450501B1 (ja) タール酸塩の回収方法およびタール酸の製造方法
EP0786443B1 (en) Separation of phenol
CA1115733A (en) Method for recovering resorcinol
US3043883A (en) Manufacture of resorcinol
JP2569592B2 (ja) タール酸の精製方法
JP2501603B2 (ja) α−メチルスチレンの製造法
JPH07196539A (ja) 高純度インデンの製造方法
RU2075470C1 (ru) Способ выделения концентрированных фенольных фракций из каменноугольных смол
JPS59210038A (ja) タ−ル酸類の製造法
KR100340637B1 (ko) 프로필렌옥사이드및스티렌단량체를공동으로제조하는방법