JPS5931565B2 - 高炉用可変式原料分配板取出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高炉用可変式原料分配板取出し装置に関するも
のである。

一般に、高炉内に鉄鉱石、コークス等の原料を任意の山
形状に堆積させる原料分配板が装入されており、この原
料分配板を炉壁に設けられた開口部から炉外に取り出す
作業が大変面倒なものであり、また上記開口部から原料
分配板を取り出すには、原料分配板の面積よりも大きな
開口面積を必要とし、そのため、炉壁の強度が低下する
等の欠点があった。

しかして本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、炉内に位置する原料分配板に
取付けられた複数本のブツシュロッドのうち少なくとも
一本を押し出すかまたは引き戻すかして、上記原料分配
板を傾斜させて炉壁に設けられた開口部から炉外に取り
出し得るようにしたことを特徴とする高炉用可変式原料
分配板取出し装置を提供することである。

以下、本発明に係る実施例を図面ｐこ基づいて詳細に説
明する。

図中１０は高炉であって、該高炉１０の上部に原料が一
時貯留される貯留部２０が設けられ、該貯留部２０は略
円筒状の容器２１内に、原料を適量づつ炉内に供給する
略円錐状のベル２２が、上記容器２１の下方から挿入さ
れ、該ベル２２の下部が容器２１の下部周縁に当接され
ている。

上記ベル２２はこれを上下動させる棒体２３に固定され
ている。

上記高炉１０の炉壁１１には、貯留部２０から原料が落
下して炉壁１１の内側に当接する間の中間位置に、開口
部１２が設けられている。

この開口部１２の近傍の炉内には、原料分配板３０が装
入配置され、この原料分配板３０の炉外側面には、２本
の支持片３１．３１と１本のブツシュロッド３２との一
端がそれぞれピンにより回動可能に取付けられている。

上記各支持片３１．３１の他端は、炉壁１１に設けられ
た開口部１２を通して炉外に位置する台車４０にそれぞ
れ固定され、また上記ブツシュ田ノド３２の他端は、こ
のブツシュロッド３２を駆動するシリンダ４１のピスト
ンロッド４２の先端に固定されている。

上記シリンダ４１は、台車４０に支持ピン４３により回
動可能に取付けられている。

上記台車４０の下面には、原料分配板３０が炉壁１１と
炉芯との間を往復運動し得るように、炉外に並設された
レール５０．５０に沿って転勤移動する４個の車輪４４
．４４・・・が取付けられている。

また、前記炉壁１１の開口部１２には、フランジ１３が
炉１０の外壁に固定されており、該フランジ１３には上
記開口部１２を密閉する蓋体１４がボルト等により密着
固定され、該蓋体１４には原料分配板３０に取付けられ
た各支持片３１゜３１及びブツシュロッド３２が往復移
動できるように、ガスシール装置１５，１５，１６が取
付けられ、しかも上記ブツシュロッド３２をシールすル
カスシール装置１６は、ブツシュロッド３２の上下方向
の動きに追従できるように蓋体１４に取付けられている
。

上記構成を有する実施例の作用について説明する。

予め、高炉１０の上部に設けられた貯留部２０に鉄鉱石
、コークス等の原料が貯留されている。

この原料が貯留された貯留部２０のベル２２を降下させ
ると、貯留部２０の容器２１の下部からベル２２が離間
し、その間隙から原料が落下して炉内に堆積される。

上記原料の落下に際して、原料を原料分配板３０に当接
させて原料の落下方向を変化させるには、先ず台車４０
を第２図鎖線で示す位置から実線で示す方向にレール５
０．５０に沿って移動させると、台車４０に固定された
各支持片３１゜３１及びブツシュロッド３２が、炉壁１
１の開口部１２に取付けられた蓋体１４のガスシール装
置１５．１５，１６を通して原料分配板３０を、垂直状
態のまま炉芯方向に移動させ、この移動により原料が原
料分配板３０の炉芯側面の下部から除徐に上部に当接し
この当接位置が変化することにより、原料の落下方向が
炉壁１１の内側から炉芯側に変化して炉内に原料が任意
山形状に堆積される。

しかも、上記原料分配板３０を炉壁１１方向に移動させ
るには、台車４０を炉から離れる方向に移動させて、前
述した動作と逆の動作を行わせる。

しかしこのような動作を行っても、原料は炉内に略乎又
は任意山形状に堆積される。

また、前記原料分配板３０を炉外に取り出すには、炉壁
１１のフランジ１３から蓋体１４を取り外して、各支持
片３１．３１及びブツシュロッド３２に掛止された状態
で、台車４０に取付けられ５たシリンダ４１を操作して
行う。

このシリンダ４１の操作によりシリンダ４１のピストン
ロッド４２がシリンダ４１内１こ引き込ま札ブツシュロ
ッド３２が炉外方向に移動して、原料分配板３０の上端
が炉外方向に傾く、このときに原料分配板３０に取付け
られた各支持片３１．３１及びブツシュロッド３２が上
記傾きに応じて原料分配板３０を回動させると共に、上
記ブツシュロッド３２の原料分配板３０の取付は側端部
が下方に移動させられ、このブツシュロッド３２の移動
により、台車４０に取付けられたシリンダ４１が支持ピ
ン４３を中心に回動させられる。

このような原料分配板３０の状態を保持したまま、台車
４０をレール５０，５０に沿って炉外方向に移動させて
原料分配板３０を炉外に取り出す。

なお、原料分配板３０の使用時において、シリンダ４１
を適宜操作し原料分配板３０の傾きを変化させて移動さ
せることにより、炉内に原料を任意の山形状に堆積させ
ることもできる。

本発明は以上詳述したように、原料分配板に回動可能に
取付けられた複数本のブツシュロッドのうち少なくとも
一本を押し出しまたは引き戻しの動作をさせて、原料分
配板を傾かせることができるので、炉壁に設けられた開
口部を小さくすることができ、そのため開口部の密閉性
を良好にすると共に、炉壁の強度をも高めることができ
、しかも原料分配板を傾かせた状態で取り出し作業を行
なうので、その作業を容易に行うことができる。

また原料分配板を傾かせるのにブツシュロッドを動作さ
せるシリンダを操作するだけなので、その操作が極めて
簡単である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る全体概略断面、第２図はその要部
拡大側面図、第３図は第２図の■−■線矢視図である。 １０・・・・・・高炉、１１・・・・・・炉壁、１２・
・・・・・開口部、３０・・・・・・原料分配板、３１
・・・・・・支持片、３２・・・・・・ブツシュロッド
、４０・・・・・・台車。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高炉の炉壁に開口部を形成し、該開口部を通して複
   数本のブツシュロッドの一端を炉内ｌこ位置する原料分
   配板に回動可能にそれぞれ取付け、その他端を炉外に位
   置する台車に取付けると共に、上記ブツシュロッドのう
   ち少なくとも一本を台車に取付けられた駆動装置に取付
   けたことを特徴とする高炉用可変式原料分配板取出し装
   置。