JPS5931442Y2 - 車輪装置 - Google Patents

車輪装置

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JPS5931442Y2
JPS5931442Y2 JP3740977U JP3740977U JPS5931442Y2 JP S5931442 Y2 JPS5931442 Y2 JP S5931442Y2 JP 3740977 U JP3740977 U JP 3740977U JP 3740977 U JP3740977 U JP 3740977U JP S5931442 Y2 JPS5931442 Y2 JP S5931442Y2
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radius
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大樹 甲賀
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ソニー株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば台車、車いす等のキャスターに適用す
るのに最適な車輪装置であって、特に車輪支持体に車軸
を介して回転自在に軸支された車輪と、上記車輪支持体
又はこれに連設された部材に上記車軸と平行でかつその
車軸より上方位置に設けられた支点軸と、この支点軸に
上端部が回動自在に枢支された段差乗越え用の乗越部材
とを有し、その乗越部材の下端部には弧状をなす乗越部
を設けて成る車輪装置に関するものである。
従来技術 この種、車輪装置の従来例として、例えば実開昭49−
91041号公報に記載された運搬車がある。
この従来例は第1図に示す如く、運搬車の運搬台41の
下部に取付けられた車輪支持体42に車軸43を介して
車輪44を回転自在に軸支し、車輪支持体42に連設さ
れた部材である前記運搬台41の側面に車軸43より上
方位置でがっ車軸43より車輪44の後進方向側(矢印
a方向)に偏倚された位置に車軸43と平行な支点軸4
5を設け、段差乗越え用の乗越部材46をその上端部4
6aによって支点軸45に回動自在に枢支させ、車輪4
4の後進方向側の下部近傍位置に位置された乗越部材4
6の下端部46bから車輪44の前進方向上方側に向か
って緩やかな弧状に彎曲させた乗越部4γを設けたもの
である。
そしてこの従来例では、段差Hの乗越え時に、実線で示
す如く乗越部材46の乗越部4Tの一部を段差Hの先端
部Mに当接させた状態で、一点鎖線で示す如く乗越部材
46の上端部45a側を先端部Mを中心に車輪44の前
進方向上方側(矢印d方向)に回動させることによって
支点軸45を先端部Mまでの回転半径Rで矢印d方向に
回動させて車輪44が段差Hを乗越えられるように構成
したものである。
しかしながらこの従来例では、車軸43より上方位置に
設けられた支点軸45がその車軸43よりも後進方向側
(矢印a方向)に偏倚されている関係で、支点軸45の
回転半径Rが非常に大きく、上記段差Hの乗越え時に、
一点鎖線で示す如く車輪44は先端部Mに何等接触され
ることなく段差Hの上方に一度完全に浮上ってからやが
て段差H上に落下することになる。
従ってこの従来例では段差Hの乗越え時に、車輪44は
例等その乗越えの助けにはならず、専ら、乗越部材46
のみによって段差Hを一気に乗越えるものであり、その
乗越えには非常に大きな力が必要で、余り高い段差は乗
越えることが出来ない。
またこの従来例では、段差Hを一度乗越え後は、乗越部
材46の乗越部47の前端部47aが車輪44より後進
方向側(矢印a方向)に逃がされた状態で地面に接触し
てしまうので、乗越部材46が、実線で示したような元
の位置へ戻らなくなってしまい、引き続いて次の段差を
乗越えることが出来ないと言った問題があって、実用性
に欠け、現に実用化もされていな(ゝ0 考案が解決しようとする問題点 本考案は、段差の乗越え時に、乗越部材と車輪とによっ
て段差を順次分担して乗越えることが出来、しかもその
際、乗越部材から車輪への荷重の引き継ぎを円滑に行わ
せることが出来て、高い段差を小さな車輪で極めて軽快
に乗越えることが出来るようにし、かつまた段差を乗越
えた後に、乗越部材を元の位置へ復帰させることが出来
るようにするものである。
問題点を解決する為の手段 本考案の手段は、車軸より上方位置に設けられた支点軸
を車軸の位置よりも車輪の前進方向側に偏倚させて配置
させ、乗越部材の乗越部を支点軸の位置よりも更に車輪
の前進方向側に偏倚させて配置させ、この乗越部は車輪
の外径が無理なく乗越えられる段差の最大高さ位置から
車輪の前進方向上方側に向かって次第に高くなるような
弧状に構成させると共にその弧状の支点軸からの半径を
乗越部の後端側で最も長くかつ前端側で最も短(なるよ
うにするものである。
作用 本考案の作用を第4A図及び第4B図によって説明する
先ず第4A図において、実線で示す如く乗越部材220
乗越部33の一部が段差Hの先端部Mに当接された状態
で、キャスターに矢印す方向への前進駆動力が与えられ
ると、一点鎖線で示す如く乗越部材22の上端部22a
側が段差Hの先端部Mを中心に矢印d方向である前進方
向上方側に回動され、支点軸19が段差Hの先端部Mま
での回転半径R8で矢印d方向に回動される。
そして支点軸19が矢印d方向に有る角度βH分回動さ
れた時、段差Hの先端部Mへ車輪14が誘導されて当接
される。
つまり、第4B図に示す如く支点軸19を固定点として
、乗越部材22がその支点軸19を中心に矢印d′方向
に角度βH分回動されたと考えると、乗越部材220乗
越部33と段差Hの先端部Mとの当接点は支点軸19を
中心とした半径R8で矢印d′方向に回動されて、その
当接点はM点から車輪14の周面に当接されるN点へ誘
導されることになる。
この結果、第4A図において、乗越部材22によって段
差Hを伺パーセントか乗越えた時に、車輪14が段差H
の先端部Mに当接され、その後は、引き続きのキャスタ
ーの前進駆動により、車輪14によって段差Hを乗越え
ることになる。
なおこの際、第4B図に示す如く車輪14によって段差
Hを乗越える高さはhであるから、乗越部材22によっ
て段差Hを乗越えろ高さはH−hとなる。
しかして、以上の如くして乗越部材22と車輪14とに
よって段差Hを順次分担して乗越える際、第4A図に示
す如くほぼ円弧状をなす乗越部33の支点軸19かもの
半径R8を乗越部33の後端33a側で最も長(・半径
R8′に構成しかつ前端33b側で最も短い半径R8″
に構成しているので、第4A図に一点鎖線で示す如く車
輪140周面が段差Hの先端部Mに当接された後、その
車輪14による段差Hの乗越え動作が開始された瞬間に
、乗越部材220乗越部33を段差Hの先端部Mに対し
て矢印d′方向に逃すことが出来る。
この結果、乗越部材22かも車輪14への荷重の引き継
ぎを円滑に行わせることが出来る。
以上の結果、第4A図に示す如く、半径Rwなる小さな
車輪14を用(・ながら、半径R8に相当する非常に大
きな車輪を用いた場合と、同様に、高い段差を極めて軽
快に乗越えることが出来る。
なお、車輪14が段差Hを乗越えた後は、第4A図に実
線で示されるように乗越部33は地面から再び完全に浮
くので、乗越部材22は元の位置へ復帰することが出来
る。
実施例 以下、本考案を車体に対して方向自在に進行し得るキャ
スターに適用した実施例を第2図〜第5図において説明
する。
先ず、第2図及び第3図に示すように、キャスター取付
軸3はキャスターを例えば車いすや台車等の車体部に固
定するための雄ねじ部分4がその上端部に形成されてい
る。
この取付軸3の下端は車輪支持体であるキャスターアー
ム5に保持された複列のスラストベアリング6に支承さ
れ、上部から受ける荷重をキャスターアーム5に負わせ
るようにしている。
従ってキャスターアーム5はキャスター取付軸3かもの
荷重を支えながら、キャスター取付軸3のまわりを自由
に回転することができるようになっている。
キャスターアーム5の側面はほぼ三角形のプレート状に
形成され、これらが2枚一定の間隔をおいて、上部のプ
レート部分7及び第2図において左側部のプレート部分
によって結合されて一体に形成されて(・る。
またキャスターアーム5のプレート端面ば、第2図にお
いて右側部、下側部及び上部でそれぞれ折り返されてリ
ブ9a、9b、9cを形成している。
従ってキャスターアーム5を比較的薄い例えば鉄板で作
っても、リブ9ay9b。
9cにより充分な91があり変形し難いので、軽量化す
ることができる。
キャスターアーム5の下部には切込み10a。
10bが対向して設けられている。
この切込み10 a + 10 bには車軸11が水平
に挿入され、この車軸110両端に形成された雄ねじ部
12a。
12bとナツト13a、13bによりキャスターアーム
5に取付げられている。
そしてこの車軸11に車輪14がベアリング(図示せず
)を介して回動自在に軸支されている。
車輪14は前記ベアリングと嵌合するボス15と、この
ボス15と一体に形成されたノ・ブ16と、このノ・ブ
16にねじ止めされかつ外周部に案内溝を有するリム1
γと、このリム170案内溝に装着されたタイヤ18と
からなっている。
キャスターアーム5の後部上端(第2図にお(・て右上
部)には、車軸11と平行な支点軸19が水平に貫通し
て設けられている。
そしてこの支点軸19に乗越部材22がその上端部22
aによって回動自在に枢支されている。
なおこの乗越部材22は側面形状がほぼ三日月形をなす
左右一対の垂直板35a 、35bを車輪14の左右両
側でかつキャスターアーム5の内側に配置し、これら両
垂直板35 a 、35 b間をこれらの上部前面側に
彎曲面に沿って接続板36によって一体的に接続した断
面はぼコ字状をなすものである。
前記支点軸19はその一端がキャップ付ナツト21と螺
合するように雄ねじ部が形状され、他端は六角のボルト
頭23に形成されてし・る。
この支点軸19の中央には筒状のスペーサ24が挿入さ
れ、この両側にブッシング25a、25bが対向して貫
通挿入されている。
このブッシング25a。25bに、前記乗越部材22に
固着されている2個のボス26a、26bが回転自在に
嵌合されている。
この支点軸19にはさらにコの字状のスプリング27が
巻装され、このスプリング27の末端部27a 、27
bはキャスターアーム5に設けられた小孔28a+28
bと係合し、スプリングの頂部27cは乗越部材22の
接続板36の上端部の下面に圧接している。
従ってこのスプリング2Tの弾性力により、乗越部材2
2は第2図においてX方向に常時回動附勢されている。
そして通常乗越部材22は第2図に示すように、その背
面部22aがキャスターアーム5の左側部プレート部8
の下端に固着された緩衝材29に圧接した状態に保持さ
れている。
乗越部材22の下端部22bである左右両垂直板35a
、35bの下端部はほぼ円弧状に形成され、このほぼ
円弧状の下端端部に沿ってシュー30a。
30bがビス31で固着されている。
このシュー30 a 、30 bの外周面には耐衝撃性
があって摩擦係数の大きい部材、例えばNBRゴム32
a。
32b等が接着されて(・る。
そしてこのほぼ円弧状をなすゴム32a 、32b部分
が乗越部33を構成している。
なお左右両垂直板35 a 、35 bの下端部側背面
の内側にはリブ34a、34bが形成されて、乗越部3
3部分の強度を高めている。
ところで第2図に示すように、支点軸19は車軸11よ
り垂直距離Bだげ上方位置でかつ水平距離Aだげ車輪1
4の前進方向側(矢印す方向)に偏倚された位置に配置
されている。
また乗越部材220乗越部33は支点軸19よりも更に
車輪14の前進方向側(矢印す方向)に偏倚された位置
に配置されている。
そして乗越部33は車輪14の外径が無理なく乗越えら
れる段差の最大高さHlの位置から車輪14の前進方向
側(矢印す方向)でかつ上方側に向かって次第に高くな
るような円弧状に構成されている。
そしてその円弧状の支点軸19かもの半径R8は乗越部
33の後端33a側で最も長い半径R8′に構成されか
つ前端33b側でも最も短い半径R6″に構成されてい
る。
なお、以上の如く構成された乗越部材22付きのキャス
ターによる段差の乗越え動作は前記〔作用〕の項で説明
したのでその説明を省略する。
次に、乗越部材22の支点軸19の位置及び乗越部33
の形状についてさらに詳しく考察する。
先ず第5図において、段差Hを乗越部材22が乗越える
場合、段差Hの先端部MにおけるモーメントO釣合いか
ら WRosin βH=FRocosβH(1)但しR6
−OoM、Ooは乗越部材22の支点軸19の中心であ
る枢支点、βHは06Mと鉛直線のなす角、Wはキャス
ターの受ける荷重である。
従って乗越えた必要な力F。
はF o=Wt、anβH(2) 一方、もし乗越部材22がないとして車輪で乗越える場
合には、M′におけるモーメントの釣合いから WRwsinαH= F、’ Rw c o sαH(
3)従って乗越えに必要な力F。
′はF ’ =W tan aH(4) 但しRw−OwM′(車輪140半径)、0wは車輪1
4の中心、αHはOwM′と鉛直線のなす角である。
図から明らかなようにαHよりβHはかなり小さく、従
ってF。
はF。′より小さいことが(2)式及び(4)式より明
らかであり、乗越部材22は段差Hを太した力を要する
ことなく越すことができることを示している。
そして(2)式より明らかなように、段差Hを乗越える
時に必要とする力F。
は、βHが小さければ小さい程小さいことになる。
すなわちO8の位置が高ければ高い程良いことになる。
しかし実用上は、例えばO8とOwとの垂直距離BをR
wよりやや大きい値にするとよい。
次にキャスター取付軸3とO8どの水平距離Cの値は次
のようにして決める。
すなわち、Cの値が小さくて段差Hが乗越板部材22に
当接したとき、その位置がキャスター取付軸3の延長よ
り車輪14側に対して反対側にある場合にはキャスター
は進行方向を保ってゆく上で不安定となる。
反対にCの値が大きいとキャスターのふれまわり半径が
大きくなる。
従って利用できる最大駆動力で乗越えられる段差Hが乗
越部材220局面と当接する点Mよりもやや車輪14の
反対側にキャスター取付軸3がくるようにCの値を決め
ればよい。
次に乗越部材22の枢支点O8と車輪14の中心OWと
の水平距離Aは次のようにして決める。
利用できる最大駆動力によって半径Rwの車輪14が無
理なく乗越えられる段差高さと車輪14の外形線との交
点の鉛直線上にO8がくるようにAを定めるのが最も理
想的であるが、これではキャスターのふれまわり半径が
大きく収りすぎる傾向になりさらに乗越部材22が大き
くなりすぎるので、これよりややAを小さめに決めるの
が良い。
Aの値が小さかったり、マイナスであったりすると(乗
越部材22の枢支点O8が車輪14の中心OWより後方
であると)βHが大きくなるので乗越えに要する力が大
きくなり効果が少なくなってしまう。
また乗越部材22が段差Hを乗越えた後で車輪14が宙
に浮いてしまう傾向になる。
空気入りタイヤのキャスターを用いる場合にはかなり注
意する必要がある。
次に乗越部材220乗越部33の形状について述べる。
段差Hを乗越えるとき、その高低差の内の何パーセント
かは乗越部材22によって登り、残りの部分を車輪14
で登ることになるので、両場合についての乗越えるに要
する力が等しくなるようにするのが理想的である。
両場合の乗越えに要する力は(2)式及び(4)式で夫
々示されるので、FoとF。
′とが等しくなるためにはβHとαHとが等しげれば良
いことになる。
この条件を満たす乗越部33の形状は次のようにして求
められる。
すなわち第6図に示すように、OwとO8から鉛直線を
下し床面と交わる点を夫々E、Gとする。
次にOwEから任意の比較的小さな角度α5の動径を描
き車輪の外径線との交点をJとする。
次にO8を中心にO8Jとα5二β□の角度をもつ線O
8Kを描き、Ooを中心として半径O8Jの半径の円と
の交点りとする。
このLを以上述べた操作を繰り返して何ケ所か求めLの
軌跡を結ぶと、上記に述べたF。
とF。′が等しいという条件を満足する乗越部材33の
形状が得られる。
しかし以上のように求めた曲線はGE間で軌跡が床面よ
り下に入ってしまうこと、段差Hがある程度以下では実
用上乗越部材22を使用せずに乗越えられること及び形
状が複雑で製作が面倒であることから次のような修正を
行う。
すなわち第7図に示すように、車輪14で利用できる駆
動力を使って全(問題なく乗越えられる高さり。
の水平線を引き、車輪14の外形線との交点をPとする
また車輪14で利用できる駆動力並びに走行中の運動エ
ネルギーを利用して乗越えられる最大の高さhmaxの
水平線を引き車輪14の外形線との交点をQとする。
次にO8を中心としてO20の半径の円を描き第6図に
示すLの軌跡との交点をSとする。
このSとPとの二点を通る適当な円、例えばO8′を中
心とした半径R8′の円弧は実用上はぼ満足すべき性能
の乗越部33の形状を与えるものである。
しかして、以上の如くして求められた乗越部33の形状
が、第2図で示したように、車輪14の下部近傍位置か
ら車輪14の前進方向上方側に向かって次第に上昇され
るほぼ円弧底に構成されると共に、そのほぼ円弧状の支
点軸19かもの半径R6が乗越部33の後端33a側で
最も長(・半径R8′であり、乗越部33の前端33b
側で最も短(・半径Ro′に構成された形状である。
なお、上記乗越部33の形状決定に際して、車輪14と
して空気入りのものを使用するときは、上記り。
の値をやや大きめにとる必要がある。また乗越部33を
形成するゴム32の硬度は90前後の硬いものがよい。
以上本考案の実施例につき述べたが、本考案の技術的思
想に基づき各種有効な変更が可能である。
例えば実施例では、支点軸19を車輪支持体であるキャ
スターアーム5に取付けたが、例えば第1図で示した運
搬台41の如く、車輪支持体に連設された別の支持部材
に支点軸19を取付けても良い。
応用例 本考案は、実施例で示した方向自在に進行し得るキャス
ターに限定されることなく、各種の台車や車いす等に使
用される各種構造、形状の車輪装着に適用可能である。
考案の効果 本考案は以上の如き手段を講じたことにより、半径の小
さな車輪を用いながら、乗越部材の乗越部と支点軸との
間の半径に相当する非常に大きな半径の車輪を用いた場
合と同様に、高い段差を極めて軽快に乗越えることが出
来る。
従って車輪の半径を小さくして5車輪装置全体の小型化
を図り得る。
また車輪の外周には通常タイヤが装着される関係で5車
輪は比較的小(・ものとなるが、車輪の半径を小さく出
来ることによって、半径が非常に大きな車輪を用いたも
のに比べて車輪装置全体の軽量化を図り得る。
また段差を乗越えた後、乗越部材を元の位置へ復帰させ
ることが出来るので、引き続いて次の段差を軽快に乗越
えることが出来て高(・実用性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示した概略側面図である。 第2図〜第γ図は本考案を方向自在に進行し得るキャス
ターに適用した一実施例を示したものであって、第2図
は側面図、第3図は背面図、第4A図及び第4B図は本
考案の作用を説明する概略側面図、第5図は乗越部材の
支点軸の理想的な位置を決定する為の説明図、第6図は
乗越部材の乗越部の理想的な形状を決定する為の説明図
、第7図は乗越部材の乗越部の実用的な形状を決定する
為の説明図である。 また図面に用いられた符号において、5・・・・・・車
輪支持体であるキャスターアーム、11・・・・・・車
軸、14・・・・・・車輪、19・・・・・・支点軸、
22・・・・・・乗越部材、33・・・・・・乗越部で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車輪支持体に車軸を介して回転自在に軸支された車輪と
    、上記車輪支持体又はこれに連設された部材に上記車軸
    と平行でかつその車軸より上方位置に設けられた支点軸
    と、この支点軸に上端部が回動自在に枢支された段差乗
    越え用の乗越部材とを有し、その乗越部材の下端部には
    弧状をなす乗越部を設けて収る車輪装置において、上記
    車軸より上方位置に設けられた上記支点軸を上記車軸の
    位置よりも上記車輪の前進方向側に偏倚させて配置させ
    、上記乗越部材の乗越部を上記支点軸の位置よりも更に
    上記車輪の前進方向側に偏倚させて配置させ、この乗越
    部は上記車輪の外径が無理なく乗越えられる段差の最大
    高さ位置から上記車輪の前進方向上方側に向かって次第
    に高くなるような弧状に構成させると共にその弧状の上
    記支点軸からの半径を上記乗越部の後端側で最も長くか
    つ前端側で最も短くなるように構成したことを特徴とす
    る車輪装置。
JP3740977U 1977-03-28 1977-03-28 車輪装置 Expired JPS5931442Y2 (ja)

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JP7165992B2 (ja) * 2018-10-16 2022-11-07 テクニカルトート東京株式会社 手押し車及び障害物乗越機構

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