JPS5931337Y2 - 穀粒の回転選別装置における穀粒取出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、穀粒の選別を、機枠に横架軸支せる円筒状の
回転篩により行なう穀粒の回転選別装置において、円筒
状の回転篩の傾斜下降端から排出される穀粒の精粒を、
機外に取り出すよう機枠に装設する穀粒取出装置につい
ての改良に関するものである。

穀粒の回転選別装置は、それによる穀粒の選別作業を、
その回転選別装置の穀粒の取出口の下方における機外に
穀粒袋等の適宜の容器を配置して、選別し終えて前記取
出口から取出される穀粒（精粒）を該容器内に受入れる
ようにして行なうが、回転選別装置においては穀粒の選
別が連続して行なわれることから、容器内に穀粒が一杯
になったときに行なう容器の交換作業の際に、取出口に
連続して送られてくる穀粒が容器の外にこぼれるように
なる問題がある。

これには、容器を交換する間だけ取出口を閉塞するよう
にすればよいわけだが、そのようにすると、その取出口
の開閉操作が面倒で、容器の交換作業が迅速に行なえな
いだけでなく、いき場のない穀粒が、回転選別篩の穀粒
の流動方向における終端側の開口端側に設けである揚穀
装置内に集積して、その揚穀装置の揚穀機能に損傷を生
せしめるようになる問題が出てくる。

また、この点を解決するために、揚穀装置と取出樋との
間に穀粒を一時的に停めるタンクを設けるようにすると
、機体の構造が面倒になり、かつ、製作コストを高くす
る別の問題が出てくる。

本考案における目的は、これらの問題を解決し、回転選
別装置の機内に装備されている穀粒排出用の揚穀装置の
機能に支障を与えないで、かつ、機構を面倒にせずまた
コスト高にすることなく、しかも、容器の交換作業に支
障を与えることなく、容器の交換作業が穀粒の飛散のな
い状態で適確・迅速に行なえるようにする新たな手段を
提起することにある。

そして、この目的を達成するための本考案（こよる穀粒
の回転選別装置における穀粒取出装置は、筒状に形成し
た回転選別篩を、それの一方の開口端側から内腔に供給
した穀粒が他方の開口端側に向けて流動していくように
機枠に横架軸支し、その回転選別篩の前記穀粒の流動方
向における終端側の開口端側には揚穀装置を設け、その
揚穀装置の流出口に穀粒を機外に導出せしめる取出樋の
基端側を連通させて前記機枠に固定装架してなる穀粒の
回転選別装置において、前記取出樋は、穀粒を受入れる
基端から取出口が開放する突出端に向は傾斜下降する姿
勢に機枠に支架するとともに基端から突出端までを長く
形威し、かつ、前記突出端に開放する取出口を、それの
開口面が略垂直な面に沿うよう形威して、その開口面に
外側から１換して該取出口を閉塞するシャッターを、該
取出口の上縁に沿う横方向の回動支軸により開閉作動す
るように該取出口に取付け、それの前記回動支軸には、
該回動支軸と一緒に回動して前記シャッターを開閉作動
せしめる操作レバーを、取出樋の一側において前記回動
支軸から上方に突出するように連結し、その操作レバー
と取出樋との間Ｉこ、前記回動支軸を跨ぐコイルバネを
、操作レバーの回動により、前記シャッターを閉塞する
方向と開放する方向とに作用方向が切換わる上っ張設し
たことを特徴とする。

次に実施の一例を図面に従い具体的に説明すると、第１
図において１は機枠で、前後（第１図で左右）に長い機
筺状に形威してあって、下面側には、所望の場所に設置
するための支脚１０，１０を具備している。

２は、網体または篩板２０で、多角筒状または円筒状に
形威してそれの軸方向が前記前後方向に沿う姿勢として
前記機枠１内腔に横架軸支せる回転選別篩で、前端側（
第１図で左端側）に設けた回転軸２３を機枠１の近傍に
据付けるモーターまたは機枠１に適宜装架するモータに
より適宜の伝導機構を介して駆動することによって、該
回転選別篩２の軸芯線中心に一方向に回転する。

該回転選別篩２の前記前端側の開口２１端は、機枠１の
前端部に装架せるホッパー１１に連結する供給樋１２と
連通している。

また、該回転選別篩２はそれの後端側（終端側）に、前
記開口２１から受入れた穀粒の中で、周壁を構成してい
る篩板２０の篩目から漏下し得ない大径の穀粒を排出す
る排出口２２を具備するが、その排出口２２を具備する
終端側には、該回転選別篩２より小径のコーン状に形成
して該回転選別篩２に一体に取付けた内筒３０と、その
コーン状の内筒３０の外周面から放射方向に突出するよ
う設けた掻上翼３１・・・と、その掻上翼３１・・・の
外周に、前記回転選別篩２と略同径乃至幾分大径に形成
して、回転選別篩２及び内筒３０と一体に回転するよう
に取付けた外筒３２と、前記内筒３０及び外筒３２の突
出端側を塞ぐよう配位して機枠１に固定支架せる遮閉板
３３よりなる揚穀装置３が装設してあり、前記排出口２
２から流出する穀粒を掻き上げて、遮閉板３３の上半周
側に設けた流出口３４から機外に向は排出するようにし
である。

そして、前記流出口３４の外方には機枠１に固定装架せ
る取出樋４の基端が連通させてあり、これにより、回転
選別篩２で選別した穀粒を前記流出口３４から排出せし
める穀粒を、取出樋４で機外に向は導出し、取出樋４の
突出端に形成せる取出口４０から取出す穀粒回転選別装
置Ａを構成している。

しかして、前記取出樋４は、前述の揚穀装置３の流出口
３４と連通ずる基端から取出口４０が開放する突出端に
向は下降傾斜する姿勢として機枠１に支架せしめるが、
それの取出口４０が開放する突出端が、回転選別篩２の
下縁に略揃う高さ位置に配置されるようにして（第１図
・第２図）、穀粒を受入れる基端から突出端に至るまで
の長さを長く形威しである。

そして、その突出端に開放する取出口４０は、第２図及
び第３図に示している如く、それの開口面が略垂直な面
に沿い開口するように形設しである。

そして、その取出口４０には、前記開口面に外側から当
接することで該取出口４０を閉塞するシャッター５が、
該取出口４０の口縁の中の上縁に沿うように取出樋４に
設けた回動支軸５０により開閉作動するように取付けて
あり、その回動支軸５０の取出樋４の一側に突出する軸
端部には、その回動支軸５０と一緒に回動してシャッタ
ー５を開閉作動さす操作レバー６が、取出樋４の一側に
おいて該回動支軸５０から上方に突出するように連結し
ている。

そして、この操作レバー６の上端部と取出樋４の側壁下
部との間には、第２図で示している如く、前記回動支軸
５０を跨ぐようにコイルバネ７が張設してあって、常態
においてはそのコイルバネ７により前記シャッター５を
取出口４０に向は押圧して該取出口４０を閉塞する状態
とし、操作杆（操作レバー）６を機枠１側に押込み、コ
イルバネ７が回動支軸５０を機枠１側に越した状態とす
ることで、そこのコイルバネ７の作用方向が逆方向に切
換っテ、操作レバー６をストッパー６０に突当るまで機
枠１に倒し、これにより、シャッター５を開放状態に保
持するようにしである。

なお、第１図においてＢは上述の如く構威される穀粒回
転選別装置Ａの取出口４０（一番数出口）の下方に配置
した穀粒袋である。

次に作用効果について説明すると、上述の如く構威しで
ある本考案による穀粒の回転選別装置における穀粒取出
装置は、操作レバー６を操作してシャッター５を作動さ
せ取出口４０を閉塞すると、穀粒が、長く形威しである
取出樋４の内腔を一時的な貯留タンクとしてそこに集積
していき、機内の揚穀装置３に穀粒を集積さすことなく
容器たる穀粒袋Ｂを交換する間、穀粒の排出を停止し得
るようになる。

そして、長く形成した取出樋４が、前記シャッター５を
作動さす操作レバー６を、穀粒袋Ｂの交換作業に最も手
近の位置に支持する支持機枠となるので、タンクを設け
ることなく、かつ、極めて簡略な機構をもって、機内の
揚穀装置３に支障を生ぜしめずに穀粒袋Ｂを交換する間
、取出口４０を閉塞できて穀粒の飛散が確実に防止でき
る。

しかも、取出樋４に設けた前記操作レバー６は、穀粒袋
Ｂに穀粒が一杯になって新しい穀粒袋Ｂと交換する際、
取出樋４の外方に立った作業者が穀粒袋Ｂを引き出すと
きに、操作レバー６を袋Ｂの引き出し方向に引くことで
、取出口４０が閉塞状態となり、また、新しい穀粒袋Ｂ
を取出口４０の下方に押し込むように配置したときに、
操作レバー６を機枠１側に押し込めば取出口４０が開放
した状態に切換わるようになるので、簡単な操作により
、間違えることなく確実にかつ迅速に取出口４０を開閉
できて、穀粒袋Ｂの交換作業に支障を与えることもない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例装置の縦断側面図、第２図は同
上装置の要部の斜視図、第３図は同上要部の側面図であ
る。 図面符号の説明、１・・・・・・機枠、２・・・・・・
回転選別篩、４・・・・・・取出樋、４０・・・・・・
取出口、５・・・・・・シャッター、５０・・・・・回
動支軸、６・・・・・・操作レバー７・・・・・・コイ
ルバネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状に形成した回転選別篩２を、それの一方の開口端側
   から内腔に供給した穀粒が他方の開口端側に向けて流動
   していくように機枠１に横架軸支し、その回転選別篩２
   の前記穀粒の流動方向における終端側の開す端側には揚
   穀装置３を設け、その揚穀装置３の流出口３４に穀粒を
   機外に導出しめる取出樋４の基端側を連通させて前記機
   枠１に固定装架してなる穀粒の回転選別装置において、
   前記取出樋４は、穀粒を受入れる基端から取出口４０が
   開放する突出端に向は傾斜下降する姿勢に機枠１に支架
   するとともに基端から突出端までを長く形成し、かつ、
   前記突出端に開放する取出口４０を、それの開口面が略
   垂直な面に沿うよう形成して、その開口面に外側から当
   接して該取出口４０を閉塞するシャッター５を、該取出
   口４０の上縁に沿う横方向の回動支軸５０により開閉作
   動するように該取出口４０に取付け、それの前記回動支
   軸５０には、該回動支軸５０と一緒に回動して前記シャ
   ッター５を開閉作動せしめる操作レバー６を、取出樋４
   の一側において前記回動支軸５０から上方に突出するよ
   うに連結し、その操作レバー６と取出樋４との間に、前
   記回動支軸５０を跨ぐコイルバネ７を、操作レバー６の
   回動により、前記ツヤツタ−を閉塞する方向と開放する
   方向とに作用方向が切換わるよう張設したことを特徴と
   する穀粒の回転選別装置における穀粒取出装置。