JPS5931301B2 - 円形発電機界磁巻線を形成する方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ブッシングによって円形発電機界磁巻線を形
成するための装置に関する。

これまで、固定子芯部材のスロットに発電機界磁巻線を
配置するために、２つの異なった型の装置が採用されて
きた。

所謂イン・プレース・ワインダ或いはガン・ワインダに
於いては、ワイヤの自由端が固定され且つ芯部材の穴を
通してガンが揺動され、これによって供給源からワイヤ
が引出され、所望のスロットに直接配置される。

ワイヤの自由端が固定されているので、本質的に、スロ
ットを形成している所定の歯の回りにワイヤが巻かれ、
これによってワイヤが張力をかけた状態で配置される。

典型的なガン・ワインダは、例えば本出願人に譲渡され
た米国特許第３，０２５，００８号に示されている。

所謂コイル挿入装置或いはコイル注入装置に於いては、
先ず細長いブレードの円形列上に予め巻かれたコイルが
配置され、次に固定子芯がブレード上に位置付けられて
ブレードが固定子芯出の内側端と夫々係合し、そしてそ
の後にコイルがそのまま固定子芯部材スロット内ヘプツ
シュされる。

このようなコイル挿入装置は、例えば米国特許第２，４
３２，２６７号、第３，３２４，５３６号、第３．４４
７，２２５号に示されている。

米国特許第３．４４７，２２５号は本出願人に譲渡され
たものである。

このようなコイル挿入装置に使用されるコイルは、典型
的には、ワイヤの自由端をコイル型に固定し、次に供給
源からワイヤが引出される際にワイヤに引張力をかけて
コイル型の回りに巻き付けることによって形成される。

かくの如きコイルを予め巻くための典型的な装置は、例
えば本出願人に譲渡された米国特許第３，５７５，２１
９号に示されている。

Ｒｏｂｅｒｔ Ｅ、Ａｒ１ｃｋとＲａｄｌｐｈＡ、Ｖｏ
ｇｅｌによって１９７３年２月１２日に出願され本出願
人に譲渡された米国特許出願第３３１，９９２号には、
固定子芯部材の歯或いはコイル挿入装置のブレードであ
ってよい間隔を置いて配置された要素によって夫々形成
されているスロット内に磁石ワイヤをブッシングし、こ
れによって発電機界磁巻線を形成する装置と方法が記載
されている。

本発明に従えば、仮想円筒体上にあるコイル挿入装置の
ブレードによって夫々規定されているスロット内に磁石
ワイヤを配置し、これによって円形発電磁界線を形成す
る装置が提供される。

概説すると、本発明の装置は、ワイヤをブレードに向け
て案内するための手段とこの案内手段を通してワイヤを
ブッシングするための手段を備えている。

ブレードの円筒列に重なり且つスロットの２つの開端ど
整合している円形路内にて、ブレードに対して上記の案
内手段を動かし、これによってワイヤを上記２つのスロ
ットにブツシュするための手段が設けられている。

本発明の好適具体例に於いては、ワイヤを円形路内に制
限するために案内手段を同心状に囲んでいる手段が設け
られている。

この制限手段は、第１と第２の位置の間を軸方向に動く
ことができ、第１の位置にては第１の直径の第１の円形
路にワイヤがブツシュされ、第２の位置にては第２の直
径の第２の円形路にワイヤがブツシュされ、かくして２
つの同心状のコイルが形成される。

従って、本発明の目的は、ブッシングによって円形発電
機界磁巻線を形成するための改良された装置を提供する
ことである。

本発明のその他の目的は、ブッシングによって同心状の
円形発電機界磁巻線を形成するための改良された装置を
提供することである。

本発明の上記の目的及びその他の目的並びに特徴、そし
て本発明自体は、添付図面を参照して本発明の好適具体
例について説明する以下の記載からより明瞭になるであ
ろう。

第１図には、コイル挿入装置のブレード１２円形列の一
部１０が図示されている。

軸線１４を有する仮想円筒体上にあるブレード１２は、
それらの間にスロット１６を規定している。

これらのブレード１２は、末端１８と支持部材２２（第
２図）上に設置された内側端２０とを有する。

スロット１６は、末端１８によって規定された開端２４
を有する。

ワイヤ分配ガン２６は、軸線２８に対して半径方向に間
隔を置いて配置され、軸線２８に対してほぼ半径状に延
びている。

好適具体例では、軸線２８は、３０で示されているよう
に、軸線１４に平行なブレード１２の円形列によって規
定されている仮想円筒体に対して間隔を置いて位置して
いる。

ガン２６は、ブレード１２の内側端２０でない方の側に
、その末端１８から離れている平面内（こある。

ワイヤ３４は、第１図に示されたローラ４０．４２の如
き手段によって、３８の方向にガン２６を通ってその分
配端３６から出る。

本発明の装置に於いては、ワイヤ３４がガン２６を通し
て３８の方向へ連続的にブツシュされる際に、矢印４４
で示されるように、ガン２６が軸線２８の回りの円形路
に動かされる。

回転軸線２８からの分配端３６の半径方向の間隔、軸線
２８の回りのガン２６の回転速度及び方向３８へのワイ
ヤ３４の進向速度は、ブレード１２によって規定された
仮想円筒体に重なり且つ２つのスロット１６−１及び１
６−２の夫々の開端２４−１及び２４−２に整合してそ
る円形路４８内へガン２６の分配端３６からワイヤ３４
がブツシュされ、かくして形成されたワイヤの円形コイ
ルがその重量並びにこれに働くプッシュ力によってスロ
ット１６−１及び１６−２内へ挿入され積重ねられるよ
うに、調和せしめられる。

次に第２図及び第３図を参照すると、これらの図には第
１図に図示し説明した本発明の原理を採用している、全
体として５０で示された本発明の装置の具体例が図示さ
れている。

ブレード１２用の支持部材２２はベース板５２上に支持
され、ブレード組立体は割出し駆動モータ５６によって
その軸線５４の回りにて割出され得る。

設置板５８は、支柱６０の如き手段によってベース板５
２の上方に支持されている。

スピンドル６２は、ベアリング６６及び６８によってス
リーブ部材６４内に回転可能に支持され、軸線２８の回
りにて回転可能である。

スピンドル６２は、軸線２８と同心状に形成された中心
通路７０を有している。

ガン２６は、スピンドル６２に固定され通路７０と連通
している細長い湾曲導管７２であり、導管７２は、図示
のように軸線２８から半径方向外側へ且つスピンドル６
２から下方へ湾曲している。

ワイヤ・ブッシング及び導管回転機構７６によって、ス
ピンドル６２と導管７２が軸線２８の回りにて回転され
、導管７４と導管１２内の通路７０を通してワイヤがブ
ツシュされる。

ワイヤ・プツシシング及び導管回転機構７６は、本出願
人に譲渡されたＲｏｂｅ ｒ ｔ Ｅ −Ａｒ ｉｃｋ
とＲａｄｌｐｈ Ａ−Ｖｏｇｅｌ の米国特許第３，
７９１，４１９号に詳細に記載されている型のものでよ
い。

同軸状の円錐台形状内側表面８０を有する環状制限部材
７８は、導管７２の分配端３６を半径方向に間隔を置い
て囲んでいる。

この制限部材７８は、設置板５８から懸架された案内支
柱８４上に設置されているブッシング８２によって、軸
方向に移動可能に支持されている。

制現部材７８は、第２図に実線で示されている第１の上
部位置と破線８６で示されている第２の下部位置との間
にて、設置板５８上に設置され且つ部材７８に取付けら
れたピストンロッド８８を有する油圧シリンダ（図示し
ていない）によって、矢印８５で示されているように選
択的に動かされる。

制限部材７８のスロット９０は、ブレード１２の末端１
８を受は入れ、制限部材７８がその上部位置から下部位
置へ移動するのを可能にする。

制限部材７８が上部位置にある場合には、導管７２の分
配端３６からブツシュされたワイ′ヤ４６は、円９２（
第３図）上の点にて部材７８の内側表面８０（こ衝突し
、スロット１６−１．１６−２き整合した第１の円形路
ヘプツシュされる。

制限部材７８が下部位置にある場合には、導管７２の分
配端３６からブツシュされたワイヤ４６は、円９４上の
点にて表面８０に衝突し、路９２より小くてスロット１
６−３ 、１６−４と整合している円形路に制限され、
これによってブレード１２上に一方が他方の内側にある
同心状の２つのコイルが配置される。

制限部材７８は上部と下部の２つの位置を有しブレード
１２上に２つの同心状のコイルを配置するものとして図
示し説明したが、制限部材７８は１つ或いはそれ以上の
中間位置を有しブレード１２上に３つ或いはそれ以上の
同心状のコイルを配置するようにすることもできること
は容易に理解されるであろう。

上記の如くして一組の同心状コイルがブレード１２上に
配置されると、ブレード１２の円形列が割出し駆動モー
タ５６によってもう１つの回転位置へ回転され、そして
上記の如くしてもう一組のコイルがブレード１２上に配
置される。

軸線２１１４は平行であるとして図示し説明したが、相
対的に傾斜していてもよい。

特定の装置に関連して本発明の詳細な説明したが、これ
らは単なる例示であり本発明の範囲を何ら限定するもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の原理を示す簡略部分図、第２図は、
一部が断面で一部が切欠かれた、本発明の装置を示す部
分側面図。 第３図は、第２図の線３−３に沿った断面図。 １０・・・・・・ブレードの円形列、１２・・・・・・
ブレード、１６・・・・・・スロット、２６・・・・・
・ワイヤ分配ガン、３４・・・・・・ワイヤ、７８・・
・・・・制限部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ はぼ鉛直な第１の軸線を有する仮想円筒体上に位置
   するコイル送り装置のブレードであって、それぞれが、
   支持部材に設置された近接端と末端とを有するところの
   ブレードによってそれぞれ規定されるスロット内に磁石
   ワイヤを配置して円形界磁巻線を形成するための装置に
   して： 該第１の軸線と平行で且つ該円筒から横方向に間隔を置
   いているほぼ鉛直な第２（７）軸線上にて該ブレードの
   該末端の方へ該ワイヤを連続的に案内するための案内手
   段と； 該案内手段に連続しているガン部材であって、該第２の
   軸線から間隔を置いて該第２の軸線からほぼ半径方向の
   外側に延びており且つ該ブレードの該末端の鉛直方向上
   方で間隔を置いて位置するほぼ水平な平面内にある分配
   端を有するガン部材と； 該第２の軸線の回りに該ガン部材を連続的に回転せしめ
   、これによって、ワイヤを該平面内に位置する円形路内
   に該分配端から押し出して、ワイヤを連続的な円形コイ
   ルにせしめる手段とを具備し； 該第２の軸線から該分配端までの間隔及び該押出し手段
   と該回転手段との速度の割合は、該円形路が該ブレード
   の該円筒状列の上に配置され且つ該スロットの２つの開
   口端と整合するようなものであり、これによって、該ワ
   イヤの重量が、重力によって、該円形コイルを該スロッ
   ト内に下げ且つその中に適合せしめることを特徴とする
   装置。