JPS5930824B2 - 不織布 - Google Patents

不織布

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JPS5930824B2
JPS5930824B2 JP50034538A JP3453875A JPS5930824B2 JP S5930824 B2 JPS5930824 B2 JP S5930824B2 JP 50034538 A JP50034538 A JP 50034538A JP 3453875 A JP3453875 A JP 3453875A JP S5930824 B2 JPS5930824 B2 JP S5930824B2
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JP
Japan
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formalin
weight
adhesive
nonwoven fabric
copolymer
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JP50034538A
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JPS51109372A (ja
Inventor
善司 吉田
信夫 藤木
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NIPPON BAIRIIN KK
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NIPPON BAIRIIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホルマリン捕集剤を含有した自己架橋性接着剤
を用いて製造した不織布に関し、特に遊離ホルマリンを
殆んど発生することのない不織布を提供しようとするも
のである。
従来、不織布を製造する際に用いられる接着剤には、不
織布に防縮性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性を与
えるために接着剤成分であるポリマーを架橋することが
行なわれている。
そこで架橋剤としてメラミン−ホルムアルデヒド系初期
縮合物等のホルムアルデヒド系の中間重合体(低分子)
が用いられている。しかしホルムアルデヒド系の架橋剤
は、架橋反応を起こすとき、多量のホルマリンを発生し
、架橋反応が終つた後でさえ残つたメチロール基が分解
してホルマリンを発生する。このホルマリンは人体の健
康上有害であり、特に不織布を衣料材料として使用する
場合問題がある。また、ホルムアルデヒド系の初期縮合
物を用いないで他のホルマリンを発生しない架橋剤を用
いることも考えられている。
しかし、このような架橋剤で不織布に十分な強度、耐洗
濯性、耐ドライクリーニング性を与えることは未だ困難
である。そこで本発明は、エチルアクリレート98.7
〜72重量%、ブチルアクリレート15〜0重量%、ア
クリロニトリル5〜0重量%、アクリル酸5〜1重量%
及びN−メチロールアクリルアミド3〜0.3重量%の
組成よりなる自己架橋性共重合体と、該共重合体100
重量部に対して少なくとも0.1重量部のホルマリン捕
集剤とよりなる接着剤を用いて繊維シートに適当な方法
、例えば、含浸、スプレー等により付着させ、乾燥、キ
ュアリングすることにより、遊離ホルマリンを殆んど含
まない不織布で、しかもその性能は従来の方法で製造さ
れた不織布と同様なものが得られた。本発明で使用する
接着剤は架橋剤を用いることなく硬化するように自己架
橋性とし、ホルマリン発生量の少ない接着剤である。
架橋剤を用いた接着剤が硬化する場合、架橋剤は2分子
と反応し、自己架橋性の接着剤が硬化する場合は、他の
1分子と反応することになりホルマリン発生量は後者の
場合の方が少なくなる。この接着剤成分の共重合体ポリ
マーはアクリル酸エステルの共重合体であり、従来公知
の方法で製造される。共重合体組成中のN−メチロール
アクリルアミドとアクリル酸との間で自己架橋が行なわ
れ、ホルマリンを発生するのはN−メチロールアクリル
アミドのメチロール基であり、これがアクリル酸と反応
してホルマリンを発生する。更には架橋反応を起こさな
いでそのまま残存している場合でも徐々にホルマリンを
発生する。従つて、本発明ではホルマリンの発生を極力
押え、更に接着剤内部にホルマリン捕集剤を存在させて
おき、ホルマリンが発生すると直ちにホルマリン捕集剤
によつてホルマリンを無害な化合物に変化させるように
した。
共重合体は、エチルアクリレート、ブチルアクリレート
、アクリロニトリル、アクリル酸、N−メチロールアク
リルアミドの組成よりなる。
自己架橋剤として働くN−メチロールアクリルアミドと
アクリル酸の量は慎重に決められる。N−メチロールア
クリルアミドが多くなるとホルマリンが多量に発生し好
ましくないし、少なすぎると十分な架橋効果が出ない。
そこでN−メチロールアクリルアミドの組成量が5 〜
0.3重量%の時本発明の目的が達成できる。一方、ア
クリル酸はN−メチロールアクリルアミドと反応する部
分であり、N−メチロールアクリルアミドの含有量に対
して約1〜2倍量が適当である。アクリル酸が多くなり
すぎると得られた不織布の耐洗濯性が悪くなる。従つて
アクリル酸の組成量は5〜1重量%と限定される。アク
リル酸エステル共重合体の主成分はエチルアクリレート
であり、98.7〜72重量%施される。
また接着剤にある程度の硬さを与えるためにアクリロニ
トリルが5重量%迄、接着剤にある程度の弾性、柔かさ
を与える為にブチルアクリレートが15重量%迄所望に
応じて加えられる。本発明に使用されるホルマリン捕集
剤は、ホルマリンと反応して他の無害な化合物に変化さ
せる物質が使われ、特に常温において安定に存在するも
のが使われる。
例えばジシアンジアミド、尿素、グアニジン塩等、ある
いはこれらの混合物が適当であり、市販のものとしては
ユーラミンTF(三井東圧(株)製)、パーマフレツシ
ユFC(大日本インキ(株)製)等が使われる。接着剤
中のホルマリン捕集剤の量は共重合体100重量部に対
して少なくとも0.1重量部加えられる。
特にホルマリン捕集剤の量が0.1〜10重量部が好適
である。ホルマリン捕集剤が0.1重量部以下になると
ホルマリン捕集効果が悪くなり、また10重量部以上加
えてもホルマリン捕集効果の程度はあまり変わらない。
本発明の重要な点は、接着剤中に本発明による共重合体
とホルマリン捕集剤とを混合共存させたところにある。
例えばホルマリン捕集剤を加えていない本発明による共
重合体からなる接着剤を用いて不織布を得、その不織布
を後処理時にホルマリン捕集剤でソーピングした不織布
と本発明によるホルマリン捕集剤を加えた接着剤を用い
て得た不織布とを比べると前者の方が遊離ホルマリンの
量が多いという結果が得られた。これはソーピング時に
ホルマリン捕集剤を用いても、ホルマリン捕集効果は単
に樹脂表面にとどまつているホルマリンにおよぷだけで
あり、一方接着剤中にホルマリン捕集剤を含有させてお
くと、樹脂表面はもちろん樹脂内部に発生するホルマリ
ンをも捕集するからである。さらに本発明による時は、
出来上つた不織布の接着剤の内部に未反応のホルマリン
捕集剤を含有しており、後々の不織布に与えられる加工
、例えば加熱ブレス、アイロン当て等が行なわれる時、
接着剤が持つているN−メチロール基が分解して発生す
る遊離ホルマリン(ホルムアルデヒド)を未反応のホル
マリン捕集剤が捕集するという効果がある。またこれら
のホルマリン捕集剤を従来のホルムアルデヒド初期縮合
物を添加した接着剤にいかに多く含有させても、本発明
の目的とする遊離ホルマリンを殆んど含まない不織布は
できない。
これはホルムアルデヒド初期縮合物が、いかに急激に多
量のホルマリンを発生するかを物語つている。このよう
に急激に、そして多量に発生するホルマリンに対しては
多量のホルマリン捕集剤を使用しても効果はないのであ
る。このようにホルマリン捕集剤の効果は上記したよう
に本発明によるアクリル酸エステル共重合体を成分とす
る接着剤に含有することにより効果があがるものである
本発明に使用される繊維シートは従来の不織布用繊維シ
ートとして用いられているものならば何れでも良く、そ
の繊維の種類、太さ、長さは特に限定されないし、従来
用いられてきた不織布製造における種々の工程も何ら問
題なく使用される。
本発明に使用される接着剤には、必要に応じて種々の触
媒が添加される。例えば塩化アンモニウム、塩化マグネ
シウム、硝酸アンモニウム、バラトルエンスルフォン酸
、無水マレイン酸、アルカノールアミン及びこれの複合
金属塩あるいはこれら2つ以上の混合物、あるいは市販
の触媒等。また更には必要に応じて浸透剤、起泡剤、消
泡剤、螢光染料、染料、・顔料、平滑剤、撥水剤等の助
剤が添加される。以下、実施例によつて説明する。
但し以下の部、%は全て重量部、重量%を示す。実施例
1 エチルアクリレート83.9%、ブチルアクリレート1
2%、アクリロニトリル2%、アクリル酸1.4%、N
−メチロールアクリルアミド0.7%の組成からなる共
重合体を通常のエマルジョン重合方法により製造した。
その結果このエマルジョンは固型分濃度が45%、PH
が6.0であつた。このエマルジョンを用いて表1に示
す配合液を使つた。別に太さ3デニール、カット長50
田のテトロン繊維と太さ3デニール、カット長501m
のレーヨン繊維とをそれぞれ7:3の割合でブレンドし
、これを目付42V/77Z″のシート状とした。
この不織シートに表1に示す配合液をそれぞれ含浸し、
最終の不織布に対する接着剤量が30%になるように絞
り、次いで155℃で4分間乾燥及びキュアリングを行
い目付60y/dの不織布をそれぞれ得た。これらの得
られた不織布の性能は表2に示すように優秀であり、充
分実用性能があり、しかも遊離ホルマリンは殆んど含有
していない。
実施例2 エチルアクリレート77%、ブチルアクリレート15%
、アクリル酸5%、N−メチロールアクリルアミド3%
の組成よりなる共重合体を通常のエマルジョン重合法に
より製造した。
その結果このエマルジョンは固型分濃度が45%、PH
が5.9であつた。このエマルジョンを用いて別表のよ
うな配合液を作り、これらの配合液を実施例1で作つた
目付429y/Trlの不織布シートに含浸して、実施
例1と同様な方法にてそれぞれ目付60y/wlの不織
布を作つた。
これらの不織布は表2に示すような充分に実用性能があ
り、しかも遊離ホルマリンを殆んど含有していない。
参考例1 エチルアクリレート75%、ブチルアクリレート12%
、アクリル酸8%、N−メチロールアクリルアミド5%
の組成より成る共重合体を通常のエマルジョン重合方法
により製造した。
その結果このエマルジョンは固型分濃度が45%PHが
5.5であつた。このエマルジョンを用いて表1のよう
な配合液を作り、この配合液を実施例1で作つた目付4
2t/WIの不織布シートに含浸して、実施例1と同様
な方法にて目付601/771″の不織布を作つた。
この不織布は表2に示すように充分に実用性能があつた
が、遊離ホルマリンの含有量が多かつた。
参考例2市販の不織布用アクリルエマルジョン (HYCARLX−812)接着剤を用いて表1のよう
な配合液を作つた。
これらの配合液をそれぞれ実施例1で作つた目付42V
/イの不織布シートに含浸して実施例1と同様な方法に
て目付60y/77!″の不織布を得た。
これらの不織布は、表2に示すようにホルマリン初期縮
合樹脂を用いた場合は実用性能が充分であつたが、遊離
ホルマリン含有量が多すぎ、ホルマリン初期縮合樹脂を
用いない時は遊離ホルマリン含有量が少ないが、実用性
能が不十分であつた。参考例3実施例2の配合液2−1
よりホルマリン捕集剤を除いた液を実施例1で作つた目
付42V/77z’の不織布シートに含浸して実施例1
と同様な方法にj て目付60y/m″の不織布を得た
この不織布をホルマリン捕集剤(パーマフレツシユFC
大日本インキ(株)製)10%液にて5分間ソーピング
した後140℃3分間乾燥した。
得られた不織布の遊離ホルマリン量は表2に示9 すよ
うに、実施例2で作つた不織布よりも多量であり、ホル
マリン捕集剤は接着剤中に直接混合した方が効果がある
ことが判つた。<試験方法> o切断強度:巾5anの不織布シートをテンシロン引張
り試験機(東洋測機(株)製)を用いて、引張り速度1
0c!n/分、チャック間距離10で測定したもの。
0収縮率:40℃の温湯に30分間浸せきさせ、風乾後
測定したもの。
o耐洗濯性:家庭用洗濯機を用いて中性洗剤を温湯に溶
かし、2%とした温水にて30分間洗濯後、その形状変
化を5つの級により表わしたもので、級が大きい方がす
ぐれている。
0耐ドライクリーニング性:日立オートクリーナ(日立
(株)製”)を用いて、パークロロエチレンにて5回ク
リーニング後、その形状変化を5つの級により表わした
もので、級が大きい方が優れている。
O風合:ハンドリングテストによつて測定した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エチルアクリレート98.7〜72重量%、ブチル
    アクリレート15〜0重量%、アクリロニトリル5〜0
    重量%、アクリル酸5〜1重量%及びN−メチロールア
    クリルアミド3〜0.3重量%の組成よりなる自己架橋
    性共重合体と、該共重合体100重量部に対して少なく
    とも0.1重量部のホルマリン捕集剤とよりなる接着剤
    によつて構成繊維が結合されていることを特徴とする不
    織布。
JP50034538A 1975-03-24 1975-03-24 不織布 Expired JPS5930824B2 (ja)

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JPS51109372A JPS51109372A (ja) 1976-09-28
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