JPS5930818B2 - 紡績糸条物およびその製造装置 - Google Patents

紡績糸条物およびその製造装置

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JPS5930818B2
JPS5930818B2 JP11589580A JP11589580A JPS5930818B2 JP S5930818 B2 JPS5930818 B2 JP S5930818B2 JP 11589580 A JP11589580 A JP 11589580A JP 11589580 A JP11589580 A JP 11589580A JP S5930818 B2 JPS5930818 B2 JP S5930818B2
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JP
Japan
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yarn
fibers
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stable
spun yarn
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JP11589580A
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裕志 枝川
確司 村上
幸造 須佐見
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、紡績糸条物とその製造装置に関する。
従来、紡績糸条物を短繊維からないしは短繊維に一部フ
ィラメントを併用して得るには加ネン工程を必要とし、
該加ネン工程を高能率にするには各種制約があって高々
50〜60m/分の生産速度が現状鵜る。
従って、実ヨリ加ネンの手段以外の方法で高速度に紡績
糸に類似した糸条な得る研究は盛んであり、例えばノリ
付は紡績(オランダTNO法)蔵置ポリマー法(カナダ
IC8法)等が知られている。
また空気仮ヨリ処理による方法として特公昭43−28
250号公報等が知られている。
しかるにこれらのもので特に品質的に従来の紡績糸並み
のもので用途的に汎用性のある糸条な得る方法について
は十分な開発が進んでいない。
更に公知例として特開昭48−18543号公報の技術
が提案されているが、かかる技術は高収縮ステーブル繊
維を用いてバルキー出しをするものであり、芯の平行状
繊維にひっかかりやピリングが発生し易く未だ満足され
た汎用性は有していない。
本発明の目的は、特に紡出番手が大番手から細番手まで
広範囲にわたっており、紡出素材の選択が自由であり、
かつ特性的にも従来紡績糸に比べてほとんど遜色のない
新規な紡績糸条物とその製造装置を提供せんとするもの
である。
すなわち本発明は、 (1)ステーブル繊維からなるあるいはステーブル繊維
とフィラメント繊維からなる実質的に無ヨリ状の主繊維
束の表層に、一端が主繊維束内部に拘束されている少数
のステーブルが巻付いていて、糸状全体としては双糸条
を呈していることを特徴とする紡績糸条物。
(2)ステーブル繊維束から仮ヨリ機構を用いて紡績糸
を製造する装置であって、ステーブル繊維束供給ローラ
と仮ヨリ装置との間に、吸引能のみを有する流体ノズル
と、吸引能と仮ヨリ付与能とを有する流体ノズルを併動
に設けたことを特徴とする紡績糸条物の製造装置。
である。
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明の糸条は、ステーブル繊維100%からなるかあ
るいは一部フィラメントを含んだ実質的に無ヨリ状の主
繊維束の表層に、少数のネン回ステーブルが糸条形成時
において上流側であった一端が主繊維束内部にヨリ込ま
れつつ他の部分においてネン回しているものであって、
該ネン回ステーブルの強固な巻回しネン回により糸とし
ての実用強度がもたらされているものであり、該ネン回
ステーブルのネン回方向は概して整然として一定である
該ネン回ステーブルは、上記のヨリ込まれている端部と
反対側の端部つまり糸条形成時において下流側であった
端部は、糸条表層において毛羽構造となることができ、
本発明の糸条に良好な従来紡績糸盤みの外観や風合を与
え得るものである。
主繊維束は、実質的に無ヨリ状であるため、該糸条に良
好な光沢や無ヨリ風合を与える。
なお、実質的に無ヨリ状とはS、zのわずかな交互ヨリ
を有しているものや、甘いわずかな一方向ヨリが残留し
ている場合も含むものであり、このような場合も多い。
この主繊維束の内部にネン回ステーブルの前述上流側一
端がヨリ込まれているので、該ネン回ステーブルの脱落
およびそれに基づく糸強度の低下や糸切れ、後工程での
しごきネップの発生等の不都合が本発明糸条では少ない
このような糸条は、把持ローラから、ステーブル繊維も
しくはステーブル繊維とフィラメント繊維を、仮ヨリ付
与装置が配されているとともに少なくとも該仮ヨリ付与
装置と前記把持ローラの間において一部のステーブル繊
維の下流側端を仮ヨリ加ネン束にヨリ込ませず突出させ
るゾーンを有してなる糸形成域に供給することにより簡
単に製造することができ、かかる方法を実施する一態様
例を図面にて説明をする。
第1図は該方法の一実施態様例を示す概略図であり、同
図において、供給ステーブル繊維は複数群のA、Bを用
意し、各々流体ノズル3,4に供給する。
流体ノズル3は吸引能を具備し、繊維を吸引搬送するべ
く構成されており、フロントローラ7から供給された繊
維群1を図示の如くフリース状にて吸引する。
一方、ノズル4は吸引能に加えて仮ヨリ付与能力を有す
るものであり、B繊維群に対しノズル4の導入孔部先端
にて仮ヨリ集束状態2を形成しながら導き入れる役目を
する。
上記ノズル3に導入されて排出管5から出てくる繊維束
は、図示のように下流側にて開放端を形成する繊維8と
、ノズル3,4の後方に設けた第2の流体ノズル14に
より生起させた仮ヨリの伝播により仮ヨリが挿入され、
仮ヨリ加ネン束状態の糸条9となったものの2つに大別
される。
他方、ノズル4に導入されたステーブル繊維は排出管6
を出た直後に流体ノズル14により生起させた仮ヨリの
伝播により仮ヨリ加ネン束状態となった糸条10になる
つまり、供給繊維Aに関しては下流側一端が自由に滑動
(スリップ)可能ないわばセミオープンエンド状態の繊
維8と、仮ヨリにて一時的に集束された糸条状態にある
90両者を形成しながら右方に導かれる。
供給繊維Bに関してはフロントローラ7のニップ点から
ノズル4の導入部を経てノズル4の仮ヨリ付与点まで仮
ヨリ集束され、更に排出管6を出てからもノズル14に
よる仮ヨリにより集束状態にて保持される。
即ち、供給繊維の構成単繊維間の自由な滑動を拘束した
状態にて、糸条状態の9と合体点11にて合体させる。
このようにして供給ステープル繊維に対して8゜9.1
00状態を生起せしめた後に合体し、続いて仮ヨリ付与
装置のノズル14を通過させることにより、前記開放端
を形成する繊維8を極めて規則的に一定方向にネン回せ
しめ、紡績糸15を得ることができるものである。
即ち、開放端を有する下流側先端フリーの繊維8は連続
的に例えば糸条13の周囲に突出したヨリ込まれない状
態12となってノズル14に導かれ、該ノズルを出てく
る繊維束は該自由端繊維12がネン回した紡績糸条物と
なって排出されてくるのである。
該ネン回作用について詳述すれば、そのネン回方向はノ
ズル14の仮ヨリ解ネンの方向であり、ネン回の度合は
上述の糸形成域におけるフィード率を主に変更させるこ
とによって自在に設定可能であり、オーバーフィード率
の少ない場合には従来紡績糸の如き糸外観を呈する双糸
条紡績糸が得られ、徐々にオーバーフィード率を犬にす
ると双糸調のより強調されたもの、更にはヨリ縮みの犬
な強ネン糸調のものが得られる。
第2図は上述の糸形成原理をモデル的に図示した説明図
である。
まず42口においては第1図に於けるノズル排出管5,
6から出た繊維が合体し、ノズル14により紡績糸に変
化するまでの説明図であり、イの排出管5の出口近傍に
おけるセミオープンエンド状の繊維束(第1図の8に該
当)をa、仮ヨリ集束状態になった糸条をb(白糸で示
す。
)、排出管6から出てくる繊維なC(黒糸で示す。
)とすると、これら繊維の合体点11の近傍は、ハ図に
示す如<b、cが互にネン回しながら、更に各々のす、
c繊維束には仮ヨリが波及して集束状態を作るのである
ここでa繊維はb繊維束に上流側の一端がヨリ込まれ、
順に右方へと進むのであるが、下流側のフリ一端12は
糸条13にヨリ込まれることな(糸条13の外周部に突
出し存在するのである。
排出管5かも供給されてくる全繊維量のうちa繊維とし
てセミオープンエンド化する繊維の比率について言及す
ると、排出管5からの空気流速とかノズル14の仮ヨリ
数、ノズル14前方での張力等が影響するが、イ図に示
した如く糸条す、cの合体角度θや排出管5の出口にお
ける糸条すの屈曲角度も重要な要因である。
本発明者らの知見によると、たとえばθを小にする程、
糸ムラ品質は向上するが、糸強力面からはθ≧10°で
あることが望ましい。
次に糸条13は続いてノズル14の仮ヨリ噴射にさらさ
れるのであるが、噴射孔16,17等からの仮ヨリ流下
を通過し、該仮ヨリの解ネン時に上記フリー繊維端12
がネン回するものである。
第二図は糸構造を説明するものであり、糸条本体に位置
するす、cの主繊維束は第4図で示した如く仮ヨリノズ
ル14の左方加ネン域にて各々独立の糸条物としての形
態で互にヨリ合された状態にあるが、仮ヨリノズル14
を出て右方から引出された時点ではほとんど加ネン状態
は消滅しているか、またはs’、z各ヨリ方行から成る
交互ヨリの状態を残すこともある。
本発明糸条は第二図中aで示す如く極めて規則的な一定
方向にネン回し、糸条としての強力を保持すると同時に
糸外観を均一なものとしているのである。
フリー繊維端12の反対側の繊維端は、加ネン中にヨリ
込まれていたものであるがために、誤解ネンされて得ら
れた系中においても主繊維束内にヨリ込まれて拘束され
ているものである。
第1図に示した紡出態様においてフィラメントを併用す
るときには該フィラメント糸は繊維群Bとして吸引仮ヨ
リを付与する側に供給するものである。
以上説明した態様例で、本発明の糸条を簡単に得ること
ができるが、本発明装置は第1図や第2図に示した態様
例にのみ限定されるものでなく、たとえば、これらの図
に示された態様でも供給ステーブル繊維群Bは本質的に
は無くとも糸形成が可能である。
その場合、流体板ヨリノズル14からのヨリ伝播が妨げ
られることのないように糸条9をうまく屈曲等させたり
ヨリ数挿入分布を適宜なものにすれば、やはりセミオー
プンエンド状態の繊維8の形成は可能なのであり、この
他にも各種の態様例が考えられるものである。
ただし、前述特公昭43−28250号公報記載の発明
のような方式は、下流側ステープル端のセミオープンエ
ンド化をなすことが到底不可能であり、個々の該下流側
ステーブル端が無秩序にそれもそれぞれ異なったヨリ込
み程度で加ネン束中にヨリ込まれていくものであり、む
ろムそれを解ネンしても均斉なネン回は全く得られなく
、糸質・糸強度も低く好ましくないものである。
均斉なネン回を得んとする場合には、解ネン・ネン回に
際し特に障害となるものがないという理由から、少なく
とも下流側のステープル端をセミオープンエンド化させ
ておき、該セミオープンエンド部分を解ネンとともにネ
ン回させることが、極めて重要でかつ必要な点なのであ
る。
次に実施例により説明する。
実施例 第1図に示す工程にて紡績糸を製造させた。
供給素材としてはアクリル繊維“トレロン”(登録商標
)単位繊度2dを用いた。
詳細紡出条件は下記の通り。
(1)紡出番手 1/32(Nm)(2
)流体ノズル3,4への供給繊維量 ノズル3への供給量A ノズル4への供給量B として、A/A十B= 0.09 (3)流体ノズル3,4への圧空供給圧 3.0 kg
/1(4)流体板ヨリノズル14への圧空供給圧3.5
に9/ca (5)フロントローラの周速V1 130m/分(6
)デリベリローラの周速v2 115m/分(カ オ
ーバーフィード率(vl−v2/V2×100(%))
13%得られた紡績
糸は糸外観として双糸条であり、かつ強ネン糸風の特徴
を有するものであり、編物用途として好適であった。
特に供給繊維量Aの比率に関しては上記の条件で9%で
あるが、糸ムラ品質的に優れたものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明装置の一実施態様例を示す概略図であ
り、第2図は本発明における糸形成原理をモデル的に図
示した説明図である。 主要部の説明、3:流体ノズル(吸引能のみ)、4:流
体ノズル(吸引能と仮ヨリ付与能)、14:流体板ヨリ
ノズル、5,6:繊維排出管、7:フロントローラ(把
持ローラ)、8:糸条形成時下流側にて開放端を形成す
る繊維、9,10:仮ヨリ加ネン束状の糸条、12:糸
条形成時下流側のフリーな繊維端、15:紡績糸。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステーブル繊維からなるかあるいはステーブル繊維
    とフィラメント繊維からなる実質的に無ヨリ状の主繊維
    束の表層に、一端が主繊維束内部に拘束されている少数
    のステーブルが巻付いていて、糸条全体としては層糸条
    を呈していることを特徴とする紡績糸条物。 2 ステーブル繊維束から仮ヨリ機構を用いて紡績糸を
    製造する装置であって、ステーブル繊維束供給ローラと
    仮ヨリ装置との間に、吸引能のみを有する流体ノズルと
    、吸引能と仮ヨリ付与能とを有する流体ノズルを併動に
    設けたことを特徴とする紡績糸条物の製造装置。
JP11589580A 1980-08-25 1980-08-25 紡績糸条物およびその製造装置 Expired JPS5930818B2 (ja)

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JPS5643431A JPS5643431A (en) 1981-04-22
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JPS5643431A (en) 1981-04-22

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