JPS5930706B2 - 4−ジアルコキシメチル−5,5−ジメチル−1−オキサスピロ−〔2,5〕オクタン及びその製法 - Google Patents

4−ジアルコキシメチル−5,5−ジメチル−1−オキサスピロ−〔2,5〕オクタン及びその製法

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JPS5930706B2
JPS5930706B2 JP10888476A JP10888476A JPS5930706B2 JP S5930706 B2 JPS5930706 B2 JP S5930706B2 JP 10888476 A JP10888476 A JP 10888476A JP 10888476 A JP10888476 A JP 10888476A JP S5930706 B2 JPS5930706 B2 JP S5930706B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、それ自体香料分野において有用であり、且つ
又、同様に香料分野において有用なγシトラール(2・
2−ジメチル−6−メチレンーシクロヘキサンカルバル
アルデヒド)及びγ−イオノン製造中間体としても有用
な下記式(1)、但し式中、kは低級アルキル基を示す
、で表わされる新規化合物4−ジアルコキシメチルー5
・5−ジメチル−1−オキサスピロ〔2・5〕オクタン
及びその製法に関する。
上記式(1)化合物は、下記國2)、 で表わされる公知化合物2−ジアルコキシメチル−3・
3−ジメチルシクロヘキサン−1−オンをジアルキルス
ルホニウムメチリドもしくはジアルキルオキソスルホニ
ウムメチリドと不活性雰囲気※哀条件下に反応せしめる
ことにより、好収率好純度で製造することができる。
得られた式(1)化合物は、前記のような香料分野その
他の合成分野における中間体として有用である。式(1
)化合物の有するオキシラン環は還元反応によつて容易
にメチレン基に転化できるため、式(2)化合物のシク
ロヘキサノン部分をシクロヘキサメチレンに転化せしめ
る反応に有利に利用できる。また、上記式(2)化合物
は、下記式(3)、但し式中、ビは低級アルキル基を示
す、で表わされる1−トリアルキルンロキシ一3・3ジ
メチル−1−シクロヘキセンを、四塩化チタンの存在下
、オルトギ酸低級アルキルエステルと反応せしめること
により、容易に得ることができる。
本発明方法で得られる前記式(1)の4−ジアルコキシ
メチル−5・5−ジメチル−1−オキサスピロ〔2・5
〕オクタンは還元反応によつて、上述の通り、容易に式
(1)中のオキシラン環がメチレン基の化合物2・2−
ジメチル−6−メチレンーシクロヘキサンカルバルデヒ
ドジアルキルアセタールに転化でき、酸加水分解反応せ
しめて、容易にγ−シトラールを得ることができる。
従来、γ−シトラールは、例えば、He−1v.Chi
m.Acta.41巻、1359頁(1958年)に記
載の下記式、に従つて、原料2−カルボアルコキシ−
3 ・ 3 −ジメチル−シクロヘキサン−1−オンか
ら、多工程を経て合成されていた。
この方法は反応工程が多く且つ反応操作が繁雑であり、
原料からのγ−ントラールの収率は、高々数%程度にす
ぎない低収率である。本発明方法を利用して、前記式(
3)化合物の製造原料である3−メチル−2 −シクロ
ヘキセン−1 −オンからγ−シトラールを製造する,
場合には約40%もしくはそれ以上の好収率でγ−シト
ラールを工業的に有利に製造でき、前記式(1)本発明
化合物からは約70%の好収率でγ−シトラールを容易
に得ることができる。3−メチル−2−シクロヘキセン
−1−オンから、本発明方法を経由してγ−シトラール
を製造する工程は、下記式で示すことができる。
上記式(4)3 −メチル− 2 −シクロヘキセン−
1−オンは公知反応に従つて、例えばm−クレゾールか
らバーチ還元により容易に得ることができる。
式(4)化合物の式(3)1−トリアルキルシロキシ一
3・3−ジメチル−1−シクロヘキセン−の転化は、例
えば、CH3MgX(Xはハロゲン)で表わされるグリ
ニア試薬を、好ましくは少量のたとえば沃化第一銅、臭
化第一銅の如きハロゲン化第一銅の存在下に、たとえば
ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、ジブナルエーテル、モノ一もしくはジーエ
チレン′りコールジメチルエーテル、モノ一もしくはジ
ーエチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、これらの混合物の如きエーテル系
有機溶媒中で上記式(4)化合物と作用させ、次いで、
トリアルキルクロルシランを反応させて行うことができ
る。この際、トリアルキルクロルシランとの反応は、第
三級アミン、例えばトリエチルアミン、トリメチルアミ
ン、トリブチルアミン、ピリジンなどの如き第三級アミ
ンの共存下、ヘキサメチルホスホルアミド、ジメチルホ
ルムアミド、N−N−ジメチルアセトアミドの如きアミ
ド系溶媒を添加して行うのがよい。反応は、例えば約−
20℃〜室温好ましくはo℃付近で行うのがよい。トリ
アルキルクロルシラン、好ましくはトリ低級アルキルク
ロルシランを用いる代りに、Nトリアルキル一好ましく
はN−トリ低級アルキル−シリルアセトアミドも同様に
利用できる。グリニア試薬及びトリアルキルクロルシラ
ンもしくはN−トリアルキルシリルアセトアミドは、原
料式(4)化合物に対してほぼ等モル〜約1.5倍モル
の範囲の量で用いるのがよい。また溶媒類は、式(4)
化合物に対して、約2〜約10倍量程度の使用量で行う
ことができる。反応終了後、反応生成物液を、水大過剰
の炭化水素溶媒たとえば氷水とn−ヘキサンとの混合系
に注加し、ヘキサン相を分散し、必要に応じ水洗、耐性
硫酸カリウム水溶液で洗浄し、重H水溶液洗浄の如き洗
浄手段で洗浄し、たとえば芒硝で乾燥し、ヘキサンを蒸
留回収して式(3)化合物を減圧蒸留、カラムクロマト
グラフイ一(アルミナもしくはシリカ担体)等により精
製して得ることができる。斯くして得られる式(3)1
トリアルキルシロキシ一3・3−ジメチルーJ■■つて
、たとえば1−トリメチルシロキシ一3−3ジメチル−
1−シクロヘキセンは72〜74℃/11mmHg(絶
対)の油状化合物である。このようにして得られる氏3
)化合物から、本発明方法の原料式(2)2−ジアルコ
キシメチル−3・3−ジメチルシクロヘキサン−1−オ
ンを得るには、例えば四塩化チタンの共存下、塩素化炭
化水素系溶媒中で式(3)化合物とオルトギ酸アルキル
エステルHC(0R″)3〔式中、R′はアルキル基、
好ましくは低級アルキル基〕とを作用させる。上記塩素
化炭化水素系溶媒としては例えば、塩化メチレン、塩化
エタン、トリクロロエチレン、トリクロロプロピレン、
四塩化炭素などを挙げることができ、その使用量はたと
えば瑣3)化合物に対して約20〜約70倍量程度の大
過剰量で用いるのが好ましい。又、四塩化チタンはオル
トギ酸アルキルエステルに対して、ほぼ等モル〜約1.
5倍モル程度の範囲の量で用いることができる。オルト
ギ酸アルキルエステルの使用量は式(3)化合物に対し
て、ほぼ等モル〜約1.5倍モル程度で用いるのがよい
。反応は約−80℃〜約−40℃程度、一層好ましくは
約−80℃〜約−50℃程度の低温条件の採用が好しい
。反応終了後、反応生成物を必要に応じ炭酸アルカリの
如きアルカリ類の水溶液で中和し、塩素化炭化水素溶媒
相を分取し、必要に応じ、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し
て、室温で油状の物質、例えば沸点800〜81℃/1
5muHg(式中kがメチル)の式(2)化合物を得る
ことができる。必要に応じ減圧蒸留、カラムクロマトグ
ラフイ一などの手段で精製することもできる。上述のよ
うにして得ることのできる本発明方法の式(2)原料化
合物2−ジアルコキシ(好ましくは2−ジ低級アルコキ
シ)メチル−3・3−ジメチルシクロヘキサン−1−オ
ン、(式中、R′は低級アルキル基、好ましくはC1〜
C2アルキル基)は、本発明方法に従つて、ジアルキル
スルホニウムメチリドもしくはジアルキルオキソスルホ
ニウムメチリドと不活性雰囲気条件下に反応せしめるこ
とによつて、本発明式(1)の新規目的化合物、(式中
、R′は上記したと同じ)に、容易に好収率で転化する
ことができる。
この式(2)化合物を式(1)化合物に転化する方法は
、極性中性溶媒の存在下で行うことができ、好ましくは
ジメチルスルホキシド又はヘキサメチルホスホルアミド
、N−N−ジメチルアセトアミドの如きアミド系溶媒又
は式(4)化合物が式(3)化合物の製造に関して例示
したと同様なエーテル系有機溶媒を例示することができ
、とくにジメチルスルホキシドとエーテル系有機溶媒た
とえばテトラヒドロフランとの混合溶媒(好ましくは1
:約4〜約8容量害拾)の使用が好ましい結果を与える
。溶媒は式(2)化合物に対して約2倍〜約20倍量程
度で用いることができる。反応は例えば約−30℃〜室
温の如き可及的低温条件下で行うのがよく、好ましくは
約−30℃〜約0℃程度の低温条件が採用できる。式(
2)化合物に対するジアルキルスルホニウムメチリドも
しくはジアルキルオキソスルホニウムメチリドの使用量
は適当に選択でき、例えば、約等モル〜約2倍モル、好
ましくは約等モル〜約1.5倍モル程度で用いるのがよ
い。
反応ぱ不活性雰囲気条件下、たとえば窒素、アルゴン
ヘリウムなどの不活性ガス雰囲気下で行われる。又、ジ
アルキルスルホニウムメチリドもしくばジアルキルオキ
ソスルホニウムメチリドは、反応溶媒中でその場で形成
させることができ且つ好ましい。これらの合成手段それ
自体はよく知られており例えばAmer.Chem.S
Oc.、?、1353頁(1965)その他の公知手段
に従つて、その場で合成して用いることができる。反応
は例えば約%〜約2時間程度で行うことができる。反応
終了後、例えば飽和食塩水中に反応生成物液を添加し、
n−ヘキサンで抽出してヘキサン相を分取し、必要に応
じ、たとえば芒硝で乾燥し、ヘキサンを蒸留回収したの
ち、減圧蒸留しての油状物質として式(1斯規化合物を
得ることができる。式(1)中、R″がメチル基の4−
ジメトキシメチル−5・5−ジメチル−1−オキサスピ
ロ〔2・5〕オクタンは沸点85℃/1mTfLHgの
油状物質,であり、kがエチル基の4−ジエトキシメチ
ル−5・5−ジメチル−1−オキサスピロ〔2・5〕オ
クタンは沸点89〜90℃/1mmHgの油状物質とし
て得られる。得られた式(1)化合物はそれ自身香料分
野に有用であるほかに、香料分野において重要なγ−シ
トラールの合成中間体としてきわめて有用である。
以下、本発明式(1)化合物からのγ−シトラールの合
成について説明する。上記式(1)化合物は三級アミン
の存在下還元したTiCl4を用いて、前記したと同様
なエーテル系有機溶媒中で、例えば約0℃〜室温で還元
することによつて、容易に前記式(5)で表わされる2
・2ジメチル−6−メチレンーシクロヘキサンカルバル
デヒドロジアルキルアセタールに転化でき、これを酸加
水分解することによつて、好収率で容易に式(6)γ−
シトラールに転化することができる。
TiCl4の還元は、それ自体公知の手段により、たと
えば等モルのリチウムアルミニウムヒドリド、金属アル
ミニウム、金属マグネシウム、金属亜鉛、トリフエニル
ホスフイン、トリブチルホスフイン、トリフエニルホス
フイツト、トリブチルホスフイツトなどを用いて行なう
ことができる。上記三級アミンの例としては、例えばト
リエチルアミン、トリメチルアミン、トリブチルアミン
、ピリジン、トリエタノールアミンなどをあげることが
できる。これら第三級アミンは例えば式(1)化合物に
対して約5〜約15倍モル程度の量で用いるのがよい。
反応生成物は、所望により、例えば飽和重傅水溶液とn
−ヘキサンの混合液(1:0.05〜0.2容量比)に
注加して、ヘキサン相を分散し、必要により芒硝で脱水
したのち、蒸留してヘキサンを回収し、残液を減圧蒸留
して室温で油状物質として分離することができ、たとえ
ばkがメチル基の2・2−ジメチル−6−メチレンーシ
クロヘキサンカルパルデヒドジメチルアセタールは沸点
88〜89℃/10mmHgの油状物質として得ること
ができる。R′がエチル基の化合物は94〜95℃/1
0mTnHgの油状物質として得ることができる。上述
のようにして得られた式(5)化合物は、例えば前記し
たと同様なエーテル系有機溶媒中、水難混和性もしく非
混和性の溶媒たとえばジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、ジブチルエーテルなどを用い、酸で加水分
解、通常、希酸たとえば2N一塩酸水溶液を用いて室温
で加水分解して、好収率で容易に式(6)のr−シトラ
ールに転化せしめることができる。次に、実施例により
、本発明方法実施の→1を更に詳細に説明する。
尚、以下の例においては、参考のため式(4)化合物か
ら式(2)化合物の製造及び式(1)化合物から式(6
)γ−シトラールの製造についても例示してある。参考
例 1 1−トリメチルシロキシ一3・3−ジメチル1−シクロ
ヘキセンの合成マグネシウム1.27m0130.97
、エーテル100m1に沃化メチル1.27m0118
0.3tとエーテル400m1の溶液を滴下してグリニ
ア試薬をつくる。
クリニア試薬をO℃に冷却し、沃化第一銅CuI4yを
加える。O℃で5分間、かくはん後3−メチルシクロヘ
キセノン0.907モル99.8yとエーテル400m
1の溶液をO℃〜+2℃で1時間で滴下する。同温度で
更に1時間かくはんしたのちトリエチルアミン360m
11トリメチルクロルシラン(Me3SiCl)270
m11ヘキサメチルボスボルトリアミド(HMPT)1
80m1を同温度で10〜20分間で滴下する。滴下後
、室温に上げ更に1時間30分攪拌する。反応後、反応
混合物の上澄液を氷一水−n−ヘキサンの混合液中に注
ぐ、ヘキサン層を水洗、飽和酸性硫酸カリウム水溶液で
の洗浄を2回、水洗1回、飽和重情水溶液による洗浄を
2回、水洗1回を行つてn−ヘキサン溶液を無水芒硝で
乾燥する。n−ヘキサン回収後減圧蒸留して沸点72〜
74℃/11mmHgの留分135.67(収率76%
)を得る。この留分はガスクロマトグラフイ一で単一ピ
ークをなす1−トリメチルシロキシ一3・3−ジメチル
−1−シクロヘキセンである。参考例 2 2−ジメトキシメチル−3・3−ジメチルシクロヘキサ
ン−1−オンの合成オルトギ酸メチルHC(0CH3)
30.443m01(47.07)とジクロルメタン8
00m1の溶液にー78℃〜−70℃の反応温度で4塩
化チタン0.443m01(84.17)を10〜20
分間で滴下する。
5分後、1−トリメチルシロキシ一3・3−ジメチル−
1−シクロヘキセン0.341m01(67.67)と
ジクロルメタン80m1の溶液を、ー78.〜−70℃
の反応温度で20分間で滴下する。
2時間後同温度でメタノール200m1加え、更に30
分間かくはんする。
反応終了後、反応混合物を15%炭酸カリウム水溶液に
注ぐ。沈殿物をセライトF過助材を使用するろ過で除去
し、ジクロルメタン溶液を分離して無水芒硝で乾燥する
。ジクロルメタン回収後、減圧蒸留を行ない、沸点80
〜81℃/15騙Hgの2−ジメトキシメチル−3・3
−ジメチル−シクロヘキサン−1−オン留分56.1y
(82%収率)を得た。実施例 1 4−ジメトキシメチル−5・5−ジメチルオキサスピロ
〔2・5]オクタンの合成 石油エーテルで洗浄したNaH(ミネラルオイル中55
%濃度)0.24m01(10.6f7)とジメチルス
ルホキシド120m1の混合物を、75〜80℃で40
分間加熱し、ジミシルアニオンをつくる。
室温に冷却後、テトラヒドロフラン500m1を加え、
氷浴で−10℃に冷却する。トリメチルスルホニウムイ
オダイド0.24m01(497)のジメチルスルホキ
シド200m1溶液を、15分間で滴下する。更に10
分かくはんしたのち、2ジメトキシメチル−3・3−ジ
メチル−シクロヘキサン−1−オン0.2m01(40
,1t)のテトラヒドロフラン100me溶液を10分
間で滴下する。滴下後、10分間、−10℃で撹拌し、
のち室温まで戻し、さらに1時間攪拌する。反応終了後
、反応混合物を3倍量の食塩水に注ぎ、n−ヘキサンで
抽出する。
ヘキサン層を分離し無水芒硝で乾燥し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフイ一(展開液:ヘキサンリエーテル=
9:1v/v)で分離精製する。かくして4−ジメトキ
シメチル−5・5−ジメチル−1−オキサスピロ〔2・
5〕オクタン307(収率70%)を得た。
このものの沸点は85℃/1mmHgである。
そのIRスペクトルチヤートを第1図に示した。実施例
24−ジエトキシメチル−5・5−ジメチル−1一オ
キサスピロ〔2・5〕オクタンの合成実施例1に於て、
2−ジメトキシメチル−3・3−ジメチル−シクロヘキ
サン−1−オン0.2m01の代りに、2−ジエトキシ
メチル−3・3ジメチル−シクロヘキサン−1−オン0
.2m01を用いるほかは、実施例1と同様に行つて、
沸点89〜90℃/1mmHgのジエトキシメチル−5
・5−ジメチル−1−オキサスピロ〔2・5〕オクタン
を収率75%で得た。
参考例 3 2・2−ジメチル−6−メチレンーシクロヘキサンカル
バルデヒドジメチルアセタールの合成四塩化チタンTi
Cl4O.O975mOl(18.5y)を−7 8℃
で凝固させておきテトラヒドロフラン250m1を滴下
して錯体をつくる。
温度を室温にまで上げ、四塩化チタン、テトラヒドロフ
ランの錯体が十分に生成したのち、リチウムアルミニウ
ムヒドリドLiAlH4(0.0975モル3.7t)
を加える。室温で1時間かくはん後トリエチルアミンE
t3NO.78モル( 78.9y)を加える。氷浴で
o℃に冷却した後、実施例1で得た4−ジメトキシメチ
ル− 5 ・ 5 −ジメチル−1−オキサスピロ〔2
・5〕オクタン0.087モル(18.6V)をテトラ
ヒドロフラン150m1に溶した溶液を10〜20分間
で滴下する。
滴下後、室温にまで上げ、1時間かくはんする。反応混
合物を飽和重冒水溶液とn−ヘキサンの混合液に注ぐ。
セライトろ過助材を用いるろ過後、n−ヘキサン層を分
離し、無水芒硝で乾燥する。n−ヘキサン回収後、減圧
蒸留して沸点88〜89℃/10mmHg13.4y(
収率78%)の2・2−ジメチル−6−メチレンーシク
ロヘキサンカルバルデヒドジメチルアセタール留分を得
た。参考例 4 γ−シトラールの合成 参考例3で得た2・2−ジメチル− 6 −メチレンー
シクロヘキサンーカルバルデヒドジメチルアセタール0
.0676m01(13.4V)とエーテル300m0
1の溶液に、2N−HCI水溶液350m1を加え、か
くはん下、室温で一夜放置する。
エーテル溶液を分離し、飽和重傅水溶液で中和後、水洗
してから無水芒硝で乾燥する。エーテル回収後、減圧蒸
留して沸点80〜81℃/14mmHg8.7Vの2・
2−ジメチル− 6 −メチレンーシクロヘキサンカル
バルデヒド(γ−シトラール)を得た。
収率85%。
【図面の簡単な説明】
添付第1図は4−ジメトキシメチル− 5 ・ 5 −
ジメチル−1−オキサスピロ〔2・5〕オクタンの赤外
吸収スベクトルチャートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(1)、 ▲数式、化学式、表等があります▼式(1)但し式中、
    R′は低級アルキル基を示す、で表わされる4−ジアル
    コキシメチル−5・5−ジメチル−1−オキサスピロ〔
    2・5〕オクタン。 2 該式(1)化合物が、4−ジメトキシメチル−5・
    5−ジメチル−1−オキサスピロ〔2・5〕オクタンで
    ある特許請求の範囲1記載の化合物。 3 該式(1)化合物が、4−ジエトキメチル−5・5
    −ジメチル−1−オキサスピロ〔2・5〕オクタンであ
    る特許請求の範囲1記載の化合物。 4 下記式(2)、 ▲数式、化学式、表等があります▼式(2)但し式中、
    R′は低級アルキル基を示す、で表わされる2−ジアル
    コキシメチル−3・3−ジメチルシクロヘキサン−1−
    オンをジアルキルスルホニウムメチリドもしくはジアル
    キルオキソスルホニウムメチリドと不活性雰囲気条件下
    に反応せしめることを特徴とする下記式(1)、▲数式
    、化学式、表等があります▼式(1)但し式中、R′は
    上記したと同義、 で表わされる4−ジアルコキシメチル−5・5−ジメチ
    ル−1−オキサスピロ〔2・5〕オクタンの製法。 5 該式(2)化合物が、下記式(3) ▲数式、化学式、表等があります▼(3)但し式中、R
    ″は低級アルキル基を示す で表わされる1−トリアルキルシロキシ−3・3−ジメ
    チル−1−シクロヘキセンを、四塩化チタンの存在下、
    オルトギ酸低級アルキルエステルと反応せしめることに
    より得られた化合物である前記特許請求の範囲4記載の
    方法。
JP10888476A 1976-09-13 1976-09-13 4−ジアルコキシメチル−5,5−ジメチル−1−オキサスピロ−〔2,5〕オクタン及びその製法 Expired JPS5930706B2 (ja)

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JP10888476A JPS5930706B2 (ja) 1976-09-13 1976-09-13 4−ジアルコキシメチル−5,5−ジメチル−1−オキサスピロ−〔2,5〕オクタン及びその製法

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JPS5334749A JPS5334749A (en) 1978-03-31
JPS5930706B2 true JPS5930706B2 (ja) 1984-07-28

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JP10888476A Expired JPS5930706B2 (ja) 1976-09-13 1976-09-13 4−ジアルコキシメチル−5,5−ジメチル−1−オキサスピロ−〔2,5〕オクタン及びその製法

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JPS5334749A (en) 1978-03-31

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