JPS5930446B2 - 原液の供給機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炉布移動式の炉滓圧搾型の単式圧沢器における
原液の供給装置に係るものであり、更に具体的には本発
明は濾過操作のため前記圧炉器の戸板間を締めつけた状
態において各戸板間に挟まれた二枚のｐ布間に原液を供
給するための方法に関する。

単式圧ｐ器は従来の圧戸器の如きＰ枠はなく、戸板の両
面に有する窪みにより戸室を形成するものであり、本発
明が適用される装置は、沖過により得られた戸滓（ケー
キ）の圧搾のためのダイヤフラムが戸板間に設けられ、
戸板とダイヤフラム間に挿入された２枚の側布は上下に
移動しうるものである。

第１図は本発明が適用される圧沢器の概略説明図であっ
て、１対の相隣する戸板１，１が２枚の側布９Ａ、９Ｂ
を挟んで対向しており、これらの側布の間に形成された
戸室に原液を原液流出口５から流し込んでこれを濾過し
、戸室内に残されたｒ滓をダイヤフラム６により圧搾し
た後、戸板１゜１を相互に開離させ、沢布９Ａ、９Ｂを
下に移動させて巻取りロール１２Ａ、１２Ｂに巻き取り
、戸滓を下方に落下させうるように構成されている。

さてこの圧戸器のスラリー供給機構に関しては特公昭５
２−２７４２号が知られている。

しかしこの方法は給液板の位置を正確に保持しないと戸
板間の締付が不良となり、液洩れの原因ともなり、給液
板の下向きの開口部を犬としないと原液によっては詰り
を起す恐れがあり、このためには給液板の厚みを犬とし
ひいては圧戸器全体も大形化する欠点を有するものと考
えられる。

本発明は上記の如き給液板を有せず、又戸板等に給液板
の嵌合しうる如き凹所がなく、従って前記の如き欠点が
なく構造簡単で液の漏洩等のトラブルの発生する可能囲
が極めて低い原液の供給方法を提供するものである。

本発明は戸板間を走行しうる如く設けられた２枚のＦ布
のうち、戸板の原液流出口に接する沢布の該流出口に当
る部分に、該流出口よりも大きな開口部を設け、該ｐ布
の開口部の周部に合成樹脂又はゴム等を接着又は塗着す
るか、又は胛材の開口部と同じ大きさの開口部を有する
薄板を縫着又は接着すると共に、他の１枚の沢布を介し
て接触するダイヤフラムに、前記原液の流出口にあたる
部分に原液の通過しうる如き溝又は凹所を設け、該溝又
は凹所の下方を除く周部より前記合成樹脂又はゴムの部
分又は薄板を押える如くしたことを要旨とするものであ
る。

本発明の原液供給機構を第２図ないし第４図の実施例に
より説明する。

第２図は一つのｐ室を形成する相隣する戸板の原液の供
給部分を示すもので、２−１図は開放・排出工程、２−
２図は濾過工程、及び２−３図は圧搾工程をそれぞれ示
している。

戸板１は外形が正方形又は矩形の金属又は合成樹脂等に
より作成されたもので、図の右側の側面Ａの中央部はゆ
るやかに凹みこの凹み２には濾過時に涙液が流通し易い
様に多数の溝部８を有し、上部の平面部には原液通路４
に連通ずる原液流出口５が開口している。

戸板の左側の側面Ｂも中央部がゆるやかに凹みこのへこ
みにはダイヤフラム６が金具７とボルトにより装着され
ている。

ダイヤフラム６の中央部はゆるやかにへこみ、ここの凹
所にはＰ液の流通のための多数の溝部が設けられている
。

なお、戸板１とダイヤフラム６との間に高圧水を送入す
るための水流人口８及び濾過により発生した泥液を排出
するための泥液排出口（図示せず）等が設けられている
。

さて、Ｆ室を形成する相隣する戸板は側面ＡとＢが向き
合いその間に２枚の帯状の戸板９Ａ。

９Ｂが装着されて戸板の上下に設けられたロール等によ
り戸板に平行に走行しうる。

本発明のスラリー供給機構は原液流出口５及び戸板のＡ
面に接するＰ材９Ａの原液流出口の位置に第３図の如き
板１０が装着され、胛材も開口されている。

この板１０は通常合成樹脂や金属等の薄板でこれを製作
し、この板を側布で包んで側布９Ａの戸板に接する側の
面に縫着又は接着して取り付けられているが、合成樹脂
又はゴム等を泥面９Ａに塗着又は接着して形成すること
もできる。

前記ダイヤフラム６は２−２図に示す濾過状態において
薄板１０の下方を除く周部を押えて原液の通過しうる如
き溝又は凹所１１を形成し、また、２−３図に示すケー
キの圧搾状態において薄板１０全体を押え、上記溝又は
凹所１１を押しつぶして原液流出口５を閉じる。

そして濾過工程では、原液は原液通路４から原液流出口
５及び上記溝又は凹所１１を通じて戸室内に供給され、
濾過が行われる。

また、圧搾工程では水流人口８から戸板１とダイヤフラ
ム６との間に高圧水を送入してダイヤフラム６を作動さ
せてケーキを圧搾する。

なお、本発明の原液供給機構を設備した側面移動式のケ
ーキ圧搾型単式圧沢器の作動、すなわち締付は工程、濾
過工程、圧搾工程、乾燥工程、開放・排出工程及び洗浄
工程等は基本的に従来と同様である。

以上説明したように、本発明においては、特公昭５２−
２７４２号の如き給液板を有せず、また戸板等に給液板
の嵌合しうる如き凹所がないので、圧戸器全体を小形化
することができ、しかも、構造が簡単で液の漏洩及び原
液の詰り等のトラブルを生じにくく、円滑な作動が期待
できる長所がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用される側布移動式圧沢器の概略説
明図である。 第、２図は本発明に係る原液供給機構の一実施例を示す
断面図で、２−１図は開放・排出工程、２−２図は濾過
工程、２−３図は圧搾工程をそれぞれ示している。 第３図は第２図の原液供給機構の薄板と原液流出口の関
係を示す正面図、第４図は２−２図の（ＩＶ−ＩＶ）線
に沿う横断面図である。 １・・・・・・戸板、５・・・・・・原液流出口、６・
・・・・・ダイヤフラム、９Ａ、９Ｂ・・・・・・側布
、１０・・・・・・薄板、１１・・・・・・凹所。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ Ｆ板間を走行しうる如く設けられた２枚の沢布のう
   ち、戸板の原液流出口に接するｐ布の該流出口に当る部
   分に、該流出口よりも大きな開口部を設け、該沢布の開
   口部の周部に合成樹脂又はゴム等を接着又は塗着するか
   、又は戸材の開口部と同じ大きさの開口部を有する薄板
   を縫着又は接着すると共に、他の１枚の側布を介して接
   触するダイヤフラムに、前記原液の流出口にあたる部分
   に原液の通過しうる如き溝又は凹所を設け、該溝又は凹
   所の下方を除く周部より前記合成樹脂又はゴムの部分又
   は薄板を押える如くした側布移動式のケーキ圧搾型単式
   圧Ｆ器の原液の供給機構。