JPS5930343Y2 - 風呂用の保温具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吸熱部を通過する水流により開閉する弁体を具
え、浴水の温度低下を防止する風呂用の保温具匝関する
。

風呂釜の吸熱部を浴槽の上、下に連通、開口せしめた風
呂装置においては、加熱時じは吸熱部で加温される浴水
が上昇することＫより、下の開口部に吸込まれた浴水が
上の開口部で熱水となって吐水される水流が生ずるのに
対して、風呂釜での加熱を停止したときには吸熱部が放
熱器として作用し、該放熱器で冷却される水が下降する
ことにより、逆に上の開口部から王の開口部（向かう水
流が生じ、かかる水流は浴水の温度低下を促進する。

又この吸熱器での放熱は冬期においては特に著しく、従
ってその保温のためにしばしば追加炊き、中炊きが必要
となり、燃料の浪費を伴っていた。

本考案はかかる問題点を解決しうる風呂用の保温具の提
供を目的とし、以下その一実施例を図面により説明する
。

図において本考案の風呂用の保温具１は、風呂釜２の吸
熱部３に接続される上達通管４と下達通管５の浴槽６の
上、下の開口部７．９に取付けられ、風呂釜２の加熱に
よる吸熱部３での浴水の加温にエリ生じる下の開口部９
から入り上の開口部７で吐出される水流を自由とする一
方、風呂釜２での加熱の停止□伴う逆の水流を阻止しう
るものであって、本実施例では上の開口部７、下の開口
部９に夫々取付けられる。

なお上、下達通管４゜５は先端部の環状の鍔部１０とそ
の内方に螺合するナツト１１とニより夫々シール材１２
，１３を介して浴槽６を挟着することにより取付けられ
ている。

上の開口部７に嵌着される本考案に係る風呂用の保温具
ａ、１ａは、筒状の弁箱２１と、弁体２２とを有し、該
弁箱２１は合成樹脂製であって、上の開ロ部７ｖｃ嵌着
しうる円筒状の取付部２３に、弁筒部２５を形成する４
分割円筒部６０の１つの割面を連設し、該４分割円筒部
６０の他方の割面６２を上方に向は開放させることに五
り弁筒部２５には、開放させ前記取付は部２３に直交す
る矩形の開放部２４を具える。

又弁筒部２５の内面には、前記開放部２４の近傍に周溝
２６を隔てて上面が弁シート２７となる矩形環状の突篠
２９が突設される。

該突条２９は弁筒部２５内面の一端から対向端区間かっ
て除々に高く形成され、従ってその前面の弁シート２７
は弁筒部２５の直角横断面に対して傾斜している。

前記周溝２６には突条２９の最低高さの位置において一
対の突片３０．３０がその側辺を弁筒部２５の内面に結
合させ突設され、又該突片３０，３０には弁体２２を支
承する為の透孔３１がその前辺で一端が開口する割り溝
３２に連通し穿設される。

弁体２２はステンレス、ジュラルミン等の不銹材からな
る薄板を、弁シート２７と略同寸度の矩形匝形成してな
り、その一端には係止ピン３４を巻架する矩形部を伸出
している。

該矩形部は前記突片３０．３０間の長さに略等しく、従
って該係止ピン３４は前記割り溝３２を通り透孔３１内
匝回動自在に係着させ、前記弁体２２は上方に回動しう
る。

なお透孔３１は、弁体２２が弁シート２９に密接しうる
工うその高さが定められる。

下の開口部９に取付けちれる風呂用の保温具す。

１ｂは、前記保温具ａ 、１ ａと同様な取付部４１と
弁筒部４２とを一体に連設するとともに、該弁筒部４２
には取付部４１に直交し下方に向は開放する矩形の開放
部５４を具え、かつ弁筒部４２の内面には、前記開放部
５４の近傍に、条溝４５を隔てかつ上面を弁シート４６
とする矩形環状の突条４７を下方匝設けた前板４９を嵌
着してなる弁箱４３を具える。

なお突条４７は保温具ａ、ｌａとは反対方向に傾斜しか
つその最低高さの位置において、前記条溝４５匝割り溝
５０につながる透孔５１を設けた突片５２を条溝４５中
央に対置し、かつ該透孔５１に、Ｊ：り弁体５３を同様
にかつ上方に回動自在に軸支している。

然して風呂用の保温具ａ、ｂ、Ｉａｔｌｂを夫夫上、下
の開口部７，９に弁体２２．５３の軸支点を上に位置さ
せて取付部２３，４１を嵌入すると、吸熱部３で浴水を
加熱させるとき、下の開口部９から流入しかつ上の開口
部７から吐水する水流にエリ各弁体２２，５３が押上げ
られて開放しその水流を妨げない。

しかし風呂釜の燃焼を停止し吸熱部３を放熱器として機
能し該吸熱部３で冷却する水が下降することｖｃ’ｔつ
で上の開口部７から下の開口部９への吸熱部３を通る水
流が生じるときには、各弁体２２．５２は該水流により
押圧され各弁シー）２７，４６と密接しその水流を遮断
でき、従ってかかる水流に基づく浴水の冷却を確実に防
止しうる。

又取付部２３，４１と直角に開放することによって、ま
ず上の開口部７に取付ける保温具ａ、ｌａの熱水吐出時
において該熱水が直進するのを防止できかつ矩形状の弁
体２２が上下方向□回動するため入浴者との衝合を防ぎ
うるとともに、円板状の弁体のばあいに比して突出代を
減じる。

なお本実施例においては弁体２２゜５３は予め傾斜して
おり、従ってその開放を容易とする。

叙上のごとく本考案の風呂用の保温具は、吸熱部を下方
に流れる水流を確実に遮断でき、従ってとくに外炊きの
風呂釜においてその燃焼中断時における吸熱部での冷却
による浴水の温度低下を効率よく防止し、とくに冬期等
での中炊き等を減じて燃料の節約に貢献する。

さらに弁体は水流によって自動開閉でき、従って単に開
口部へ取付けることのみで前記機能を発揮できその取扱
いがきわめて簡易となる。

さらに弁箱は開口部と直角に開放部を設けることによっ
て熱水吐出の際、熱水が直進するのを防止しうるととも
に弁体と入浴者との衝合を防ぎ入浴の安全性を高めうる
。

さらに開放部を矩形とすることに４つて弁体の伸出量を
著減でき、浴槽内を有効に利用しうる。

又取付部は開口部匝嵌着できかつ弁体は、係止ピンを弁
箱内に設けた割り溝を通り透孔に係着しうるため、着脱
が容易となり保守の手間をも減じうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の風呂用の保温具の上の開口部に取付く
その一実施例を示す斜視図、第２図はその断面図、第３
図は下の開口部に取付く保温具の一実施例を示す斜視図
、第４図はその断面図、第５図は突片と弁体とを詳示す
る部分分解図、第６図はその使用状態を示す線図である
。 １＞１ａｌｂ・・・・・・風呂用の保温具、２・・・・
・・風呂釜、３・・・・・・吸熱部、６・・・・・・浴
槽、７・・・・・・上の開口部、９・・・・・・下の開
口部、２１，４３・・・・・・弁箱、２２．５３・・・
・・・弁体、２３，４１・・・・・・取付部、２５．４
２・・・・・・弁筒部、２６，４５・・・・・・周溝、
２７．４６・・・・・・弁シート、３０，５２・・・・
・・突片、３１．５１・・・・・・透孔、３２ 、５０
・・・・・・割り溝、３４・・・・・・係止ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 風呂釜の吸熱部に連通ずる浴槽の上、又は下の開口部に
   嵌着しうる筒状の取付部と該取付部に連通しかつ直交す
   る面に矩形の開放部を有する弁筒部とを一体に連設する
   とともに、前記開放部近傍の内面に一端が開口した割り
   溝に通じる透孔を具える一対の突片と該開放部に周溝を
   隔て配される弁シートとを有する弁箱お工び一端部に係
   止ピンが設けられ該係止ビンを前記割り溝を通り透孔に
   遊着することＫより前記弁箱に取付けに工って前記弁シ
   ー）Ｋ密接しうる一方、下の開口部から上の開口部への
   浴水の流れを自由とし反対方向の流れを阻止しうるとと
   もに、該浴水の流れＫより自動開閉しうる弁体を具えて
   なる風呂用の保温具。