JPS5930176B2 - 複合樹脂組成物 - Google Patents

複合樹脂組成物

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JPS5930176B2
JPS5930176B2 JP11809980A JP11809980A JPS5930176B2 JP S5930176 B2 JPS5930176 B2 JP S5930176B2 JP 11809980 A JP11809980 A JP 11809980A JP 11809980 A JP11809980 A JP 11809980A JP S5930176 B2 JPS5930176 B2 JP S5930176B2
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JP
Japan
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polyolefin
polypropylene
copolymer
composite resin
weight
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JP11809980A
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JPS5742751A (en
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良彦 林部
貞夫 森下
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はボード芯材等に用いられる複合樹脂組成物の
改良に関する打抜成形などによるハードボード等の端材
や木屑を粉砕してこれをポリプロピレン等のプラスチッ
ク材料のフィラーとして用いることは資源の再生利用を
図るために有効な方法である。
このものは通常ポリプロピレン樹脂粉末に対し適切量混
合され、型内にて加熱加圧して所望形状のプラスチック
成形品、例えばドアトリム等の自動車用内装材の芯板等
に成形される。
そして、上記複合樹脂に用いられるプラスチック材料と
してポリプロピレンを使用する理由は、このものが安価
で工業的に量産性があることと、物性的には軽量かつ剛
性に優れ、しかも比較的耐熱性が良好なこと及び成形性
が良いところから、特に自動車用内装材などのように高
温領域における耐久性を求められ、かつ曲面をもつた形
状に成形するための素材として極めて有利であるからで
ある。
また複合樹脂として最も経済的なのは木粉の配合比を多
くして樹脂量を少くすることであり、その目安としてポ
リプロピレン50重量部と木粉50重量部を標準的配合
としている。
しかしながら、このような組成の複合樹脂成形品は他の
ボード素材を用いたものに比して耐衝撃性、耐寒強度に
おいて若干劣ることが認められた。
このために従来は成形品厚みを増したり、補強材を貼着
する。あるいは木粉の含有量を減少させる等の方法を行
つていたが、これらはいずれも重量が増すと共にコスト
高となり、或いは成形が複雑化したり熱変形温度が低下
するなどの欠点があり、本質的な解決策とはなつていな
い。これに対し、例えばポリエチレン、PP−PEコポ
リマーをポリプロピレンに配合し、溶融プレンドにより
成形体の改質を図る方法も検討されているが、この場合
には耐寒強度がやや向上するものの引張強度、曲げ強度
の低下、及び熱変形温度の低下が顕著となり、両者の特
性の総和以上の好特性を得ることは出来なかつた。
本発明はこのような従来欠点に鑑みなされたものであつ
て、重合可能な有機酸またはそのエステルを共重合して
なる変性ポリプロピレンを第3成分として配合すること
によつて、耐衝撃性及び耐寒強度を向上するようにした
複合樹脂組成物を提供するものである。
すなわちポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフ
イン系樹脂は一般に無極性である一方、木粉類は−0H
等の極性基をその末端に有し、従つて両者の混和性は極
めて悪く、これによつて得られる複合樹脂は互いの境界
面が分離して粗雑な組織となつている。
それ故に上記ポリプロピレンが単体では耐衝撃性を有し
ているにもかかわらず、衝撃が上記木粉と樹脂との境界
を伝幡し、ここからひび割れし易くなるためである。
そしてこのような現象を防止するためには両者の境界面
の親和性を増し、所謂ぬれの状態を作ることにより両者
を強固に結合出来るが、本発明は係る知見に基づきなさ
れたものである。
本発明に係る複合樹脂組成物は木粉及びポリオレフイン
を適宜割合に配合してなるものに対し、第3成分として
重合可能な有機酸、またはそのエステルを共重合してな
る変性ポリオレフインを適宜量配合してなるものである
上記木粉はハードボード等の端材、木屑等を粉砕して得
たもので、有機揮発成分が少く、かつ可及的に同一材料
で定常的に得られるものが工業的に有利である。
上記ポリオレフインは、ポリプロピレン単体あるいはこ
れにポリエチレン、ポリブテン、ポリメチルベンゼンの
中から選ばれた一種を適宜割合に配合した組成物、また
は上記ポリプロピレンとこれらポリエチレン、ポリブテ
ン、メチルベンゼンのコポリマーである。
しかし乍らポリブテン、ポリメチルベンゼン等は工業的
には得がたく、高価であることから、ポリプロピレンと
ポリエチレンとの組成物(ブレンド物)あるいはPP−
PEコポリマーが用いられる。この場合には上述する如
くポリエチレン成分を増すと耐熱性に劣り、耐寒強度が
増す等、その物性は両者の加成性の範囲内において種々
得られる。したがつてその使用目的、用途に応じて適宜
選択できる。一例として自動車用内装材の芯材として用
いる場合にはポリプロピレン単体、または全体を100
重量部としてポリエチレンの添加量(組成物及びコポリ
マーで)1〜20重量部が望ましく、これ以上の添加は
耐熱性が劣化するため、上記の範囲内とする。
次に木粉とポリオレフインとの配合比は、上述する如く
木粉の配合量が多い程経済効率がよい。
しかしこの場合は脆化し、また樹脂が木粉の各部に廻り
切らないため、PP:木粉の比は90:10重量部〜4
0:60重量部の範囲が望ましく、特に目安としては5
0重量部:50重量部が経済上からも強度の点からも標
準的な組成である。上記変性ポリオレフインは、無水マ
レイン酸、アクリル酸、メタクリル酸またはそれらエス
テル類のように重合可能な有機酸、そのエステルの中か
ら選ばれた一種と、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リブテン、ポリメチルベンゼンの中から選ばれた一種、
またはこれらの組成物またはコポリマーとの共重合体で
あり、上記重合可能な有機酸はベースポリマーに対して
1〜10モル%好ましくは5モル%共重合させたものが
よい。具体的には、マレイン酸変性ポリプロピレン、ア
クリル酸変性ポリプロピレン、メタクリル酸変性ポリプ
ロピレン、マレイン酸変性ポリエチレン、アクリル酸変
性ポリエチレン、メタクリル酸変性ポリエチレン、マレ
イン酸変性ポリブテン、アクリル酸変性ポリブテン、メ
タクリル酸変性ポリブテン、マレイン酸変性メチルベン
ゼン、アクリル酸変性メチルベンゼン、メタクリル酸変
性メチルベンゼン等が掲げられ、エステル類も上記に準
じて掲げることができる。
上記変性ポリオレフィンの配合比は、木粉とポリオレフ
インの配合比が木粉/ポリオレフイン=10/90〜6
0/40、計100重量部として、ポリオレフィン成分
中に1〜20重量部の範囲で添加することができ、好ま
しくは3〜10重量部である。
上記変性ポリオレフインを配合する理由は、上述の如く
、木粉とポリオレフインとの親和性を増し、所謂両者間
に“ぬれ゛の状態を作り両者の結合を一層強化するとと
もに、木粉の分散性を改善することにある。
その意味において添加量が1重量部を下廻わると親和性
の向上が見られず、また20重量部を上廻ると、成形性
が悪く、かつ経済的にも高価となり、好ましくない。
なお、上記変性ポリオレフイン中の酸およびまたはその
エステルとポリオレフインとの組成比は公知の組成の中
から種々選ぶことができる。そして以上の如く配合した
複合樹脂組成物の成形体は従来の木粉:ポリオレフイン
の配合のものに比して耐衝撃性等の物性において格段に
優れるほか、成形体表面に極性基が存在するためにこれ
と他の例えばシートあるいはフイルムとの接着性が向上
する等の汎ゆる面での効果を得られた。
以下に代表的な実施例により本発明の効果を説明する。
但し、本発明は以下の実施例に制約されるものでない。
実施例 なお、前記PP−PEコポリマーはエチレン量が15モ
ル%、ポリプロピレン量が25モル%のPP−PEプロ
ツクコポリマ一である。
また、前記マレイン酸変性ポリプロピレンは無水マレイ
ン酸15モル%をポリプロピレン95モル%に共重合さ
せたものである。の配合のものを射出成形機により成形
し、厚さ2.0mmの試験片を得た。
比較例 なお、PP−PEコポリマーは前記実施例と同一のもの
を用いた。
上記12のものも同一条件にて成形し、厚さ2.0m7
nの試験片を得た。
上記実施例で得た本発明品と比較例1、2のものとの比
較結果は以下の表の通りである。
この表からも明らかなように本発明に係る複合樹脂形成
体は剛性、耐衝撃性、耐寒強度において大幅に従来のも
のに比して向上し、また耐熱性も向上することが確認さ
れた。
そしてこのことは木粉とポリオレフインとの親和性が、
有機酸またはそのエステルを共重合してなる変性ポリオ
レフインにより改善され、両者の結合がより一層強固に
なつたことと推察される。なお、本発明の他に親和性を
改善するための手段として、例えば界面活性剤を添加す
る手段があるが、この場合には本発明に比してさしたる
効果を得られず、反つて物性が低下するなどの結果とな
つている。
また、前記実施例ではPP−PEコポリマーを用いたが
、ポリプロピレンとポリエチレンの単純ブレンド品を用
いても前記と同等の性能を得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木粉とポリオレフィンの配合比が木粉/ポリオレフ
    ィン=10/90〜60/40、計100重量部の組成
    物に対し、前記ポリオレフィン成分中に、第3成分とし
    て重合可能な有機酸またはそのエステルを共重合してな
    る変性ポリオレフィンを1〜20重量部配合したことを
    特徴とする複合樹脂組成物。 2 上記ポリオレフィンはポリプロピレン単体あるいは
    これにポリエチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン
    の中から選ばれた一種を適宜割合に配合した組成物また
    は上記ポリプロピレンとのコポリマーである特許請求の
    範囲第1項記載の複合組成物。 3 上記変性ポリオレフィンは無水マレイン酸、アクリ
    ル酸、メタクリル酸、またはそれらのエステルの中から
    選ばれた一種と、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
    ブテン、ポリメチルペンテンの中から選ばれた一種、ま
    たはこれら組成物、またはコポリマーとの共重合体であ
    る特許請求の範囲第1項記載の複合樹脂組成物。
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JP2005206639A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Riken Technos Corp 有機充填剤を含む樹脂組成物
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