JPS5929662B2 - 流電陽極用Zn合金 - Google Patents
流電陽極用Zn合金Info
- Publication number
- JPS5929662B2 JPS5929662B2 JP52014309A JP1430977A JPS5929662B2 JP S5929662 B2 JPS5929662 B2 JP S5929662B2 JP 52014309 A JP52014309 A JP 52014309A JP 1430977 A JP1430977 A JP 1430977A JP S5929662 B2 JPS5929662 B2 JP S5929662B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- anode
- content
- alloys
- galvanic
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、使用に際して環境汚染発生がなく、しかも
安定した卑な陽極電位と高い電流効率を示す流電陽極用
Zn合金に関するものである。
安定した卑な陽極電位と高い電流効率を示す流電陽極用
Zn合金に関するものである。
従来、流電陽極用Zn合金としては、ZnにCd3Hg
3TtおよびAtなどの元素を含有させたものが知られ
ており、これら従来流電陽極用Zn合金のラちで、Zn
−At−Cd合金が、これを電気防食に使用した場合に
安定した卑な陽極電位と高い電流効率を示すことから、
電流陽極用Zn合金の主流を占めている。しかしながら
、上記従来Zn−At−Cd合金を電気防食用流電陽極
として使用した場合、一般に被防食体の身代りとして前
記陽極自身が溶解することによつて前記被防食体の防食
がはかれることになることから、前記Zn−Aι−Cd
合金中の有害成分であるCd成分の溶出を避けることは
できず、したがつて環境汚染に対する規制がきびしい条
件下での使用は好ましいものではない。
3TtおよびAtなどの元素を含有させたものが知られ
ており、これら従来流電陽極用Zn合金のラちで、Zn
−At−Cd合金が、これを電気防食に使用した場合に
安定した卑な陽極電位と高い電流効率を示すことから、
電流陽極用Zn合金の主流を占めている。しかしながら
、上記従来Zn−At−Cd合金を電気防食用流電陽極
として使用した場合、一般に被防食体の身代りとして前
記陽極自身が溶解することによつて前記被防食体の防食
がはかれることになることから、前記Zn−Aι−Cd
合金中の有害成分であるCd成分の溶出を避けることは
できず、したがつて環境汚染に対する規制がきびしい条
件下での使用は好ましいものではない。
この発明は、上述のような観点から、上記従来Zn−A
l−Cd合金のもつ安定した卑な陽極電位および高い電
流効率と同等の電気防食流電陽極性能を備え、しかも環
境汚染問題のあるCd成分やHg成分などを含有しない
電流陽極用Zn合金を提供するもので、成分組成を、重
量%で、At:0.05〜0.5%、Sn:0.01〜
0.5係、 Mn:0.005〜0.04%、 TiおよびBの5ちの1種または2種: 0.006〜0.05%、 Znおよび不可避不純物:残り、 から構成したことに特徴を有するものである。
l−Cd合金のもつ安定した卑な陽極電位および高い電
流効率と同等の電気防食流電陽極性能を備え、しかも環
境汚染問題のあるCd成分やHg成分などを含有しない
電流陽極用Zn合金を提供するもので、成分組成を、重
量%で、At:0.05〜0.5%、Sn:0.01〜
0.5係、 Mn:0.005〜0.04%、 TiおよびBの5ちの1種または2種: 0.006〜0.05%、 Znおよび不可避不純物:残り、 から構成したことに特徴を有するものである。
つぎに、この発明のZn合金において、成分組成範囲を
上述のように数値限定した理由を説明する。(a)At At成分には素地を構成するZnに固溶して合金の電気
防食流電陽極性能を改善する作用があるが、0.05%
未満の含有では安定した卑な陽極電位を確保することが
できないので、前記下限値以上の含有が必要であるが、
0.5%を越えて含有させると粒界腐食が起つて電流効
率が低下するように、なることから、前記上限値を越え
て含有させてはならない。
上述のように数値限定した理由を説明する。(a)At At成分には素地を構成するZnに固溶して合金の電気
防食流電陽極性能を改善する作用があるが、0.05%
未満の含有では安定した卑な陽極電位を確保することが
できないので、前記下限値以上の含有が必要であるが、
0.5%を越えて含有させると粒界腐食が起つて電流効
率が低下するように、なることから、前記上限値を越え
て含有させてはならない。
(b)Sn
Sn成分には合金に卑な陽極電位を付与する作用がある
が、その含有量が0.01%未満では前記・ 作用に所
望の効果を得ることができないので前記下限値以上の含
有が必要である。
が、その含有量が0.01%未満では前記・ 作用に所
望の効果を得ることができないので前記下限値以上の含
有が必要である。
しかし0.5%を越えて含有させると、使用に際して陽
極の溶出が局部的に起り、平滑な溶出表面を保持するこ
とが困難となり、この結果安定した陽極電位を得ること
ができなくなることから、前記上限値を越えて含有させ
てはならない。(c) Mn Mn成分には陽極表面溶出を均一化する作用があるが、
その含有量が0.005%未満では前記作用に所望の効
果が得られず、一方0.04(Lを越えて含有させると
陽極表面に、腐食生成物が固着する傾向が現われ、この
固着腐食生成物によつて陽極電位が貴化するようになる
ことから、その含有量を0.005〜0.04%と定め
た。
極の溶出が局部的に起り、平滑な溶出表面を保持するこ
とが困難となり、この結果安定した陽極電位を得ること
ができなくなることから、前記上限値を越えて含有させ
てはならない。(c) Mn Mn成分には陽極表面溶出を均一化する作用があるが、
その含有量が0.005%未満では前記作用に所望の効
果が得られず、一方0.04(Lを越えて含有させると
陽極表面に、腐食生成物が固着する傾向が現われ、この
固着腐食生成物によつて陽極電位が貴化するようになる
ことから、その含有量を0.005〜0.04%と定め
た。
(d) TiおよびB
一般に高純1f.Znを流電陽極として使用した場合、
この高純度Znの表面には腐食生成物が固着してその陽
極電位を貴化する傾向が現われるが、TiおよびB成分
には前記腐食生成物を軟質化して、これを陽極表面から
容易に脱落させ、安定した卑な陽極電位を保持する均等
的作用があるが、その含有量が0.006%未満では、
前記作用に所望の効果が得られず、一方0.05%を越
えて含有させると上記のSn成分の場合と同様に陽極表
面の溶出状態が不均一になることから、その含有量を0
.006〜0.05%と定めた。
この高純度Znの表面には腐食生成物が固着してその陽
極電位を貴化する傾向が現われるが、TiおよびB成分
には前記腐食生成物を軟質化して、これを陽極表面から
容易に脱落させ、安定した卑な陽極電位を保持する均等
的作用があるが、その含有量が0.006%未満では、
前記作用に所望の効果が得られず、一方0.05%を越
えて含有させると上記のSn成分の場合と同様に陽極表
面の溶出状態が不均一になることから、その含有量を0
.006〜0.05%と定めた。
ついで、この発明の合金を実施例により従来例とともに
説明する。
説明する。
それぞれ第1表に示される成分組成をもつた本発明合金
1〜6と、上記の従来Zn−At−Cd合金である従矛
合金とに関して、人工海水中、陽極電流密度1mA/C
dの条件で240時間通電した時点での陽極電位と電流
効率とを測定した。
1〜6と、上記の従来Zn−At−Cd合金である従矛
合金とに関して、人工海水中、陽極電流密度1mA/C
dの条件で240時間通電した時点での陽極電位と電流
効率とを測定した。
この測定結果を第1表に合わせて示した。第1表に示さ
れるよ5に、本発明合金のすべてが、従来Zn−At−
Cd合金である従来合金の示す陽極電位および電流効率
とほぼ同等のすぐれた流電陽極特性を示すことが明らか
である。
れるよ5に、本発明合金のすべてが、従来Zn−At−
Cd合金である従来合金の示す陽極電位および電流効率
とほぼ同等のすぐれた流電陽極特性を示すことが明らか
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Al:0.05〜0.5%、 Sn:0.01〜0.5%、 Mn:0.005〜0.04%、 TiおよびBのうちの1種または2種: 0.006〜0.05%、 Znおよび不可避不純物:残り、 (以上重量%)からなることを特徴とする流電陽極用Z
n合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52014309A JPS5929662B2 (ja) | 1977-02-14 | 1977-02-14 | 流電陽極用Zn合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52014309A JPS5929662B2 (ja) | 1977-02-14 | 1977-02-14 | 流電陽極用Zn合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53100125A JPS53100125A (en) | 1978-09-01 |
JPS5929662B2 true JPS5929662B2 (ja) | 1984-07-21 |
Family
ID=11857488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52014309A Expired JPS5929662B2 (ja) | 1977-02-14 | 1977-02-14 | 流電陽極用Zn合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5929662B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE1002507A3 (nl) * | 1988-09-23 | 1991-03-05 | Acec Union Miniere | Zinklegeringen voor hulzen van elektrochemische batterijen. |
DK173514B1 (da) * | 1998-11-03 | 2001-01-22 | Bac Corrosion Control As | Zinkbaseret legering, dens anvendelse som offeranode, offeranode samt fremgangsmåde til katodisk beskyttelse af korrosionst |
JP4539199B2 (ja) * | 2004-07-05 | 2010-09-08 | 日本防蝕工業株式会社 | 亜鉛合金流電陽極およびその亜鉛合金流電陽極を用いて高温環境下に置かれた設備を流電防食する方法 |
-
1977
- 1977-02-14 JP JP52014309A patent/JPS5929662B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53100125A (en) | 1978-09-01 |
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