JPS5929605Y2

JPS5929605Y2 - 汎用電気ジヤ−

Info

Publication number: JPS5929605Y2
Application number: JP1978088132U
Authority: JP
Inventors: 照男竹田; 洋一日高
Original assignee: タイガー魔法瓶株式会社
Priority date: 1978-06-26
Filing date: 1978-06-26
Publication date: 1984-08-25
Also published as: JPS554788U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、炊飯や保温の他に、煮込み等も行えるよう
にした汎用電気ジャーに関する。

従来、加熱ヒータを持った電気ジャーは、保温或いは炊
飯と保温を用途としたものしか提供されていない。

それらは、器体および器体蓋と、器体内に収容される内
容器および内容器蓋とからなり、炊飯、保温のためのヒ
ーターとその制御手段をも備えたものであるが、炊飯器
特有の構造および加熱制御上、他の用途、例えば煮込み
等の使用機能を有するものは、構成を複雑化すると共に
、前記炊飯器としての炊飯加熱及び保温の機能を充分生
かしきれない嫌いがあり、また煮込みジャー等に変えて
使用する場合、その取扱いに不便を来たしていた。

この考案は、器体および一側枢着部を中心とした回動開
閉式のものとして器体に対し取り外し自在に取付けた器
体蓋と、器体内に収容される内容器およびその内容器蓋
とを備える電気ジャーにおいて、煮込み、炊飯または保
温等のための各専用ヒーターと、それらを使用目的別に
切換使用する制御回路を備えると共に、制御回路の使用
目的切換えスイッチを器体に設け、特に、前記器体蓋内
に、炊飯または保温のための蓋ヒーターを設けて、該蓋
ヒーターの接続コードを器体に対し着脱自在に設けたこ
とを、前記目的達成のための要旨としている。

第１図ないし第４図に示される実施例について説明すれ
ば、１は器体、２は器体蓋であって、何れも断熱材３を
内蔵しており、器体１はその内底部に、炊飯ヒーター４
と煮込みヒーター５をアルミニウム等の熱伝導性のよい
金属材料からなる伝熱盤６へ埋め込んで設けてあり、内
壁１ａの外周上部に保温ヒータ７．８を備えている。

器体蓋２は、その裏面に蓋ヒーター９を備え、器体１に
対し軸１０で枢着され、閉鎖状態で器体１の係止部１ｂ
へフック部１１ａが係合してロックするロックレバ−１
１を有しており、蓋２の器体１への枢着は、器体１−側
に取付は部１２を設けて、その縦孔１２ａへ取付突片１
３ａを挿入して螺子１４により着脱自在に取付けたヒン
ジ基片１３に対し、蓋２の上面直径線上に付設したハン
ドル１５の一端部を前記軸１０により枢着し、ヒンジ基
片１３を取付は部１２から取外して蓋２を器体１から自
在に外せるようにする。

ロックレバ−１１はハンドル１５の他端部へ枢着され、
器体係止部１ｂへ保合する方向にばねで付勢されている
。

１６は飯器としての第１の内容器であって、器体１内へ
収容され、前記伝熱盤６上へ載置して使用する。

内容器蓋１７はそのツマミ１７ａを耐熱ゴム等の弾性材
料により形成して、器体蓋２裏面中央に突設された支持
ピン１８の頭部１’ ８ａへ着脱自在に弾性嵌合し、
蓋２と共に開閉され得るようにされ、炊飯時に発生する
蒸気を適度に逃がして圧力を調整する蒸気パイプ１７ｂ
が、器体蓋２の貫通孔２ａより外部へ臨むよう設けられ
ている。

蓋２のヒーター９は、器体１−側に設けられたコンセン
ト１９へ接続するプラグ２０を接続コード２１の先端に
持ち、コンセント１９とプラグ２０との着脱によって、
器体１側に対し電気的に断接できるようにしである。

しかして、各ヒーター４，５，７，８，９ば、第３図に
示される如く結線し、切換スイッチ２２を端子ａへ接続
したとき、ヒーター４，７，８゜９が通電可能な状態と
なり、炊飯スイッチ２３をオンにすると、炊飯ヒーター
４と蓋ヒーター９は共に、ヒーター７．８とは別の電源
に対し直列の回路で通電され、ヒーター７．８は前記ヒ
ーター４．９と、ヒーター４と直列なる回路でしか通電
されないことによって殆んど働かず、ヒーター４．９に
よって炊飯が開始し、炊き上がり時の水がなくなること
による温度急上昇をスイッチ２３が感知してその感熱動
作によりオフとなり、以後、ヒーター４は、ヒーター７
．８の何れにも直列になる回路でしか通電されず、ヒー
ター７．８と共に電力を分担消費して、ヒーター９をも
加え、全ヒーターによる保温状態となるようにし、スイ
ッチ２３をオンさせないときは最初から保温状態となる
ようにしである。

また、切換スイッチ２２を端子すへ接続したとき、互い
に並列なヒーター５およびタイマー２４がヒーター４と
直列な回路で作動し、最初タイマー２４の作動でヒータ
ー５が短絡して、ヒーター４のみに大電流が流れて高温
加熱による煮込みが開始し、一定時間後にタイマー２４
がオフし、以後ヒーター４，５の直列回路による低温加
熱に切換わるようにしである。

２５はヒーター７の温度を一定にするサーマル・リード
・スイッチ、２６はヒータ゛−５のＷを一定にするサ
ーモスタットである。

前記各ヒーターの各制御手段、すなわちスイッチ２２，
２３，２５、サーモスタット２６等は、器体１へ備えて
おり、スイッチ２２の操作釦２２ａ１およびスイッチ２
３の操作レバー２７の操作部２７ａは、共に器体１の外
部へ突出させである。

操作レバー２７は器体１内でブラケット２８へ軸２８ａ
により枢着してあり、その先端は前記伝熱盤６の中央部
へ取付けた感熱動作手段２９の作動子２９ａと連結しで
ある。

同手段２９ば、作動子２ａａを連結した永久磁石２９ｂ
と、前記炊き上がりのときの温度で磁性を失うか或いは
磁性が殆んどなくなるフェライト体２９ｃと、通常その
両者を非吸着距離まで引き離しておくばね２９ｄとをケ
ース２９ｅへ内蔵しており、操作レバー２７をその操作
部２７ａを押下して反時計方向に回動させると、スイッ
チ２３がオンにされると共に作動子２９ａが上動し、磁
石２９ｂは持ち上げられてフェライト体２９ｃと吸着し
、ばね２９ｄに抗してレバー２７を前記操作位置に保持
し、スイッチ２３をオンの状態のままとする。

そして、炊き上がり時、そのときの昇温によってフェラ
イト体２９ｃが磁性を失うから、磁石２９ｂはばね２９
ｄによってフェライト体２９ｃから引き離され、作動子
２９ａを介してレバー２７を復帰させ、スイッチツチ２
３を再びオフとする。

この作動によって、スイッチ２３に前記炊飯時の感熱動
作を行わせる。

第１図の内容器１６が伝熱盤６へ載置された状態で煮込
みを行うと、底部で焦げつきを生じる嫌いがあるから、
第４図に示される如く、フランジ部３０ａ等が器体１の
口縁段部１ｃ等へ支持されて、底部が伝熱盤６から浮か
せるような微調としての第４図の内容器３０を組合せ備
える。

第１図は保温容器としての使用状態を示し、炊飯しよう
とするときは、そのままの状態でレバー２７の操作部２
７ａを押し下げればよい。

煮込みをしようとする場合、螺子１４およびプラグ２０
を外して器体蓋２を取除き、第１図如く第１の内容器１
６を第４図の如く第２の内容器３０に代える。

第１図の内容器蓋１７を兼用することもできるが、蒸気
パイプ１７ｂが設けられている場合不都合なこともあり
、煮込み専用の内容器蓋３１を用いればよい。

このようにして、第４図の状態でスイッチ２２を煮込み
側へ切換えれば、煮込みを首尾よく行える。

なお、内容器蓋１７の蒸気パイプ１７ｂは設けなくでも
よく、各ヒータの数や設置場所と、その制御方式は任意
である。

例えば、１つのヒータ温度調節して、保温、炊飯、煮込
みに兼用することができるし、その温度調節や切換えは
公知のどのような方式によってもよい。

また、器体蓋２の取外しはそれを器体１へ枢着する軸１
０を抜き取って行っても、或いはその他の方法で行って
もよい。

器体蓋に備える蓋ヒーター電源側への接続や、第４図の
内容器３０の支持構造も任意である。

内容器は１つのものを炊飯と煮込みの両方に兼用するこ
ともできる。

すなわち、器体底部ヒーターにより内容器を熱伝導性の
悪い例えば合成樹脂製壁体を介して加熱する方式であれ
ば、内容器底部が器体底部へ載置しいても、煮込みのと
きに焦げたりしないからそのまま炊飯と煮込みに兼用で
きるし、底部ヒーター以外の蓋ヒーター等によって炊飯
および煮込みを行う場合も同様である。

また第５図に示されるように、内容器３２の外周に形成
した把手３２ａを、器体１の口縁段部１ｃに形成した深
さの違う２種の凹部１ｄ、Ｉｅの何れかへ選択的に嵌め
込み内容器３２の底部が器体１底部の伝熱盤へ載置する
か、或いは伝熱盤から浮くように支持するかなどによっ
ても前記兼用が可能である。

この内容器を異なった高さで収容する構造は、器体等に
内容器を高く支持するアタッチメントを設ける等任意で
ある。

この考案によれば、器体および一側枢着部を中心とした
回動開閉式のものとしセ器体に対し取外し自在に取付け
た器体蓋と、器体内に収容される内容器およびその内容
器蓋とを備える電気ジャーにおいて、煮込み、炊飯また
は保温等のための各専用ヒーターと、それらを使用目的
別に切換え使用する制御回路を備えると共に、制御回路
の使用目的切換えスイッチを器体に備けたから、電気ジ
ャーは、炊飯、保温、煮込み等の多目的に利用できるが
、その際各用途に専用のヒータが選択使用されるので、
電気的に無理や無駄なくなされる。

また、各専用ヒーターを用途別に使い分ける制御回路の
切換えは、器体に備けられた切換スイッチの操作によっ
て簡単に行えるし、煮込みのときは取外して煮込み具合
を確認しあるいは味付けを調整する等の段階的処理をし
易くする等、目的別使用に便利でしかも首尾よく仕上げ
られる。

さらに、構造も特に複雑化することはない。

特に、上記構成と相俟って器体蓋内に炊飯または保温の
ための蓋ヒーターを設けたから、電気ジャーとして蓋ヒ
ーターからの加熱で炊飯又は保温を行うことができ、本
来の電気ジャーの機能を充分満足し得るものになる。

また、蓋ヒーターの接続コードを、器体に対し着脱自在
に設けたから、器体蓋にヒーターを有していても、簡単
に器体蓋を取り外して、煮込みジャー等に使用でき、そ
の取り扱いが便利なものになる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例の断面図、第２図は器体蓋取付部の分
解斜面図、第３図はヒーターの制御回路図、第４図は煮
込み状態の断面図、第５図は変形例を示す一部の分解斜
視図である。１・・・器体、２・・・器体蓋、４・・・炊飯ヒーター
５・・・煮込ヒーター、７，８・・・保温ヒーター、
９・・・蓋ヒーター、１９・・・コンセント、２０・・
・プラグ、２１・・・接続コード、２２・・・切換スイ
ッチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

器体および一側枢着部を中心とした回動開閉式のものと
して器体に対し取外し自在に取付けた器体蓋と、器体内
に収容される内容器おるびその内容器蓋とを備える電気
ジャーにおいて、煮込、炊飯または保温等のための各専
用ヒーターと、それらを使用目的別に切換え使用する制
御回路を備えると共に、制御回路の使用目的切換えスイ
ッチを器体に設け、前記器体蓋内に炊飯または保温のた
めの蓋ヒーターを設けて、該蓋ヒーターの接続コードを
、器体に対し着脱自在に設けた汎用電気ジャー。