JPS5929540Y2 - 時計バンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は平面視矩形状の駒体を並列して成る時計バン
ドに関する。

従来この種のバンドは駒体の両側に噛合部と噛合部を横
断する連結用孔を設けて、駒体間を連結軸の挿着により
連結して時計バンドとして来たものであるが、駒体を比
較的堅い材質より選んで形成する関係で細く長い連結用
孔の穿孔は時間を要して量産を妨げ、しかも連結用孔と
挿着する連結軸の両端はバンドの各駒体の側面に表出し
てバンドの美観を損ね、これをかくずには側面研磨など
の工程をさらに必要とする等の問題があった。

本考案はこれを改善するもので、以下添附する実施例図
面について詳細説明すると、平面視矩形を呈す上下駒部
材１，２の突合い内面の中間に凹゛部３．４と、凹部３
，４の連結方向両側に曲面形状の段拡開放溝ａ、ｌ）を
設けている。

バンド体の編成は先づ下馳部材２を並列して、並列する
凹部４上にあらかじめピン連結したつなぎ板７を載嵌す
る。

各つなぎ板７は両側にコ形切込み１１と該切込み１１に
接点嵌入する凸部１０を有して裁断する金属板の両側部
を上側に折返えして、折返し中間にて上下方向に膨出す
る筒部５，６を形成し、凸部１０をコ形切込み１１に接
面嵌入してなる。

筒部５，６は図示するように連結方向の両側の交互位置
に設けられ、つなぎ板７の並列にて噛合連通する筒部５
゜６にピン９を挿着して連結する。

各つなぎ板７の下半は凹部４内に嵌入し、両側の筒部５
，６の下半は曲面形状をした段拡開放溝すに嵌入する。

第３図に示すようにつなぎ板７の筒部５，６を上側にの
み膨出形成するときは段拡開放溝すは不要であるから平
面状の開放溝にてよい。

次いで上駒部材１を各下馳部材２上に載上し、下馳部材
２との間の突合わせ面にてスポット溶接；により固着し
、時計バンドを編成するのである。

上駒部材１の内面は下馳部材２と同じ位置に凹部３とそ
の両側に曲面状の段拡開放溝ａを形成しているので、載
置時には各つなぎ板７の上半部と筒部５，６の上半部を
被覆すること・なる。

なお第３図に示すようにつなぎ板７の筒部５．６を上側
にのみ膨出させるときは、上駒部材１の段拡開放溝ａを
さらに高く形成して、筒部５，６の上面側を支障なく被
覆するようにする。

また重着した上、下馳部材１，２は単位駒体８を形威し
、該駒体は第１図に示すように連結方向の両側に上広、
下狭のテーパーを附して、屈伸しやすくしている。

以上のように構成したので、上、下馳部材１，２は連結
したつなぎ板７を中心にして挾み重着にて単位駒体８を
形威し、且つバンド体を構成すること・なるので、従来
穿孔形成していた面倒で時間のか・る連結用孔の穿孔を
不要にして、か・るために量産を促進し得るものとなる
。

また連結したつなぎ板７は上下駒部材１，２の凹部３，
４内に挟入して外視されないために外観を良好とし、バ
ンドを着用のために屈伸したり伸張させたりしても、脱
落するおそれを全く生じないものとする効果がある。

また、ピン挿着の筒部５，６は円曲形の段拡開放溝内に
嵌入しているために、伸張圧等が加わっても、ピン９の
抜出を生じないものとする効果があり、且つピン９を中
心にして単位駒体８間を円滑に回動屈伸するものとする
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部の上駒部材を切欠して時計バンドの編成例
を示す部分斜視図、第２図は上下駒部材とつなぎ板を分
離して示す斜視図、第３図はつなぎ板の第２の次人例を
示す縦断面図、１は上駒部材、２は下馳部材、３，４は
凹部、５，６は筒部、７はつなぎ板、８は単位駒体、９
はピンである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連結方向の両側の交互位置に上下方向又は上方向に膨出
   する筒部５，６を有して形成する複数個のつなぎ板７を
   並列により噛合連通する筒部５，６にピン９を挿着して
   連結し、該連結つなぎ板７を中心にして各つなぎ板７を
   嵌入する凹部３，４と該凹部３，４に続く両側にピン９
   挿着の筒部５，６を被覆する円曲形状の段拡開放溝ａ、
   ｂを相対内面に設けた上下駒部材１，２を重着して、上
   下駒部材１，２間にて連結つなぎ７を被覆挟入するバン
   ド体を構成したことを特徴とする時計バンド。