JPS5853075Y2 - 時計バンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ムクの金属材料からなる駒を順次連結した時
計バンドの改良に関するものである。

この種の時計バンドで最も一般的なものは、第１図、第
２図に示すように、駒１′のバンド長さ方向両側に結合
部１ ａ’、１ ｂ’を形成し、互いの結合部１ａ’、
１ ｂ’にピン３′を圧入あるいはねし止めすることに
よって各駒１′を連結するものであるが、駒１′の両側
に結合部１ ａ’、１ ｂ’が形成されているため、駒
をバンド長さ方向にはあまり短かくできず、また駒に表
面加工を施こす場合、孔を穿設した結合部とそれ以外の
部分が同一平面であるため加工が困難である等の欠点を
有している。

本考案は上記の欠点に鑑み、各駒をバンド長さ方向に短
かくでき、しかも表面加工も容易な時計バンドを提供す
ることを目的とする。

以下、本考案の実施例を第３図乃至第５図を基に説明す
る。

連結駒１はムクの金属材料を切削加工したもので、その
バンド長さ方向には内側結合部１ａと外側結合部１ｂを
それぞれ形威してあり、中央部には前記両結合部１ａ、
ｌｂより厚肉の凸部１Ｃを形威しである。

被覆駒２もムクの金属材料を切削加工したもので、バン
ド幅方向の両側には垂下壁２ａを形成してあり、この垂
下壁２ａには通孔２ｂを穿設しである。

時計バンドを構成するには、前記連結駒１の内側結合部
１ａを他の連結駒１の外側結合部１ｂ間に配置し、これ
ら結合部１ａ、ｌｂの上方より前記被覆駒２を被せ、側
方より被覆駒２と両結合部１ａ、ｌｂにピン３を圧入し
、各連結駒１と各被覆駒２を回動自在に連結すれば良い
。

この様にして連結した時計バンドを平面的に見ると第３
図の如く、連結駒１の凸部ＩＣと被覆駒２とが交互に連
続する形状であり、前記凸部１Ｃのバンド長さ方向にお
ける長さく第３図で１１として示す）は充分に短かくす
ることができ、また被覆駒２のバンド長さ方向における
長さく第３図で１２として示す）は一方の結合部の長さ
があれば足り、従って各駒１．２のバンド長さ方向にお
ける長さを、第１，２図で示す従来例では不可能とされ
る程の長さに短かくすることができる。

勿論、各駒１，２のバンド長さ方向における長さは、従
来のものと同じか、あ−るいはそれ以上に長くすること
も可能であり、また連結駒１と被覆駒２の長さを変えて
連結しても良い。

さらに、上記実施例ではピン３を圧入することによって
連結駒１と被覆駒２とを連結しであるが、ピン３の一部
に形成したねじ部によってピン止めすることも可能であ
る。

本考案に係る時計バンドは上述の如くであり、特に連結
駒の結合部は被覆駒によって被覆されているため、時計
バンドは平面的には連結駒の凸部と被覆駒とが交互に連
結されたものとしてあられれ、従って各駒（凸部と被覆
駒）のバンド長さ方向における長さを従来のものに比べ
充分に短かくすることができ、また平面にあられれる連
結駒の凸部は結合部より厚肉であるため、凸部の表面に
模様等の加工を施こすことは容易であり、従って時計バ
ンドの表面加工を容易に行なうことができるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の時計バンドの平面図、第２図は従来の駒
の斜視図、第３図は本考案に係る時計バンドの平面図、
第４図は同実施例における要部の分解斜視図、第５図は
同実施例におけるＡ−Ａ’の断面図である。 １・・・・・・連結駒、ｌａ、ｌｂ・・・・・・結合部
、１Ｃ・・・・・・凸部、２・・・・・・被覆駒、３・
・・・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連結駒１のバンド長さ方向両側に結合部１ａ、１ｂを形
   成し、互いの結合部１ａ、ｌｂをピン３にて回転可能に
   連結してなる時計バンドにおいて、前記連結駒１の中央
   部に前記結合部１ａ、ｌｂより厚肉の凸部ＩＣを形威し
   、互いの凸部１Ｃ間に前記結合部１ａ、ｌｂを被覆する
   被覆駒２を配置し、この被覆駒２と前記結合部１ａ、ｌ
   ｂを前記ピン３にて回動可能に連結してなる時計バンド
   。