JPS5929204B2 - 塊状食品製造用の型 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般的に食品材料を加工する型に係り、更に詳
細にいえば、加工中の食品の膨張および収縮に順応する
ためプラグ−ラチェット式位置補償機構の如き適当な位
置補償機構を有する型に係るものである。

塊状食品、特に塊状肉製品を製造するため材料肉を加工
することが知られている。

一般にステンレス鋼の如き金属で作った型にソーセージ
ねり粉とか厚切り肉の如き詰めものにできる材料肉が詰
められ、次いで型は材料肉の温度を引上げそれに熱通し
するため熱をかげられ、その後型から材料肉を取出す以
前に材料肉を冷ますため型には冷まし作用がかけられる
。

型内でソーセージの原料ねり粉に熱通しすると肉は膨張
し肉を冷ますと肉は収縮する。

これまで、加工中にプラグをばね作用で圧縮させること
により肉の膨張および収縮に型を順応させることは知ら
れている。

このようなユニットでは、プラグにかげる力はばねが屈
曲することにより変化する。

型をゆがませないよう肉にかけた過度の圧力を解放でき
るが塊状製品の断面を均一にするため収縮中に肉を圧搾
することが好ましい。

本発明の製品およびラチェット式位置補償機構は製品に
常に制御された圧力を保持する点において独特なもので
ある。

プラグは型内で位置決めでき型の断面形状に順応した基
部すなわちピストン部分と基部から延びラチェツト歯が
設けである１対のラチェットすなわち案内装置とを含ん
でいる。

爪に相対的にラチェツト歯がすべれるようばね負荷され
た爪の力が打負かされるようになるまで材料の膨張中プ
ラグの運動を防止するようラチェツト歯に共働するため
ばね負荷されたピンすなわち爪が設けである。

加工されている材料肉が収縮中それを圧搾するためプラ
グに力をかげることができ、その際に位置補償機構の爪
とラチェット部分とはプラグを保持し材料肉に最大のセ
ット圧を保持する作用を行う。

本発明のプラグ−ラチェット式位置補償機構を設けた型
は特に連続式塊加工装置の複数の作業部所を通り搬送さ
れるマガジンに複数の型を一緒に接続できる場合に有用
である。

しかしながら、本発明のプラグ−ラチェット機構が単一
の型か複合の型を必要とする場合にも利用できることは
理解できよう。

従って、本発明の１つの目的は、型内で加工中の食品の
膨張および収縮に順応するため新規で改良された位置補
償機構を有する型を提供することである。

本発明の他の１つの目的は、型内に保持された食品材料
を熱通しおよび冷ますことにより改良された収率で塊状
製品を製造する目的のもので食品材料の膨張および収縮
に順応するためプラグ−ラチェット式位置補償機構を含
む塊成彫型を提供することである。

本発明のその他の目的、特徴および利点は同様な符号が
同様な部品を示す添付図面を参照して以下に説明するこ
とにより理解できよう。

添付図面、特に第１図を参照すると、型１５が本発明の
プラグ−ラチェット式位置補償機構１６を有するものと
して示しである。

第２図にも示しであるが型１５はすべりばめカバー１８
を取付けることにより閉じられる外開きの端部１７を含
む。

型１５は任意適当な材料で作れるがステンレス鋼で作る
ことが好ましい。

同様に、型のカバー１８もまたステンレス鋼で作られて
いる。

すべりばめ式のカバーが示しであるが、型の端部１７を
閉じるのに任意所望のカバーを使用できることは理解で
きよう。

型１５が四角形断面で示しであるが任意所望の断面を有
することができる。

型１５は食品原料を加工するために使用される。

従って、詰めものにできる形態にした食品材料が先づ型
に導入され次いで加工される。

たとえば、ソーセージの原料のねり粉が適当に型に導入
でき、次いですべりばめカバー１８が型のフランジ付き
端部に取付けられる。

その後、型は原料肉に熱通しするため適当に熱をかげら
れる。

次いで塊状肉は冷まされ、押出され、薄切りにされてか
ら販売用に包装される。

本発明のプラグ−位置補償機構は一搬にプラグ２２とラ
チェット式位置補償機構２３とを含んでいることが好ま
しい。

ラチェット式位置補償機構２３は型１５に相対的にプラ
グ２２を位置決め可能に制御し品質の良い製品を得られ
るよう型内の材料肉に最大のセット圧力を保持する。

型は金属であることが好ましいが、プラグ２２はセルコ
ン（Ｃｅ １ ｃｏｎ ）の如きプラスチックで作るこ
とが好ましい。

プラグ２２は型１５の内部の断面形状に順応した断面形
状を有している。

型の断面形状が任意適当な形状で良いことは理解できよ
う。

更にまた、型１５に相対的なプラグのピストン部分２６
の寸法が型内でピストン部分が摺動できる程度であるこ
とも理解できよう。

ピストン部分２６の前側は型内の材料肉に係合する面２
７を含んでいる。

従って、ピストン部分２６は型の１つの端部壁を境界し
型の一端部を閉じる。

ラチェットすなわち案内アーム２９がピストン部分２６
の後ろ側から延び第６図に示した外側案内面３０が形成
さへこの案内面は型内なプラグが運動中型１５の側壁に
垂直にピストン部分２６を案内保持するのに役立つ。

ラチェツト歯３１がアーム２９の内面に沿い形成され、
ラチェット・ピンすなわち爪３２の型式の位置保持装置
に共働する。

１対の案内アーム２９が示しであるがある場合には唯１
個のアームのみしか設けなくても良いことは理解できよ
う。

ラチェット・ピンすなわち爪３２は円筒形状でラチェッ
トばね３５によりラチェツト歯３１にばね負荷されて係
合せしめられている。

ラチェットばね３５は一端部がピン３２に接続され他端
部が係止ピン３６に接続されている。

幾分矩形状断面のフレーム３９が係止ピン３６を自由に
収容する対向したスロットすなわち座部４０を含んでい
る。

ラチェットばね３５は所定位置に保持されフレーム３９
に保持された１対の支点ピン４１によりラチェツト爪３
２を介してラチェツト歯３１に適当な力をかげる。

第４図、第８図および第９図に示しであるように、支点
ピン４１はラチェットばね３５のストッパとして作用し
ラチェツト爪３２によりラチェツト歯３１に絶えず圧力
を維持する。

支点ピン４１を取外しばね３５を取出すため係止ピン３
６がスロット４０から持上げられるようにすることによ
りラチェットばね３５がフレーム３９から容易に取外せ
ることも理解できよう。

プラグ２２もまた型とラチェット機構とから容易に取外
せる。

それぞれが案内稜４６を有する２対の案内棒４５がフレ
ーム３９を型１５に接続しかつプラグが型のラチェット
位置補償側端部にある際にプラグを案内する作用を行う
。

特に第４図に示しであるように稜４６はラチェット・ア
ーム２９の案内面３０用の案内路を形成する。

第３図ではプラグは型が詰め作業を行うばかりの詰め位
置にある。

プラグが型の外方に運動して面２７が型の端部かも間隔
をあげられるとプラグを掃除位置にして型の内部とプラ
グとを掃除しやすいようにすると共にまた型に適当な詰
めものにできる材料肉を詰める以前に型の内面とプラグ
の面２７とに適当なはがし剤を被覆するのを容易にする
。

ラチェツト歯３１の特定の形状が第１０図に示してあり
、それぞれの歯は案内アーム２９の軸線に平行な小さく
平たい陵部５０と、型内で食品が膨張中ラチェット爪す
なわちピンが先づすべるすなわち摺動する急傾斜した陵
部５１と型内の食品材料が収縮中爪が先づすべるすなわ
ち摺動する浅く傾斜した陵部５２とを含んでいる。

ラチェツト歯の寸法とピッチとが変えられることが判ろ
う。

更にまた、爪の形状とラチェットばね３５の負荷とが特
定の製品に適するよう変えることができることも判ろう
。

しかしながら、ラチェツト爪の形状をラチェツト歯と協
働するようＶＣする必要がある。

型内で材料内を加工中材料肉に熱を通すと材料肉は膨張
しプラグ−ラチェット式位置補償機構が型内にセットし
た最大値以下の内圧を保持する。

セットした最大値を越すと、プラグは型の外方に向かう
方向に運動しラチェツト歯３１がラチェットばね３５に
より爪を介してラチェツト歯にかけたばね力如何により
ラチェツト爪３２に圧接して摺動する。

材料肉の冷まし中、第４図に破線で符号５５で示した如
きラムによりプラグ２２の後ろ側に力をかけることによ
り材料肉に圧搾力がかけられる。

ラムによりかける力は型用にセットした最大の内圧に対
応して変えることができる。

熱通しと冷ましとのサイクルが終了すると、プラグ２２
のピストン部分２６を利用して食べられるはう・りの食
品を型から押出す。

製品を型から駆動するためプラグの後ろ側に適当なラム
で圧力がかげられる。

型の掃除中、プラグ２２はそれが型の外部に十分に露出
される掃除位置において案内４５内に保持される。

プラグ２２を型から後方に出すにはラチェツト爪をラチ
ェツト歯とのかみ合いから外すよう適当な力を爪にかげ
ることにより爪は非作用状態にされる。

以上の説明により、本発明のプラグ−ラチェット式位置
補償機構が加工中型内の肉に制御された圧力を保持する
と共にまた製品を型から取出すのを容易にすることが理
解できよう。

好ましい取上げ機構は前記したラチェット式位置補償機
構であるが、他の型式の位置補償機構を使用することも
できる。

たとえば、位置補償機構は摩擦力に打勝ちプラグを取出
すのに所定の力を必要とする摩擦式のものでも良い。

【図面の簡単な説明】

第１図はプラグ−ラチェット式位置補償機構を有する型
の側面図；第２図はすべりばめカバーを収容するフラン
ジを設けた第１図の型の端部の拡大部分図；第３図は型
の一端部に設けてプラグ−ラチェット式位置補償機構を
示す型の拡大部分図：第４図は第３図のほぼ４−４線に
沿い見たプラグ−ラチェット式位置補償機構の端面図；
第５図はラチェット式位置補償機構と型とから取出した
プラグの側面図；第６図は第５図のほぼ６−６線に沿い
見たプラグの端面図；第７図は第３図のほぼ７〜７線に
沿い切断して示した断面図；第８図は第３図のほぼ８−
８線に沿い切断して示した詳細断面図；第９図は第３図
のほぼ９−９線に沿い切断して示した断面図、第１０図
はプラグのラチェットすなわち案内アームに形成された
ラチェツト歯の拡大立面部分図である。 １５・・・・・・型、１７・・・・・・カバー受は装置
、１８・・・・・・カバー、２２・・・・・・プラグ、
２３・・・・・・位置補償機構、２６・・・・・・ピス
トン部分、２９・・・・・・アーム、３１・・・・・・
ラチェツト歯。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 塊状食品を連続的に製造するため加工される詰め込
   み可能な食品材料を収容するようにした管状の塊成彫型
   において、一端がカバーにより開閉可能となっており、
   他端が開放している中空状本体と、該本体内に摺動可能
   に設けられたプラグと、前記本体の前記他端に設けられ
   食品材料の加工中核食品材料に所定の圧力を作用させる
   ため前記プラグの移動に抵抗力を与える位置補償装置と
   を有し、前記プラグは前記本体の長手方向に並べられた
   複数のラチェツト歯を有し、また前記位置補償装置は前
   記ラチェツト歯に係合する爪と、該爪を前記ラチェツト
   歯に向は弾性的に押圧するばねとを有している成形型。