JPS5929093Y2 - 自動車用アウト部材取付用シ−トの接合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用アウト部材取付用シートの接合装置
に係るものである。

自動車の車体の外面に金属製のアウトドアハンドル・テ
ールゲートハンドル・バックミラー等のアウト部材を取
付ける場合は、車体の外面の塗装面を傷めないために、
シートを介在させてこれを取付ける。

該シートはゴム又は合成樹脂で形威されており、前記部
材を車体にネジ止めするとき、−個ずつ挾んでこれを取
付けるが、その方法だと、前記シートがずれて取付けら
れ？ｌ；、、、７、又、作業能率もあがらないので、通
常はアウト部材に前記シートを接合してシート付のアウ
ト部材となし、これを車体外面に取付けている。

前記シートを前記アウト部材に取付ける方法には二通り
ある。

一つの方法は、接着剤で固着する方法であり、他の方法
は一方の突起を他方の凹部に嵌合させる方法である。

前者の接着剤による方法は、接着剤が接合面よりはみ出
て著しく外観を損ねる点である。

この現象をきらって接着剤の使用量を少なくすると、運
搬中剥れたりする。

又、細心の注意を払って接着剤を塗布するから著しく作
業能率が低下する。

後者の突起と凹部による保合も場合により外れることが
ある。

即ち、ゴム状のシートの突起を凹部内に押し込むと、凹
部内の空気は圧縮されて結合することになるので、前記
突起が次第に押し出され、大量に生産されたアウト部材
を箱詰にして輸送すると、衝撃により外れるシートがか
なり生ずるのである。

本考案は、特に後者の結合方法を改良したものである。

第１図乃至第３図はテールゲートハンドルに付き公知例
の欠陥を示したものである。

図中Ａはテールゲートハンドル、Ｂはシートであり、シ
ートＢには外方に向いて二個の棒状突起ＣＣが形威され
、該突起ＣＣが密に嵌まる凹部ＤＤを前記テールゲート
ハンドルＡの内側に形成しておく。

そして、大量に生産された前記ハンドルＡの凹部りにシ
ー）Ｂの突起Ｃを無理に押し込んで両者を結合してシー
ト付ハンドルとなし、これを車体の外壁Ｅに当接して固
定するのである。

この場合、前記凹部り内の空気は突起Ｃより圧縮される
ので、常にシートＢを外す方向に作用しており、従って
時間が経過すると自然に外れるのである。

第４図乃至第８図はこれを解決した本考案の結合装置で
あり、自動車の車体の外側にアウトドアハンドル、テー
ルゲートハンドル、バックミラー等のアウト部材をシー
トを介在させて取付けたものに於いて、前記シートには
棒状突起を形威し、前記アウト部材には前記突起が嵌合
する凹部を形威し、前記突起の外周面の一部又は前記凹
部の内周面の一部には空気逃げ溝を形成した自動車用ア
ウト部材取付用シートの接合装置の構成を要旨とするも
のである。

図により説明すると、第４図はテールゲートハンドル１
に形成した凹部２を有する凸部３の外観を示しており、
該凸部３には基部４から先端５に亙って空気逃げ溝６を
形成する。

第５図は第４図の凸部３の横断面図であるが、前記空気
逃げ溝６内外に亙って貫通する状態に形成されている。

第６図と第７図は第二実施例であり、前記溝６は凸部３
の内周面にのみ形成されている。

第８図は第三実施例で、シート７に形成した突起８の外
周面に空気逃げ溝６を形成したものである。

本考案は上述の構成であるから、シート７の突起８をア
ウト部材の凹部２内に押し込んでも凹部２内の空気は空
気逃げ溝６より外部に逃げるから、前記した圧縮空気に
よるシートの外れ現象は生じない。

一般に、アウト部材と車体外壁との間に介在させるシー
トの固着方法には接着剤による接合と突起と凹部による
嵌合接合の二通りが存在していたものであるが、その欠
陥は前記した通りである。

本考案は後者の凸部と凹部による嵌合接合方法に改良を
加えたもので、アウト部材側に形成される凹部２の内周
面か又は該凹部２に嵌合する突起８の外周面かの何れか
に嵌合方向と平行の空気逃げ溝６を形成したので四部２
内の空気は圧縮されず、従ってシート７が運搬中外れる
という欠点を防止し得る。

なお、第４図と第６図に示した凸部３の基部４のみに小
さな透孔を形成しても圧縮空気の逃げという作用は期待
出来るが、その場合は鋳物で製造出来ないので行程が一
つ増えることになる又、前記逃げ溝６は凸部３と突起８
の両方に形成してもよく、場合により数を増加させても
よい。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知例の正面図、第２図はＩＩ−ＩＩ断面図、
第３図はＩＩＩ−ＩＩＩ断面図、第４図はアウト部材側
の第一実施例斜視図、第５図は第４図の凸部の横断面図
、第６図は第二実施例斜視図、第７図は第６図の凸部の
横断面図、第８図はシートの突起の横断面図である。 符号の説明 １・・・・・・テールゲートハンドル、２
・・・・・・凹部、３・・・・・・凸部、４・・・・・
・基部、５・・・・・・先端、６・・・・・・空気逃げ
溝、７・・・・・・シート、８・・・・・・突起、Ａ・
・・・・・テールゲートハンドル、Ｂ・・・・・・シー
ト、Ｃ・・・・・・突起、Ｄ・・・・・・凹部、Ｅ・・
・・・・外壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の車体の外側にアウトドアハンドル・テールゲー
   トハンドル・バックミラー等のアウト部材をシートを介
   在させて取付けたものに於いて、前記シートには棒状突
   起を形成し、前記アウト部材には前記突起が嵌合する凹
   部を形成し、前記突起の外周面の一部又は前記凹部の内
   周面の一部には空気逃げ溝を形成した自動車用アウト部
   材取付用シートの接合装置。