JPS5928266Y2 - 調和空気送風装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パネル式住宅における調和空気送風装置に関
する。

一般家庭で採用されている集中冷暖房方式においては、
冷暖房（空調）を行なおうとする部屋毎に冷暖房器等の
空調器を設置する必要はないが、各部屋毎に調和空気を
送風するためのファンコイルユニットを設置する必要が
ある。

従って、集中冷暖房方式においても、ファンコイルユニ
ットの設置により部屋内は制限を受け、また、部屋の美
観を損う慣れがある。

本考案は、壁パネルの中空部を効果的に利用−すること
により、ファンコイルユニットを２階の床部の一ケ所に
収納設置する丈で各部屋への調和空気の送風を可能にし
、部屋の有効利用を図り且つ部屋の美観を損なう惧れの
ないようにした調和空気送風装置を提供するものである
。

即ち、本考案の調和空気送風装置は、中空部を有する壁
パネルを構造体として含むパネル式住宅における２階床
部にそれぞれ２階の部屋及び１階の部屋の一部を形成す
る上記壁パネルそれぞれの中空部に連通させてファンコ
イルユニット収納部を設け、該収納部にファンコイルユ
ニットを収納設置し、上記壁パネルそれぞれの下部に各
部屋毎に調和空気吐出口を設け、２階及び１階の各部屋
：への調和空気の送風を、それぞれ上記ファンコイルユ
ニットにより調和した空気を、上記中空部を通過させ上
記調和空気吐出口より吐出させて行ない得るようになし
たものである。

以下、本考案の調和空気送風装置を、図面に示す実施例
について説明する。

実施例は、２階部分及び１階部分にそれぞれ２ケ所づつ
調和空気吐出口を有するもの、即に、４部屋の空気調和
をなし得る装置で、１，２は、それぞれ調和空気吐出口
１０を有する２階部分の壁パネル、３．４は、それぞれ
調和空気吐出口１０を有する１階部分の壁パネル、５は
、２階部分の床部に設けたファンコイルユニット収納部
（第１図には上部を開口させて示しであるが、実際には
上部を閉塞さ゛せて床部内に設けである）で、該収納部
５には、ファンコイルユニット（図示せず）が収納設置
しである。

また、１１は、それぞれ壁パネル１，２．３及び４の縦
側枠１３の下部に設けた調和空気導出口で、該調和空気
導出口１１と上記調和空気吐出口１０とは、壁パネル内
の中空部に形成された調和空気流通路１２により連通し
ており、また、該調和空気導出口１１はファンコイルユ
ニットの送気口（図示せず）にそれぞれ連結させである
。

また、上階部の壁パネル１，２は、それぞれ、その縦側
枠１３の上部に室内空気吸入口１４を、またその下枠に
はそれぞれ室内空気導入口１５を有しており、それらは
室内空気流通路１６により連通しており、且つファンコ
イルユニットを介してそれぞれパネル１，２の調和空気
吐出口１２に連通している。

また、１４’、１４’はそれぞれ壁部の一部に設けた室
内空気吸入口で、ファンコイルユニットを介してそれぞ
れパネル３，４の調和空気吐出口１０に連通している。

また、１８は調整パネルで、壁パネル１，２の下端に連
結させてその長さを調整するものであり、連結した場合
には、その口部１５が室内空気導入口１５として機能し
、口部１１′が調和空気導出口１１として機能する。

従って、壁パネル１，２に調整パネル１８を連結しなく
ても良い場合には、室内空気導入口１５及び調和空気導
出口１１をそれぞれ、壁パネル１，２の下枠近傍の面材
１７に設けるのがファンコイルユニット収納部と連結さ
せる上で好ましい。

本考案の送風装置は、上述の如く構威しであるから、フ
ァンコイルユニットを作動させると、室内空気ａ、ｌ）
、ｃ、ｄをそれぞれ、室内空気吸入口１４゜１４．１４
’、１４’から吸入してファンコイルユニットに導入し
、導入空気ａ’、ｌ）’、ｃ’、ｄ’をファンコイルユ
ニットを通過させて調和空気となし、それぞれ調和空気
吐出口１０から室内に調和空気ａ″、ｂ″。

Ｃ″、ｄ″を吐出し各室内を調和（暖房又は冷房）する
。

尚、ファンコイルユニット収納部に収納するファンコイ
ルユニットの数は、導入空気ａ ’、 ｌ）’、 Ｃ’
。

ｄ′を個別に調和し得るように、４個設けて置くことも
できるが、１個でも良く、その場合、導入空気ａ’、
ｌ）’、 ｃ’、 ｄ ’は全て同様に調和される。

また、必要に応じ壁パネル１，２に調整パネル１８を結
合することにより、壁パネル１，２の長さを調整し、壁
パネル１，２と収納部５との結合を都合良く容易に行な
うことができる。

斜上の如く、本考案装置においては、ファンコイルユニ
ットは、１個所に設置される丈であり、しかも床部内に
設けたファンコイルユニット収納部に収納されるため、
本考案装置によれば、各部屋には実質上、室内空気吸入
口と調和空気吐出口を設けて置く丈で、室内の空気調和
を行なうことができるから、ファンコイルユニットの設
置により部屋内の空気間を制限したり、部屋の美観を損
なう惧れ無しに上下階の複数個の部屋の空気調和が可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置の一実施例を一部省略して示す全
体斜視図、第２図は、その要部の一例を示す斜視図、第
３図は、その縦断面図、第４図は、調整パネルの一例を
示す斜視図、第５図は、その縦断面図で゛ある。 １．２，３．４・・・・・・壁パネル、５・・・・・・
ファンコイルユニット収納部、１０・・・・・・調和空
気吐出口、１１・・・・・・調和空気導出口、１２・・
・・・・調和空気流通路（中空部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空部を有する壁パネルを構造体として含むパネル式住
   宅における２階床部に、それぞれ２階の部屋及び１階の
   部屋の一部を形成する上記壁パネルそれぞれの中空部に
   連通させてファンコイルユニット収納部を設け、該収納
   部にファンコイルユニットを収納設置し、上記壁パネル
   それぞれの下部に各部屋毎に調和空気吐出口を設け、２
   階及び１階の各部屋への調和空気の送風を、それぞれ上
   記ファンコイルユニットにより調和した空気を上記中空
   部を通過させ、上記調和空気吐出口より吐出させて行な
   い得るようにした、調和空気送風装置。