JPS5927824Y2 - 風呂場用敷材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は浴室の洗い場に敷設して使用されるところの
風呂場用敷材に関するものである。

従来この種の風呂場用敷材として、たとえば実公昭５１
−２９２３３号に示されているように、低発泡の合成樹
脂板の上面へ軟質の発泡合成樹脂シートを層着した板材
を所定の間隔を保って並列し、その下面へ桟を固着する
と共に、前記発泡合成樹脂シートの表面へ凹凸部を設け
てなる風呂場用すのこが提案されている。

該提案にあっては、低発泡合成樹脂板および軟質の発泡
合成樹脂シートが有する欠点をそれぞれの長所が相互に
補完しあって、強度、触感、色感および保温性のすぐれ
たすのこが得られるが、しかし一方において次のような
欠点が存している。

すなわち、上記発泡合成樹脂シートは強度に欠けるもの
であるから、上記すのこを使用した場合、板材表面の発
泡合成樹脂シートのみが早期に破損、消耗し易く、これ
がために基材の低発泡合成樹脂板は何ら損傷を生じてい
ないに拘らず全体を取換えねばならず、耐久性に乏しく
実に不経済であった。

また製作面においても、低発泡合成樹脂板と発泡合成樹
脂シートとを層着するために、接着工程を必要とし、こ
れが面倒でいささかにコスト高となる欠点があった。

この考案は、上記のような欠点を改善して経済的で製作
が容易であす、シかも耐久性に優れた風呂場用敷材を提
供しようとするものである。

而して、この考案は図示実施例のように、所定間隔をお
いて並列配置された複数本の帯状床板１がそれらと交叉
状に配設された受桟２によって連結固定されてなる木製
または合成樹脂製のすのこ３と、これと略同大の柔軟な
発泡合成樹脂製のマット４とよりなり、前記すのこ３の
隣り合う帯状床板１．１間において受桟２の上面に、少
なくとも上側部が床板１の上面より上方に突出する係止
片５が基端部を前記床板１．１間に接着された状態で設
けられるとともに、前記マット４に該係止片５の上方突
出部が嵌合せられる係止孔６があけられ、該係止孔６に
前記係止片５の上方突出部を嵌合することによりマット
４がすのこ３上に着脱自在に積層載置されてなることを
特徴とするものである。

図示実施例において、係止片５はマット４と同じ発泡合
成樹脂で楕円柱状に形成されており、短径方向の厚さが
床板１，１間の間隙より僅かに厚くなされ、基端部を床
板１，１間に圧縮状態で接着されてその下端を接着剤で
受桟２の上面に貼着されたものであるが、係止片５の形
状は上記実施例に限定されるものではなく、例えば床板
１の上面に突出する部分をきのこ形、星形等に形成して
マット４との係合度を強めたり或いはマット４上面の意
・匠性を高めたりすることも可能である。

しかしながら、係止片５の基端部は床板１，１の側面に
密着するように平坦な両側面を有するものとすることが
望ましい。

また係止片５の材質は、上記のようにマット４と同一材
料とすることが使用時のマット４上面の感触を損なわせ
ないために好ましいが、要すればすのこ３と同じ材料で
形成して受桟２上に鋲着等により取付けたり、或いはす
のこと一体成型することも可能である。

なお図中７はマット４に設けられた水抜き孔である。

この考案は上述のような構成を有するものであるから、
触感、保温性等において従来品と同様の利点を有するの
はもとより、すのこ３に対してマット４が着脱自在なも
のとなされているから、該マツ十が破損した場合にはこ
れのみを随意に交換することができ、経済的である。

かつマット４はその係止孔６がすのこ３に設けられた係
止片５に嵌合することによってずのこ３に係止されて不
慮に外れないようになっているから、使用中に両者が相
対的にずれ動く欠点がない。

また、任意にマット４をすのこから取り外せることから
、マット４を取り外して手軽に乾燥することができるし
、マット４およびすのこ３を別々に乾燥させることもて
き取扱い上至便である。

さらに、風呂場の雰囲気を変化させる目的でマット４を
取替えることも可能である。

またこの考案は上述のすぐれた効果に加えて、製作面に
おいても木製あるいは合成樹脂のすのこ３とマット４と
の接着が不要であるから、それぞれを別途に製作して両
者に単に組合わせるだけで製品となすことができ、製造
が簡単で比較的安価に提供しうる利点がある。

更にまた、すのこ３の係止片５は帯状床板１，１間にお
いて受桟２上に設けられ、その基端部が床板１，１間に
挟着された状態となっているから、使用時或いはマット
４の着脱時等に係止片５に押圧力が加えられたような場
合にも、基端部は床板１，１の側面によって支えられて
常に垂直状態で保持される。

従って係止片がすのこと別体形成されて接着剤で貼着さ
れたものであっても、接着がはがれてとれたりすること
がなく、耐久性においても優れたものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は一部を
切り欠いて示した全体斜視図、第２図は第１図ＩＩ −
ＩＩ線の拡大断面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ
線拡大断面図である。 １・・・・・・帯状床板、２・・・・・・受桟、３・・
・・・・すのこ、４・・・・・・マット、５・・・・・
・係止片、６・・・・・・係止孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定間隔をおいて並列配置された複数本の帯状床板１が
   これら床板１と交叉状に配設された受桟２によって連結
   固定されてなる木製または合成樹脂製のすのこ３と、こ
   れと略同大の柔軟な発泡合成樹脂製マット４とよりなり
   、前記すのこ３の隣り合う帯状床板１，１間において受
   桟２の上面に、少なくともその上部が床板１上面より上
   方に突出する係止片５が基端部を前記床板１，１間に接
   着された状態で設けられるとともに、マット４に該係止
   片５の上方突出部が嵌合せられる係止孔６があけられ、
   該係止孔６に前記係止片５の上方突出部を嵌合すること
   によりマット４がすのこ３上に着脱自在に積層載置され
   てなる風呂場用敷材。