JPS5927735Y2 - 脱穀機の排ワラ処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 脱穀排ワラを細断装置に供給する状態において、排ワラ
を非細断状態で外部に送出すためのカバー開口を閉じる
扉を、細断装置への排ワラ供給詰りに伴って自動的に変
位させて、排ワラを非細断状態でカバー開口から、外部
に送出すべく構成した脱穀機の排ワラ処理装置に関する
。

従来のこの種の装置では、付勢機構を介して扉をカバー
開口閉じ位置に維持させると共に、排ワラ詰１りに伴っ
て、詰１り排ワラ自体の押圧力により扉を前記付勢機構
の付勢力に抗して変位させ、排ワラを非細断状態でカバ
ー開口から外部に送り出すようにしている。

ところが、排ワラの細断装置への供給状態にあって、扉
が機体振動や微小の排ワラ押圧力より開かれないように
するために、付勢機構として比較的大きな付勢力を備え
させる必要があり、その結果、排ワラ詰昔りに伴って扉
をカバー開口外方へ変位させるのに、扉自体に前述付勢
力に抗するだけの比較的大きな押圧力がかかり、扉の変
形破損を招く問題があった。

本考案は、上記の点に鑑み、接触センサーによる排ワラ
の詰１り検出に基き、扉自体に大きな排ワラ押圧力をか
ける事無く経路切換具を第３位置に変位させるようにし
、排ワラ詰１り起因する扉の変形破損を回避できるよう
にすると共に、接触センサーを合理的に取付け、排ワラ
の詰オリ検出を精度良く行えながらも、非細断装置での
排ワラ放出時にセンサーにより排ワラ移送に支障をきた
すのを回避できるようにする事を目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

脱穀部１の後部に細断装置２を設けると共にドロッパー
３を設け、脱穀排ワラを排ワラ搬送装置４を介して細断
装置２に供給して細断放出処理するように、あるいは、
細断装置２への供給を阻止し、カバー５の後面に穿設の
カバー開口６を通じてドロッパー３に供給し、非細断状
態で長ワラの第１所定量づつ間歇的に放出処理していく
ように脱穀機の排ワラ処理装置を構成しである。

前記細断装置２は、多数の刃体７・・・を並設した２本
の回転軸８，８を平行に軸架して構成されており、フィ
ードチェーン駆動軸９と後方側回転軸８を伝動ベルト１
０を介して連動連結すると共に、テンションクラッチ１
１を介装して駆動するべく構成しである。

前記カバー５に、扉１２を横軸芯４周りで上下揺動自在
に枢支連結すると共に、操縦部に配設の切換レバー（図
省略）と経路切換具１２をワイヤー１３を介して連動連
結してあり、扉１２を、カバー開口６を閉じて横移送経
路Ｒを遮断し、細断装置２に供給する状態と、細断装置
２の上部を閉塞して細断装置２への自由落下経路を遮断
し、その上面の移送経路Ｒを経てカバー開口６を通じて
ドロッパー３に供給する状態とに切換操作可能に構成し
である。

前記界１２は、カバー開口６から外方へも揺動可能に構
成され、そして、カバ−５上部に前記界１２の外方への
揺動を阻止する係止カバー１４を横軸芯０周りで揺動自
在に枢支連結すると共に付勢機構１５を介して常時カバ
ー開口６の開放側に揺動するべく付勢し、かつ、前記係
止カバー１４を係脱自在に係止する回転係止具１６を設
けてあり、もって、係止具１６で係止カバー１４を係止
した状態で、係止カバー１４により扉１２のカバ一関ロ
６外方への揺動を阻止し、カバー開口６に対する閉じ位
置に維持させるべく維持機構１７を構成しである。

前記回転係止具１６をソレノイド１８の励磁により駆動
回転し、係止カバー１４に対する係止作用を解除するべ
く構成し、かつ、係止カバー１４に、排ワラの細断装置
２への供給詰１りに伴う排ワラからの押圧力により排ワ
ラ詰１りを検出する接触センサー１９を設けると共に、
前記センサー１９とソレノイド１８を連係してあり、も
って、排ワラの供給詰筐り検出に基いて前記維持機構１
７を自動的に作用解除状態に切換え、１２をカバ一関ロ
６外方に揺動して脱穀排ワラの非細断状態での前記移送
経路Ｒからのカバー５外放出を許容する第３位置に変位
させ、排ワラを非細断状態でカバー開口６を通じて外部
に送出していくように解除機構２０を構威しである。

前記センサー１９は、扉１２を排ワラの横移送経路Ｒを
遮断する位置に位置させた状態にあって、詰１り排ワラ
に対する接触作用部が排ワラの横移送経路Ｒ内に入り込
むと共に細断装置２側に位置するように係止カバー１４
に設け、他方、扉１２が細断装置２への自由落下経路を
遮断する位置あるいは第３位置に位置し、係止カバー１
４が扉１２に対する阻止作用解除状態にある時に、セン
サー１９が扉１２と共に横移送経路Ｒの上方に位置し、
脱穀排ワラのドロッパー３への移送並びに排ワラ詰１り
に伴うカバー開口６を通じてのカバー５外放出に支障を
きたさないように構成しである。

細断装置２の下部に、細断排ワラを排塵口２１に向けて
流下案内する流下板２２を横軸芯Ｘ周りで揺動自在に枢
支連結すると共に、流下板２２と脱穀部１の揺動選別板
２３を、長手方向途中箇所を枢支したロッド２４を介し
て連動連結してあり、揺動選別板２３の揺動に連動して
流下板２２を強制揺動し、細断排ワラを流下板２２上に
滞留させる事無く円滑に流下させていくように構成しで
ある。

上述実施例では、センサー１９を係止カバー１４に連設
し、扉１２の変位に伴い係止カバー１４と一体的に変位
するように構成しているが、センサー１９・と係止カバ
ー１４あるいは扉１２を、機械的あるいは電気的な連動
機構を介して連動連結しても良く、要するに、扉１２が
横移送経路Ｒを遮断する位置にある時には、センサー１
９を排ワラ詰１りを精度良く検出できる細断装置２側に
位置させるように、そして、扉１２が、細断装置２への
排ワラ落下経路を遮断する位置あるいは上述第３位置に
ある時には、センサー１９を横移送経路Ｒよりも上方に
位置させるように構成するものであれば良い。

前記扉１２が、排ワラ押圧力により揺動されるのを阻止
するのに、上述実施例のような揺動係止カバー１４に限
らず、例えば、前記扉１２の揺動軌跡内に突出し、その
揺動を接当阻止する位置と、揺動軌跡外に引退し、揺動
を許容する位置とにわたって摺動により出退自在にロッ
ドを設ける等各種の構造変形が可能であり、それらをし
てストッパー１４と総称する。

以上要するに、本考案は、冒記した脱穀機の排ワラ処理
装置に訃いて、前記細断装置２への排ワラ供給状態にむ
いて前記扉１２の第３位置への変位を阻止するストッパ
ー１４に対して、前記排ワラ移送詰りの検出に基いて作
用解除させる解除機構２０を設け、その制御機構２０の
移送詰り検出用接触センサー１９を前記扉１２に連動し
て自動変位させるべく構成して、前記センサー１９が排
ワラ細断時に前記細断装置２側にかつ排ワラ非細断放出
時に前記横移送経路Ｒよりも上方に夫々位置させるべく
構成しである事を特徴とする。

つ斗り、接触センサー１９による排ワラの詰１り検出に
基いてストッパー１４の扉１２に対する阻止作用を解除
して経路切換具１２を第３位置に変位させるようにする
から、扉１２に排ワラ自体の大きな押圧力をかける事が
無く、排ワラ詰１りに起因する扉１２の変形破損を回避
できるに至った。

しかも、接触センサー１９を、排ワラ細断時にあっては
、細断装置２側に位置させ、排ワラ詰１りの検出を精度
良く行えるようにしながらも、扉１２が、排ワラ詰１り
の検出が不要な、細断装置２への落下経路を遮断する位
置、あるいは、前記第３位置に変位するに伴い、それに
連動してセンサー１９を横移送経路よりも上方に位置さ
せて排ワラの非細断放出を妨げる事の無いようにするか
ら、扉１２の変形破損を回避できる上に、排ワラ詰１り
の検出、並びに、排ワラの非細断放出いずれをも良好に
行えるに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る脱穀機の排ワラ処理装置の実施例を
示す要部の縦断側面図である。 ２・・・細断装置、５・・・カバー、１２・・・扉、１
４・・・ストッパー、１９・・・接触センサー、２０・
・・解除機構、Ｒ・・・横移送経路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 脱穀排ワラを細断装置２に供給する状態において、
   排ワラを非細断状態で外部に送り出すためのカバー開口
   ６を閉じる扉１２を、細断装置２への排ワラ供給詰りに
   伴って自動的に変位させて、排ワラを非細断状態でカバ
   ー開口６から外部に送出すべく構成した脱穀機の排ワラ
   処理装置であって、前記扉１２をカバー開口６閉じ位置
   に維持するストッパー１４と、前記細断装置２への排ワ
   ラ供給詰りを検出する接触センサー１９と、このセンサ
   ー１９による前記細断装置２への排ワラ供給詰り検出に
   基いて前記ストッパー１４の扉１２維持作用を自動的に
   解除する解除機構２０を設けるとともに、前記センサー
   １９の排ワラ供給詰り検出位置が、前記扉１２閉状態時
   には前記細断装置２側に、前記扉１２開状態時には前記
   カバー開口６より上方に、自動的に移動すべく、このセ
   ンサー１９の排ワラ検出位置移動と前記ストッパー１４
   の扉１２維持解除とが連動する手段を設けである事を特
   徴とする脱穀機の排ワラ処理装置。 ■ 前記センサー１９の検出位置移動と前記ストッパー
   １４の扉１２維持解除との連動は、前記センサー１９を
   ストッパー１４の細断装置２側へ取付け、このストッパ
   ー１４をその扉１２維持解除に伴って上方に変位させる
   ことによって行われるべく構成しである事を特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載の脱穀機の排ワラ
   処理装置。