JPS5927437A - 電子顕微鏡の結像法 - Google Patents

電子顕微鏡の結像法

Info

Publication number
JPS5927437A
JPS5927437A JP13739482A JP13739482A JPS5927437A JP S5927437 A JPS5927437 A JP S5927437A JP 13739482 A JP13739482 A JP 13739482A JP 13739482 A JP13739482 A JP 13739482A JP S5927437 A JPS5927437 A JP S5927437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excitation
objective lens
lens
sample
real image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13739482A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yonezawa
米沢 彬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INTERNATL PRECISION Inc
Original Assignee
INTERNATL PRECISION Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INTERNATL PRECISION Inc filed Critical INTERNATL PRECISION Inc
Priority to JP13739482A priority Critical patent/JPS5927437A/ja
Publication of JPS5927437A publication Critical patent/JPS5927437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/261Details
    • H01J37/263Contrast, resolution or power of penetration

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子顕微鏡、特に生物試料等を高コントラスト
、高分解能で観察するのに適した電子顕微鏡に関するも
のである。
近年においては、例えば加速電圧が100kv〜20O
kV級の普及型電子顕微鏡においても高分解能化が推進
され、対物レンズの球面収差係数08が1〜2ilOI
+(ミリメートル)、更には11EiI以下といったも
のが出現し、加速電圧と、caで決まる理論分解能レベ
ルで結晶構造像や原子、分子構造像が観察されるように
なって来ている。このような高分解能電子顕微鏡の対物
レンズにおける結像状態の一例を示すと第1図のように
なる。ここに示す対物レンズ1は、上側磁極片5と、こ
の上側磁極片5に対して所定のギャップBをあけて配置
された下側磁極片6とを有し、電子レンズ軸O(以下、
便宜上光軸という)に沿って径がbの腔10を形成して
いる。上側磁極片5と下側磁極片6との間には、先端が
受部材9によって支持される試料ホルダー7が配置され
、この試料ホルダーIには試料2が載置しである。また
、上記試料ホルダー7に隣接して対物絞り8が挿入しで
ある。なお第1図中、符号4は集束レンズによって収束
されながら対物レンズ1に入った電子銃からの照射電子
線を示す。
かかる構成を有する対物レンズ1において、試料2によ
り散乱された電子線3は対物レンズ1の後方の位置11
、例えば制限視野絞り位置に結像される。そして、 s = b = 4 (闘) の条件で、C8キll111、CCC102■が得られ
る。
但し、 J:対物レンズの起励力 U:相対論補正された加速電圧 である。
加速電圧100kV において、上記収差係数を有する
対物レンズ1の最適不足焦点、即ちシェルツアーフォー
カス(:△fキ720A)における位相コントラスト伝
達関数PCTF(PhaseContrast Tra
nsfer Functionの略、以下その値をBで
表わす)を第2図に示した。このグラフ図において、横
軸は試料構造の大きさd(A)を表わし、縦軸はPCT
Fの値Bを表わす。そしてこのグラフではPCTFの絶
対値、即ちIBIが1に近いほどその大きさの試料構造
の像が高い位相コントラストで得られることを示してい
る。
例えば0.5(IBIとなるdの範囲で高い位相コント
ラストが得られるとすると、上記第2図の例では、 dl(=3^)≦d≦dz (=12A )の範囲の大
きさを持つ試料構造の像が高い位相コントラストで得ら
れることになる。
ところが、一般に、生物試料の観察においては、試料の
作製、電子線4が照射することによる損傷といった問題
があるため、10Aより小さな試料構造はほとんど観察
されない。生物組織の極微細構造、例えば単位膜の一層
の厚さは20A程度であり、この程度の大きさの試料構
造が生物試料観察においては高分解能観察の対象とされ
、数万倍程度の倍率で観察されている。そして、生物試
料の高分解能観察においては、通常、試料2となる切片
の厚さは極めて薄いか、或はまだ、試料2はネガティブ
染色された後薄い支持構に載せられる。このような場合
の像のコントラストには散乱コントラストと共に位相コ
ントラストが大きく寄与している。
以上の事柄から、上記の如き電子顕微鏡では、第2図に
示したように、最適不足焦点即ちシェルツアーフォーカ
スにおいて2OA位の試料構造の像は高い位相コントラ
ストで観察できない。
このため不足焦点量を更に増加させてコントラストを高
めることがある。例えば上記したと同じ収差係数の下で
不足焦点量△fを、△f中2300AとしたときのPC
TFを第3図に示す。この場合には、10〜2OAの大
きさの試料構造の像は高い位相コントラストで得ること
ができるが、d=10A以下において振動項が現われ、
これらが偽構造、或はノイズとなって検出されるから、
−万倍以上の倍率における生物試料の高分解能観察に不
都合を生じる。
ここで、第2図及び第3図に関連して、球面収差係数C
sに対する、0.5≦IBI  となる試料構造間隔d
の範囲を、加速電圧を100 kV、 300kV。
1000kVにし且つ最適不足焦点に設定した場合のそ
れぞれについて、第4図に示した。この図において、実
線AとBとで囲まれた区域は加速電圧100kVにおい
て0.5≦IBI  となるdの範囲を示し、一点鎖@
CとDとで囲まれた区域は加速電圧300kVにおいて
α5≦IB+  となるdの範囲を示す。また点線Eと
Fとで囲まれた区域は加速電圧1000kVにおいて0
.54IB+となるdの範囲を示している。各グラフ線
A、C,Eは第2図中におけるdxに対応する理論分解
能を示し、dl・−0,650+λ) で求められる。
ここでλは、加速電圧によってきまる電子線4の波長で
ある。
また、各グラフ線B、D、Fは第2図中におけるd2に
対応する値で、これは大体 dz = 2.35 C=τλ1 で求められる。
このグラフ図から、生物試料を高位相コントラストで観
察するためには、球面収差係数C8は、加速電圧100
kVでは10■程度或はそれ以上、300kVでは10
0IILIK程度、1000kVでは1000 w程度
に設定するのが適当であることがわかる。
球面収差係数C8を大きくすることは、例えば第1図に
おいて、試料2の設置位置を同図に示しである位置より
も光軸0に沿って集束レンズ側にずらすことによって可
能でおるが、対物レンズ1の構造上困難性が伴ったヤ、
位置変位操作にわずられしさがあったりする。また、こ
のような方法によって球面収差係数を変えようとすると
、対物レンズ1の寸法等の設定条件(ディメンジョン)
によっては色収差係数CCが大きくなり、像質が低下し
てしまうという不具合もあった。
したがって、従来の高分解能電子顕微鏡では、生物試料
組織の良質な高分解能高コントラスト像を得にくいとい
う問題を有していた。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、試料の設置位置を変えるこ
となく、原子、分子レベルでの高分解能観察と、生物組
織レベルでの高コントラスト、高分解能観察とが出来る
ようにした電子顕微鏡を実現することにある。
以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ・いて詳細
に説明する。
第5図乃至第10図は本発明の一実施例を説明する図で
ある。このうち、tH5図(、)は第1図における対物
レンズ11)結像を簡略化して描いたもので、対物レン
ズ1のみにより第1段目の実像を形成している通常の結
像法の例を示す。この例では、対物レンズ1の後方、中
間レンズとの間には電子レンズ12が追加して設けられ
てお9、この電子レンズ12と対物レンズ1とによって
第1段目の実像が結像できるようになっている。
この電子レンズ12には中間レンズを使用してもよい。
但し、上記第5図(a)においては、後続の電子レンズ
12はオフとなっており、対物レンズ1のみによる第1
段目の実像は対物レンズ1後方の結像面11に結像され
ている。この結像面11の位置を、例えば制限視野絞p
位置にとることも出来、かかる位置への結像は、通常無
限遠結像の励磁とあまり変らない励磁によって行うこと
ができる(第6図に関連して後述する)。
第5図(b)は、本発明において、対物レンズ1の励磁
を通常におけるよ如も小さくシ、対物レンズ1と後続の
電子レンズ12とにより養(↓fE)11に第1段目の
実像を形成した例を示している。
第5図(c)は、対物レンズ1の励磁を通常の励磁より
も大きくし、電子レンズ12と対物レンズ1との間に第
1番目の実像を形成し、さらに電子レンズ12により第
2番目の実像を結像面11に形成した例を示している。
なお、上記いずれの場合においても、試料2の位置は、
同じである。
また、第5図(b)及び(c)で示した複数のレンズ1
.12におけるC8+CC!は次の式で求めることがで
きる。
ここで e:電子の電荷 mO:電子の質量 U*:相対論補正した加速電圧 Bi;光軸方向の磁場分布 zo;試料の位置 zt !結像面11の位置 y:初期条件、y (Zo) −〇、y’ (Zo) 
−1をみたす電子線3の軌道 である(引用文献、W 、 Glaser’、Grun
dlagender Elektronenoptik
)。
いま、第5図(a) 、 (b) 、 (c)において
、対物レンズ1のディメンションを、5=b=4關、試
料位置は対物レンズ1の間隔中心から約0.5■上方、
結像面11は対物レンズ1の後方約15011a1後続
する電子レンズ12の位置は対物レンズ1の後方約40
1111とする。この場合において、対物レンズ1のみ
による結像面位置ziに対する、当該対物レンズ1の起
磁力 J = J、十4 図中、原点0は対物レンズ中心である。J、は、無限遠
結像の起磁力を示し、 とした。このとき、対物レンズ1の収差係数はCg中1
111.CCC102■である。この図から明らかなよ
うに、対物レンズ1における無限遠結像の励磁と、zi
=1501DIに結像させるための励磁とでは】係も異
ならず、この近辺での励磁通常の励磁強さとする。また
CBs COの変化も1%以下である。
次に、第5図(b)における如く、試料2の位置を変え
ずに対物レンズ1の励磁の強さをJyhyキ18 (A
:し”+ )よpも小さくし、当該対物レン■ ズ1と、後続する電子レンズ12とにより結像面11に
結像した場合のCIa+ ccの変化を、対物レンズ1
の起磁力’Joに対して第7図に示した。このうち、C
sは、後続の電子レンズ12における8十すの値を7鼠
(曲線G)、14咽(曲線■)の各場合について計算し
たもので、グラフから明らかなように、Csは、s +
 bの変化によυ大きく変化する。一方、Ccは、β十
すの変化によp大きく変えることはなく、大略第7図中
曲線にで示すように変化する。通常の対物レンズ励磁に
おけるCsの大きさ、及び電子レンズ12の位置、ディ
メンションによシ、CBの/、。に対する変化は異なる
が、この変化は、第7図に示したと同様の特性を示す。
この第7図のグラフから明らかな様に、対物レンズ1の
励磁を通常の励磁(同図中J/Jo−1,0近辺の励磁
)より5チ以上減じた励磁範囲(J//J。
一〇、95以下の部分)でCsは大きく変化する。した
がって、第4図に示しだグラフに従い、観察すべき生物
試料組織構造に応じて対物レンズ1の励磁を上述の励磁
範囲内で変化させ、適切な励磁に設定すればよい。そし
て、この対物レンズ1の励磁を設定した後、電子レンズ
12の励磁設定を行い、第1段目の実像を結像面11上
に結像させる。なお、第1段目の実像は、必ずしも結像
面11に結像させなければならないものではない。例え
ば、電子レンズ12を一定の適当な励磁に設定し、対物
レンズ1の励磁を、 の範囲で任意の値に設定しても、第7図に示したとほぼ
同様なCs、Ccが得られる。ただし、第5図(a)に
おける対物レンズ1のみによる第1段目の実像の結像面
11の位置と第5図(b)における結像面11の位置と
を同じに設定しておけば、両者の観察において、結像面
11以降のレンズの励磁を変化させる必要がないので、
操作上都合がよい。
さらに、第5図(c)における如く、試料2の位置を変
えずに、対物レンズ1の励磁の強さをや4Fキ180y
/V+)よシも大きくし、対物レンズ1による第1段目
の実像を対物レンズ1と電子レンズ12との間の像面1
3に結像し、次いで後続の電子レンズ12によシ第2段
目の実像を結像面11に形成した場合の、対物レンズ1
の起磁力J//Jo  に対するOs、Ccの変化を第
8図に示した。
この図において、電子し/ズ12におけるg+bすなわ
ち、対物レンズ1の励磁をゼロとし、当該対物レンズ1
の後方約150Wの位置に電子レンズ12のみにより結
像する励磁強さとして計算しである。そして、Caを曲
線り、Coを曲線Mで表わしである。
この図においても、上記第7図におけると同様、対物レ
ンズ1の励磁が通常の励磁(J/=0 1.0近辺の励磁)よシも5%以上大きい場合、Cs 
、 Ccは大きく異なった値をとる。
電子レンズ12の配置、形状によりCs、CaO値は変
化するが、以上各側について述べたように、対物レンズ
1の励磁を通常の励磁よりも5%以上小さく、或は太き
くシ、この対物レンズ1と後続の電子レンズ12とによ
り実像を形成することにより、通常の励磁におけるCs
よりも大きな値の08を得ることができる。なお、一般
的に、Caの値が大きくなるとCaO値も大きくなり、
その結果非弾性散乱電子による像質の低下、或は薄い試
料における位相コントラスト伝達関数の減衰を招き好ま
しくないが、電子レンズ12における( s + b 
)の値を小さくすれば、第7図に示しであるように、C
sO値を大きくしてもCaO値は比較的小さく抑えてお
くことができる。
第9図は、Csの変化に対するCcの変化を示すもので
ある。この図において、実線で描かれた曲線Nは、第8
図のグラフから求めた本発明の方式によるC8とCcと
の関係を示している。一点鎖線で描かれた曲線Pは、対
物レンズ1のディメンションをB == b= 4 i
llとし、試料2位置及び対物レンズ1の励磁を変化さ
せ、対物レンズ1のみにより試料2後方約150101
の位置に結像した場合のQとQとの関係を示している。
同じ大きさのC,に対するCcの値を比較すると、本発
明の方式におけるCOO方が試料位置を変える方式にお
けるCCよりも小さいことがわかる。点線で描かれた曲
線Qは、対物レンズ1のディメンションを11 =2Q
m、 l) =lQmとし、試料2位置および対物レン
ズ1の励磁を変化させ、対物レンズ1のみによυ試料2
の後方約1501Eilの位置に結像した場合のCaと
Ccとの関係を示している。
この場合は、前記二つの場合に比べ、同じ大きさの08
に対して比較的大きなCCを与えることがわかる。この
ように、各場合を比較衡量しても明らかなように、本発
明の方式では、対物レンズ1に後続する電子レンズ12
のディメンションを適当に設定することによシ、成る大
きさのCBに対して比較的小さいCcを得ることができ
るため、試料2の設置位置を変化させる方式に比較して
像質をより一層向上させることができる。
また、非弾性散乱の影響が無視できるような薄い試料2
の場合においては、設定したCBに対し、許容されるC
cの大きさを見積ることができる。通常のタングステン
ヘアピン熱電子銃のエネルギーの半値幅を △E=2eV において色収差による位相コントラスト伝達間が得られ
る。
ここで、Cs、Ccは共に寵単位で測った値であり、U
Iはボルト単位で測った値である。
上式よシ、電子レンズ12に対して必要なディメンショ
ンはほぼ次の式を満足すればよいことがわかる。即ち、 なお、Uo”は加速電圧が100kVに対する相対論補
正された加速電圧を示し、UIはUkVの加速電圧に対
する相対論補正された加速電圧を示している。
ここで、−例として、加速電圧を100kVとし、本発
明の結像方法で得られた各収差係数がC5=10111
、 C(! :41111である結像系のシュルツアー
フォーカスにおける位相コントラスト伝達関数を第10
図に示した。この図から明らかになる様に、この結像系
では試料構造が6Aから22Aまでの像が高コントラス
トで得られ、生物試料組織の高分解能観察を行うには第
2図及び第3図に示された通常の高分解能観察モードよ
りも適当である。
に対応する、試料より出た電子線の開き角をdlとする
と、 αl−主 1 であるから、この大きさに相当するように対物    
絞pの口径を設定すれば散乱コントラストを増すことが
でき、さらに像質を向上させることができる。このとき
、dlの値が通常の高分解能観察モードにおけるよりも
大きくなるため、dlは比較的小さくな如、対物数す8
の口径は加工上困難な程度にまで小さくしなければなら
ないととがある。このような場合は、特開昭57−27
551号公報に開示された方法、すなわち、対物レンズ
1の後焦面より発散した電子線束が再び集束する点に可
動絞りを設け、この可動絞シにより、開き角を制限する
方法によυ、よシ大きな口径を有する絞りにより電子線
の開き角を制限することができる。
一方、加速電圧を100kVよ如大きくした場合社、第
4図から、例えば100〜lQQQw程度のC8を得る
ことが必要である。従って、加速電圧に対応して後続す
る電子レンズ12の励磁が通常の励磁よシも増加或は減
少した値に設定されるようにすることによシ、必要な1
を得ることができる。また、電子顕微鏡の投影像をフィ
ルムに撮影記録する場合についてみると、フィルムの分
解能は高分解能のものでlOμm程度であるから、20
にの試料構造を記録するだめには少なくとも の倍率が必要である。
制限視野絞りを有する電子顕微鏡では、対物レンズ1と
制限視野絞りとの間に電子レンズ12を設定すれば、通
常のレンズ系を有する電子顕微鏡においても本発明によ
る結像法で、数万倍以上の高倍率を得ることが容易でち
ゃ、また、軸外収差も比較的小さくすることができる。
他方、低倍率結像において、対物レンズ1と後続の電子
レンズ12とで第1段目の実像を結像させることがある
が、この目的は軸外収差の補正にあシ、この場合の対物
レンズ励磁と、対物レンズ1のみにより、制限視野絞り
に焦点合わせする励磁との間における変化は1〜2tI
bに抑えられてお郵、Cf!+ Ccも、例えば第7図
に示す如く、はとんど変化しない。或はtfc、対物レ
ンズ励磁をゼロに近く、極めて弱励磁にし、焦点面を制
限視野絞りにずらし、制限視野絞りをコントラスト増強
絞りとして使用する方法がある。この場合、対物レンズ
1の励磁は、通常の励磁よりも90%程度減少され、通
常、Qは数メートルから数十メートルであシ、生物試料
組織の高分解能観察には大きすぎる値であり、この観察
モードにおける最高倍率は1000〜2500倍程度で
あり、20A@度の極微試料構造を観察するには小さす
ぎる。したがって、いずれの方法も、生物試料の高分解
能観察を目的とした本発明とは本質的に異なるものであ
る。
また、本発明において、対物レンズ1に後続する電子レ
ンズは一個だけに限られず、二個以上のレンズ系と対物
レンズとによって、これらに後続するレンズの物面に像
を形成してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、対物レンズの励
磁を通常の励磁より5%以上減少或は増加させた大きさ
に設定し、この対物レンズと彼達のレンズとによシ実像
を形成することによ)、試料位置をほとんど変化させず
に通常の励磁におけるよシも大きな任意の龜を得ること
が出来るようにしたため、^オーダーの大きさの試料構
造を観察するようにした高分解能電子顕微鏡において、
生物試料組織を、偽構造、ノイズが少なく、高分解能、
高コントラストで観察できるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、通常の電子顕微鏡の対物レンズ構造と、当該
対物レンズによる結像状態とを示す図である。 第2図は、通常の電子顕微鏡において、加速電圧を10
0kVとしたときの最適不足焦点における位相コントラ
スト伝達関数の一例を示す図である。 第3図は、第2図と同じ加速電圧において、最適不足焦
点よシも大きな不足焦点における位相コントラスト伝達
関数の一例を示す図である。 第4図は、加速電圧を100kV 、 300kV、 
1000kVに設定したときの、球面収差係数CBに対
する、位相伝達関数IB+≧0.5となる試料構造間隔
dの範囲を表わすグラフである。 第5図は、本発明の実施例に係る各種結像法で、(a)
は対物レンズのみによる通常の結像法、(b) 、 (
e)は対物レンズと後続するレンズとによる結像法のそ
れぞれを示す図である。 第6図は、上記実施例において対物レンズのみによる結
像を行った場合の、結像面位[Ziに対する対物レンズ
の起磁力の変化を示すグラフである。 各種ディメンジョンに設定した場合の、対物レンズ起磁
力に対する球面収差係数Cs及び色収差係数CCの変化
を示すグラフである。 第8図は、対物レンズの励磁の強さをJガデキ18(ノ
ツヘ清)よりも大きくし、且つ後続するレンズにおける
s 十すの値を7−とし、励磁の強さンズ起磁力に対す
るc、 l CQの変化を示すグラフである。 第9図は、本発明の結像法における場合、及び対物レン
ズのみによる通常の結像法における場合のCsの変化に
対するCcの変化を示す図である。 第10図は、加速電圧を100kV 、Ca = 10
 wn 、 Cc−4mである結像系の最適不足焦点に
おける位相コントラスト伝達関数を示す図、である。 1・・・対物レンズ   2・・・試料3・・・散乱電
子線   4・・・照射電子線5・・・上側磁極片  
 6・・・下側磁極片I・・・試料ホルダー  8・・
・対物絞シ10・・・腔       11・・・結像
面特許出願人 株式会社 国 際 精 工代理人弁理士
土橋 皓 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)対物レンズの励磁を、通常の励磁よりも5チ以上小
    さい任意の励磁に設定し、この弱励磁にされた対物レン
    ズと後続するレンズとにより第1段目の実像を形成する
    ことにより、試料位置をほぼ一定に保ちながら通常の対
    物レンズ励磁におけるのと異なる球面収差係数を有する
    結像系にして、倍率5000倍以上で観察するようにし
    たことを特徴とする電子顕微鏡の結像法。 2)対物レンズの励磁を、通常の励磁よシも5チ以上大
    きい任意の励磁に設定し、この強励磁にされた対物レン
    ズと後続するレンズとの間に第1段目の実像を形成し、
    次いで後続するレンズによシ第2段目の実像を形成する
    ことによシ、試料位置をt’tぼ一定に保ちながら通常
    の対物レンズ励磁におけるのと異なる球面収差係数を有
    する結像系にして、倍率5000倍以上で観察するよう
    にしたことを特徴とする電子顕微鏡の結像法。 3)後続のレンズにおける磁極片間隙を81穴径をbと
    し、相対論補正した加速電圧をU−加速電圧100kV
    に対する相対論補正値をUo”としたとき、 を満足するようにディメンジョン設定を行ったことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の電子顕
    微鏡の結像法。 4)対物レンズと後続のレンズとを相関連させて励磁す
    ることによシ、これら二つのレンズによる第1段目の実
    像の結像位置を、通常の対物レンズ励磁における第1段
    目の実像の結像位置にほぼ一致させるようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子顕微鏡の結
    像法。 5)対物レンズと後続のレンズとを相関連させて励磁す
    ることによシ、上記後続のレンズ後方に形成される第2
    段目の実像の結像位置を、通常の対物レンズ励磁におけ
    る第1段目の実像の結像位置にほぼ一致させるようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の電子顕
    微鏡の結像法。 6)対物レンズと後続するレンズとの後方に制限視野絞
    シを配設し、これら二つのレンズによる第1段目の実像
    を制限視野絞り面付近に結像させたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項又は第4項記載の電子顕微鏡の結像
    法。 7)対物レンズと後続するレンズとの後方に制限視野絞
    υを配設し、上記後続のレンズによって形成される第2
    段目の実像を制限視野絞り面付近に結像させたことを特
    徴とする特許請求の範囲第2項又は第5項記載の電子顕
    微鏡の結像法。 8)試料後方に可動絞りを設け、 電子線の波長をλをし、通常の対物レンズ励磁における
    よりも大きな球面収差係数をC3とし、これらによって
    決まる分解能を ) ) d l= 0.65 C8、λ としたとき、 試料から出だ電子線の開き角αを上記可動絞りによシ、
    はぼ λ 1 できまる大きさに制限したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の電子顕微鏡の結像法。 9)試料後方に可動絞如を設け、 電子線の波長をλ、とし、通常の対物レンズ励磁におけ
    るよりも大きな球面収差係数をCBとし、これらによっ
    て決まる分解能を dl= 0.65 Cs  λ としだとき、 試料から出た電子線の開き角αを上記可動絞りにより、
    はぼ λ α = − 1 できまる大きさに制限したことを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の電子顕微鏡の結像法。
JP13739482A 1982-08-09 1982-08-09 電子顕微鏡の結像法 Pending JPS5927437A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13739482A JPS5927437A (ja) 1982-08-09 1982-08-09 電子顕微鏡の結像法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13739482A JPS5927437A (ja) 1982-08-09 1982-08-09 電子顕微鏡の結像法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS5927437A true JPS5927437A (ja) 1984-02-13

Family

ID=15197640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13739482A Pending JPS5927437A (ja) 1982-08-09 1982-08-09 電子顕微鏡の結像法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5927437A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62257494A (ja) * 1986-04-25 1987-11-10 横河電機株式会社 抄紙機制御装置
CN106767469A (zh) * 2016-11-29 2017-05-31 四川凌峰航空液压机械有限公司 合像测量深小孔类孔径的非接触测量方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5760648A (en) * 1980-09-29 1982-04-12 Internatl Precision Inc Electron microscope
JPS5765655A (en) * 1980-10-07 1982-04-21 Internatl Precision Inc Electron microscope

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5760648A (en) * 1980-09-29 1982-04-12 Internatl Precision Inc Electron microscope
JPS5765655A (en) * 1980-10-07 1982-04-21 Internatl Precision Inc Electron microscope

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62257494A (ja) * 1986-04-25 1987-11-10 横河電機株式会社 抄紙機制御装置
CN106767469A (zh) * 2016-11-29 2017-05-31 四川凌峰航空液压机械有限公司 合像测量深小孔类孔径的非接触测量方法
CN106767469B (zh) * 2016-11-29 2019-03-29 四川凌峰航空液压机械有限公司 合像测量深小孔类孔径的非接触测量方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109300759B (zh) 低能扫描电子显微镜系统、扫描电子显微镜系统及样品探测方法
US6191423B1 (en) Correction device for correcting the spherical aberration in particle-optical apparatus
EP1045425B1 (en) Charged particle beam column with chromatic aberration compensation
EP2172960B1 (en) Chromatic aberration corrector for charded particle beam system and correction method therefor
EP1381073A1 (en) Aberration-corrected charged-particle optical apparatus
JPH11148905A (ja) 電子ビーム検査方法及びその装置
WO1995001647A1 (en) Enhanced imaging mode for transmission electron microscopy
EP1197985B1 (en) Scanning charged-particle microscope
WO1999034397A1 (en) Sem provided with an electrostatic objective and an electrical scanning device
EP2091063A2 (en) Electron beam observation device using a pre-specimen magnetic field as image-forming lens and specimen observation method
JPS6149364A (ja) 走査型粒子線顕微鏡
US6967328B2 (en) Method for the electron-microscopic observation of a semiconductor arrangement and apparatus therefor
US4978855A (en) Electron microscope for investigation of surfaces of solid bodies
US6720558B2 (en) Transmission electron microscope equipped with energy filter
JPS5927437A (ja) 電子顕微鏡の結像法
US6307205B1 (en) Omega energy filter
JPS6029186B2 (ja) 電子顕微鏡
US6943360B1 (en) Twisted-compensated low-energy electron microscope
JPH06215714A (ja) 電界放出型透過電子顕微鏡
EP0989583A1 (en) Method and device for focusing a charged particle beam
JPS6336108B2 (ja)
US6586737B2 (en) Transmission electron microscope equipped with energy filter
JPS623542B2 (ja)
JPH0234142B2 (ja)
KAMŠEK Transmission Electron Microscopy