JPS5926935Y2 - 調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、回転駆動体を容器内で回転させて調理する
調理器に関するものである。

この種のものはモータを駆動源として回転駆動体を駆動
しているが、容器の蓋を開くことによう安全スイッチを
ＯＦＦにしてモータへの通電を遮断する安全装置が設け
られたものが存する。

しかしながら、蓋を開いても回転駆動体は慣性によりし
ばらく回転し続けるので必ずしも安全とは云えない。

また、容器内で切削又は攪拌された食品材料も昔だ渦流
をもって流動し容器の外に飛び出す恐れが多分にある。

この考案は上述のような欠点を解消し、しかも制動装置
を小型化簡略化しうる調理器をうろことを目的とするも
のである。

この考案は、冷却ファンが連結されたモータを内蔵する
本体ケースに前記モータに連結される回転駆動体が設け
られた容器を着脱自在に連結し、この容器に蓋を着脱自
在に取付け、それぞれ前記蓋の開放動作を検出して前記
モータの電源回路を遮断する安全スイッチと制動体を前
記冷却ファンに圧接させてその冷却ファンとともに前記
モータを急停止させる制動装置とを前記本体ケースに設
けたことを特徴とするものである。

したがって、蓋を開くことにより、安全スイッチを作動
させてモータの電源回路を切るとともに、制動装置によ
りモータを冷却ファンとともに急停止させることができ
、これにより、容器内の内容物の流出を防止するととも
に安全性を高め、しかも、既存の冷却ファンに制動体を
圧接させることにより停止させるため、新たにブレーキ
ディスクを設ける必要がなく、構造の簡略化と小型化と
を図ることができるように構成したものである。

この考案の第一の実施例を第１図に基いて説明する。

１は本体ケースである。この本体ケース１は組立の都合
上上部本体２と下部本体３とを結合し偏平なギアケース
収納室４とその一側から上方へ立上るモータ室５とを形
成したものである。

モータ室５の上部にはさらにスイッチカバー６が設けら
れている。

前記モータ室５にはモータ１が設げられ、その回転軸８
にはスイッチカバー６内に位置しつつ冷却ファンである
遠心ファン９が連結されている。

前記ギアケース収納室４にはモータ７に順次連結された
ギア１０，１１，１２及びスピンドル１３を保持するギ
アケース１４が収納されている。

ついで、ギアケース収納室４の上部に容器１５が着脱自
在に連結されている。

この容器１５の底部に形成した下端開口の筒部１６には
スピンドル１３がシール部１７でシールされつつ突出し
、その突出端に回転駆動体であるチョッピングカッタ１
８が連結されている。

この容器１５の上面開口にはピストン１９が挿入された
材料投入筒２０が形成された蓋２１が設けられている。

この蓋２１は容器１５の開口縁に接合して所定角度廻す
ことにより図示しない係止部に係合して閉止状態にロッ
クされるもので、その閉止動作の過程で前記スイッチカ
バー６に形成したスリット孔２２に突出する作動片２３
が蓋２１周側に形成されている。

しかして、前記本体ケース１の一部すなわち、前記スイ
ッチカバー６内には、作動片２３に押圧されるアクチェ
ータ２４を有してその被抑圧時に前記モータ７と電源と
の間を閉路にするノーマリオープンタイプの安全スイッ
チ２５が設けられてイル。

また、スイッチカバー６内に制動装置２６が取付けられ
ている。

この制動装置２６はソレノイド２７の可動鉄心２８にゴ
ムによる制動体２９を設けたもので、可動鉄心２８は無
通電時にバネ３０により一方にスライドして遠心ファン
９０円板部９ａに制動体２９を圧接させる。

また、ソレノイド２Ｔは前記安全スイッチ２５がＱＮに
なった信号により励磁され、あるいは蓋２１の閉止動作
を抽出する他のスイッチにより蓋２１が閉じられたとき
に励磁されるものである。

前記スイッチカバー６には排気孔３１が形成され、前記
モータ室５には空気取入孔３２が形成されている。

このような構成において、蓋２１が閉じられた状態では
その作動片２３がアクチェータ２４を押すので安全スイ
ッチ２５はモータ７と電源との間を接続し、ソレノイド
２７も励磁されるため可動鉄心２８は制動体２９を遠心
ファン９から浮かせる方向にスライドする。

したがって、モータＩは回転してチョッピングカッタ１
８を駆動し、材料投入筒２０から投入した食品材料は切
削される。

他方では遠心ファン９０回転により空気取入孔３２から
排気孔３１へ抜ける気流が生じ、モータ７は冷却される
。

このとき、軸流ファンと異なり遠心ファン９は冷却作用
を有効に行う。

モータ７は図示しない電源スィッチをＯＦＦにすること
により通電を遮断されるが、不用意に蓋２１を開けた場
合には作動片２３がアクチェータ２４から離れるので安
全スイッチ２５はＯＦＦとナリモータ７への通電を遮断
する。

同時にソレノイド２７への通電も遮断するので可動鉄心
２８はバネ３０の圧力によりスライドして制動体２９を
遠心ファン９に圧接させる。

したがって、蓋２１を開けるべく開放方向に廻しただけ
でモータ７は遠心ファン９とともにロックされ、チョッ
ピングカッタ１８も急停止して容器１５内の内容物の渦
流発生の抵抗体となる。

したがって、蓋２１をもち上げたときには内容物が容器
１５の外へ飛び出すこともなく、容器１５に手を入れた
としても手を切るような危険はない。

また、既存の遠心ファン９の円板部９ａに制動体２９を
圧接させてモータＩを心めることにより、新たにブレー
キディスクを設ける必要がなく、構造を簡略化小型化す
ることができる。

また、遠心ファン９は円板部９ａを有しているためそれ
が多少薄くともブレード９ｂの支持強度は充分である。

なお、制動体２９は遠心ファン９の周側面にブレーキド
ラムの如く接合させるようにしてもよい。

ついで、この考案の第二の実施例を第２図に基いて説明
する。

前記実施例と同一部分は同一符号を用い説明も省略する
。

本実施例で用いる制動装置３３は、一端が蓋２１の作動
片２３に押圧されるシーソー３４の他端に、制動体２９
を保持しつつバネ３０により遠心ファン９の方向に付勢
されつつ上下動自在に設けた軸３５を連結したものであ
る。

したがって、シーソー３４は一端が作動片２３に押され
て他端では軸３５を制動体２９とともに上方へ押し上げ
ているが、蓋２１を開けるとシーソー３４は作動片２３
から解放され、軸３５がバネ３０の力により下降し作動
体２９を遠心ファン９に押し付け、モータＴを急停止さ
せる。

このような制動装置３３は機械的に動作し、したがって
、電気回路を簡略化することができる。

前記実施例において、回転駆動体としてチョッピングカ
ッタ１８を用いて説明したが、ミキサ用カッタ、ジュー
サ用遠心分離器、練り器における練り羽根等を用いても
よいものである。

この考案は上述のように構成したので、蓋を開くことに
より、安全スイッチを作動させてモータの電源回路を切
るとともに、制動装置によりモータを冷却ファンととも
に急停止させることができ、これにより、容器内の内容
物の流出を防止するとともに安全性を高め、しかも、既
存の冷却ファンに制動体を圧接させることにより停止さ
せるため、新たにブレーキディスクを設ける必要がなく
、構造の簡略化と小型化とを図ることができる等の効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第一の実施例を示す縦断側面図、第
２図はこの考案の第二の実施例を示す一部の縦断側面図
である。 １・・・・・・本体ケース、７・・・・・・モータ、９
・・・・・・遠心ファン（冷却ファン）、１５・・・・
・・容器、１８・・・・・・チョッピングカッタ（回転
駆動体）、２１・・・・・・蓋、２５００００１．安全
スイッチ、２６・・・・・・制動装置、２９・・・・・
・制動体、３３・・・・・・制動装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷却ファンが連結されるモータを内蔵する本体ケースに
   前記モータに連結される回転駆動体が設けられた容器を
   着脱自在に連結し、この容器に蓋を着脱自在に取付け、
   それぞれ前記蓋の開放動作を検出して前記モータの電源
   回路を遮断する安全スイッチと制動体を前記冷却ファン
   に圧接させてその冷却ファンとともに前記モータを急停
   止させる線動装置とを前記本体ケースに設けたことを特
   徴とする調理器。