JPS5926665Y2 - コンバ−タ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、チューナで受信した信号を高周波信号に再変
換してテレビジョン受像機等に供給するようになされた
コンバータ装置の構成に関し、その高周波信号をＡＦＣ
付き受信機に供給した場合にもＡＦＣの誤動作を生じな
い装置を提供しようとするものである。

テレビジョン音声多重放送受信用のアダプタ装置として
、第１図のような構成のものが考えられている。

これは、アダプタ装置１において、アンテナ２で受信し
た高周波信号のテレビジョン信号を電子チューナ３によ
って中間周波信号に変換し、その中間周波信号の中から
音声信号の部分を取り出し音声復調回路４で多重音声信
号を復調して端子５から出力し、一方、中間周波信号を
ＲＦコンバータ回路６でテレビジョンの第１チヤンネル
または第２チヤンネルの高周波信号に再変換して端子７
から出力するというものである。

８は電子チューナ３の可変容量ダイオードに加える同調
周波数制御用の電圧（以下選局用電圧という）等を変化
させて受信周波数を変化させるチャンネル切換回路であ
る。

このチャンネル切換回路としては、特開昭５３−１４５
５０１号公報に記載されたようなりロックパルスを２進
カウンタに加えてそれを計数し、その計数出力を２進−
ｎ進デコーダで変換した出力で複数個の選局用電圧設定
用の可変抵抗器を切り換えることにより選局用電圧を切
り換えるものが一般的である。

このようなコンバータ装置１を用い、その音声信号出力
を音声アンプスピーカとを備えた音声再生装置９に加え
て音声を再生し、高周波信号出力を通常のテレビジョン
受像機１０のアンテナ端子に加えてその第１チヤンネル
もしくは第２チヤンネルで映像（および必要な場合には
音声も）を再生するようにすれば、コンバータ装置１の
電子チューナ３とチャンネル切換回路８とで任意のチャ
ンネルを選択してその映像と多重音声とを受信再生する
ことができる。

ところがこのような装置においては、コンバータ装置１
のチャンネル切換回路８で電子チューナ２の受信チャン
ネルを切り換える際にその選局用電圧が過渡的に連続変
化するために、中間周波信号ひいては再変換した高周波
信号も連続的に変化してしまい、テレビジョン受像機１
０のチューナ部分にＡＦＣ回路が付加されていると、そ
のＡＦＣ動作が誤動作をして目的のチャンネルの周波数
に正しく引き込まずに、音声搬送波周波数に引き込んだ
り隣接チャンネルの周波数に引き込んだりしてしまうこ
とがあるという不都合を生じる。

そこで、本考案はかかる点に鑑み、ＡＦＣ装置付きの受
信機に高周波信号をする場合にもその受信周波数変化時
にＡＦＣ動作の誤動作を招くことのない有用なコンバー
タ装置を提供することを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例の装置につき図面を参照して詳
細に説明する。

第２図はその概略のブロック線図を示し、この装置では
、チャンネル切換回路８で電子チューナ３の受信チャン
ネルを切り換えている期間にデフィートパルス発生回路
１１でデフィートパルスを発生し、これを再変換用のＲ
Ｆコンバータ回路６に加え、その受信チャンネル切換期
間中およびその後世しの間はＲＦコンバータ回路６から
の高周波信号出力を減衰もしくは遮断するようにして、
テレビジョン受像機１０にそのＡＦＣ回路の誤動作を生
じさせるような連続変化する大きい高周波信号を加える
ことのないようにしている。

図示実施例では、このデフィートパルスをＲＦ発振回路
１２と混合回路１３とからなるＲＦコンバータ回路６中
の混合回路１３に加えて、その変化利得を大幅に減少さ
せるかもしくは遮断するようにしている。

テ゛フィートパルス発生回路１１としては、チャンネル
切換回路８が上述したようなチャンネル切換時にカウン
タにクロックパルスを印加してその計数出力を変化させ
ることにより選局チャンネルを変化させるというような
ものの場合には、そのチャンネル切換時に発生されるク
ロックパルスを再トリガ可能な単安定マルチバイブレー
タに加えてそのチャンネル切換期間中からその切換終了
後の少しの期間まで連続したテ゛フィートパルスを発生
するような構成にしたものを用いればよい。

もちろんこの他にも用いるチューナやチャンネル切換回
路に応じて適宜設計したデフィートパルス発生回路を用
いればよい。

かかるテ゛フィートパルスをＲＦコンバータ回路６に加
えて制御する部分の具体回路例を第３，４図に示す。

ここでは、まず、電子チューナ３からの中間周波信号を
中間周波バンドパスフィルタ１４と結合コンデ゛ンサ１
５を介して混合トランジスタ１６のベースに加えるとと
もに、ＲＦ発振回路１２からのＲＦ発振信号も結合コン
テ゛ンサ１７を介してベースに加え、ここで両者を混合
することによりテレビジョンの第１チヤンネルもしくは
第２チヤンネルの高周波信号に変換し、その高周波周波
数のバンドパスフィルタ１８を介して端子７に出力する
。

これとともに、デフィートパルス発生回路１１からのデ
フィートパルスをダイオード１９と抵抗２０とを介して
混合トランジスタ１６のベース（第３図の場合）もしく
はエミッタ（第４図の場合）に加える。

第３図のように混合トランジスタ１６のベースにテ゛フ
ィートパルスを加えた場合には、そのパルス期間に混合
トランジスタ１６の混合利得を大幅に低下させて高周波
信号出力を大幅に減衰させることができる。

また、第４図のように混合トランジスタ１６のエミッタ
にテ゛フィートパルスを加えた場合には、そのパルス期
間に混合トランジスタ１６を完全に遮断させることがで
き、高周波信号出力を遮断してしまうことができる。

このように、本装置によれば、電子チューナ３で受信チ
ャンネルを切り換えている期間すなわち出力する高周波
信号の周波数が変化している期間にはその高周波信号の
出力を減衰させもしくは遮断させるようにしたので、こ
れを受信するテレビジョン受像機１０にＡＦＣ回路が付
加されていてもその動作に誤動作を生じるおそれをなく
することができ、正確な受信動作をする装置を得ること
ができるものである。

なお、以上の説明はテレビジョン音声多重放送受信用の
コンバータ装置の場合について述べたが本考案はこの他
にも各種のコンバータに実施することができることはい
うまでもない。

以上詳述した通り、本考案によれば、ＡＦＣ回路回路内
受信機にそのＡＦＣ回路の誤動作を生じさせることのな
い高周波信号を供給することのできる優れたコンバータ
装置を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコンバータ装置のブロック線図、第２図
は本考案の一実施例におけるコンバータ装置のブロック
線図、第３図および第４図はその要部の詳細な回路図で
ある。 ３・・・・・・電子チューナ、６・・・・・・ＲＦコン
バータ回路、７・・・・・・出力端子、８・・・・・・
チャンネル切換回路、１０・・・・・・テレビジョン受
像機、１１・・・・・・テ゛フィートパルス発東回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受信した高周波信号を中間周波信号に変換するチューナ
   と、この中間周波信号を高周波信号に再変換して出力す
   るＲＦコンバータ回路とを備えるとともに、上記チュー
   ナにおける受信チャンネルの切換動作を検出して少くと
   も上記チューナの受信周波数変化期間にデフィートパル
   スを発生するテ゛フィートパルス発生回路を備え、この
   デフィートパルスを上記ＲＦコンバータ回路に加えて少
   くとも上記受信周波数変化期間は上記ＲＦコンバータ回
   路の高周波信号出力を減衰もしくは遮断するようにして
   なるコンバータ装置。