JPS5926390B2 - エンシユウヨウセツソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は直立したパイプ又は丸棒の接合部円周を円周に
沿つて回転しながら溶接する円周溶接装置に関する。

例えば沸騰水型原子の圧力容器底部を貫通するスリープ
（以下単にスタブチューブと記す）と制御棒駆動機構一
・ウジング（以下単にＣＲＤＨｓｇと記す）との現地据
付作業の如く多数のスタブチューブとＣＲＤＨｓｇとが
ひしめき合つて林立し且つ溶接位置が深い作業環境で行
なう溶接作業は人間が好ましい姿勢で溶接部に近ずくこ
とができず良好な溶接品質を得ることは甚しく困難であ
る。

ところが、前記スタブチューブと前記ＣＲＤＨｓｇとの
取付溶接部は、圧力容器のバウンダリーのｌ部をなして
いるため高品質の溶接が要求される。しかし、上述の如
く作業環境が著しく好ましくないため、溶接部による手
作業では、バラツキのない高品質の溶接は期待できない
。

従つてこの相反する２つの事項を同時に解決するために
は、溶接部が溶接部に直接近ずかずに遠゛隔にて自動的
に溶接部を溶接できる溶接装置を得る必要がある。

従来このような観点より直立したパイプ専用の溶接装置
が製作されている。

しかし、この専用溶接装置は、パイプに固定される案内
軌道の芯出しに非常な手間が掛ると共に熟練を必要とし
た。又、前記案内軌道の固定が十分でないため装置が倒
れ易すく良好な溶接結果が得られなかつた。本発明は上
記諸点に鑑みてなされたもので、装置のセッティング及
び溶接回転芯出しがｌ回の夫夫の操作で完了し良好な品
質の溶接が得られる円周溶接装置を得ることを目的とす
る。

以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の円周？接装置の全体図である。この図
に示す如く円周洛接装置１０は、ＣＲＤＨｓｇｌｌに着
脱自在に固定される案内軌道筒体１２と、この案内軌道
体１２を軸にしてその外側を回転する回転台車１３と、
この回転台車１３に固定される后接装置１４と、前記回
転台車１３の上方に支柱パイプ１５を介して支持される
コントロールボツクス１６とから構成される。前記案内
軌道筒体１２は、第２図に示す如く上下両端円周に断面
が字形のレール溝１７，１８が夫々一条施工されている
。

又、案内軌道筒体１２の胴側面には、逆Ｕ字形状に切抜
いて形成した固定片１９がある。この固定片１９は６第
４図に示す如く付け根に切込み２０が施こされて卦ジ、
固定片１９に弾性を持たせている。又、この固定片１９
は、この固定片１９を跨いで案内軌道筒体１２に設けた
当て板２１に螺設されたボルト２２によつて半径方向に
押圧されて変形する。従つて前記案内軌道筒体１２は、
押圧ボルト２２に固定片１９をＣＲＤＨｓｇｌｌの表面
に押圧して、ＣＲＤＨｓｇｌｌに固定される。次に回転
台車１３は、前記案内軌道筒体１２のレール溝１７，１
８に転接する車輪２５，２６によつて案内軌道筒体１２
に回動自在に配設される。

すなわち前記回転台車１３は、２枚の壊状円板２７，２
８を数本の連結ボルト２９，２９・・・で立体的に固定
し、夫々の壊状円板２７，２８に車輪２５，２６を設け
て案内軌道筒体１２に対して回動目在としたものである
。またこの回転台車１３の環状円板２８には、回転駆動
モータ３０が取付けられている。この回転駆動モータ３
０の回転軸には、前記案内軌道筒体１２の下端に付設さ
れた外周ギヤ３５と噛合うピニオンギヤ３６が嵌着され
ている。従つて回転台車１３は６この回転駆動モータ３
０の動力によつて案内軌道筒体１２の周囲を回転するこ
とができる。周、この回転駆動モータ３０の固定は、一
端をピンで回動自在に支持し、他端を挟持固定してクラ
ツチ機能を加昧しても良い。このように構成された回転
台車１３に后接装置１４が固定される。

この洛接装置１４は、トーチ３８とオンレート装置３９
で構成される。又６前記回転台車１３の下面には、醇接
装置１４のトーチ３８を保護すると共に案内軌道筒体１
２の設置位置を規定する位置決め脚４０が垂下して固定
されている。この位置決め脚４０は、第５図に示す如く
回転台車１３の下面に垂下して固定されるサポート５０
と、スタンド５１とで構成される。前記サポート５０は
、パイプ状の部材で，この中に前記スタンド５１が上下
動可能に内設される。周スタンド５１は、内設スプリン
グ５２に常に上方へ押上げる方向に付勢されている。ま
た前記サポート５０の側面には１本のＬ形スロツト５３
が穿設されて卦ジ、このＬ形スロツト５３を通してハン
ドルピン５４が前記スタンド５１の上部側面に植設され
ている。周、第１図のコントロールボツクス１６の上に
載置されたワイヤリール５５は、？接装置１４がＭＩＧ
酪接の時使用するものであジ、５６はワイヤリール５５
のワイヤを？接装置１４へ供給するワイヤ供給装置であ
る。

次に上述の如く構成された円周后接装置１０のセツテイ
ング手順を説明する。

先ず固定片１９を半径方向に押圧するボルト２２を緩め
ると共に位置決め脚４０のスタンド５１をサポート５０
から引出し、その一・ンドル５４を１イ“の位置にロツ
ツクする。このような準備を完了した後に？接すべきＣ
ＲＤＨｓｇｌｌ上に円周后接装置１０を被せるように持
つていき徐々に降下していく。そして位置決め脚４０が
、スタブチユプ６０の上面に当接した時点でボルト２２
を締め増して固定片１９をＣＲＤＨｓｇｌｌに押圧し案
内軌道筒体１２を固定する。この時第３図に示すように
案内軌道筒体１２の内周面と外周面とは偏心して形成さ
れ、かつボルト２２卦よび固定片１９からなる押圧部材
は案内軌道筒体の外周面の内周面に対する偏心方向へ突
出して押圧する方向に設けられているので、案内軌道筒
体の外周面はＣＲＤＨｓｇｌｌの外周面と同軸状に設定
される。案内軌道筒体が固定された後、位置決め脚４０
のロツクを外してスタンド５１を引込める。その後．后
接装置１４のトーチ３８の先端を藩接すべき開先へ調整
してから醇接作業を開始し、回転駆動モータ３０を始動
して前記トーチ３８をＣＲＤＨｓｇｌｌの回ｖに回転し
て醇接を終了する。？接が終了して円周后接装置１０を
取外すときは、先ず位置決め脚４０のスタンド５１を后
接ビ−ドの余盛部まで降してロツクし６その後ボルト２
２を緩めて案内軌道筒体と被？接部材との連結を解除し
た後に円周后接装置全体を引上げて作業を終了する。

以上説明したように本発明の円周癖接装置は案内軌道筒
体の内周面と外周面とが偏心して形成され、かつ外周面
の内周面に対する偏心方向へ突出できるように押圧部材
が設けられている。

従つて案内軌道筒体の内面と押圧部材との押圧力によつ
て被癖接部材にしつかりと固定することができるととも
に固定された案内軌道筒体の外周面を被醇接部材の回転
中心軸に正確に一致させることができる。しかもこの操
作は押圧部材を内側に突出させると言う一回の操作でで
きるので操作時間が短くて良いと言う利点を有している
。また本発明では伸縮自在な位置決め脚を有して卦シ、
この位置決め脚の伸脚位置を后接トーチの先端位置とほ
ぼ同じに設定している。

従つて？接トーチ先端位置を常に醇接位置近傍の一定の
高さに保持できるため、浩接トーチのセツテイングが楽
であり迅速にできると言う利点を有している。

本発明ではこのように操作性が良く複雑な操作を必要と
しないため、操作員の熟練度が低くても良好な？接を行
うことができるとともに悪い作業条件下で作業を行わな
ければならない時に卦いても操作員の負担が大巾に減少
すると言う大きな利点がある。

向、本実施例では直立パイプの酪接例を示したが、コン
トロールボツクス等を取外すことによつて容易に横パイ
プの恣接に適用できる。

又、位置決め脚４０は、数本取付けて、その支持長さを
少しずつ短くする等の調整をすれば容接肉盛に影響され
ず確実に后接装置を定位置に保持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の円周后接装置の一実施例を示す概略側
面図、第２図は案内軌道筒体と回転台車の詳細側面図、
第３図は第２図を−線で切断し失視方向に見た横断面図
、第４図は第３図を−線で切断し失視方向に見た縦断面
図、第５図は位置決め脚の一部断面側面図、第６図は矢
線に見た詳細説明図である。 １２・・・・・一案内軌道筒体、１３・・・・・・回転
台車、１４・・・・・・后接装置、１９・・・・・・固
定片、３０・・・・・・回転１駆動モータ、４０・・・
・・・位置決め脚。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外面円筒形の被溶接部材に挿入可能な内径を有し、
   内周部と外周部とを偏心して形成された円筒体と、この
   円筒体の外周部の内周部に対する偏心方向へ突出可能に
   、前記円筒体の側面に設けられた押圧部材と、前記円筒
   体の外周部に沿つて設けられた案内部に案内されて前記
   円筒体の周囲を回転可能に設けられた回転台車と、この
   回転台車の回転駆動機構と、前記回転台車の下方に向つ
   て突設された伸縮自在な複数の位置決め脚と、同じく前
   記回転台車に取付けられてそのトーチ先端の水平方向位
   置を前記位置決め脚の伸脚時における下端位置に略一致
   するように設定された溶接位置とを具備してなる円周溶
   接装置。