JPS5926086B2 - 転位絶縁電線 - Google Patents

転位絶縁電線

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JPS5926086B2
JPS5926086B2 JP54021149A JP2114979A JPS5926086B2 JP S5926086 B2 JPS5926086 B2 JP S5926086B2 JP 54021149 A JP54021149 A JP 54021149A JP 2114979 A JP2114979 A JP 2114979A JP S5926086 B2 JPS5926086 B2 JP S5926086B2
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JP
Japan
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transposed
strands
strand
insulated wire
row
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JP54021149A
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JPS55113212A (en
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克彦 上田
清 星井
吉左右 伊藤
孝雄 坪井
和道 笠井
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Fujikura Cable Works Ltd
Original Assignee
Fujikura Cable Works Ltd
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Publication date
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  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は変圧器等の静止誘導機器や電動機等の回転電
機等に使用される転位絶縁電線に関するものである。
この種の転位絶縁電線例えば変圧器に使用される転位紙
巻線は、第1図に示すように平角銅線等からなる素線導
体1の表面にホルマール被膜等の絶縁被覆2を形成して
なる複数本の素線3を用いこれらの素線3を2列以上の
複数列A、Bに配列すると共に各列A、Bの端部に位置
する素線を隣接する他の列B、Aの端の位置へ順次転位
させ、さらにこれらの複数本の素線3の全体の外側をク
ラフト紙やマニラ入りクラフト紙等の絶縁紙4により紙
巻してなるものであV)このような転位絶縁電線は、各
素線導体1における磁束の影響が平均化されて誘起起電
力の差が少なくなるため変圧器や電動機等の巻線として
有効なものであることが知られている。
しかしながら従来の転位絶縁電線においては、転位部分
において第2図に示す如く一方の列Aから他方の列Bへ
移る素線3aと他方の列Bの素線3bとが互いに角部で
接触するから、転位撚線加工時に素線3a、3bの角部
がこすられてその表面の絶縁被覆2が傷付き易い。
そしてこのような転位絶縁電線は、例えば変圧器のコイ
ル巻線として使用する場合などには、外形寸法↑外形形
状を補正するため周囲から圧縮荷重を加えて成形するこ
とが多いが、このように圧縮荷重を加えた場合には前述
のようにして傷付いた素線3a,3bの角部が互に激し
く摩擦されて絶縁被覆が破損し、遂には各素線導体1間
が短絡してしまうことがある。また前述のように圧縮荷
重を加えた場合には転位部分のみならず、隣接する各列
A,B間においても素線3が互いに摩擦されて絶縁被覆
2が破損し、短絡事故が発生することがある。このよう
に各素線導体間が短絡すれば、その短絡部分において局
部的に発熱し、この熱によつて近傍の対地絶縁層が次第
に損傷劣化されて絶縁破壊事故が生じるおそれがある。
また一方、素線を転位させるために必要な成形曲げモー
メントカは素線幅の3乗に比例して大きくなるから、幅
広な素線を転位撚線加工する際には著しく大きな力が素
線に加わることによつて素線が著しく傷付き易くな9、
この結果前述のような素線導体間の短絡が生じ易くなる
したがつて従来の転位絶縁電線にあつては使用する導体
素線の幅が制限され、このため設計上、使用上の制約が
大きい問題があつた。また従来の転位絶縁電線において
は、前述のような短絡事故を多少なりとも減少させるた
め、素線の絶縁被覆として比較的機械的強度が高いホル
マール焼付被覆が使用されることが多かつたが、このホ
ルマール焼付被覆は同品種大量処理には適しているもの
の、小量処理の場合には焼付費用が著しく高くなつてし
まう問題がある。
ところで前述のような転位部分における素線間の短絡事
故を防止するようにした転位絶縁電線として、転位部分
に潤滑性の絶縁材料からなる小片を挟み込むようにした
ものが提案されているが、従来のこの種の提案の転位絶
縁電線は、各転位部分にそれぞれ個別に絶縁材料の小片
を挟み込む必要があるため連続作業には不適当であり、
したがつて連続転位撚り加工の障害とならざるを得ない
から、実際にこの種の提案を適用することは極めて困難
であり、したがつて前述の諸問題は依然として満足に解
決されていないのが実情であ9、しかも前述の提案の構
造では単に転位部分のみに絶縁材料の小片を挾み込むだ
けであるため、各列間の短絡事故は全く防止され得ない
のが実情である。
この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので前述の諸
問題を有効に解決し得る新規な転位絶縁電線を提供する
ことを目的とするものである.すなわちこの発明の転位
絶縁電線は、幅方向両縁部にそれぞれ所定間隔を置いて
切込部が形成された絶縁テープを、素線の各列の間にそ
の長手方向に沿つて挿入し、かつ前記切込部により区分
された絶縁テープの各突縁部を、各転位部分における素
線列の端部の素線とこの素線列に転位する素線との間に
介在するように折込んだことを特徴とするものである。
以下この発明の実施例につき第3図ないし第7図を参照
して詳細に説明する。
第3図および第4図はこの発明の転位絶縁電線の一例の
全体構成を示すものであつて、素線3は平角銅線等の素
線導体1の表面に絶縁被覆2が施されたものであ9、こ
の絶縁被覆2は従来のものと同様にホルマール焼付被覆
でも良いが、この発明の転位絶縁電線にあつては後述す
るように機械的強度が比較的弱い紙巻絶縁やその他のテ
ープ巻絶縁によることも可能である。
前記素線3はその複数本が複数列、例えば2列A,Bに
配列され、そして各素線列A,Bの端部に位置する素線
が隣接する他の素線列B,Aの端部の位置に順次転位す
るように転位撚り加工され、また前記各素線列A,Bの
間にはその長手方向に沿つて絶縁テープ5が挿入され、
さらに画素線列A,Bはその外側全体が絶縁紙倦等の絶
縁材料4によつて覆われている。前記絶縁テープ5は、
第6図A,B,CまたはDに示す如く、幅方向両縁部に
それぞれ所定間隔を置いて所定深さの切込部6A,6B
が形成されたものであり、したがつて絶縁テープ5の両
縁部は、切込部6A,6Bによつて多数の突縁部5A5
N,5B,5B′に分割されている.しかしてこの絶縁
テープ5は第3図、第4図、第5図に示す如くその突縁
部5A,5N(5B,5B′)が転位部分Dの素線間に
介在するように折込まれている。
すなわち各転位部分Dにおいて各素線列B,Aの端部に
位置する素線とこの素線列に転位して米る素線との間に
前記突縁部5A,5N,5B,5B1が折込まれて、前
記画素線の角部が直接接触することが防止されている。
このように折込んだ状態の絶縁テープ5を第7図に示す
。上述のように絶縁テープ5を挿入するためには、各素
線3が転位されていない部分に切込部6A,6Bを位置
させ、これら切込部6A,6Bにより分割されて隣v合
う突縁部5A,5に,5B,5B″の一方5A,5Bと
他方5に,5B′とを、各素線列B,Aの端部側に位置
させる素線の上下反対側に位置させれば良い。
なお、転位絶縁電線においては?1間の転位により各素
線列の端部に位置する素線が順次繰下げ(あるいは繰上
げ)られるから、所定の切込部が形成されていない絶縁
テープを使用した場合には素線間に挟んだ絶縁テープの
縁部は素線とともに繰下げ(あるいは繰上げ)られてし
まうから、各転位部分に常に絶縁テープを介在させるこ
とは不可能となるのであるが、この発明では前述のよう
に所定の切込部を形成することによつてはじめて連続テ
ープによる各転位部分への挿入が可能となつたのである
。ここで前述の如く絶縁テーブ5の突縁部5A,5に,
5B,5B′を転位部分Dに挿入するためには、絶縁テ
ープ5の全幅W1と、全幅W1に対し両側からの切込部
6A,6Bの深さを差し引いた残りの幅W2とを、次の
ように設定する。
すなわち、素線列が2列の場合、素線数をnとし、素線
の厚みをtとすればとなるようにWl,W2を設定する
これらの条件を満足しない場合には転位部分に絶縁テー
プ5の突縁部5A,5A′,5B,5B1が挾まれない
事態が生ずることがある。また絶縁テープ5の切込部6
A,6A,6B,6Bの間隔(中心間距離)Pは、通常
は素線3の転位ピツチP′(第4図参照).゛とほぼ等
しいかまたはそれ以下の間隔とする。さらに前記絶縁テ
ープ5の切込部6A,6Bの形状は、第4図Aに示すよ
うなU状切欠き、第4図Bに示すようなスリツト状、第
4図Cに示すような矩形状切欠き、第4図Dに示すよう
なV状切 つ欠き等のいずれでもあつても良いが、これ
らの内でも第4図B,DVC示す形状のものは作業時に
引裂かれ易いから第4図AまたはCに示す形状のものを
使用することが望ましく、特に第4図Aに示す形状のも
のが好ましい。また絶縁テープ5の必要とする厚みはテ
ープの引裂き強度や切込部の形状等によつても異なるが
、通常は0.010〜0.2n程度とし、特に転位紙巻
線の寸法上の制限から考慮すれば0.11E1程度が適
当である.そしてまた絶縁テープ5の材料としては、マ
ニラ入りクラフト紙や、高密度クレープ紙、プラスチツ
クテープ等、機械的強度が高いものを使用することが望
ましく、さらに接着型転位絶縁電線すなわち素線間を接
着するタイプのものでは接着性テープを使用することが
望ましい。なお第3図、第4図および第7図は、転位撚
9加工を各図の左方から右方へ向つて進行させた場合の
例について示しており、逆方向へ転位撚ク加工を行つた
場合には各突縁部5A,5に:5B,5B′の折込み方
向は図の場合と反対方向になる。
なおまた、第6図、第7図の例においては絶縁テープ5
の両側の切込部6A,6Bが対称位置に形成されている
が、通常は転位部分Dの位置が上面側と下面側とで異な
る場合が多く、その場合には転位部分Dの位置に応じて
両側の切込部6A,6Bの位置を変化させる必要があ9
、例えば中心間距離Pの半分程度ずらせれば良い。以上
の説明で明らかなようにこの発明の転位絶縁電線によれ
ば、各素線列間にその長手方向に沿つて絶縁テープが挿
入されかつその絶縁テープの突縁部が転位部分に介挿さ
れているから、転位撚線加工時やその後の成形加工時に
おいて各素線列間および転位部分の素線間に摩擦力や圧
縮力が加わつても、素線間が短絡することが防止され、
したがつて短絡発熱による事故の発生が有効に防止され
る.またこの発明の転位絶縁電線においては、挿入され
る絶縁テープが長手方向に連続し、かつその各突縁部を
順次折込んで行くことによつて各突縁部を連続的に各転
位部分に挿入することができるから、転位撚線加工時に
その連続作業を阻害することなく、容易かつ能率的に絶
縁テープを挿入することができ、したがつて実際的に適
用することができると共に作業の完全自動化を図ること
が可能である。
またこの発明の転位絶縁電線は、その転位部分の角部が
傷付いたとしても絶縁テープによつて短絡事故が防止さ
れるから、幅広な素線を使用して、その転位加工時にお
ける曲げモーメントカが大きいことに起因して転位部分
が傷付いたとしても特に問題は生ぜず、したがつて使用
する素線の幅が制約されないから、大型変圧器等に好適
な大寸法の転位絶縁電線を得ることができる等、設計上
の自由度が増す効果も得られる.さらにこの発明の転位
絶縁電線は、前述のように絶縁テープによつて転位部分
や各素線列間の短絡事故がほぼ完全に防止されるから、
素線の絶縁被覆として特に機械的強度が高いものを用い
る必要がなく、したがつて従来使用されていたホルマー
ル焼付被覆の如き絶縁塗料のみならず、紙巻被覆やテー
プ巻線縁等を用いることができ、したがつて素線コスト
を従来よりも格段に安価にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の転位絶縁電線の一例を示す切欠斜視図、
第2図は第1図の一部拡大断面図、第3図はこの発明の
一実施例の全体構成を示す切欠斜視図、第4図は第3図
の実施例の平面図、第5図は第4図のV−V線における
縦断面図、第6図A〜Dはそれぞれこの発明の転位絶縁
電線に使用される絶縁テープの→1を示す正面図、第7
図は第3図の実施例中における絶縁テープの状態を示す
切欠斜視図である。 1・・・素線導体、2・・・絶縁被覆、3・・・素線、
4・・・絶縁材料、5・・・絶縁テープ、5A,5N;
5B,5B′・・・突縁部、6A,6B・・・切込部、
A,B・・・素線列、D・・・転位部分。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 それぞれ素線導体に絶縁被覆を形成してなる複数本
    の素線を複数の列に配列すると共に、各素線列の端部に
    位置する素線を隣接する他の素線列の端部の位置へ順次
    転位させ、かつこれら素線全体の外側を絶縁材料により
    絶縁してなる転位絶縁電線において、幅方向両縁部にそ
    れぞれ所定間隔を置いて切込部が形成されると共に全幅
    W_1と全幅W_1に対し両側からの切込部の深さを差
    し引いた残りの幅W_2とが素線数nおよび素線の厚み
    tに対しW_1≧(n+3)/2×tW_2≦(n−1
    )/2×t となるよう設定された絶縁テープを各素線列の間にその
    長手方向に沿つて挿入し、かつ前記切込部によつて分割
    された絶縁テープの各突縁部を、各転位部分における転
    位する素線と該素線が転位する側の素線列の端部の素線
    との間に介在するように折込んだことを特徴とする転位
    絶縁電線。
JP54021149A 1979-02-23 1979-02-23 転位絶縁電線 Expired JPS5926086B2 (ja)

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JPS55113212A JPS55113212A (en) 1980-09-01
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JPS59117008A (ja) * 1982-12-24 1984-07-06 株式会社フジクラ 転位複合巻線
US11303178B2 (en) 2016-09-26 2022-04-12 Hitachi Astemo, Ltd. Stator for rotary electric machine, method of manufacturing stator for rotary electric machine, and rotary electric machine

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