JPS5926037Y2 - 錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はディスクタンブラ−機構を応用した鍵変換式
錠においてマスターキーの使用を可能ならしめたもので
ある。

出願人は先にキー変換式テ゛イスクタンブラー錠を開発
した。

そしてこの考案はマスターキーによって動くテ゛イスク
の動きを到達動機構を介してプツトボルトに伝達するこ
とにより、マスターキーの使用を可能ならしめるべく工
夫したものである。

以下その実施例を図面によって説明する。

第１図〜第７図において、錠は、操作用キ一孔１を有す
るとともにこのキ一孔１が連通ずるように並列された複
数の第一可動片２と、メモリーキー用キ一孔３を有する
とともにこのキ一孔３が連通ずるように並列された複数
の第二可動片４と、第一可動片２に対向しかつ第一可動
片２に対して進退する方向に第二可動片４によって係合
案内された従動片５とを備え、従動片５に主連動機構６
が機械的に連結され、第一可動片には到達動機構７が機
械的に連結されている。

第一可動片２、第二可動片４はＬ字形に形成され、その
突片８，９において従動片５に係合する。

突片９は突片８よりも長く形成され、第二可動片４は常
に従動片５に係合しつつ従動片５を上下方向に案内して
いる。

各第二可動片４はメモリーキー１０の挿入によって相互
に位置決めされ、このとき従動片５を相互に位置決めす
る。

そしてメモリーキー１０に対応した操作用キー１１を第
一可動片２に挿入すれば、各第一可動片２は従動片５に
対応した位置に移動して突片８が従動片５に嵌入し得る
ようになる。

この嵌合時に従動片５は降下し、このとき従動片５は主
連動機構６の連動杆１２を下方に揺動させる。

これによって主連動機構６は長孔１３において係止杆１
４を押上げてテ゛ツドボルト１５を解錠する。

このとき到達動機構７は作動しない。（第７図）到達動
機構７は、固定ブロック１６に下方から可動ブロック１
７を上下動可能に嵌入し、かつ固定ブロック１６に複数
のピン１８を水平方向に挿通し各ピン１８を第一可動片
２の側面に当接してなるピンタンブラー機構１９を備え
ている。

可動ブロック１７には各ピン１８に対応したドライバー
２０が水平に挿通され、可動ブロック１７が所定位置に
あるときには、ドライバー２０は固定ブロック１６内に
進入してピン１８に当接する。

ドライバー２０は可動ブロック１７内のスプリング２１
によってピン１８方向に付勢され、これによってピン１
８を第一可動片２に当接させている。

マスターキー２２をキ一孔１に導入すると各第一可動片
２はそれぞれ所定距離だけ右方向に移動して、ピン１８
とドライバー２０との接合面を、固定ブロック１６と可
動ブロック１７との接合面２３に一致させる。

すると可動ブロック１７は固定ブロック１６に対して上
下動可能となり、可動ブロック１７は到達動機構７のリ
ンダ２４によって上方に押上げられる。

このときリンク２４はその上昇によって長孔２５におい
て係止杆１４を押上げ、テ゛ツドボルト１５を解錠する
。

このとき主連動機構６は作動しない。

（第３図）第４図に示すように第一可動片２はスプリン
グ２６によってピンタンブラ−機構１９から離間する方
向に付勢され、マスターキー２２を抜き取ったときには
第一可動片２は自動的にピンタンブラ−機構１９から離
れる。

メモリーキー１０は錠の使用に先立ってあらかじめ第二
可動片４に挿入され、かつ錠内に隠蔽収納されるもので
、操作用キー１１またはマスターキー２２を所持しなけ
ればメモリーキー１０を交換することはできない。

そしてメモリーキー１０を交換するだけで主連動機構６
を作動するための操作用キー１１を変換し得る。

また到達動機構７は操作用キー１１とは無関係にマスタ
ーキー２２によって解錠するので、例えばホテルなどの
多数の錠についてマスターキー２２を適用し得る。

なお主連動機構６と到達動機構７とは長孔１３゜２５に
おいて係止杆１４を作動するので、一方の連動機構６ま
たは到達動機構７が係止杆１４を作動する場合に他の到
達動機構７または連動機構６がこの作動を阻害すること
はない。

この考案は以上の構成よりなり、マスターキーを使用し
得るとともに、キー変換が可能であるという優れた効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る錠の一実施例における鎖錠状態
を示す縦断面図、第２図は同実施例における操作用キー
による開錠状態を示す縦断面図、第３図は同実施例にお
けるマスターキーによる開錠状態を示す縦断面図、第４
図は第１図の状態の第一可動片および第二可動片を示す
平面図、第５図は同斜視図、第６図は同実施例における
ピンタンブラ−機構を示す斜視図、第７図は同実施例の
全体縦断面図である。 １・・・・・・操作用キ一孔、２・・・・・・第一可動
片、３・・・・・・メモリーキー用キ一孔、４・・・・
・・第二可動片、５・・・・・・従動片、６・・・・・
・主連動機構、７・・・・・・到達動機構、８．９・・
・・・・突片、１０・・・・・・メモリーキー、１１・
・・・・・操作用キー、１２・・・・・・連動杆、１３
・・・・・・長孔、１４・・・・・・係止片、１５・・
・・・・テ゛ツドボルト、１６・・・・・・固定ブロッ
ク、１７・・・・・・可動ブロック、１８・・・・・・
ピン、１９・・・・・・ピンタンブラ−機構、２０・・
・・・・ドライバー、２１・・・・・・スプリング、２
２・・・・・・マスターキー、２３・・・・・・接合面
、２４・・・・・・１ンク、２５・・・・・・長孔、２
６・・・・・・スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作用キ一孔を有するとともにこの操作用キ一孔が連通
   ずるように並列された複数の第一可動片と、各第一可動
   片に対向しかつメモリーキー用キ一孔を有するとともに
   このメモリーキー用キ一孔が連通ずるように並列された
   複数の第二可動片と、各第一可動片に対向しかつ第一可
   動片に対して進退する方向に第二可動片によって係合案
   内された従動片とを備え、メモリーキー用キ一孔へのメ
   モリーキー導入時の第二可動片による従動片の位置設定
   と操作用キ一孔への操作用キー導入による第一可動片の
   位置設定とによって従動片および第一可動片は相互嵌合
   可能とされ、従動片にはこの嵌合時の移動によって作動
   される主連動機構が連結され、各第一可動片に対応した
   ピン・ドライバー列を有するとともに操作用キ一孔への
   マスターキー導入時に各ピン・ドライバー列が所定位置
   に配列されて解錠する到達動機構には、この到達動機構
   の各ピンに各第一可動片が連結されている錠。