JPS5925836Y2 - レツカ−車における回動式ウエ−ト移動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は事故車救難用レッカー車に関して、レッカー
車前後軸重量配分を簡易に変化させることができるよう
にした回動式ウエート移動装置を提供しようとするもの
である。

従来レッカー車による事故車吊上牽引作業において、被
牽引車両の重量により、レッカー車の前軸荷重が減少し
、操舵不安定又は操舵不能に陥るという欠点があった。

その欠点を補うために車両前軸許容を越えて前部ウエー
トの積み込みを行う等、法規に違反する車両の改造が行
われている現状である。

この考案は上記問題を解決するためになされたものであ
って、自由端部にウエートを設置したアームをレッカー
車のターンテーブル又はブーム側面に回動自在に取り付
け、通常走行時と吊上牽引走行時においてアームの位置
を変えることによって、車両前後軸重を規定範囲内に納
めることができるようにしたものである。

以下この考案を図示の実施例にしたがって説明する。

先ず第１図は通常走行時を示すものであって、レッカー
車の車体１に搭載されるターンテーブル２にはブーム３
が装着されている。

４はアームであってその基端部は回転ヒンジピン５を介
してターンテーブル２の側面に回動自在に取り付けられ
ている。

実際上前記回転ヒンジピン５はブーム３の側面の適所に
設けてもよい。

はぼ１８０°の角度にわたって回動しうる前記アーム４
の自由端部にはウェートロが設置されており、通常走行
時にはアーム４を図示のように車体１の後方に向けて保
持させておくことにより、車両の前後軸重の配分を規定
範囲内に確保する。

次にウエート使用時すなわち事故車吊上牽引走行時を示
す第２図において、ブーム３によって被牽引車両７を吊
上げた状態では前軸荷重が減少するので゛、アーム４を
回動することにより、ウェートロを車体１の前方に移動
させるのである。

このためレッカー車の前軸荷重は増加し、被牽引車両７
を吊り上げたことにより減少した前軸重量を補い、レッ
カー車走行時の操舵性能を安定させることができるので
ある。

この考案は上述のように自由端部にウエートを設置した
アームを前後に回動するのみで、レッカー車の状況に応
じた軸重配分が可能であるから実用上極めて有効である
。

また、この考案の装置によれば、バランス用のウエート
を有するアームがブームに対して回転自在に取り取り付
けられて成るため、不使用時には、ブームとアースとを
並行に折り畳んで余分なスペースを不要にし、かつ、走
行容易にすることができるなどの優れた効果が得られる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はレッカー車の通常走行時を示す側面図で、第２
図はレッカー車による事故車の吊上牽引走行時を示す側
面図である。 なお図において、１・・・車体、２・・・ターンテーブ
ル、３・・・ブーム、４・・・アーム、５・・・回転ヒ
ンジピン、６・・・ウエート、７・・・被牽引車両であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被牽引車を吊り上げるブームを備えるレッカー車におい
   て、アームが前記ブームの装着されるターンテーブル又
   は前記ブームの側面に、このブームに沿うほぼ並行位置
   からこのブーム延長方向とほは゛逆方向に延長する位置
   までの回動範囲で回動可能にターンテーブル又は前記ブ
   ームの側面に軸支され、このアームの自由端部にウェー
   トが配設され、前記アームを回動させることにより車両
   軸重分布を変化させることができるように形成して戊る
   レッカー車における回動式ウエート移動装置。