JPS5925749B2 - 酸化亜鉛形バリスタの製造方法 - Google Patents

酸化亜鉛形バリスタの製造方法

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JPS5925749B2
JPS5925749B2 JP54037452A JP3745279A JPS5925749B2 JP S5925749 B2 JPS5925749 B2 JP S5925749B2 JP 54037452 A JP54037452 A JP 54037452A JP 3745279 A JP3745279 A JP 3745279A JP S5925749 B2 JPS5925749 B2 JP S5925749B2
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JP
Japan
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temperature
zinc oxide
varistor
manufacturing
oxide type
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JP54037452A
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JPS55130853A (en
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剛俊 竹村
日出夫 今村
正文 乙武
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、主に酸化亜鉛で構成される焼結バリスタの
製造方法に関するもので、焼結プロセスにおける冷却速
度を適切にすることによって、安定且つ優秀な電気的特
性を持つバリスタを能率よく生産するものである。
酸化亜鉛形バリスタの電圧電流特注について。
バリスタにかかる電圧を■、これに流れる電流を■とし
、Kを定数として。
I=KVa で表わした時のαを非直線指数と称し、これが安定して
大きいことがこのバリスタへの要求の一つである。
ところで従来の酸化亜鉛形バリスタの製造方法は、第1
図1および2に示すように、保温のよいバッチ炉による
徐冷(同図1)、あるいはトンネル炉による急冷(同図
2)の2種の方法が採用されており、いずれも焼結プロ
セスにおける焼結温度からの冷却速度が平均的にほぼ均
一な冷却速度をとるようになされている。
このような従来の製造方法で作られる酸化亜鉛形バリス
タの電圧−電流特性は、各々第4図の曲線1および2に
示す如くなる。
即ち、従来の方法にあっては第4図1の如く、十分大き
い非直線指数を得ようとすれば、第1図1の如く長時間
を要し生産能率を著しく犠牲にしなければならない等の
欠点を生じるものであった。
なお、第1図、第3図および第4図はそれぞれ座標軸に
具体的数値を示していないが、第1図および第3図の縦
軸は温度を普通目盛で、横軸は時間を普通目盛で表した
もの、第4図の縦軸は電圧を対数目盛で、横軸は電流を
対数目盛で表わしたものである。
本発明は上記のような欠点を解決し、安定して大きな非
直線指数をもつ酸化亜鉛形バリスタを能率よく製造する
ことを目的とする。
以下本発明につき詳述する。
酸化亜鉛を主成分とし、少くとも添カロ物として酸化ビ
スマスを含有し、公知の方法(粉砕、混合。
造粒、成形、焼成等)によって製造された酸化亜鉛形バ
リスタの電気特注には、製法の多数のパラメータが種々
の影響を与える。
このバリスタの電気特注を支配する機構等はまだ十分に
は解明されていないが、調査の結果非直線指数の大きく
ないものが酸化亜鉛への添力ロ物としての三酸化ビスマ
スの準安定相生成挙動に関係する場合のあることが認め
られた(即ち、焼結後のバリスタにおいて三酸化ビスマ
スがγになっている比率の高いものは非直線性が悪く、
β相およびδ相のみから成るものは非直線性が良い)。
三酸化ビスマスの挙動については、液相=固相の変態ぎ
約830℃、高温安定固相2低温安定相の変態が約73
0°Cで起ること、この酸化亜鉛形バリスタの配合組成
により以上の変態点は変化すること、また500°Cに
も変態点の現われる場合のちること等が知られている。
本発明者等は、第4図1の大きな非直線性に寄与する第
1図1の徐冷効果が主に以上の酸化ビスマスの変態に関
与するとすれば、特定温度区間のみの徐冷で大きな非直
線性が得られるものと考え。
徐冷によって大きな非直線性が得られる組成(酸化ビス
マス含有量は0.2〜3.0モル%)について徐冷開始
温度、徐冷終了温度、徐冷区間(第1図2aに相当)の
冷却速度をパラメータとする実験(徐冷区間以外は約2
00°C/時間の冷却速度)を行い、上記酸化ビスマス
含有量については750°Cから600°Cまでの区間
を40℃/時間以下で冷却することが太き父非直線性を
得るのに有効であることを確かめた。
即ち本発明は、酸化ビスマス主成分相の変態に関連する
温度区間を、焼結プロセスでの最高保持温度からの冷却
過程で意図的に徐冷し、この温度区間以外は特に徐冷し
ない方法を提供するものてらって、この結果、安定して
大きな非直線指数を得ることができるものである。
即ち、第1図3に示すように、配合に応じて1100°
C以上の適当f、f最高焼結温度から750°Cまで1
時間あたり約100’Cの平均冷却速度で冷却し750
℃から600°Cまで1時間らたり約30°Cの平均冷
却速度で冷却し、さらに600 ’Cから約100°C
まで1時間あたり約100°Cで冷却したのち室温まで
放冷する。
これをトンネル炉による焼結プロセスに尾・用するには
、トンネル炉をいくつかのゾーンに分けて各ゾーンの温
度を一定値にコントロールする際。
遅い送り速度の場合は、各ゾーンを通過する時間に合わ
せて実施例の時間対温度パターンに対応する温度にセッ
トする方法をとる。
早い送り速度の場合は各ゾーンのセット温度とバリスフ
本体温度の間にズルがあるため、セット温度を低目に補
正する。
トンネル炉におけるゾーンコントロールの特注上、バリ
スタ本体は幾分階段状になる時間対温度曲線上にのる経
過をたどって冷却されるが、従来の製法では平均的にほ
ぼ一様な冷却速度をとるのに対し1本発明の実施例では
750℃および600℃で時間対温度曲線丘で明らかな
屈曲を示す。
本発明の一般的適用については、トンネル炉のゾーンコ
ントロール温度が必ずしも意図する時間対温度曲線の屈
曲点に対応するとは限らず、かつ。
前述した830°Cおよびその多成分による変化又1i
500℃の変態点まで拡張することを意図する場合を
含めて、徐冷温度範囲を拡張することができる。
徐冷温度区間を上方に酸化ビスマスの液相→固相の変態
区間まで、および下方へさらに下の変態点まで拡張する
ことは1本発明の眼目でちる非直線性改良の効果以外に
バリスタ本体のワレや変形を小さくする等の効果もある
ただし徐冷範囲をむやみに拡張(850°C以上ちるい
は500°C以下まで)することは生産能率を向上する
という本発明の趣旨に反することになり、いうまでもな
く上記徐冷対象区間以外を徐冷(概ね50℃/時間以下
)することも同様に本発明の趣旨に反する。
本発明のトンネル炉への適用例を第2a図ないし第2c
図に示す。
第2a図はトンネル炉の例で5は入口、6は出口、7は
ゾーンの温度側(財)にあずかる熱電対でちる。
第2b図は各シーツの設定温度に対応するトンネル炉の
温度パターンで1図中の2は第1図2に対応するもの、
3aは徐冷区間を850℃から600°Cとした例、3
bは昇温過程を他の目的(バインダ除去、変形やワレの
防止)のため単調昇温以外の機能を付与した結果徐冷区
間の拡張が困難となった場合のもので、第2c図は第2
b図に対応する実際の温度一時間ダイヤクラムである。
(第2a図において炉長15m、温度コントロール地点
が入口から1000.2000.3000゜3750,
4500,5250.6000゜6500.7125,
7750,8500゜9250.10000,1075
0,11750゜12750mmの地点にあって第2b
図の温度パターンとし、送り速度を2は500mm/時
間、 3aは440mm1時間、3bLJ400mm
/時間とすると、第2図Cの滞炉時間(冷却時間)はそ
れぞれ2が30時間(13時間)、3aが約34時間(
17,9時間)、3bが37.5時間(14,4時間)
である。
対比する第1図1の滞炉時間(冷却時間)は400°C
装出の場合でも約42時間(25時間)となる。
)第4図3に本発明による酸化亜鉛形バリスタの電圧−
電流特性を示す。
以上の図から明らかなように本発明によれば。
第1図1の従来法のうち徐冷法によるものに匹敵する非
直線性を、これより大巾に改善された能率で得ることが
できる。
また本発明者等(ハ、主として三酸化ビスマス主体相を
前述の730°Cまたはその多成分系による変化(酸化
アンチモン。
酸化マンカン等の添カロ物の種類と量によるがその変化
の程度は微小)に対応する温度直下で必要時間保持して
低温安定相に十分変態させれば上記の区間徐冷と同様の
効果があると考えて、定温保持温度および保持時間に関
する実、験を追加し、700°Cで4時間以上、600
℃で6時間以上が有効であり、第4図3とほぼ同等の非
直線性が得られることを確認した。
この関係を第3図に示す。
図中1および2は第1図の1および2と同等であり、4
は定温保持(4aは定温保持区間)の例である。
以上のようにこの発明の製造方法によれば、非直線指数
が大きく且つ安定した酸化亜鉛形バリスタを得ることが
でき、しかも生産能率を著しく向上させることができる
という極めて秀れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法及び従来方法による酸化亜鉛形バリ
スタの製造方法の焼結プロセスにおける時間対温度ダイ
ヤグラム図、第2a図はトンネル炉の概略断面図、第2
b図及び第2c図は第2a図のトンネル炉に本発明を適
用した場合のそれぞれ炉入口からの距離対温度ダイヤグ
ラウ及び時間対温度ダイヤグラム図、第3図は定温保持
区間を含む酸化亜鉛形バリスタの時間対温度ダイヤグラ
ム図、K4図は本発明方法及び従来方法による酸化亜鉛
形バリスタの時間対温度ダイヤグラム図である。 図中。1・・・・・・徐冷、2・・・・・・急冷、2a
・・・・・・徐冷区間。 3.3a、3b・・・・・・本発明による平均冷却速度
を適用、4・・・・・・定温保持、4a・・・・・・定
温保持区間。 5・・・・・・トンネル炉入0.6・・・・・・トンネ
ル炉出口。 7・・・・・・熱電対。 rSお、@図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化亜鉛を主成分とし、少くとも添加物として酸化
    ビスマスを含有するバリスタ本体の焼結プロセスにおい
    て1本体を焼結温度(最高保持温度)に保持した後冷却
    する過程で、850°C以下500℃以上の温度範囲内
    にあるように特定温度範囲を選び、この範囲の平均冷却
    速度を1時間あたり40℃以下の値になるように選び、
    かつ前記最高保持温度から特定温度範囲の上限温度まで
    の平均冷却速度、および特定温度範囲の下限温度から少
    くとも400℃までの平均冷却速度が、1時間あたり5
    0℃以北の値になるように選んで、これらの冷却速度で
    バリスタ本体が冷却されるようにしたことを特徴とする
    酸化亜鉛形バリスタの製造方法。
JP54037452A 1979-03-26 1979-03-26 酸化亜鉛形バリスタの製造方法 Expired JPS5925749B2 (ja)

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JPS55130853A JPS55130853A (en) 1980-10-11
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