JPS5925708Y2 - 自動車のヘツドライト点滅装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は自動車におけるヘッドライト （スモールライト
を含む）の点滅装置に関するものである。

ヘッドライトの点滅は普通手動スイッチによって行って
いるが、本出願人は、エンジンの点火スイッチを閉じて
いるとき、車外照度を検出し、その照度に応じてスモー
ルライトのみ、或いはスモールライトとヘッドライトを
自動的に点滅させ、且つその車外照度検出手段の感度を
調節できるライトコントロール装置を提案した。

しかし在来の手動による点滅も必要であるから、その手
動点滅回路と上記ライトコントロール装置の自動点滅回
路とを切替えるスイッチ及びその操作子、又車外照度検
出手段の感度調節素子のための操作子を設ける必要があ
る。

そこで上記切替えスイッチ及びその操作子、感度調節素
子及びその操作子等をインストルメントパネルに設け、
ヘッドライト・スモールライトの手動点滅スイッチ、パ
ッシングスイッチ、及びそれらのスイッチの各操作子の
みを、ステアリングコラムに設けたターンシグナルスイ
ッチ及びテ゛イマスイッチ操作レバーの握り部に集中配
置した場合、ヘッドライト回路が今手動点滅側にセット
されているか、自動点滅側にセットされているかを確認
するのに、手元にあるレバーの握り部と、それよりも前
方のインストルメントパネルの両方を見比べなければな
らないため面倒である。

従って昼間、自動点滅回路は切っであるのに、それを確
認しないで自動になっているものと思って走行している
と、トンネル等の暗い所に進入した場合、ヘッドライト
が自動的に点燈しないという不具合がある。

本案は、ヘッドライトを自動点滅させるライトコントロ
ール装置を備えた自動車における上記の不具合を解消し
たヘッドライト点滅装置を提供することを目的とする。

以下本案の実施例を示す図面について構造を説明する。

１はステアリングハンドルを持つ手の近くで操作できる
ように、そのハンドルの直ぐ下でステアリングコラムに
設けたターンシグナルスイッチ及びテ゛イイマスイッチ
操作レバーにして、その握り部２に、ヘッドライト及び
スモールライトのロータリ形式の手動点滅スイッチ３，
４、自動復帰形式のパッシングスイッチ５を備えている
。

そして握り部２の端部に、上記手動点滅スイッチ３，４
を操作する円筒形操作子６が、レバー１を軸として円周
方向に回動できるように取付けられている。

父上記円筒形操作子６の開口部に、上記パッシングスイ
ッチ５を操作する押ボタン形操作子７が、レバー１の長
手方向に進退できるように取付けられている。

８はロータリ式手動点滅スイッチ３，４の固定接点取付
台板にして、握り２の端面に固着されている。

その台板８と向い合っている円筒形操作子６の端面に、
上記ロータリ式手動点滅スイッチ３゜４の可動接点４１
が取付けられている。

９は円筒形操作子６の押え板にして、レバー１に回らな
いように、又軸方向にも動かないように取付けられてい
て、その押え板９と操作子６との間に、操作位置決めの
ためのクリック止め機構（ボール１０、ばね１１）が設
けられている。

パッシングスイッチ５は、レバー１の端に固定のスイッ
チ基板１２上に取付けられていて、スイッチ５を常開状
態に保つばね５１を具えている。

以上の構成は、従来実施されている集中式ヘッドライト
点滅装置と略同様である。

上記ロータリ式手動点滅スイッチ３，４と同一円周上に
、自動点滅回路閉成用のスイッチ１３が設けられていて
、円筒形操作子６の可動接点４１を共用して切替え操作
する。

握り部２の中に固定されている台板１４に、摺動形成は
切替形の可変抵抗器等の感度調節素子１５が取付けられ
ている。

その脇に、周面が握り部２の外周に臨んでいて、レバー
１を軸として回動操作できる環形操作子１６を備えてい
る。

上記台板１４に対面している環形操作子１６の端面に、
感度調節素子１５に接する可動接触子１５１が取付けら
れている。

その操作子１６と握り部２の押え底２□との間に、感度
調節に節度を持たせるためのクリック止め機構（ボール
１７、ばね１８）が設けられている。

上記手動点滅スイッチ３，４、パッシングスイッチ５、
自動点滅回路閉成用スイッチ１３及び感度調節素子１５
、その接触子１５１等の各リード線Ｗは、レバー１のパ
イプ内空に通しである。

図は環形操作子１６を回してその接触子１５１を感度調
節素子１５の略中央部に移動させて感度を中程度に調節
しである。

そして円筒形操作子６を自動点滅位置（ＡＵＴＯ）に切
替え、スイッチ１３の閉（第３図鎖線示の可動接点４１
の接触）によりヘッドライト・スモールライトの自動点
滅回路２０（第５図示）が閉成されている。

点火スイッチ３０は、図では開いているが、走行に際し
ては閉じる。

３１はヒユーズ、３２は電源である。第５図において、
２１はフォトダイオード２２を具えた車外照度検出手段
、２３はその車外照度検出手段２１からの検出信号を受
けて、車外がヘッドライト２４を必要とする照度である
ことを検出する検出手段、２５は車外がスモールライト
２６を必要とする照度であることを検出する検出手段、
２７はヘッドライト点滅回路、２８はスモールライト点
滅回路である。

前記パッシングスイッチ５は、電源３２、ヒユーズ３１
とヘッドライト２４を直かに結ぶ図に省略した別の回路
に設けられている。

上記車外照度検出手段２１は、フォトダイオード２２と
並列にコンテ゛ンサ２９及び前記の感度調節素子１５を
有し、その素子１５の抵抗値を変化させて検出感度を調
節するものである。

車外照度検出手段２１の出力は検出手段２３に入力され
、設定された照度基準レベルと比較される。

そして昼間走行時トンネルに入ったとき、或いは夜にな
って車外照度検出手段２１からの出力が低下すると、検
出手段２３から点燈信号が出る。

その信号でヘッドライト点滅回路２７のスイッチング用
トランジスタ３３を導通させてこれと直列のリレー３４
を作動させ、その接点３４１を閉じてヘッドライト２４
を自動的に点燈させる。

また夕暮れあるいは霧などのときには、車外照度検出手
段２１から検出手段２５に入った入力は設定さたた照度
基準レベルと比較され、そのレベルより低いと信号を発
生する。

この信号はスモールライト点滅回路２８のスイッチング
用トランジスタ３５を導通させてこれと直列のリレー３
６を作動させ、その接点３６１を閉じてスモールライト
２６をヘッドライト２４に先立って自動点燈させる。

円筒形操作子６を手動で回して、スモールライト点燈位
置（半丸）を握り部２の周面の指標に合せると、可動接
点４１は自動点滅口路閉或用スイツチ１３から離れてス
モールライト手動点滅スイッチに移る。

即ち自動点滅回路閉成用スイッチ１３が開いて自動点滅
回路２０（点火スイッチ３０の負荷側から上記スイッチ
１３を経てヘッドライト点滅回路２）のスイッチング用
トランジスタ３３及び゛スモールライト点滅回路２８の
スイッチング用トランジスタ３５に至る回路）は切れる
。

同時にスモールライト手動点滅スイッチ４の閉により、
電源３２（＋）−ヒユーズ３１一点火スイッチ３０−ス
イッチ４−リレー３６−電源３２（−）の回路が閉成さ
れてリレー３６が作動し、そのリレー接点３６１を閉じ
る。

このため電源３２ （＋）−ヒユーズ３１−リレー接点
３６１−スモールライト２６−電源３２（−）の回路が
閉成されてスモールライト２６は点燈する。

また円筒形操作子６を手動で回して、ヘッドライト点燈
位置（大力）を握り部２の周面の指標に合せると、可動
接点４１はスモールライト手動点滅スイッチ４からヘッ
ドライト手動点滅スイッチ３に移る。

即ちスモールライト手動点滅スイッチ４が開くと共にヘ
ッドライト手動点滅スイッチ３が閉じる。

そうすると、電源３２（＋）−ヒユーズ３１一点火スイ
ッチ３０−スイッチ３−リレー３４−電源３２（−）の
回路が閉成されてリレー３４が作動し、そのリレー接点
３４１を閉じる。

このため電源３２ （＋）−ヒユーズ３１−リレー接点
３４１−ヘッドライト２４−電源３２（−）の回路が閉
成されてヘッドライト２４は点燈する。

なお第３図に示すように、ヘッドライト手動点滅スイッ
チ３と同位置にスモールライト手動点滅スイッチ４の副
スィッチ４２（スイッチ４と導通している）を設けると
、円筒形操作子６をヘッドライト点燈位置に切替えたと
き、ヘッドライト手動点滅スイッチ３とスモールライト
手動点滅スイッチ４が同時に閉じる。

即ちヘッドライト２４とスモールライト２６は同時に点
燈する。

そして円筒形操作子６をＯＦＦに切替えると自動・手動
共全部のスイッチ１３． ３． ４が開くものである。

本案は上記のように、ターンシグナルスイッチ及びテ゛
イマスイッチ操作レバー１の握り部２に、ヘッドライト
及びスモールライト手動点滅用円筒形操作子６と、パッ
シング用押ボタン形操作子７を設けたものにおいて、ヘ
ッドライト及びスモールライトの自動点滅回路閉成用ス
イッチ１３と、その自動点滅のための車外照度検出手段
２１の感度調節素子１５を握り部２に内蔵させ、手動点
滅用の円筒形操作子６で自動点滅回路の切替えも行うよ
うにし、また握り部２の外周に設けた環形の操作子１６
で、感度調節素子１５を操作するように構成したから、
ヘッドライト及びスモールライトに関連する操作子はす
べてレバー１に集中し、ヘッドライト及びスモールライ
トの点滅回路が手動側になっているのか自動になってい
るのかを、手元で一見して確認できる。

従って手動・自動の両回路を同時に作動させたり、自動
点滅回路を切っであるのに、それを確認しないまま自動
にセットしであると思って走行し、トンネルに入ったと
き、あるいは日が暮れたときヘッドライトが自動的につ
かないというような不具合がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を備えた操作レバーの握り部の正面
図、第２図はその縦断面図、第３図は第２図ｌｌｌ−Ｉ
ＩＩ線に沿う横断面図、第４図は第２図ＩＶ−ＩＶ線に
沿う横断面図、第５図は自動点滅回路図。 １は操作レバー、２は握り部、３はヘッドライトの手動
点滅スイッチ、４はスモールライトの手動点滅スイッチ
、５はパッシングスイッチ、６は円筒形操作子、７は押
ボタン形操作子、１３はヘッドライト及びスモールライ
ト自動点滅回路閉成用スイッチ、１５は感度調節素子、
１６は環形操作子、２０は自動点滅回路、２１は車外照
度検出手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステアリングコラムに設けたターンシグナルスイッチ及
   びデイマスイツチ操作レバーの握り部に、ヘッドライト
   及びスモールライトの手動点滅スイッチ、及びパッシン
   グスイッチを備え、握り部の端部に取付けた円筒形操作
   子の円周方向回動で、上記手動点滅スイッチを操作し、
   その円筒形操作子の開口部に設けた押ボタン形操作子の
   進退動で上記パッシングスイッチを操作する自動車のヘ
   ッドライト点滅装置において、ヘッドライト及びスモー
   ルライトの自動点滅回路閉成用スイッチと、その自動点
   滅のための車外照度検出手段の感度調節素子を、上記レ
   バーの握り部に設け、上記手動点滅用の円筒形操作子を
   、手動点滅と自動点滅の切替えに共用させ、握り部の外
   周に、上記感度調節素子を操作する環形操作子を円周方
   向回動可能に取付けた自動車のヘッドライト点滅装置。