JPS5925319Y2 - 液体容器の内容量表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はポンプ注液式ポットのような液体容器の内容量
表示装置に関するものである。

又、本考案は上記の如き液体容器において、液容器内の
水位表示用の透視管の裏側にその透視管内の水位の高さ
を見易くするためのパイプ裏板を配置するとともにその
パイプ裏板を簡単且つ確実に取付けることができるよう
にした内容量表示装置を提案することを目的とするもの
である。

以下、図示のポンプ注液式ポットの内容量表示装置を実
施例として本考案の液体容器の内容量表示装置を説明す
ると、第１図には本考案実施例の内容量表示装置を備え
たポンプ注液式ポットが示されている。

このポンプ注液式ポットは保温兼用の湯沸し型に形成さ
れており、又、該ポットは、外ケース４内に上部の給液
用開口２５を広口とした液容器５を収容しさらに外ケー
ス４の上部に環状の下口部材６を載置固定してなるポッ
ト本体１と、内部にベローズ式エアーポンプ１０を収容
した蓋体２と、ポット本体１の上部に形成される広口給
液口２１を開閉自在に閉塞する中蓋７と、エアーポンプ
１０からの空気吹込通路１５並びに液容器５の内外を連
絡する一連の液体通路９を形成した導液管ユニット８と
によって構成されている。

液容器５は金属製薄板によって円筒容器状に形成されて
おり、該液容器５の上方開口２５は液容器胴部５ａの内
径と同じ広口開口となっている。

又、液容器５の上方開口２５には外向きの鍔部２５ ａ
が形成されていて、該鍔部２５ ａには環状のパツキン
２６が取付けられている。

液容器５の下方外周部には湯沸し用ヒータ１８と保温用
ヒータ１９からなる液体加熱用ヒータが取付けられてい
る。

下口部材６のほぼ中央部には液容器５の胴部５ａよりや
や大きい穴２２が形成されており、該穴２２の外方は環
状の棚部２３となっている。

下方部材棚部２３上には液容器５の鍔部２５ ａが載置
されている。

液容器５の給液口２１を開閉する中蓋７は金属製薄板に
よって円盤状に形成された主板７ａと導液管ユニット８
とを一体的に結合して構成されている。

次に第２図及び第３図を併用してこのポンプ注液式ボッ
ｌ−に取付けられた内容量表示装置を説明すると、この
内容量表示装置は、液容器５の外側部に該液容器５内と
連通する水位表示用の透視管４２を取付け、さらに該透
視管４２の裏側にパイプ裏板５０を取付けるとともに外
ケース４の外側に配設されるカバ一部材（銘板）６１に
形成した覗き部４０から該透視管４２内の水位の高さを
目視できるように構成されている。

透視管４２は、液容器５の側面上方部に固定した上部接
続管４３と液容器５の側面下方部（上部接続管４３の直
下方位置）に固定した下部接続管４４との間にシリコン
ゴム製のＬ状の弾性ジヨイント管４５、４６を介設して
液容器５に取付けられている。

各弾性ジヨイント管４５．４６にはその各縦向き管部４
５ａ、４６ａの外面にそれぞれ内方に向けて突起４７．
４８が形成されている。

この各突起４７．４８は後述するようにパイプ裏板５０
を取付ける際の回り止め及び位置決めの各作用をするも
のである。

透視管４２は液容器５の外側面より適宜距離だけ離れた
位置に配置されており、又該透視管４２（及び上、子弾
性ジョイン） ４５．４６）は外ケス４に形成した縦長
の窓６０から外方に臨ませている。

透視管４２の裏側には該透視管４２内の水位の高さを見
易くするためのパイプ裏板５０が配設されている。

このパイプ裏板５０は、横断面Ｕ字状の縦長板金からな
る基板５１の上、千両端部にそれぞれ前記上、子弾性ジ
ヨイント管４５．４６に巻き付けるための巻付帯片５２
．５３を一体形成し、さらに基板５１の上、千両端部付
近のＵ字状溝底部にそれぞれ各弾性ジョイン１〜管４５
．４６に形成した突起４７．４８を嵌入させるための穴
５４．５５を形成して製作されている。

上、丁番巻付帯片５２．５３はそれぞれ基板５１の両側
端縁５１ ａ、 ５１ ａより前方に突出する２つの突
出片５２ ａ、 ５２ ａ、 ５３ ａ、 ５３ ａを
もっている。

尚この各突出片５２ａ、５３ａはパイプ裏板５０の取付
前には第２図に示すように前方に向けて相互に平行とな
っている。

そしてこのパイプ裏板５０は、これを透視管４２の両側
方及び後方を囲繞するようにして配置し、基板５１の上
、丁番穴５４．５５を各弾性ジヨイント管４５．４６の
突起４７．４８に嵌合させ、さらに」二、下巻付帯片５
２．５３の各突出片５２ａ、 ５２ ａ、 ５３ ａ、
５３ ａをそれぞれ各弾性ジヨイント管４５．４６の
縦向き管部４５ａ、４６ａに巻き付けることによって固
定させている。

向上、下巻付帯片５２．５３を弾性ジヨイント管４５．
４６に少し食い込むように強く巻き付ければパイプ裏板
５０をより確実に固定させることができる。

パイプ裏板５０を取付けた状態では、その基板５１の縦
長Ｕ字溝５７内に透視管４２全体が収容されており、又
該基板５１の両側端縁５１ ａ、 ５１ ａは透視管４
２の前面より前方に突出して該透視管４２を保護するよ
うになっている。

パイプ裏板５０のＵ字溝５７の内面には斜めのしま模様
が印刷されていて、透視管４２内に流入している水位の
高さを明確に目視することができるようになっている。

即ち、透視管４２内の液体が流入している部分の裏側に
あるしま模様はレンズ効果によって拡大され且つ横向き
に屈折して見えるため、透視管４２内の水位を明確に目
視することができる。

外ケース４の前面（透視管４２側）にはカバ一部材６１
が取付けられている。

このカバ一部材６１には透視管４２を透視するための覗
き部４０が形成されている。

この覗き部４０は透視管４２の前方対応位置に縦細長の
窓穴６２を形成し該窓穴６２を形成し該窓穴６２に透明
板６３を嵌め込んで形成されている。

尚、第１図に示す導液管ユニット８は小径円筒容器状の
中間部材１３に液体汲上管１１と液体注出管１２を取付
けて構成されている。

この液体汲上管１１、中間部材１３内の通水路１４、液
体注出管１２及びその先端の注口管１２ Ｈによって液
容器５の内外を連絡する一連の液体通路９を構成するよ
うになっている。

蓋体２内に収容されたエアーポンプ１０は、そのポンプ
天板の上部に配置されたポンプ操作板３６によって押圧
駆動されるようになっている。

尚、蓋体２の閉蓋時にはエアーポンプ１０と液容器５内
とは中間部材１３内の空気吹込通路１５を介して気密的
に連通している。

このポットでは、ポンプ操作板３６を押圧するエアーポ
ンプ１０からの加圧空気が液容器５内に吹き込まれ、そ
の加圧空気によって液容器５内の液体Ｗを一連の液体通
路９を通して外部へ注出することが゛できるようになっ
ている。

第４図ないし第６図にはそれぞれパイプ裏板５０に形成
される巻付帯片５２（又は５３）の他の形状が示されて
いる。

第４図に示す巻付帯片５２ではその各突出片５２ａ、５
２ａの長さを短く又その幅を広く形威している。

第５図に示す巻付帯片５２ではその突出片５２ ａを片
方だけに形威し且つ該突出片５２ ａを長くしている。

第６図に示す巻付帯片５２では該巻付帯片５２は基板５
１とは別体の細帯片によって形成し、その細帯片を基板
５１の上端外周に取付けて形威している。

又、パイプ裏板５０に形成される弾性ジヨイント管にお
ける突起嵌合用の穴５４は、第７図又は第８図に示すよ
うな切欠５８とすることもできる。

第９図には透視管４２の端部をＬ形とし弾性ジヨイント
管４５を直管状とした場合の巻付帯片５２の形状を示し
ているが、この場合の弾性ジヨイント管４５は横向きに
取付けられるため、巻付帯片５２は上方に向けてＵ字状
に形成されている。

尚、第１図ないし第３図に示す実施例の内容量表示装置
においては、断性ジヨイント管に巻付けるべき巻付帯片
５２．５３はそれぞれ上、丁番１個（又は各１箇所）づ
つ設けられているが、他の実施例では巻付帯片は上側の
みに形威してもよく、パイプ裏板５０はその上側のみを
固定させただけでも透視管４２から外れることはない。

続いて本考案の効果を説明すると、本考案の液体容器の
内容量表示装置は次のような効果がある。

（１） 内容量表示用の透視管４２の少なくとも上端を弾性ジヨ
イント管４５を介して液容器５内と連通せしめる一方、
透視管４２の裏側に配設されるパイプ裏板５０を透視管
４２の両側方及び後方を囲繞し得るように断面Ｕ字状に
形成し且つその少なくとも上端に弾性ジヨイント管４５
に巻き付けるための巻付帯片５２を形威し、その巻付帯
片５２を断性ジヨイント管４５に巻き付けることによっ
てパイプ裏板５０を固定させているので、液容器５の外
側面と透視管４２との間の比較的狭いスペース内であっ
てもパイプ裏板５０を容易に取付けることができる。

（２）パイプ裏板５０を、その巻付帯片５２を弾性ジヨ
イント管４５に単に巻き付けるだけで固定しているので
、その取付方法が簡単でしがち巻付帯片５２を強く巻き
付ければ該巻付帯片５２が弾性ジヨイント管４５の外周
面に食い込むための確実に固定させることができる。

尚、図示の実施例の如く、弾性ジヨイント４５に内向き
の突起４７を形成し他方パイプ裏板５０にその突起４７
を嵌入するための穴５４（又は切欠５８）を形成してパ
イプ裏板５０の取付けの際に該穴５４と突起４７を嵌合
させるようにすれば、パイプ裏板５０の位置決め及び回
り止め効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる内容量表示装置を備え
たポンプ注液式ポットの縦断面図、第２図は第１図の内
容量表示装置の分解斜視図、第３図は第１図の内容量表
示装置の部分斜視図、第４図ないし第８図はそれぞれ本
考案の他の実施例の内容量表示装置に使用されるパイプ
裏板の上部斜視図、第９図は本考案のさらに他の実施例
の内容量表示装置の一部分解斜視図である。 １・・・・・・ポット本体、２・・・・・・蓋体、４・
・・・・・外ケース、５・・・・・・液容器、９・・・
・・・液体通路、１０・・・・・・ポンプ装置、４０・
・・・・・覗き部、４２・・・・・・透視管、４５・・
・・・・弾性ジヨイント管、５０・・・・・・裏板、５
１・・・・・・基板、５２・・・・・・巻付帯片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外ケース４内に収容した液容器５の外側に、前記外ケー
   ス４の外側から目視可能な縦長の内容量表示用の透視管
   ４２を前記液容器５内と上下の接続部において連通させ
   てしかも前記上下の接続部の少くとも上方の接続部にお
   いては弾性ジヨイント管４５を介設して装着する一方、
   前記透視管４２の裏側には該透視管４２の両側方及び後
   方を囲繞する断面Ｕ字状の縦長基板５１の少くとも上端
   に前記ジヨイント管４５に巻き付けることのできる巻付
   帯片５２を形成したパイプ裏板５０を配設し、該パイプ
   裏板５０を前記巻付帯片５２を前記弾性ジヨイント管４
   ５に巻き付けた状態で固定したことを特徴とする液体容
   器の内容量表示装置。