JPS5924947B2 - パツケ−ジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は種類の異なる二種若しくはそれ以上の材料を分
離して封入収容できるパッケージに関する。

本発明は詳しくは、パッケージ内に収容した二種類の主
剤と副剤、例えば医薬としてのアスピリンと溶剤として
水、エポキシ樹脂等の二液混合接着剤としての主剤と硬
化剤、調味料としてのドレッシングにおける油と食酢、
カラシ粉末と水の如くそれぞれを別々の容器に入れて保
管しておき使用に際して二種のものを混合して使うもの
或は投薬にあたり飲料水を必要とする各種の医薬、さら
に前記二液混合接着剤のように二種類のものを接触させ
ることにより化学的変化を起す場合、或は何らかの理由
で二液を接触させることが好ましくない場合等において
有効なパッケージに関するものである。

従来、この種の提案として、例えば特公昭５５−５３７
２号、実公昭４７−１３５８２号、その他のものが知ら
れているが、これらはいずれも現実的に製造が困難で実
施に適さず、特に二液の混合比を正確に維持する必要の
ある材料のとき製造が容易でなく高価になり現実性に欠
ける欠点があつた。

さらに、公知の上記パッケージはパッケージ内の収容物
が粘状物のとき、パッケージが例えばチューブである場
合、このチューブの注出口からの注出方向が正確に一定
方向に定まらず注出物が予期せぬ方向に飛散したり、思
わぬ量が絞り出されたりする欠点があつた。この原因と
しては、収容物を外部に注出するとき、パッケージの該
収容物を押出すために加えられる押圧力は内容物に直接
加わることになり、内容物は注出口より急速′ 的に排
出されるからである。そこで本発明においては、上記の
すべての欠陥を除去するため、パッケージの内容物を封
入するタンク部に加わる押圧力を注出口に直接的に伝達
せずに、その中間に設けた押圧力を緩衝調節するｊ 空
気ゾーンを介して注出口より外部に射出することにより
、これらの問題点を解決し上記の要望を満足できる新規
なパッケージを提供せんとするものである。

すなわち本発明は、ベースシートと容器成形フイルムと
をヒートシール等にて接合形成するパツケージにおいて
、所要の主材を収容する主材封入タンクと、このタンク
に連結する前記主材封入タンクの押圧により開封する一
次閉塞バルブと、このバルブに連結する副材封入タンク
と、このタンクに二次閉塞バルブを介して連結する押圧
緩衝タンクとこのタンクに連結する射出口を備えた流導
路を一体に形成したことを要旨とするものである。

以下、本発明によるパツケージの一実施例を図面を参照
して説明する。本発明のパツケージは、ポリエチレンフ
イルム、ポリゼロフィルム等のプラスチツクフイルムの
成形加工、とくにプレススルーパツク等を用いて一体成
形され、ベースシート１と容器成形フイルム２を熱融着
法、好ましくはヒートシールすることにより１，２の両
材料を接合して形成する。

ベースシート１及び容器成形フイルム２は、好ましくは
ポリエチレンフイルム、防湿セロフアン、ポリゼロフィ
ルム（ポリエチレン加エセロフアン）、アルミ箔、ラミ
ネートフイルム等によるプレススルーパツク（Ｐｒｅｓ
ｓｔｈｒＯｕｇｈｐａｃｋ）方法が好適で゛あり、図面
に示す如く、この容器成形フイルム２によつて主材封入
タンク３とこの主材封入タンク３に接続する一次閉塞バ
ルブ４に隣接して形成された副材封入タンク５と、この
副材封入タンク５に二次閉塞バルブ６を介して接続する
押圧緩衝タンク７と、このタンク７に連結する開放端を
射出口８とする流導路９とが一体に形成される。前記主
材封入タンク３には、医薬としてはアスピリン剤好まし
くは粘状のもの、医薬パウダーー回分の粉薬として各医
薬、或はエポキシ系二液混合型接着剤のときはベースレ
ジン、調昧料としてのドレツシングにおける油等を収容
封入する。この主材封入タンク３と一次閉塞バルブ４に
よつて区画接続する副材封入タンク５には前記主材封入
タンク３の封人材に順応した適量の材料が選択され封入
される。即ち主材がアスピリン剤のときほこれを溶解す
るに適量の溶解液ないしは服用に満足する量の水、或は
主材が二液型接着剤のベースレジンのときは、その硬化
剤として液状のポリアミド、またドレツシングにおける
油に混合するための食酢等である。そして、この副材封
入タンク５に封入する封人材の量は前記主材封入タンク
３の主材と、この副材封入タンク５の副材との混合比を
考慮して決定するもので、通常において、このタンク５
には略＋容積が大気圧のまま残留させてある。この副材
封入タンク５と前記主材封入タンク３を連結する一次閉
塞バルブ４は、主材封入タンク３に、例えば指により押
圧を加えたとき、このバルブ４が主材封入タンク３から
の圧力で開封され、今まで封入されていた封入物は副材
封入タンク５内に導入される。そのため、このバルブ４
は前記ベースシート１と容器成形フイルム２とをヒート
シールするとき該バルブ４は剥離可能に接合せしめて形
成してある。前記押圧緩衝タンク７と副材封入タンク５
を連結する二次閉塞バルブ６は前記一次閉塞バルブ４と
同一構造に形成され、前記副材封入タンク５に直接押圧
を加えるか或は主材封入タンク３に加えられた押圧によ
り副材封入タンク５内に強制的に導入された封入混合物
の加圧力によつて開封され封入物はこの押圧緩衝タンク
７内に押出されてくる。そして、この押圧緩衝タンク７
の大きさ（容積）は前記主副封入タンク３，５の容積及
びその収容封入物の量と流導路９からの収容物の射出速
度とから相対的に決定されるもので、実験的結果による
と、主副封入タンク３，５の容積に対して、この押圧緩
衝タンク７の容積が反比例して流導路９からの収容物の
流速度が増すことが確認されている。即ち、主副封入タ
ンク３，５に対して押圧緩衝タンク７が＋の容積のとき
は、収容物の流導路９を通過して射出口８からの射出速
度は略２倍となる。前記流導路９は第３図に示す如く射
出口８の他端基部１０が前記押圧緩衝タンク７の両側部
に分岐連結されて形成してあり、常態において射出口８
を通して流導路９及び押圧緩衝タンク７内は大気圧状態
が保たれている。

従つて第３図に示すように副材封入タンク５から混合さ
れた収容物が二次閉塞バルブ６を通つて、この押圧緩衝
タンク７に押し出されてきた収容物は、一旦、この押圧
緩衝タンク７の射出量調整壁１１に突き当り、次に矢印
方向に流路をとる。そのため主材封入タンク３或は副材
封入タンク５に外部から圧力が加えられたとき、その収
容物は押圧緩衝タンク７内において、流出速度時間、量
等が適当に調整され射出口８から射出できる。このとき
射出口８からの射出方向も流導路９による加速により希
望する方向に定めることができるのである。本発明は以
上実施例について説明したように、パツケージに収容封
入した種類の異る収容材料を単に指力による押圧を加え
るのみの簡単な操作で、このパツケージ内で混合できる
のみならず、しかも常に正確な希望する混合比を設定で
き、さらに収容物を射出するための収容物の封入タンク
に加えられる押圧力も大気圧下の押圧緩衝タンクの作用
によつて、希望する量を所定速度で射出することができ
、製造も多量生産に好適であるし、さらにその利用範囲
も、医薬用、食品用、化粧品用、接着材用等の広汎な用
途を有し産業上有効な効果を期待できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は斜視図、第２
図は第１図における中央縦断面図、第３図は正面図であ
る。 １・・・・・・ベースシート、２・・・・・・容器成形
フイルム、３・・・・・・主材封入タンク、４・・・・
・・一次閉塞バルブ、５・・・・・・副材封入タンク、
６・・・・・・二次閉塞バルブ、７・・・・・・押圧緩
衝タンク、９・・・・・・流導路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ベースシートと容器成形フィルムとをヒートシール
   等にて接合形成するパッケージにおいて、所要の主材を
   収容する主材封入タンクと、このタンクに連結する前記
   主材封入タンクの押圧により開封する一次閉塞バルブと
   、このバルブに連結する副材封入タンクと、このタンク
   に二次閉塞バルブを介して連結する押圧緩衝タンクとこ
   のタンクに連結する射出口を備えた流導路を一体に形成
   したことを特徴とするパッケージ。 ２ 副材封入タンクの大きさが、主材封入タンクの収容
   主材量と副材封入タンクの収容副材量との混合比により
   相関関係をもつて設定される特許請求の範囲第１項記載
   のパッケージ。 ３ 押圧緩衝タンクの大きさを主、副封入タンクの容積
   に対して流導路からの流出速度、流出量に対応して設定
   した特許請求の範囲第１項記載のパッケージ。 ４ 押圧緩衝タンクが、流導路の分岐された基端口に連
   結され、その基端口が射出量調整壁の両端部に連結され
   ている特許請求の範囲第３項記載のパッケージ。