JPS5924948B2 - パツケ−ジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパッケージ内の粘状収容物を、例えば指力によ
る押圧を加えるのみで粘状物の適量を所望の流速で注出
可能ならしめたパッケージに関するものである。

従来、化粧品としての各種粘状クリーム、シヤンプー、
あるいは食料品としての粘カラシ、ソース類、ケチャツ
プ、医薬品としてのクリーム状製品としてプラスチック
フィルム製のパッケージ内に上記の粘状物を収容し、使
用時にそのパッケージの隅部をハサミ等で切離したり、
又は隅部を剥離せしめて開口、注出するようにしたもの
は周知である。

これら公知のパッケージの注出方法は、いずれも封入さ
れたパッケージの収容タンク部を直接指で押圧するため
注出物が予期せぬ方向に飛散したり、思わぬ量が絞り出
されたりする欠点があつた。

上記のパッケージは、封入タンクに加えられた押圧力は
内容物に直接加わり、急速的に注出口に伝わるためであ
る。そこで本発明においては、上記の欠点を封入タンク
に加わる押圧力を注出口に直接的に伝達せずに、その中
間に設けた押圧力を緩衝する空気ゾーンを介して注出す
ることにより、その問題点を解消し、上記の要望を満足
できる新規なパッケージを提供できることに成功した。
すなわち、本発明はベースシートと容器成形フィルムと
をヒートシール等の接合して形成するパッケージにおい
て、所要の粘状物を収容する封入タンクと、このタンク
に連結する前記封入タンクの押圧により開封する閉塞パ
ルプ部と、このバルブに隣接する押圧緩衝タンクと、こ
のタンクに連結する射出口を備えた流導路を一体に形成
したことを特長とするものである。以下、本発明による
パッケージの一実施例を添附図面を参照して説明する。

本発明のパッケージは、ポリエチレンフィルム、ポリゼ
ロフィルム等のプラスチックフィルムの成形加工、特に
プレススルーパック等を用いて成形され、ベースシート
１と容器成形フィルム２を熱融着法好ましくはヒートシ
ールすることにより、１、２の両材料を接合して形成さ
れる。

ベースシート１及び容器成形フィルム２は、好ましくは
ポリエチレンフィルム、防湿セロファン、ポリゼロフィ
ルム（ポリエチレン加工セロファン）、アルミ箔、ラミ
ネートフィルム等によるプレススルーパツク（Ｐｒｅｓ
ｓｔｈｒＯｕｇｈｐａｃｋ）方法が好適であり、図面に
示すようにこの容器成形フイルム２によつて粘状物を収
容する封入タンク３と、この封入タンク３に接続する閉
塞バルブ部４に隣接して形成された押圧緩衝タンク５、
このタンク５に連結する開放端を射出口６とする流導路
７とが形成される。前記封入タンク３には粘状の材料、
例えば化粧用品としての各種の線状のクリーム、ジャン
プ一食料用品としての粘力ラン、ケチヤツプ、マヨネー
ズ、医科用品としての粘状薬品等を収容封入してあり、
隣設された押圧緩衝タンク５とは閉塞バルブ部４によつ
て分離されている。

そして、この封入タンク３に、例えば指により押圧を加
えたとき、この閉塞バルブ部４が封入タンク３からの圧
力で開封され、封入タンク３内の収容物は押圧緩衝タン
ク５内に導入される。そのため、このバルブ部４は前記
ベースシート１と容器成形フイルム２とをヒートシール
するとき該バルブ部４は剥離可能に接合してある。前記
押圧緩衝タンク５の大きさ（容積）は封入タンク３の容
積と流導路７からの収容物の射出速度とから相対的に決
定されるもので、実験的結果によると、封入タンク３の
容積に対して、この押圧緩衝タンク５の容積が反比例し
て流導路７からの収容物の流出速度が早くなることが確
認されている。

すなわち、封入タンク３に対して押圧緩衝タンク５が＋
の容積のときは、収容物の流導路７を通過して射出口６
からの射出速度は略２倍となる。前記流導路７は第３図
に示すように射出口６の他端基部８は前記押圧緩衝タン
ク５に両側部に分岐連結されて形成してあり、常態にお
いて射出口６を通して流導路７、及び押圧緩衝タンク５
内は大気圧状態が保たれている。従つて、第３図に示す
ように封入タンク３から閉塞バルブ部４を介して押圧緩
衝タンク５に圧出されてきた収容物は、一且該押圧緩衝
タンク５の射出量調整壁９に突き当り、次に矢印に示す
方向に流路をとるのである。そのため封入タンク３に強
い加圧を加えたとき、その内容物は押圧緩衝タンク５内
において希望する流出速度に調整され射出口６から射出
できるのである。本発明は以上実施例について説明した
ように、パツケージに収容封入したクリーム状粘状物質
、等を指力による押圧を加えるのみの操作で粘状物の適
量をしかも所望の流出速度で正確な射出方向に注出する
ことができると共にその利用範囲も広汎であるのみなら
ずパツケージの製造も簡易で量産に最適である等の幾多
の産業的効果を期待できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は斜視図、第２
図は縦断面図、第３図は正面図である。 １・・・・・・ベースシート、２・・・・・・容器成形
シート、３・・・・・・封入タンク、５・・・・・・押
圧緩衝タンク、６・・・・・・射出口、７・・・・・・
流導路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ベースシートと容器成形フィルムとをヒートシール
   等にて接合形成するパッケージにおいて、所要の粘状物
   を収容する封入タンクと、このタンクに連結する前記封
   入タンクの押圧により開封する閉塞バルブ部と、このバ
   ルブ部に隣接する押圧緩衝タンクと、このタンクに連結
   する射出口を備えた流導路を一体に形成したことを特徴
   とするパッケージ。 ２ 押圧緩衝タンクの大きさを粘状物の封入タンクの容
   積に対して流導路からの流出速度に対応して設定した特
   許請求の範囲第１項記載のパッケージ。 ３ 押圧緩衝タンクが、流導路の分岐された基端口に連
   結され、その基端口が射出量調整壁の両端部に連結され
   ている特許請求の範囲第１項記載のパッケージ。