JPS592461B2 - ブル−ム性を改善したアクリルゴム耐熱組成物 - Google Patents

ブル−ム性を改善したアクリルゴム耐熱組成物

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JPS592461B2
JPS592461B2 JP3892080A JP3892080A JPS592461B2 JP S592461 B2 JPS592461 B2 JP S592461B2 JP 3892080 A JP3892080 A JP 3892080A JP 3892080 A JP3892080 A JP 3892080A JP S592461 B2 JPS592461 B2 JP S592461B2
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JP
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acrylic rubber
rubber
nickel
resistant composition
heat
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JP3892080A
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正樹 大原
久仁 上田
唯男 松尾
雅典 筧
悦治 上ノ山
聖二 坂
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MITSUBOSHI BERUTO KK
OOCHI SHINKO KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
MITSUBOSHI BERUTO KK
OOCHI SHINKO KAGAKU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、酸化及び熱に対して安定でしかもブルーム
性を改善したアクリルゴム耐熱組成物に関する。
更に詳しくは、この発明は、ブチル基よりも炭素数がは
るかに多いアルキル基で置換したジアルキルジチオカル
バミン酸ニッケル〔以下、「Ni−Dc」と略称する。
〕を老化防止剤として配合して成るブルーム性を改善し
たアクリルゴム耐熱組成物に関するものである。アクリ
ルゴムは、耐熱性及びかなりの耐油性を有しているため
、例えばコンベアーベルト、ホース、ガスケット、パッ
キン、オイルシール類のような種々のゴム製品の製造に
用いられている。
従来、アクリルゴムは、耐熱性であることが最大の特徴
としているため、一般のジエン系ゴムとは異なり、通常
、老化防止剤の添加は必ずしも必要とはされていないが
、高温で長時間安定した状態を保持するには老化防止剤
の添加が必要である。その場合、使用される老化防止剤
としては、ジエン系ゴムで優れた効果を示すアミン系老
化防止剤より更に有効なものとしてN1=Dc系老化防
止剤が挙げられる。通常、その代表的なものとしてジエ
チルジチオカルバミン酸ニッケル及び/又はジブチルジ
チオカルバミン酸ニッケルが主として適用されている。
しかし、そのようなNi−Dcは、アクリルゴムの本来
有する耐熱性を更に向上させる効果を示すが、より以上
の効果向上を期待して配合量を増大せしめると、ゴム製
品の表面にブルームを発生させて外観を著しく損ねて商
品価値を低下させるためその配合量が制限されるので、
アクリルゴムに更に一層充分な耐熱性を付与することが
妨げられているという欠点がある。この発明の目的は、
上記のような従来技術の欠点にかんがみ、アクリルゴム
の老化防止剤として使用する際、その配合量を増大して
もブルーム性の欠点のないNi−Dcを配合して成るア
クリルゴム耐熱組成物を提供することにある。
この発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意研究を重
ねた結果、Ni−Dcのアルキル基がブチル基より炭素
数のはるかに多いもので置換することによつて、配合量
を増大してもブルーム性がなく、したがつて、アクリル
ゴムの耐熱性をはるかに一段と向上せしめて、上記目的
に適合していることを見いだし、この知見に基づいてこ
の発明を完成するに至つた。
つまり、この発明は:、Ni−Dcのアルキル基を大き
くすると、分子量が増..大するためアクリルゴム加硫
物中での表面への移行速度を小さくし、しかもNi−D
cのアクリルe゛ム加硫物に対する溶解性を向上させ、
つまり両者の相溶性を高め、その化合物の結晶化の傾向
を減殺することによつてブルーム性をなくするという技
術的着想に基づいてなされたものである。
この発明の要旨は、欠の一般式 ノ一 〜 〔ただし、Rは炭素数6〜8個の鎖状又は分枝状又は環
状のアルキル基を表す。
〕で示されるジアルキルジチオカルバミン酸ニツケルの
1種又は2種以上を組み合わせて老化防止剤としてアク
リルゴム100重量部に対し1.0〜5.0重量部を配
合して成るブルーム性を改善したアクリルゴム耐熱組成
物を得ることである。
この発明の構成要素を具体的に述べる。この発明に係る
アクリルゴムとは、任意のアクリル系エラストマーを含
有し、加硫し得る組成物のすべてを包含するもので、そ
のアクリル系エラストマーはハロゲン又はエポキシ基を
含有するもの及びビニルノルボルネン又はエチリデンノ
ルボルネンなどを共重合体の一成分として含み硫黄加硫
を可能にしたものをも包含する。
また、この発明に係るジアルキルジチオカルバミン酸ニ
ツケル〔Ni−Dc〕は、・ジヘキシルジチオカルバミ
ン酸ニツケル、ジヘブチルジチオカルバミン酸ニツケル
、ジオクチルジチオカルバミン酸ニツケル、ジ一2−エ
チルヘキシルジチオカルバミン酸ニツケル、ジシクロヘ
キシルジチオカルバミン酸ニツケル、ジシクロヘブチル
ジナオカルバミン酸ニツケル、ジシクロオクチルジチオ
カルバミン酸ニツケルが挙げられる。
これらはいずれも公知の製造方法に基づいて造られる。
その代表的なものの製造例は後述する。また、これらの
Ni−Dcの使用量は、アクリルゴム100重量部に対
し1.0〜5.0重量部である。なお、この発明におけ
るNi−Dcは、上記に例示したものに限定されるもの
ではない。
製造例 ジシクロヘキシルジチオカルバミン酸ニツケルの製造容
量21の四つロフラスコの中に、水1,000m1、水
酸化ナトリウム0.33モル〔13.29〕及びシンク
ロヘキシルアミン0.3モル〔54.39〕を仕込み、
温度を20〜25゜Cに保ちながら二硫化炭素0.32
モル〔24,39〕を1時間かけて滴下する。
次いで、3時間同温度でかき混ぜた後、濃度25%硫酸
で中和する。次に、硫酸ニツケル(6ゝ水塩)0.16
モル〔41.49〕を水220m1に溶解した水溶液を
2時間かけて滴下した後、済過、水洗、乾燥して79.
59の緑かつ色粉末を得た。このものは、融点が329
〜335℃で、赤外スベクトルから3,300CWL−
1の−NH−の吸収が消失し、1,460CTrL−1
,1,480cTn−1に〉NCSの吸収が確認された
ことによつて目的物であることを確認した。上記製造例
において、シンクロヘキシルアミンの代わりに、ジヘキ
シルアミン、ジ一2−エチルヘキシルアミン、シンクロ
オクチルアミンを用いれば、それぞれのアミンに対応し
たNl−Dcすなわち、ジヘキシルジチオカルバミン酸
ニツケル、ジ一2−エチルヘキシルジチオカルバミン酸
ニツケル、ジシクロオクチルジチオカルバミン酸ニツケ
ルが得られる。
この発明のブルーム性を改善したアクリルゴム耐熱組成
物を形成せしめる実施の態様は次のとおりである。
この発明のアクリルゴム耐熱組成物は、通常一般化して
いるゴム加工方法に基づいて、ゴム練りロール機あるい
は密閉式ゴム混合機などの混合装置によつて、アクリル
ゴム100重量部に対してこの発明に係るNi−Dcを
1.0〜5.0重量部及び所定の品種及び重量部の加硫
剤を混練し、更に必要に応じて通常のゴム用配合剤であ
るステアリン酸などの肪脂酸、カーボンブラツク・ホワ
イトカーボンのような補強剤、炭酸カルシウム・クレー
などの充てん剤、軟化剤、可塑剤、顔料、その他を適宜
配合混練せしめる。
次に必要に応じ成形の後、通常の加硫温度100〜25
0℃で加熱圧縮又は蒸気・熱空気・熱塩浴による加熱あ
るいは超高周波加熱によるなどの加熱方法にて加硫を実
施する。また、この発明のアクリルゴム耐熱組成物には
、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR
)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ク
ロロプレンゴム(CR)又はその他の市販の各種ゴム類
を適宜混合せしめることができ、それによつて、一般用
途はもちろんのこと、耐熱性と耐油性が要求される分野
で広く使用することができる。
この発明に係るアクリルゴム耐熱組成物は、従来の炭素
数の少ないアルキル基を有するNi−Dcを用いた場合
に比べ、ブルーム性が全くなく、所期の目的を充分達成
しているという効果を示している。
以下、実施例によつて、この発明の効果を詳細に説明す
るが、この発明は、これらに限定されるものではない。
実施例 1 第1表に示す配合表に基づき、慣用のゴム加工方法に従
い、アクリルゴムと供試老化防止剤〔この発明に係るN
i−Dc若しくは比較対照物(ジエチルジチオカルバミ
ン酸ニツケル又はブチルジチオカルバミン酸ニツケル又
はフエニル一2−ナフチルアミン)〕とをロール直径8
インチのゴム練りロール機を用いて、ロールの表面温度
5『Cの条件下で混練し、更にその他の配合剤を混練し
た。
次いで、加熱温度155℃において30分間プレス加硫
し、更に150℃の熱風中で8時間二次加硫を行い2m
m厚の加硫ゴムシートとした。得られた加硫ゴムシート
を2か月間の室温放置によつてブルーム発生の有無を肉
眼にて観察した。また、加硫ゴムシートをJISK63
Ol(加硫ゴム物理試験力法)に準拠して、試験管加熱
試験によつて175℃で140時間老化試験を行い、耐
熱性の評価を行つた。すなわち、老化前後における、1
00%引張応力、伸び、かたさのそれぞれの数値の差の
絶対値が小になるに従い老化防止効果が大になることを
示しているのである。その結果を第2表に示した。第2
表かられかるように、この発明に係るNi−Dcは、比
較対照のNi−1)cに比べ配合量を増犬してもブルー
ム性はみられず、かつ老化試験でも良好な結果を示し、
ブルーム性を改善したアクリルゴム耐熱組成物を得るこ
とが明らかである。
実施例 2第3表に示す配合表に基づき、実施例1で記
述 〉した力法に準じ、アクリルゴムと供試老化防止剤
〔この発明に係るNl−Dc若しくは比較対照物(ジエ
チルジチオカルバミン酸ニツケル又はジブチルジチオカ
ルバミン酸ニツケル)〕及びその他の配合剤とを混練し
、次いで、加熱温度153℃ Cにおいて30分間プレ
ス加硫し、2mm厚の加硫ゴムシートとした。
得られた加硫ゴムシートを2か月間室温放置した後、ブ
ルーム発生の有無を肉眼にて観察した。
また、加硫ゴムシートをJISK63Ol(加硫ゴム物
理試験方法)に準拠して、空気加熱試験によつて150
℃で7日間老化試験を行い、耐熱性の評価を行つた。
すなわち、老化前後における、100%引張応力、伸び
、かたさのそれぞれの数値の差の絶対値が小になるに従
い老化防止 4効果が大になることを示しているのであ
る。その結果を第4表に示した。第4表かられかるよう
に、この発明に係るNi−Dcは、比較対照のNi−D
cに比べ配合量を増大してもブルーム性はみられず、か
つ老化試験でも良好な結果を示し、ブルーム性を改善し
たアクリルゴム耐熱組成物を得ることが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔ただし、Rは炭素数6〜8個の鎖状又は分枝状又は環
    状のアルキル基を表す。 〕で示されるジアルキルジチオカルバミン酸ニッケルの
    1種又は2種以上組み合わせて老化防止剤としてアクリ
    ルゴム100重量部に対し1.0〜5.0重量部を配合
    して成るブルーム性を改善したアクリルゴム耐熱組成物
JP3892080A 1980-03-28 1980-03-28 ブル−ム性を改善したアクリルゴム耐熱組成物 Expired JPS592461B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60165055U (ja) * 1984-04-11 1985-11-01 三器工業株式会社 ホ−ス巻取機付き動力噴霧機

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