JPS5924200B2 - ステンレス鋼ストリツプの電解酸洗方法 - Google Patents
ステンレス鋼ストリツプの電解酸洗方法Info
- Publication number
- JPS5924200B2 JPS5924200B2 JP2934079A JP2934079A JPS5924200B2 JP S5924200 B2 JPS5924200 B2 JP S5924200B2 JP 2934079 A JP2934079 A JP 2934079A JP 2934079 A JP2934079 A JP 2934079A JP S5924200 B2 JPS5924200 B2 JP S5924200B2
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- JP
- Japan
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- strip
- stainless steel
- electrolytic pickling
- steel strip
- pickling
- Prior art date
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はステンレス鋼ストリップ電解酸洗に関する。
ステンレス鋼ストリップの酸洗においては電解酸洗が一
般的に実施されているが、そのさいにストリップの表裏
間で酸洗効率の相違が存在し、裏面の方が一般に酸洗効
率が悪くなる。
般的に実施されているが、そのさいにストリップの表裏
間で酸洗効率の相違が存在し、裏面の方が一般に酸洗効
率が悪くなる。
このため。酸洗効率の劣る裏面のデスケール状態にあわ
せてラインスピードを設定しなければならず、全体の酸
洗効率の低下が余儀なくされていた。本発明は、このよ
うな電解酸洗時のストリップ裏面の効率劣化の問題を解
決することを目的としてなされたもので、ステンレス鋼
ストリップの電解酸洗にさいし、酸洗中の電極間を通過
するストリップの裏面（下面）に向けて強制的に空気の
気泡を供給することを特徴とする。
せてラインスピードを設定しなければならず、全体の酸
洗効率の低下が余儀なくされていた。本発明は、このよ
うな電解酸洗時のストリップ裏面の効率劣化の問題を解
決することを目的としてなされたもので、ステンレス鋼
ストリップの電解酸洗にさいし、酸洗中の電極間を通過
するストリップの裏面（下面）に向けて強制的に空気の
気泡を供給することを特徴とする。
このストリップ裏面に向けて強制的に空気の気泡を供給
すると。表面（上面）と実質上相違のない酸洗効率がこ
の裏面においても達成され、ラインスピードを１０〜３
０％程度あげることができる。このような効果が得られ
る理由は、従来方式の場合には電解酸洗中のストリップ
の裏面に反応生成ガスがトラップされるのに対し、本発
明の場合には、このストリップ裏面にトラップされる生
成ガス気泡が強制的に連続導入される空気の気泡と接触
してストリップ裏面から解離して系外に除去される結果
、このストリップ裏面と酸との接触状態が良好となるか
らであろうと考えられる。なお、本明細書でストリップ
はステンレス鋼のストリップと記述しているが、これは
電解酸洗いに供されるストリップはこれまでのところス
テンレス鋼が主であり、他の鋼種のストリップについて
は技術的に電解酸洗に供することに問題があるからであ
り、もしも、ステンレス鋼以外の鋼種のストリップに電
解酸洗を実施するような場合には、当然に本発明の原理
がそのまま適用できるであろう。以下さらに図面に従つ
て具体的に説明すると。
すると。表面（上面）と実質上相違のない酸洗効率がこ
の裏面においても達成され、ラインスピードを１０〜３
０％程度あげることができる。このような効果が得られ
る理由は、従来方式の場合には電解酸洗中のストリップ
の裏面に反応生成ガスがトラップされるのに対し、本発
明の場合には、このストリップ裏面にトラップされる生
成ガス気泡が強制的に連続導入される空気の気泡と接触
してストリップ裏面から解離して系外に除去される結果
、このストリップ裏面と酸との接触状態が良好となるか
らであろうと考えられる。なお、本明細書でストリップ
はステンレス鋼のストリップと記述しているが、これは
電解酸洗いに供されるストリップはこれまでのところス
テンレス鋼が主であり、他の鋼種のストリップについて
は技術的に電解酸洗に供することに問題があるからであ
り、もしも、ステンレス鋼以外の鋼種のストリップに電
解酸洗を実施するような場合には、当然に本発明の原理
がそのまま適用できるであろう。以下さらに図面に従つ
て具体的に説明すると。
第１図は従来方式の電解酸洗、第２図は本発明に従う電
解酸洗の電解槽断面図であり、いづれにおいても、酸液
を入れた槽１内に上下に配設した電極２と３の間、つま
り上部電極２と下部電極３との間に、ストリップ４がほ
ぼ水平を保つて通過するようになつている。第１図の従
来方式の場合には、このストリップ４の表面（上面）と
裏面（下面）との間で前記の如く酸洗効率の相違が現わ
れる。これは．この裏面と下部電極３との間の電解反応
によつて生じた生成ガス気泡がこのストリツプのスパン
によつて上昇力ｊ妨げられてストリツプ４の裏面に滞留
する結果．この裏面の金属表面と酸液との接触を隔てる
現象が生ずることに主因があると考えられる。第２図は
本発明で用いる装置を示すか．槽１内の酸液中に上下に
配設した電極２と３の間にステンレス鋼ストリツプ４を
ほぼ水平にして通過させる電解酸洗装置において６この
電極２と３の間に通過させるストリツプ４よりも下方の
槽内位置に圧縮空気供給管５を配置し、この圧縮空気供
給管５に空気噴出孔６を、その噴出気泡がストリツプ４
の裏面に衝突するように，配置したことを特徴とする装
置を示している。
解酸洗の電解槽断面図であり、いづれにおいても、酸液
を入れた槽１内に上下に配設した電極２と３の間、つま
り上部電極２と下部電極３との間に、ストリップ４がほ
ぼ水平を保つて通過するようになつている。第１図の従
来方式の場合には、このストリップ４の表面（上面）と
裏面（下面）との間で前記の如く酸洗効率の相違が現わ
れる。これは．この裏面と下部電極３との間の電解反応
によつて生じた生成ガス気泡がこのストリツプのスパン
によつて上昇力ｊ妨げられてストリツプ４の裏面に滞留
する結果．この裏面の金属表面と酸液との接触を隔てる
現象が生ずることに主因があると考えられる。第２図は
本発明で用いる装置を示すか．槽１内の酸液中に上下に
配設した電極２と３の間にステンレス鋼ストリツプ４を
ほぼ水平にして通過させる電解酸洗装置において６この
電極２と３の間に通過させるストリツプ４よりも下方の
槽内位置に圧縮空気供給管５を配置し、この圧縮空気供
給管５に空気噴出孔６を、その噴出気泡がストリツプ４
の裏面に衝突するように，配置したことを特徴とする装
置を示している。
この圧縮空気供給管５は耐熱、耐酸および絶縁性を有す
る材質から作られ、好ましくはストリツプ４と下部電極
３との間に．該１ストリップ４の裏面に対して平行でか
つ該ストリツプ４の幅方向に沿つて、配置し．この供給
管５の上面に複数個の空気噴出孔６が設けてある。この
装置により．圧縮空気供給管５を圧縮空気源に接続した
状態でストリツプ４の電解酸洗を実施すると、噴出空気
は液に撹拌を与えながらストリツプ裏面に衝突したちと
連続的に上昇して液面に出ることになり．ストリツプ４
の裏面への気泡または生成ガスの滞留は起らず．むしろ
液との接触を助成することになつて６従来の如き表裏間
の酸洗効率の差は一掃される。
る材質から作られ、好ましくはストリツプ４と下部電極
３との間に．該１ストリップ４の裏面に対して平行でか
つ該ストリツプ４の幅方向に沿つて、配置し．この供給
管５の上面に複数個の空気噴出孔６が設けてある。この
装置により．圧縮空気供給管５を圧縮空気源に接続した
状態でストリツプ４の電解酸洗を実施すると、噴出空気
は液に撹拌を与えながらストリツプ裏面に衝突したちと
連続的に上昇して液面に出ることになり．ストリツプ４
の裏面への気泡または生成ガスの滞留は起らず．むしろ
液との接触を助成することになつて６従来の如き表裏間
の酸洗効率の差は一掃される。
これを実施例結果で示すと次のとおりである。ＧＯ．ｌ
Ｘ２ＯＯのステンレス鋼ストリツプを．電解酸洗条件は
同じにして．第１図の従来方式と第２図の本発明装置を
用いて５０コイルの電解酸洗を実施したところ、第２図
の装置の場合には裏面のデスケールが良好となつたので
．ラインスピードを上げることができた。
Ｘ２ＯＯのステンレス鋼ストリツプを．電解酸洗条件は
同じにして．第１図の従来方式と第２図の本発明装置を
用いて５０コイルの電解酸洗を実施したところ、第２図
の装置の場合には裏面のデスケールが良好となつたので
．ラインスピードを上げることができた。
そのラインスピードの平均値は，第１図の従来例の場合
は１０ｍ／Ｍｉｎ．第２図の本発明例の場合は１２ｍ／
Ｍｉｎ，でちつた。すなわち．本発明に従う第２図の場
合は、従来方式に比し、ラインスピードを２０％向上さ
せることができた。しかも，従来方式ではしばしば発生
していたストリツプ表面の縞模様状のむらが、第２図の
場合には全く現われなくなり，表面品質も向上した。
は１０ｍ／Ｍｉｎ．第２図の本発明例の場合は１２ｍ／
Ｍｉｎ，でちつた。すなわち．本発明に従う第２図の場
合は、従来方式に比し、ラインスピードを２０％向上さ
せることができた。しかも，従来方式ではしばしば発生
していたストリツプ表面の縞模様状のむらが、第２図の
場合には全く現われなくなり，表面品質も向上した。
第１図は従来のステンレス鋼ストリツプの電解酸洗方式
を示す槽断面図、第２図は本発明に従うステンレス鋼ス
トリツプの電解酸洗装置を示す槽断面図でちる。 １・・・・・・槽、２・・・・・・上部電極．３・・・
・・・下部電極．４・・・・・・ステンレス鋼ストリツ
プ． ５・・・・・圧縮空気供給管．６・・・・・・空
気噴出孔。
を示す槽断面図、第２図は本発明に従うステンレス鋼ス
トリツプの電解酸洗装置を示す槽断面図でちる。 １・・・・・・槽、２・・・・・・上部電極．３・・・
・・・下部電極．４・・・・・・ステンレス鋼ストリツ
プ． ５・・・・・圧縮空気供給管．６・・・・・・空
気噴出孔。
Claims (1)
- １ ステンレス鋼ストリップの電解酸洗にさいし、酸液
中の電極間を通過する該ストリップの裏面に向けて強制
的に空気の気泡を供給することを特徴とするステンレス
鋼ストリップの電解酸洗方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2934079A JPS5924200B2 (ja) | 1979-03-15 | 1979-03-15 | ステンレス鋼ストリツプの電解酸洗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2934079A JPS5924200B2 (ja) | 1979-03-15 | 1979-03-15 | ステンレス鋼ストリツプの電解酸洗方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55122900A JPS55122900A (en) | 1980-09-20 |
| JPS5924200B2 true JPS5924200B2 (ja) | 1984-06-07 |
Family
ID=12273495
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2934079A Expired JPS5924200B2 (ja) | 1979-03-15 | 1979-03-15 | ステンレス鋼ストリツプの電解酸洗方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5924200B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0421832Y2 (ja) * | 1988-09-07 | 1992-05-19 | ||
| KR100739298B1 (ko) | 2006-07-19 | 2007-07-12 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전해 연마장치 및 이를 이용한 마스크의 전해 연마방법 |
-
1979
- 1979-03-15 JP JP2934079A patent/JPS5924200B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55122900A (en) | 1980-09-20 |
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