JPS592416Y2 - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JPS592416Y2
JPS592416Y2 JP3416478U JP3416478U JPS592416Y2 JP S592416 Y2 JPS592416 Y2 JP S592416Y2 JP 3416478 U JP3416478 U JP 3416478U JP 3416478 U JP3416478 U JP 3416478U JP S592416 Y2 JPS592416 Y2 JP S592416Y2
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JP
Japan
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ventilation
pressure
duct
fan
ventilation system
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JP3416478U
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JPS53131649U (ja
Inventor
正浩 杉原
Original Assignee
三菱電機株式会社
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【考案の詳細な説明】 この考案は住宅の換気装置、特に換気装置の耐外風性の
向上に関する。
第1図は従来の換気方式の一例を示す住宅の上断面図で
あり、図において、1は住宅の室内、2は屋外又は他住
宅との境界壁、3は換気用ファン、Prは室内の圧力、
Pfはファン3の取り付けられた壁面と反対側の壁面に
おける圧力、AfはPf側における等価開口面積、Ab
はpb側における等価開口面積、Qvは換気ファン3に
よって室外に排気される流量、QfはAfを通って室内
へ侵入する流量、QbはAbを通って室外へ流出する流
量、矢印Bは風速Uの外風の風向を示す。
但し風速Uの向きは第1図に示す様に換気ファン3の取
り付けられた壁面に垂直な方向とする(この風向の場合
に最も外風の影響を厳しく受けるのでこの様に採った)
第2図は換気用ファンの特性を示す図であり、横軸に流
量Qv、縦軸に圧力上昇△Pを採った座標上において、
曲線Cによってファン特性を表示しである。
図において、△pmax、はQv=0におけるファンの
圧力上昇を、Qmax 、は△P=Oにおけるファンの
流量を示している。
一般に外風が建物に吹きつけると、建物の上流側壁面に
正圧、下流側壁面に負圧が作用し、両壁面間に作用する
圧力差(Pf−Pb)の絶対値は外風速Uの2乗に比例
して増大していくので、外風速Uと壁面間圧力差(Pf
−Pb)の関係は第3図に実線で示す様になる。
一方室内圧Prの値は一般にPfとpbの中間的な値に
なるから(Pf−Pr)の絶対値もほぼ外風速Uの2乗
に比例して増大する事になり、外風速Uと(Pu−Pr
)の関係は第3図に破線で示す様になる。
第1図から判る様に(Pf−Pr)の値はファン前後の
圧力上昇△Pに相当するから、外風速U(又は(Pf−
Pb) )の増大と共に△Pは徐々に増大していき、そ
れに伴なって換気流量Qvも減少していき、(Pf−P
r) = △Pmax 、になると換気流量Q■は零に
なってしまい換気不能に陥ってしまう事になる。
今、換気不能になル(Pf−Pb) (7)値を(Pf
−Pb)nで表示すると(1)式の様に求められる。
すなわち第1図に示す従来の換気方式においては、換気
ファン3の締切り圧力△Pmax 、の倍の外風圧力差
(Pf−Pb)nが作用すると完全に換気不能となって
しまう。
(1)式から判る様に耐風性を増す為には を大きくするか、ファンの締切り圧力△Pmax 、を
大きくする必要がある。
しかし、 の値は窓の開閉状態によって大幅に変るものであるから
、この項によって多くを期待する事はできないし、ファ
ンの△Pmax、、を大きくする事は、ファンの羽根車
の周速、電気入力、騒音の増大をもたらすので限度があ
る。
以上の様に第1図に示す従来の換気方式においては、換
気ファン吐出側が風上になった場合において、外部風速
Uの増大と共に換気流量Qvが減少し、外部風速がある
値以上に達すると換気不能に陥るという重大な欠点を持
っている。
この考案は、従来の換気方式において耐外風性悪化の元
凶となった相対壁面間の圧力差(Pfpb)を積極的に
使って、低圧力状態の空間を作り出し、この作り出され
た低圧空間に換気ファンの吐出口を接続して、ファンの
前後に作用する圧力差△Pを減少させると共にいわゆる
流体ダイオードを備えることにより、耐外風性の良好な
る換気方式を与えて上記従来のものの欠点を除去しよう
とするものである。
第4図はこの考案の換気装置の原理を説明するための図
であり、図において4は建物を表から裏まで貫通するダ
クトで、このダクト4の一部に断面積の小さな絞り部5
が作られている。
さらにこの絞り部5に換気用ファン3の排気ダクト6が
接続され、換気ファン3によって排出される室内空気は
絞り部5に流出するようになっている。
Vl。V2.■3.■4.■5はダクト各部における流
速、Ql。
Q2は貫通ダクト入口、出口部における流量、Qvは換
気流量、A 1. A 2は貫通ダクト入口、出口部に
おけるダクト断面積、A2.A4はダクトの絞り部にお
ける断面積、A3は排気ダクト6の断面積、P3は排気
ダクト6における静圧力、Prは室内1の圧力を、Pu
は風下側壁面における壁面圧力を、Auは風上側、Ad
は風下側壁面における等価開口断面積を、Qu、Qdは
Au及びAdを通って室内外に出入りする流量をそれぞ
れ示す。
但し等価開口断面積Au 、Adは実際の開口断面積を
それぞれAua 、Adaで、それぞれの開口部におけ
る圧力損失係数をζU、ζdで表示する時(2)式(3
)式の様に求められるものであり 実際の開口断面積を損失係数ζU−ζd =1.0の開
口に換算した場合の開口断面積である。
風速Uの向きは、第4図に示すように貫通ダクト4のダ
クト端の開口している壁面に垂直な方向とする(この風
向の場合に外風の影響が最も厳しい)。
第4図に示す様に建物に外風速Uが作用すると風上側に
正圧Pu、風下側に負圧Pdが作用し、貫通ダクト4の
両端には(Pu −Pd)の圧力差が発生する事になり
、ダクト内には矢印■1.■2.■4.■5で示す様に
、風上側から風下側に向かう流れが生じる。
この様な流れがダクト内に発生すると、ベルヌーイの定
理からも明らかな様に、絞り部5の静圧は、絞りによる
動圧の増加に相当する分だけ低下するために、絞り部5
を低静圧状態に保持する事が可能になってくる。
第5図はこの状況を示すものであり、図において曲線り
は絞りをつけた場合のダクト内圧力分布を、曲線Eは絞
りをつけない場合のダクト内圧力分布を示す。
但し簡単の為に排気ダクト6を除去した状態の圧力分布
を示しである。
第5図から明らかな様に絞りがない場合は、ダクト内に
おいて流れの方向にほぼ直線的に静圧が低下し、ダクト
内の静圧は風下側圧力Pdよりも小さいなり得ないのに
対して、ダクトの途中に絞り部5を設けた場合は、絞り
部5の静圧をPdよりもさらに低くできる事が判る。
一方室内圧Prは壁面における等価開口面積Au。
Adの分布によって異なるが、Prは一般にPuとPd
の中間的な値になるから、この考案の様に絞り部5を設
け、その絞り部に排気ダクト6を接続するならば、換気
ファン3の出口部の圧力P3を低圧に保持できるから、
ファン3前後の圧力差(P3Pr)の値を外風に無関係
に小さな値に抑える事が可能になり、換気装置の耐外風
性を大幅に向上させる事ができる。
第6図は第4図に示す換気装置の換気性能の一例であり
、図において横軸に壁面間の圧力差(Pu −Pd)
、縦軸に換気流量Q■を採り、(−) A(1 をパラメータにして曲線F、G、H,I、Jによって換
気特性を示しである。
第6図から判る様にAu<Adになっても従来の換気装
置の様に換気不能になる様な事態は起らないだけでなく
、外風が大きくなり(Pu−Pd)がある値を越えると
、外風の増大と共に換気流量Qvも増大していく傾向に
なっており耐外風性が大幅に改善される様子がよく判る
第7図はこの考案の一実施例を示す構成図であり、第4
図に示す換気装置にいわゆる流体ダイオード7.8を設
は耐外風性をより一層改善したものである。
今、第6図に示した換気特性をみると(Au/Ad)の
値が大きい程耐外風性がより良くなっている事が判る。
これは(Au/Ad)が大きくなるにつれて室内圧Pr
が上昇し、ファン前後に作用する圧力差(P3−Pr)
が小さくなるからであるが、一般の住宅において(Au
/Ad)の値を常に大きく保持する事は難かしい。
すなわち(Au/Ad)を大きくする為には常に風上側
の開口面積Auを大きくしなければならないが、外風が
常に一定方向から吹くとは限らないので、(Au/Ad
)を大きくする為には常に風向を検出して換気用窓の開
閉を行なう必要があるから、あらゆる外風の方向に対し
て(Au/Ad)を大きく保持する事は事実上不可能と
言ってもよい。
しかしながら、この考案になる換気装置は第7図に示す
ように室外から室内に流れる時は低抵抗、室内から室外
に向けて流れる時には高抵抗になる様に流体ダイオード
7.8を配置したので風向の如何によらず常にAu/A
dを大きな値に保持する事が可能となり換気装置の耐外
風性を一段と向上させる事ができる。
第8図は換気口に流体ダイオードを適用した一実施例で
あり、図において9は自在継手10を支点にして自由に
回転可能なフラッパであり11はフラッパ9が外開きに
なるのを防止するストッパである。
この様な状態において矢印M方向に空気が流れるとフラ
ッパ9は風圧力により室内1の側に回転し比較的流体抵
抗は小さくなるのに対して、矢印Mと反対側に空気が流
れようとすると、フラッパ9は室外側へ回転するがスト
ッパ11によってその回転が阻止される為に事実上開口
面積は零になってしまう事になり、Au > Adの条
件を常に確保する事ができる。
第9図は換気口にノズル形流体ダイオードと呼ばれる流
体ダイオードを適用した一実施例である。
ノズル形流体ダイオードは第10図に示す様に傾斜した
ノズル板12を多段に接続し、流れの縮小に伴なう損失
が拡大に伴なう損失よりも小さい事を利用したものであ
り、矢印N方向、つまり室外から室外へ流入する際に低
抵抗となる様に設置されている。
この場合も常にAu > Adの関係を満足する事が可
能であり換気装置の耐外風性を大幅に向上する事が可能
になる。
以上の様に、この考案によれば、建物の表から裏まで貫
通ダクト4を設け、建物の表裏に作用する圧力差(Pu
−Pd)を利用して風上側から風下側に向かう流れを発
生させ、貫通ダクト4の一部に絞り部5を設けてその絞
り部5に低圧力状態を作り出すと共にその絞り部5と換
気ファン3の排気ダクト6を接続し排気ダクト上部端面
Kに作り出される負圧状態を利用する事によって排気フ
ァン3の吐出側圧力P3を外風速Uの方向、大小に無関
係に低く保持するとともに室内外の間の開口部つまり換
気口を、流れの方向によって流体抵抗の大きく違う素子
、いわゆる流体ダイオードによって構成し、室外から室
内へ向かう流れに対して低抵抗、室内から室外へ向かう
流れに対して高抵抗となる様に設置する事によって、風
上側の等価開口面積Auと風下側の等価開口面積Adの
関係を風向に無関係にAu>Adに保持し室内圧Prの
上昇を図り、換気装置の耐外風性能を極めて向上させる
事が可能となり、信頼性が高く且耐外風性の良い換気装
置を得る事ができる。
尚、以上の説明において簡単のために開口部はAf 、
Ab又はAu 、Adの二ケ所にある場合だけに限定し
たが、開口部が三ケ所以上ある場合も、同様に良好なる
耐外風性が得られるので本発明の換気装置はより一般的
に適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の換気方式を示す住宅の上筒面図、第2図
は換気ファンの特性曲線図、第3図は外風速Uど室内外
の圧力差を示す図、第4図はこの考案の換気方式の原理
を説明するための説明図、第5図は貫通ダクト内の圧力
分布を示す図、第6図は第4図に示す換気方式の換気特
性を示す図、第7図はこの考案の一実施例を示す換気方
式の説明図、第8図は流体ダイオードとして内開きのフ
ラッパ、第9図は流体ダイオードとしてノズル形流体ダ
イオードを使った考案の一実施例を示す図である。 尚、図において、1は住宅の室内、2は境界壁、3は換
気用ファン、4は貫通ダクト、5は絞り部、6は排気ダ
クト、7,8は流体ダイオード、Lは排気ダクト6を貫
通ダクト4内へ突出する長さ、Kは排気ダクトの上部端
面、Uは外風速、Puは風上側壁面に作用する風圧力、
Pdは風下側壁面に作用する風圧力、Auは風上側の、
またAdは風下側の壁面における等価開口断面積、Pr
は室内圧、P3は換気ファン3の吐出側圧力、△Pはフ
ァン圧力上昇である。 なお、図中、同一部分及び相当部分は同一符号で示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物の一端から他端に貫通した貫通ダクト、この貫通ダ
    クトの一部に形成された絞り部、この絞り部に連通ずる
    換気用ファンの排気ダクトを備えると共に、上記建物の
    壁面の換気用開口部に室外から室内方向の流れに対して
    流体抵抗が小になるように流体ダイオードを設置してな
    る換気装置。
JP3416478U 1978-03-16 1978-03-16 換気装置 Expired JPS592416Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3416478U JPS592416Y2 (ja) 1978-03-16 1978-03-16 換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3416478U JPS592416Y2 (ja) 1978-03-16 1978-03-16 換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53131649U JPS53131649U (ja) 1978-10-19
JPS592416Y2 true JPS592416Y2 (ja) 1984-01-23

Family

ID=28891022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3416478U Expired JPS592416Y2 (ja) 1978-03-16 1978-03-16 換気装置

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JPS53131649U (ja) 1978-10-19

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