JPS592412Y2 - レンジフ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は調理作業により発生した油煙等を吸込み強制的に
屋外に排出するレンジフードに関するものである。

本案の目的のするところは、フード主体と別個の前カバ
ーに制御ボックス部を設け、この制御ボックス部にスイ
ッチ、照射用ランプ等を収容させることにより、スイッ
チ、照射用ランプ等をフード主体に比べ取扱い易い前カ
バーに組込んだ後、前カバーをフード主体に取付は得る
ようにしたことにある。

これにより、組立工程にあってスイッチ、照射用ランプ
等の組込み作業を小さな労力で容易に行なえ、その作業
性が著しく向上する。

又、本案の他の目的は、前カバーをフード主体の前面側
に前方に突出して取付けることにより、前カバーによっ
てフード主体の吸込口を極端に狭めることなく又フード
主体を大型化することなしに充分な大きさの吸込口をも
ち、さらにスイッチの操作位置が極力前方に位置させて
、操作性の向上を計ることにある。

以下図面に示した本案の実施例について詳細に説明する
。

レンジフードは大別すると、フード主体１、換気扇２、
前カバー３及びフィルター４からなっている。

フード主体１は下面全面とこれに連なる前面下半分とを
開口とし、下面開口により吸込口５を形成する。

又、フード主体１の両側面及び背面にはノックアウト部
６を形設し、これらノックアウト部６を選択して打抜き
換気扇２を所望方向に向けて取付けるものである。

さらに、フード主体１の前面上部壁７にはその前面に沿
って遮蔽板８をねじ９を以って上下移動可能に設けてな
す、遮蔽板８はその上下移動によりフード主体１の上面
上への突出量を変化して、該主体１の上面と天井面等と
の間に生じる隙間を前方から見えぬように遮蔽する。

この遮蔽板の横巾はフード主体１の横巾と同寸法に形成
される。

換気扇２は周知の如くファン、モータ、シャッター等を
具備し、本体枠１０の前面にオリフィス１１を着脱自在
に設けである。

この本体枠１０は上縁に係合部１２を形成し、下部前面
に弾性係止片１３を固設している。

この弾性係止片１３は先端に第１係止部１３ａを、中央
部下面に第２係止部１３ｂを夫々折曲形成している。

一方、オリフィス１１は上縁に係合部１２に係合する突
部１４を、下縁に上記第２係止部１３ｂに下方より係合
する今一つの突部１５を有する。

オリフィス１１の下部前面には挿入口１６を有し、この
挿入口１６には前方から挿脱自在な油受皿１７が装備さ
れる。

この油受皿１７は下面に凹部１８を形成し、この凹部１
８を所定位置に挿入した状態で弾性係止片１３の第１係
止部１３ａに係合させて該係合により所定位置を保つも
のである。

所定位置にある油受皿１７はオリフィス１１の内面に付
着し流下して来る油分を受は収容するものである。

尚、弾性係止片１３は第１係止部１３Ｈに油受皿１７が
係合している時上方への撓みを阻止される為、第２係止
部１３ｂと突部１５との係合を堅固に保ち、オリフィス
１１の取外しを不可とする。

つまり、油受皿１７を取外して始めてオリフィス１１の
取外しが可能となる。

前カバー３はフード主体１の前面開口を閉塞すべく取付
けられる。

その取付けは、前カバー３の上部爪１９をフード主体１
の受片２０に係合しかつ前カバー３の下部両側をフード
主体１にねし止めすることにより行なわれる。

前カバー３は上部にフード主体１内に通じる上方吸込口
２１を有する。

この上方吸込口２１は吸込口５から吸込まれずに上昇し
た油煙を吸込み、換気扇２により外部に排出させる為の
ものである。

上記上方吸込口２１の下方において前カバー３の背面に
は仕切板２２によって制御ボックス部２３が形成される
。

該ボックス部２３に収容される部品は取付基板２４を中
心としてユニット化される。

この取付基板２４には前カバー３の前面に臨出する操作
パネル２５、該パネル２５部に嫡子２７を臨出するスイ
ッチ２６、ランプカバー２８、照射用ランプ２９等が取
付けられ、これらをユニット化した径制御ボックス部２
３内に組込まれる。

上記ランプ２９は仕切板２２の開口を介し斜後方を照射
するものであり、ランプ２９の交換は仕切板２２の開口
を介し行なわれる。

フィルター４はパンチングメタルからなり、吸込口５を
被うフィルター面３０は前端から後方に向って漸次下が
り傾斜している。

又、フィルター４は仕切板２２の下面を被う遮蔽部３１
をも一体に有し、この遮蔽部３１には仕切板２２の開口
に対向してランプ２９の照射窓３２が形成される。

従って、フィルター４を取外すことのみにより仕切板２
２の開口が表われ、ランプ２９の交換を行なえる。

フィルター４は仕切板２２の開口即ち制御ボックス部２
３の開口を閉塞する遮蔽部材を兼備する。

上記フィルター４は後縁をフード主体１に係止３３シか
つ前部をフード主体１若しくは仕切板２２にねじ３４止
めすることにより取付けられ、着脱自在になされている
。

さらにフィルター４は周縁部上面全周に油溜め溝３５を
折曲形成してなり、この油溜め部３５にはフィルター４
の後部に穿設した案内孔３６を介しフィルター面３０の
下面に沿い傾斜により流下して来る油分を収容するよう
構威しである。

尚、スイッチ２６、ランプ２９側（即ち制御ボックス部
２３側）と換気扇２のモータ側との電気的接続はコネク
タを用いて行ない、各々別個に組立てた後簡単に接続で
きるようになし、作業上都合良くしである。

而して、上述レンジフードにおいて換気扇２を駆動する
と、調理作業によって発生した油煙は吸込口５及び上方
吸込口２１からフード主体１内に吸込まれ、換気扇２を
通って屋外に排出される。

そして、フィルター面３０及びオリフィス１１の内面に
付着し残った油分は夫々傾斜により油溜め溝３５及び油
受皿１７内に収容され、収容した油分の廃棄はフィルタ
ー４及び油受皿１７を取外すことによって行なえる。

以上の如き構成の本案レンジフードによれば、フード主
体と別個の前カバーに制御ボックス部を設け、該ボック
ス部にスイッチ、照射用ランプ等を収容したことにより
、スイッチ、照射用ランプ等をフード主体に比べ取扱い
易い前カバーに組込んだ後、前カバーをフード主体に取
付けることができ、そのスイッチ等の組込み作業は小さ
な労力で容易に行なえ、組立工程全体からもその作業性
が著しく向上され、重量的に非常に重くしかも大型のレ
ンジフードにあって特に有益なものとなる。

又、前カバーをフード主体の前面側に前方に突出して取
付けることにより、前カバーは極端にフード主体の吸込
口を狭めたり又フード主体を大型化したりすることなく
充分な大きさの吸込口をもつものであり、さらにはスイ
ッチの操作位置も前方位置にもって行くことができ、操
作性の向上を計れる。

又、制御ボックス部を下方に開口させ、フィルターに一
体に設けた遮蔽部により閉塞している為、フィルターを
取外すことによりランプの交換を行なえ、このランプ交
換は前カバー全体を取外し分解する必要がなく、据付状
態でも至極簡単に実施でき、その上、遮蔽部はフィルタ
ーと一体である為、別途遮蔽部材を取付けるものに比べ
てその取付構造を省略でき、組立工程全体の作業性をよ
り優れたものにできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案レンジフードの上半分を示す断面構成図、
第２図は同下半分を示す断面構成図である。 １：フード主体、２：換気扇、３：前カバー、５：吸込
口、２３：制御ボックス部、２６：スイッチ、２９：照
射用ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面に吸込口を有しかつファン及びモータを備えるフー
   ド主体と、上記吸込口に着脱自在に設けたフィルターと
   、上記フード主体の前面側に前方に突出して取付けられ
   る前カバーと、該前カバーに下方に開口して設けられス
   イッチ、照射用ランプ等を収容する制御ボックス部とを
   有し、上記フィルターには照射窓を有しかつ制御ボック
   ス部の開口を閉塞する遮蔽部を一体に設けたことを特徴
   とするレンジフード。