JPS5923936B2 - 放電加工方法 - Google Patents

放電加工方法

Info

Publication number
JPS5923936B2
JPS5923936B2 JP3410974A JP3410974A JPS5923936B2 JP S5923936 B2 JPS5923936 B2 JP S5923936B2 JP 3410974 A JP3410974 A JP 3410974A JP 3410974 A JP3410974 A JP 3410974A JP S5923936 B2 JPS5923936 B2 JP S5923936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
machining
pulse
voltage
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3410974A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS50128297A (ja
Inventor
潔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoue Japax Research Inc
Original Assignee
Inoue Japax Research Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue Japax Research Inc filed Critical Inoue Japax Research Inc
Priority to JP3410974A priority Critical patent/JPS5923936B2/ja
Publication of JPS50128297A publication Critical patent/JPS50128297A/ja
Publication of JPS5923936B2 publication Critical patent/JPS5923936B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 放電加工に於ては、加工パルスのパルス幅や電流波高値
を制御することにより無消耗若しくは低消耗加工と呼ば
れる加工条件を採用する場合でも、工業上実用的な加工
速度を得るために多少の電極消耗を許容することが必要
となり、この電極消耗が電極の稜や頂点部分等の角部に
集中的に発生する傾向があるため、所望の加工精度を得
ることが困難であつた。
このため電極の稜や頂点部分等の角部の加工精度を出す
には、複数個の電極を用意して仕上加工を行なうか、又
は加工速度を犠牲にして長時間かけて加工を行なう必要
があり、そのいずれの方法を採用しても結局、加工コス
トが嵩むという問題があつた。本発明は叙上の問題点を
解決するためになされたものであり、その目的とすると
ころは、加工速度をそれほど犠牲にすることなく電極の
消耗を加工負荷面全面にわたり均一化して、加工面の全
面を均一な仕上面及び加工精度で加工し得るような放電
加工方法を提供することにある。
しかして、本発明は、各パルス放電の放電状態が電極の
放電発生部位によつて異なり、電極の角部を放電点とす
る放電に於ては、電極の平坦部を放電点とする放電に比
して放電電圧が低く、放電電流は高く、放電電圧若しく
は放電電流の高周波成分及びインピーダンス(本明細書
に於ては、インピーダンスなる用語は直流抵抗のみの場
合を含むものとする。
)が小さくなることが実験的に知られているところから
、放電状態の犠牲を示す前記各パラメータの内の1つ以
上を検出信号として、該検出信号を判別することにより
、放電電圧が所定の基準値以上であること、放電電流が
所定の基準値以下であること、前記高周波成分が所定の
基準値以上であること、インピーダンスが所定の基準値
以上であることの内の少なくとも1つが前記検出される
信号の種類に応じて判別され、当該パルス放電が電極の
平坦部で発生している可能性が強い場合は、該判別出力
信号により当該パルス放電の電流波形が矩形波になるよ
うに放電電流の波高値1pを設定された最大値に直ちに
制御して高い加工速度の加工を行ない、又前記検出信号
を判別することにより、放電電圧が前記基準値以下であ
ること、放電電流が前記基準値以上であること、前記高
周波成分が前記基準値以下であること、インピーダンス
が前記基準値以下であることの内の少なくとも1つが前
記検出される信号の種類に応じて判別され、当該パルス
放電が電極の角部で発生している可能性が強い場合は、
該判別出力信号により当該パルス放電の電流波形が三角
形になるように放電電流の波高値1pを時間の関数とし
て増大制御することによつて、電極角部の消耗を防止す
るようにしたことを特徴とするものである。以下一実施
例の図面により本発明を説明すると第1図は電極形状及
びその放電点の模型図、第2図は電極放電点に対応する
放電電圧、放電電流の特性図であり、図中Va,Iaは
電極の先端、コーナ等の角部Aに放電が発生した場合の
放電電圧、放電電流を示し、Vb,Ibは電極の平坦部
Bに放電が発生したときの放電電圧、放電電流の特性図
を示す。Varc,Iarcはアーク放電の電圧、電流
特性である。短絡の場合は図示していないが、通常電圧
はアークより低く、電流はアークより高くなる。放電起
動は電極と被加工体よりなる加工間隙に電圧を印加して
後絶縁破壊によつて発生し、この放電起動時t1に図の
如く間隙の電圧Vは急激に低下し、放電電流1は急激な
立上り特性を示す。
そしてこの放電起動T,から極く短時間T2の間に放電
電圧、電流は定常状態になり、印加電圧をオフするまで
は放電を続ける。放電電圧及び電流は直流成分及び高周
波成分よりなり、放電電圧の直流成分は電極角部を放電
点とする場合Vaが低く、平坦部を放電点とする場合b
が高くてVb〉Vaの関係になり、放電電流は1a>I
bとなる。従つて各放電の放電起動初期のt1〜T2期
間中に放電電圧又は放電電流の直流成分を判別すること
により当該パルス放電の放電点を概ね識別して検出する
ことができる。
又直流成分に限らず高周波成分によつても、又直流成分
の値から算出される加工間隙の抵抗、インピーダンスの
変化、或いはこれらの諸種の結合組合せ判別によつても
当該パルス放電の放電点を概ね識別して検出できる。し
かして、このように放電電圧や放電電流を検出信号とし
て判別する場合、アーク放電や短絡のときも該放電が電
極の角部で発生したものと判別されることになるが、通
常放電加工に於てはアーク放電や短絡がなるべく生じな
いように加工間隙が制御されているから、前記判別によ
つて放電点を概ね識別することができ、又、アーク放電
や短絡時には高周波成分がほとんど皆無となるから、検
出する信号に高周波信号を組合わせて判別するようにす
れば、放電点をより精度良く識別することができる。第
3図はこのような放電点の検出と、それによる放電波形
の制御原理図である。
毎放電起動の印加パルスは電極及び被加工体の材質、組
合せ、荒加工、中加工、仕上加工等の加工条件に応じて
一応低消耗加工を満たすような設定パルスを加えて放電
起動させるが、その放電起動時の判別チエツクは前記し
た如く放電起動初期のt1〜T2期間中に行なわれ、例
えばパルス幅が10μs以下程度の精密仕上加工では放
電起動直後のt1〜T2は0.5μs程度、パルス幅1
0〜50μSの加工ではt1〜T2は1μs程度、パル
ス幅50〜100μsの加工ではt1〜T2は約3μS
程度、パルス幅100〜10001tsの荒加工では約
5μs程度の期間中に判別検出を行なうようにする。そ
して放電起動時のT,〜T2期間中にIpを判別したと
きイの如く直流成分が高く当該放電の放電点が電極角部
Aである可能性が強い場合は、Ipを時間の関数として
増大させ、パルス波形が三角波の放電を行なわせる。又
、口の如くt1〜T2期間中のIpを判別してそれが小
であつたとすれば、当該放電の放電点は電極平坦部Bで
ある可能性が強く、このときは電極消耗をあまり考慮す
る必要がないから、Ipを急激に増大して矩形波の放電
を行なわせて、当該1パルス放電を終える。このように
間隙で間歇的に繰返される各放電を放電起動初期の加工
条件に応じて設定される平均的パルス幅の1/10以下
の短い期間T,〜T2中に判別チエツクし、電極放電点
の角部、平坦部等を検出して波高値1p、パルス波形を
制御し常に最適な放電を行なわせることにより、電極コ
ーナ等の消耗し易い部分の消耗を防止し、常に高精度の
加工を高能率で行ない得るものである。尚、実験によれ
ば放電点が電極角部Aのときの1パルス加工量を1とす
れば、平坦部Bで約2倍程度の加工量が得られるような
エネルギ条件で放電のパルス制御をするとよい。
設定は荒加工、仕上加工等の仕上度だけでなく、電極、
被加工体の材質組合せ、加工液及びその汚れ状態によつ
て変更設定するとよい。
次に第4図により本発明の一実施例を説明すると、1は
加工用電極及び被加工体によつて形成される加工間隙、
2は直流電圧源、3は電子スイツチで、電源2をこのス
イツチ3を直列に介して間隙1に並列接続し、スイツチ
3のオン・オフ制御によつて加工間隙1に加工パルスを
供給する。
スイツチ3はスイツチングトランジスタTrl,Tr2
,Tr3と電流制限用抵抗Rl,R2,R3の直列回路
を各々並列に接続してなるもので、この切換えにより放
電回路抵抗が切換えられIpの切換制御が行なわれる。
ここで抵抗値はR1〉R2≧R3の条件に設定されるも
のとする。4はスイツチ3にゲートパルスを供給するパ
ルス発生回路で、2個のワンシヨツトマルチMMl,M
M2を直列結合して、マッチMM2の出力をゲート出力
とし、間隙1の放電起動によりシユミツトSMlがそれ
を検出してマルチMMlに信号を加え、この作動により
所定時間遅延して後シルチMM2に信号を加えるよう発
振作動する。
従つてマルチMMlは放電電流パルス幅τを、マルチM
M2は休止時間幅を決定する。又直列抵抗R4,R5は
マルチMMl,MM2の作動時間制御用抵抗で、この変
更制御によつて作動時間、即ち放電パルス幅τ及び休止
幅が変更制御される。5はスイツチ3の作動トランジス
タの切換回路で、ゲートパルスをトランジスタTr4,
Tr,で切換供給する。
6は加工間隙1の放電起動時の放電電流判別によつて放
電点を検出する回路で、放電起動を検出するシユミツト
SM2と、検出信号を判別する複数のシユミツトSM3
,SM4と、放電起動初期のt1〜T2期間中だけチエ
ツクパルスを発生するワンシヨットマルチMM3からな
り、このチエツクパルス発生中だけ判別シユミツトSM
3,SM4を作動させるようにしてある。
17はANDl,AND2,ORl,OR2,NODl
でマトリツクス7を構成するアンド・オア等の回路であ
つて、シユミツトSM3,SM4の同時出力信号はアン
ド回路ANDlで結合され、オア回路0R1を通してフ
リツプフロツプFFlに達する。
その際ノツト回路NODlはアンド回路AND2への入
力を止めることによつて、シユミツトSM4の出力信号
はアンド回路AND2のところで止まる。又シユミツト
SM4だけが出力したときはノツト回路NODlとアン
ド回路AND2で結合され、オア回路0R2を通つてフ
リツプフロツプFF2に達する。8はマトリツクスの切
換制御信号を維持する信号保持回路でフリツプフロツプ
FFl,FF2で構成され、この出力信号を切換回路5
に供給する。
以上の回路の動作はゲート回路4のマルチ鴨が作動時間
を完了すると、オンパルスをスイツチ3に加えてこれを
オン導通させて間隙1に電圧を加える。
この電圧印加によつて間隙に放電が起動すると電圧は急
激に低下し、これをシユミツトSMlで検出しマルチM
Mlに信号を加える。マルチMMlはこの信号入力によ
り作動開始し、所定の作動時間が完了すると他のマルチ
MM2に信号を加えるからスイツチ3はオフして1回の
パルス放電が終了する。そしてマルチMM2は再び作動
開始し、所定時間完了時にオンパルスをスイツチ3に加
え、再度放電を行なう如くこれが繰返されて間隙には間
歇的なパルス放電が発生して加工が行なわれる。しかし
て加工間隙1に放電が発生すると、第2図の如く間隙の
電圧は急激に低下し放電電流が急増し、放電回路に直列
に挿入した検出抵抗R7には、電流に比例した電圧が検
出される。
従つて判別検出回路6のシユミツトSM2の反転によつ
て放電起動が検出されパルス発生回路MM3から放電起
動初期のt1〜T2時間幅のチエツクパルスが出力し、
レベル判別のシユミツトSM3,SM4を作動せしめる
。ここで各シユミツトの判別レベルは電極の角部Aを放
電点とする放電電流1aに比例する電圧程度にシュミツ
トSM3を設定し、電極平坦部Bを放電点とする放電電
流1bに比例する電圧程度にシユミツトSM4のレベル
が設定してあるものとすれば、今チエツクパルスの入力
時にシユミツトSM3が反転作動したとすると、当然な
がらこれより低いレベル設定が行なわれているシュミツ
トSM4も反転し、このときは当該放電が電極角部Aを
放電点とするものであることが検出され、この各シユミ
ツトSM3,SM4の判別信号はマトリツクスのアンド
回路ANDlで結合され、アンド出力が0R1を通して
フリツプフロツプFFlに加わり切換信号を出力する。
この切換信号はMM3の出力であるt1〜T2期間中の
チエツクパルス完了によるオフ遮断後も出力が維持して
切換回路5に信号を加える。回路5に加わる切換信号は
トランジスタTr4をオンし、ゲートパルスをスイツチ
3のトランジスタTr2に加え、常に働くトランジスタ
Trlと並列作動させるが、Tr2に加えられる制御信
号はコンデンサC1が並列接続されているため、このコ
ンデンサC,の充電特性によつて制御され、時間と共に
電圧が増大する三角波となつてトランジスタTr2に加
わるから、抵抗R2を通して加工間隙1に加わる加工パ
ルスも三角波となり、第3図イのようなパルス放電が行
なわれる。かくしてゲート回路4のマルチ“MM,が完
了するとスイツチ3はオフして放電を遮断するが、この
ときマルチMMlの出力パルスが0R1に加わりフリツ
プフロツプFFlを反転して切換信号をオフせしめる。
又放電起動時に判別検出のシユミツトSM4が反転し、
SM3が反転しないときは、当該放電が電極の平坦部B
を放電点とするものであることが検出され、このシユミ
ットSM4の判別信号が0R2を通してフリツプフロツ
プFF2に加わり切換信号を出力する。この切換信号は
、回路5に加わりトランジスタTr5をオンし、ゲート
パルスをスイツチ3のトランジスタTr3に加えスイツ
チング制御させるが、このトランジスタTr3には矩形
波パルスが加わり、直列抵抗R3によつて制御された矩
形波加工パルスが間隙1に加えられる。従つて放電電流
波形は第3図口に示す如くのパルス放電が行なわれ、ゲ
ート回路4のマル?1が完了するとスイツチ3がオフし
て放電を終え、マルチMMlの出力が0R2に加わり、
フリツプフロップFF2を反転して切換信号をオフせし
める〜 又、本発明は、放電起動初期に放電電圧や放電電流等の
放電特性を検知して放電発生部位を判別するものである
から、印加時間一定の電圧パルスによる加工の場合に生
ずることがある、電圧パルスを印加しても放電が発生し
ないまま印加時間が終了してしまう無負荷パルスに関し
ては、何等検出や判別が行なわれないものであるが、こ
の実施例に於て電圧パルスを印加しても加工間隙が広が
りすぎていて放電が起動しない場合は、加工間隙がサー
ボ制御によつて狭められることにより放電が起動するこ
とになるものであり、従つて、この実施例では前記無負
荷パルスは存在しない。
このようにして加工間隙1に繰返される各放電の放電起
動初期に当該放電が電極の角部、平坦部等のいずれを放
電点とするものかを判別検出し、角部であれば当該放電
電流を急激に増大させずに時間の関数として増大制御す
ることにより三角波形のパルス放電を行なわせ、放電点
を徐々に加熱溶融させながら加工するから強い放電圧力
等の発生が防がれこれにより電極コーナ部の消耗を少な
くして高精度に加工でき、例えばパルス放電電流の波高
値が時間の関数として増大する三角波と矩形波パルスの
加工性能に及ぼす比較テストによると、Cu電極でFe
材を加工するとき、次表の通りであつた。このように放
電パルスを三角波に制御することにより加工速度は低下
するが電極消耗比は少なく面粗さも小さく、コーナ部を
精度良く仕上げられる。
しかも前記実験例は放電エネルギを等しくした場合であ
り、第3図のように最大波高値をほぼ等しくする場合に
は三角波の放電エネルギは矩形波の約1/2になり、加
工速度は低下しても面粗さ、電極消耗比は更に良くなり
加工精度はよくなる。又、当該放電が電極平坦部に発生
したものであれば、その放電電流のIpを抵抗R3を小
さく設定しておくことにより、大きく急激に増大して矩
形波パルスに制御し、平坦部に於ては消耗の問題が少な
いので1パルス放電による加工値を増大制御し、全体と
して高精度で高速度の能率の良い放電加工を可能ならし
めることができる。第6図は、本発明加工方法の実施に
使用する他の実施例の回路結線図で、前述第4図の実施
例が、加工間隙の各放電パルスの放電電流から検出信号
を得るようにしていたのに対し、この実施例では、加工
間隙の各放電パルスの放電電圧から検出信号を得るよう
に構成したもので、検出信号の判別及び判別に基づいて
放電電流波形等の制御を行なう以後の部分及びその他の
構成は前述実施例のものと同一であるから、上記検出信
号を得る部分の構成及び作用についてのみ説明する。
R8は、加工間隙にまたがつて並列に接続された加工間
隙電圧に比例する電圧を検出する検出抵抗で、適宜のポ
テンシヨメータ及び演算増幅器を使用した反転増幅器0
P1を介してトランジスタTr6のベースに接続するこ
とにより、加工間隙の電圧値に応じて前記トランジスタ
Tr6の導通状態を制御することができる。尚9はトラ
ンジスタTr6の作動電源、R,及びR,Oはコレクタ
及びエミッタ抵抗である。上記の回路構成に於ては、ト
ランジスタTr6の作動如何にかかわらずシユミツトS
M3及びSM4には前記電源9から何等かの電圧信号が
入力している構成となつているが、上記両シユミツトS
M3及びSM4は前述の如くシユミツトSM2とパルス
発生回路MM3とによつて、加工間隙に電圧パルスが印
加され、不定期間の遅延の後加工間隙で放電が開始した
放電起動の初期の上記パルス発生回路MM3からチエツ
クパルスが発生出力している期間しか作動しないように
構成設定されているから、該両シユミツトSM3及びS
M4は、各加工電圧パルスによる放電パルスの放電起動
の初期の短い期間の加工間隙の放電電圧の判別を行なう
ことになる。しかして、トランジスタTr6は、加工間
隙の電圧の大きさに応じて導通状態が変化するもので、
検出抵抗R8によつて検出される加工間隙での放電起動
の初期の期間に於ける放電電圧が高い状態に於ては、ト
ランジスタTr6の導通度が高くてシユミツトSM3及
びSM4への出力信号電圧は低く、逆に検出抵抗R8に
よる放電電圧が低い状態の場合は、トランジスタの導通
度が低くてシユミツトSM3及びSM4への出力信号電
圧が高くなるように抵抗R9,RlOが調整設定されて
あり、従つて前記の放電電圧険出信号が、判Yjl験出
回路6に入力した後の作動は放電電圧が所定値以上であ
れば切換回路5のトランジスタTr5を作動させてスイ
ツチ回路3のトランジスタTr3を作動させ、逆に所定
値以下であればトランジスタTr4及びTr2を作動さ
せるという対応関係を除けば前述第4図の実施例と実質
上同一であるから、さらなる説明は省略する。
第7図及び第8図は、加工間隙の放電電流及び放電電圧
に重畳されている高周波成分から検出信号を得る場合の
各実施例回路図であつて、第7図は前述第4図の放電電
流検出に対し放電電流に重畳されている高周波成分を検
出するように高周波成分検出回路が付与されただけであ
り、又第8図は前述第6図の放電電圧検出に対して放電
電圧に重畳されている高周波成分検出回路が付与された
だけであつて、且つ上記第7図及び第8図の各高周波成
分検出回路は実質上同一であるから、第7図について説
明を加えることとする。
第7図に於て、C2は前記検出抵抗R7によつて取り出
された放電電流に基づく電圧信号から高周波成分を取り
出すために挿設されたコンデンサ、0P2は前記コンデ
ンサC2によつて取り出された高周波成分に基づく抵抗
Rllの電圧信号を増幅する演算増幅器で、前記第6図
の演算増幅器0P,よりも増幅度が大きなものが使用さ
れている点を除けば実質上同一で、その他の回路構成及
び作動は前述第4図及び第6図のものと同様であり、前
記放電電流に重畳されている高周波成分が所定値以上で
あれば、切換回路5のトランジスタTr5を作動させて
スイツチ回路3のトランジスタTr3を作動させ、逆に
所定値以下であればトランジスタTr4及びTr2を作
動させる如く作動するものである次に、本発明を具体的
数値例により説明すると、本発明の検出、判別及び制御
が、加工間隙の正常放電加工状態に於て行なわれるよう
に、例えば特開昭48−89494号公報記載の如く、
加工用電極と被加工体間に近接開離の制御された往復運
動を与えつつ放電加工を行なつた。
加工用電極として25mm×25mm角の電気銅を用い
、被加工体はS55C鉄材とし、放電電流パルス幅約7
00μs、休止幅約100μs、短絡電流約80A1加
工液は白灯油で無噴、逆極性の加工を行なうようにする
と、電極消耗比は約1.8%で、約10mm深さまで加
工したとき、電極先端稜部分の直角断面の曲率Rは、R
+0.5mm強であつた。
しかして、本発明により第4図の実施例に於て、各放電
パルスを放電電流振幅約10Aの放電として放電開始さ
せて検出判別を行なうようにし、各放電パルスの放電開
始後約40μs後にパルス発生回路MM4から5μSの
チエツクパルスを発生させて検出判別し、シユミツトS
M3,SM4による判別は、平均して全放電パルス中の
約10%の放電パルスに対して、切換回路5のトランジ
スタTr4が作動するように調整設定すると共にそのと
きの放電電流の立ち上がり時定数(約10Aから放電電
流振幅の約63%である約35A弱までの)約150μ
sとしたとき、加工速度は約20%低下したが電極先端
稜部の曲率R+0.4m1L弱であつた。そして第6図
の実施例に於ても、ほぼ上記と同様の結果が得られた。
又第8図の実施例に於て、検出高周波成分のレベルに応
じ、平均して高周波成分が最も少ない約50%の放電パ
ルスの放電電流の立ち上がり時定数を約200tts、
次の約15%の放電パルスの放電電流の立ち上がり時定
数を約80μsとして加工した所上記曲率は、R+0,
3mm強であつた。
尚、加工間隙の直流抵抗、インピーダンス等の諸量を、
前記第4図及び第6〜8図の放電電流及び電圧検出信号
等から演算によつて求めて検出判別するようにしてもよ
く、従つてそれに応じた諸種な判別検出回路が利用でき
、又その検出に応じて波高値1pの変更制御も諸種な回
路構成のものが利用できるということは勿論である。そ
して制御されたパルス波形が第5図に示すように、パル
ス幅の小さな小パルスを時間的に結合して階段的に増減
変化するような加工パルスを発生させるようにしてもよ
い。又放電状態の判別検出は電極の角部、平坦部という
大きな検出だけでなく、角部のRの大小によつて、又平
坦部でのくぼみ等を各々区別して検出し、それに応じた
加工パルスの多数段な適応制御を行なうようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を説明するための一実施例電極形状及び
その放電点の模型図、第2図は電極放電点に対応する放
電電圧V及び放電電流1の特性図、第3図は本発明の制
御原理を説明する放電電流の波形図、第4図は本発明を
実施するための一実施例回路図、第5図は本発明の他の
実施例を説明するための加工パルス波形図、第6図は放
電起動初期に於ける放電電圧検出による本発明の実施例
回路図、第7図は放電起動初期に於ける放電電流の高周
波成分検出による本発明の実施例回路図、第8図は放電
起動初期に於ける放電電圧の高周波成分検出による本発
明の実施例回路図である。 1・・・・・・加工間隙、3・・・・・・電子スイツチ
、4・・・・・・パルス発生回路、5・・・・・・切換
回路、6・・・・・・判別検出回路、R7,R8・・・
・・・検出抵抗。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電極と被加工体とによつて形成される加工間隙に電
    圧パルスを印加してパルス放電を繰返し発生させること
    により加工を行なう放電加工に於て、パルス放電起動初
    期の短い期間に、放電電圧、放電電流、放電電圧若しく
    は放電電流の高周波成分の内の少なくとも1つの信号を
    検出し、該検出信号を判別することにより、放電電圧が
    所定の基準値以上であること、放電電流が所定の基準値
    以下であること、高周波成分が所定の基準値以上である
    ことの内の少なくとも1つが前記検出される信号の種類
    に応じて判別された場合は、該判別出力信号により当該
    パルス放電の電流波形が矩形波になるように放電電流の
    波高値I_pを設定された最大値に直ちに制御し、又前
    記検出信号を判別することにより、放電電圧が前記基準
    値以下であること、放電電流が前記基準値以上であるこ
    と、高周波成分が前記基準値以下であることの内の少な
    くとも1つが前記検出される信号の種類に応じて判別さ
    れた場合は、該判別出力信号により当該パルス放電の電
    流波形が三角波になるように放電電流の波高値I_pを
    時間の関数として増大制御するようにしたことを特徴と
    する放電加工方法。
JP3410974A 1974-03-27 1974-03-27 放電加工方法 Expired JPS5923936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3410974A JPS5923936B2 (ja) 1974-03-27 1974-03-27 放電加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3410974A JPS5923936B2 (ja) 1974-03-27 1974-03-27 放電加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS50128297A JPS50128297A (ja) 1975-10-09
JPS5923936B2 true JPS5923936B2 (ja) 1984-06-06

Family

ID=12405100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3410974A Expired JPS5923936B2 (ja) 1974-03-27 1974-03-27 放電加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5923936B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411713A (en) * 1987-07-07 1989-01-17 Fanuc Ltd Electric discharge machining device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS50128297A (ja) 1975-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3654116A (en) Adaptive ion-control system for electrochemical machining
JP3576014B2 (ja) 放電加工方法及び装置
US3999028A (en) Method and apparatus for electrical discharge machining
KR910003052B1 (ko) 방전가공방법 및 장치
US4695696A (en) Electric discharge machine with control of the machining pulse's current value in accordance with the delay time
JPS5926414B2 (ja) 放電加工装置
JPWO2002058874A1 (ja) ワイヤ放電加工用電源装置及びワイヤ放電加工方法
JPS5923936B2 (ja) 放電加工方法
JP3252622B2 (ja) ワイヤ放電加工機の加工電源制御装置
JP3627084B2 (ja) 放電加工機の電源装置
JPH0431805B2 (ja)
JPH01210219A (ja) 放電加工電流制御回路
JP2559799B2 (ja) 放電加工用電源装置
JP2547365B2 (ja) 放電加工電源装置
JPH089125B2 (ja) 放電加工用電源装置
JPH059209B2 (ja)
EP0185101A1 (en) Power source for discharge machining
JP2593187B2 (ja) 放電加工用電源装置
JPS5923935B2 (ja) 放電加工方法及びその装置
JPH0360613B2 (ja)
JPS6052891B2 (ja) ワイヤカット放電加工用電源装置
JPH0460765B2 (ja)
JP2713069B2 (ja) 放電加工装置
US4891486A (en) Device for feed control of electrode-tool in spark erosion machines
JPH06283B2 (ja) ワイヤ放電加工電源