JPS592392Y2 - カンツギテ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、管を融着により接続するための管継手の改良
に関する。

合成樹脂管たとえばポリエチレン管を融着により接続す
る場合に用いられる管継手は、接続しようとするポリエ
チレン管の外径より稍小さい内径の受口を持っており、
その受口の内周壁面もしくはポリエチレン管の挿入端外
周面又はその両方を加熱溶融して、受口にポリエチレン
管を挿入して融着している。

二の場合、接続管の挿入端から溶融樹脂の一部が咬口部
奥部内周壁に溢流同化して隆起条が形成される。

この隆起条は流体の流れを阻害することかあり、また流
体の衝撃が加わる起点となり、接続管及び管継手の亀裂
、破損の原因となることがある。

さらに、接続管の挿入部外周面が管継手の受口端縁にて
けずられ溶融樹脂の一部が接続管外周壁に溢流固化して
隆起条か形成される。

この隆起条は融着接続後、埋設の際に土砂等の衝撃によ
り接続管及び管継手の亀裂、破損の原因となる二とがあ
る。

本考案は、上記の点を解消することを目的としてなされ
たもので、その要旨は、接続管を挿入して融着するため
の受口を持つ管継手において、前記受口の端部内周縁が
周方向に沿って切欠かれ、且つ前記受口の奥部内周面に
周方向に沿って連続した突条が設けられ、該突条の受口
側端面に凹溝が穿設されてなる管継手に存する。

以下、本考案の管継手を図面の実施例を参照しながら説
明する。

１は熱可塑性樹脂たとえばポリエチレンからなる管継手
本体であり、その両側に接続管を挿入して融着するため
の受口２，２を持っている。

この受口２，２の内径は接続管６，６の外径より稍小と
なされ、受口２，２の奥部に周方向に沿って連続した突
条３が設けられている。

この連続した突条３は挿入した接続管６，６を係止して
挿入長さを規制するためのものであり、従来の管継手に
おいても設けられるものであるが、本考案においては連
続した突条３の裏口側端面即ち両端面に連続した凹溝４
，４が穿設されている。

又、受口２，２の端部内周縁が周方向に沿って切欠かれ
、切欠き部５とされている。

本考案の管継手は上記のような構成であるので、本考案
の管継手を使用すれば、第２図に示すとおり、接続管６
，６の挿入先端部から溢流した溶融樹脂は連続した突条
３に穿設した凹溝４に溜り固化し７、接続部内周面に露
出することがないので、流体の流れを阻害することなく
、又流体の衝撃の起点となり得す接続管及び管継手の亀
裂、破損の原因となることから免れるのであり、さらに
、管継手本体１の受口２，２の端部にてけずられ溢流し
た溶融樹脂は受口２，２の端部内周面に沿って設けられ
た切欠き部５に溜り固化し、受口部接続管外周面に露出
して隆起条が形成されることがないので、融着接続後埋
設の際に土砂等の衝撃の起点となり得す接続管及び管継
手の亀裂、破損の原因となることから免れるのであり、
又施工の際、作業者の手を損傷することもなく安全に作
業できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の管継手の一例を示す一部切欠正面図
、第２図は第１図の管継手を用いて管を接続した状態を
示す縦断面図である。 １・・・管継手本体、２・・・受口、３・・・突条、４
・・・凹溝、５・・・切欠き部、６・・・接続管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接続管を挿入して融着するための受口を持つ管継手にお
   いて、前記受口の端部内周面縁が周方向に沿って切欠か
   れ、且つ前記受口の奥部内周面に周方向に沿って連続し
   た突条が設けられ、該突条の受口側端面に凹溝が穿設さ
   れてなる管継手。