JPS5923717B2 - プリント用無継目筒状スクリ−ンの製法 - Google Patents

プリント用無継目筒状スクリ−ンの製法

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JPS5923717B2
JPS5923717B2 JP55098177A JP9817780A JPS5923717B2 JP S5923717 B2 JPS5923717 B2 JP S5923717B2 JP 55098177 A JP55098177 A JP 55098177A JP 9817780 A JP9817780 A JP 9817780A JP S5923717 B2 JPS5923717 B2 JP S5923717B2
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cylindrical
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邦雄 勝馬
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プリントに際し色糊等の色濃度が連続的或い
は段階的に変化し、所謂ぼかし模様を表現し得るプリン
ト用無継目筒状スクリーンの製造法に関する。
従来、筒状スクリーンを被プリント物と同期した速度で
駆動回転させながらプリント操作を行う方法は、プリン
ト装置の構成が比較的簡単で、しかも被プリント物を連
続送りしながらプリント操作を行い得る等、所謂フラツ
トなスクリーンを用いるプリント方法に比して装置及び
操作の面で多くの利点を有しているが、形成されるプリ
ント物の品質の点では、フラツト・スクリーンを用いる
方法に比して未だ多くの欠点を有している。
即ち、筒状スクリーンはこれを1駆動回転させながらプ
リント操作を行う必要があり、かかる見地から筒状スク
リーンの網目(メツシユ)は、フラツトスクリーンに比
してより高い強度及び剛性を有することが要求され、こ
のためにスクリーン自体の開孔率(総面積当りの開口部
の面積のパーセンテージ)は、フラツトスクリーンのそ
れに比して著しく小さいものとなる。しかして、この開
孔率が小さい場合には、以下のようなプリント品質の低
下がある。即ち、(1)使用できる捺染糊或いはインキ
、塩ビペーストの液粘度が低くおさえられるために、捺
染では色のさえが悪く、又、インキ、塩ビペーストのプ
リントではその盛上げ量が少ない。(2)図柄の鮮鋭度
(シヤープさ)が悪く時には直線がノコギリ歯のように
なることもあり、また輪カクが不鮮明となり、更に微細
な模様を再現しにくいという欠点がある。かくして、回
転スクリーンによるプリントにおいては高開孔率を及す
るシリスダ一の出現が望まれていた。
また、塩ビペーストのプリントの場合にはシリンダーの
厚みをより厚くし、開口率の高いシリンダーも望まれて
いたが、従来のシリンダーでは厚みを厚くすれば、数次
比例的に開孔率が低くなるという欠点を有していた。
従来、このような筒状スクリーンとしては、工ンボス加
工されたマザーロール発面、即ちメツシユ状の導電性表
面は電ニツケルメツキを行ない、メツキ層として形成さ
れる網目状円筒をマザーロールから引抜いたものが広く
使用されているが、この型のシリンダーでは、マザーロ
ール表面上でのメツキ層の生長が、面方向では厚さ方向
の2倍の速度で起きるため、網目の厚みに比して巾が著
しく大きなものとなり、その開孔率は、60メツシユで
10〜20% 80メツシユで 6〜10% 100メツシユで 3〜7% 120メツシユで 3〜5% のような著しく低いレベルにあるのが実情である。
また、筒状スクリーンの他の例として、袋織された繊維
、主としてポリエステル系に無電解メツキにより金属層
を形成させ、次いでこの無電解メツキ層上に電解メツキ
によりメツキ金属層を形成させることにより、網目シリ
ンダーを形成したものも知られている。しかしながら、
この方法では無電解メツキと電解メツキという高価で手
数のかかる操作が必要であるという点で製造上の問題が
あり、また得られるシリンダーの機械的精度を高くする
ことが困難であるという問題もある。更に得られるスク
リーンの開孔率は、マザーロール表面でメツキを行うも
のに比して幾分向上はしているが、例えば74メツシユ
で 20%前後 107メツシユで 15%前後 143メツシユで 11%前後 であり、前述した目的に対しては未だ十分に満足のいく
ものでなかつた。
また、マザーロールから得られるプリント用筒状スクリ
ーンのメツシユはマザーロール表面のエンボス加工によ
り決定されるが、このマザーロール表面のエンボス加工
のメツシユを1本のマザーロール内にて連続的に変える
ということは実用的には不可能なことであり、従つてこ
のプリント用筒状スクリーンを一定のメツシユをもつた
ものしか得られないのである。
即ち、従来の筒状スクリーンでは、その中のメツシユは
同一であるため、1本の筒状スクリーン中で開口率を変
化させることができず、従つてプリントに際して色糊等
の色濃度を変化させることができないのである。このた
め、ボカシ模様の様な図柄の要求においては、多数本の
筒状スクリーンを用いて重複してプリントを行うことに
より色糊等の色濃度を変化させていたのである。しかも
この様な方式では、色濃度を連続的即ち無段で変化させ
ることは到底不可能である。更に平織した金網を円筒状
に巻きつけ、その合せ部分を突合せ溶接或いは重ね合せ
融着したシリンダーも知られているが、このシリンダー
には継目があるため、連続した図柄のプリントには使用
し得ないという致命的な欠点を有している。
本発明者等は、軸方向母線とこれと交叉するように螺旋
状に配置された円周状母線とから成る無継目円筒状のワ
イヤー交叉網状物に金属メツキを施こすと、メツキ層で
、各母線が被覆されると共にそれらの各交叉部が強固に
固着一体化され、回転スクリーンプリントに耐える十分
な強度と剛性とを有しながら、しかも開孔率の飛躍的に
増大した無継目筒状スクリーンが得られること、及び軸
方向母線と円周状母線を形成する金属ワイヤーの間隔を
容易に連続的即ち無段に変化させることが出来、開口率
が連続的即ち無段に変化しているプリント用無継目筒状
スクリーンが得られることを見出した。即ち、本発明の
目的は、開口率が連続的、即ち無段に変化しており、そ
の結果プリントに際して色糊等の色濃度が連続的に変化
し、所謂ボカシ模様を表現し得るプリント用無継目筒状
スクリーンの製造法を提供するにある。
本発明の他の目的は、1本の筒状スクリーンのみで、プ
リントに際して色糊等の色濃度を連続的即ち無段で変化
させ、所謂ボカシ模様を表現し得るプリント用無継目筒
状スクリーンの製造法を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、回転スクリーンプリントに要
求される十分な強度、剛性及び耐久性(寿命)を有しな
がら、従来の筒状スクリーンに比して飛躍的に増大した
開孔率を有し、その結果プリント図柄の鮮明さ、輪カク
の鮮鋭さ及び微細の模様の再現性に優れているプリント
用無継目筒状スクリーンの製造法を提供するにある。
本発明によれば、 (1)長さ方向に2本の両面テープが互いに小間隔をお
いて貼付けられた円筒支持体に、金属ワイヤーを所定の
ピツチで巻き付ける工程、(!1)上記螺旋状ワイヤー
を両面テープ間で切断し、端縁部が両面テープで固定さ
れたワイヤーの列を形成させ、これを該支持体から剥離
する工程、(111)前記ワイヤーの列を、その両面テ
ープを用いて表面が非導電性の別の円筒支持体に、ワイ
ヤーの列が軸方向となる様に巻き付けて固定する工程、
(V)上記01:)の工程で形成されたワイヤーの列の
上に、これと交叉する様に金属ワイヤーを螺旋状に且つ
所定のピツチで巻き上げる工程、()上記QV)の工程
で形成された互いに交叉するワイヤーの列を有する支持
体上の金属ワイヤーをメツキ操作に賦し、金属メツキ層
でこれらワイヤーを被覆するとともに、その交叉点にお
いて相互に固着する工程、(V} 上記(V)の工程で
メツキにより一体化されたスクリーンシリンダーを支持
体から抜き取る工程、とから成るプリント用無継目筒状
スクリーンの製法において、前記(1)及び/又は0V
)の工程における金属ワイヤーのピツチを連続的乃至は
段階的に変化させることを特徴とするプリント用無継目
筒状スクリーンの製法が提供される。
本発明によれば更に ([)長さ方向に2本の両面テープが互いに小間隔をお
いて貼付けられた円筒支持体に、金属ワイヤーを所定の
ピツチで巻き付ける工程、(Ii)上記螺旋状ワイヤー
を両面テープ間で切断し、端縁部が両面テープで固定さ
れたワイヤーの列を形成させ、これを該支持体から剥離
する工程、(11:)表面が非導電性の円筒支持体に予
め金属ワイヤーを螺旋状に且つ所定のピツチで巻いてお
く工程、0V)(11)の工程で形成されたワイヤーの
列を、その両面テープを用いて該ワイヤーの列が軸方向
となる様に且つ螺旋状に巻かれた金属ワイヤーと交叉す
る様に011)の工程で形成された円筒支持体に巻き付
けて固定する工程、M上記()の工程で形成された互い
に交叉するワイヤーの列を有する支持体上の金属ワイヤ
ーをメツキ操作に賦し、金属メツキ層でこれらワイヤー
を被覆するとともに、その交叉点において相互に固着す
る工程、(V} 上記〜)の工程でメツキにより一体化
されたスクリーンシリンダーを支持体から抜き取る工程
、とから成るプリント用無継目筒状スクリーンの製法に
おいて、前記({)及び/又は011)の工程における
金属ワイヤーのピツチを連続的乃至は段階的に変化させ
ることを特徴とするプリント用無継目筒状スクリーンの
製法が提供される。
本発明の無継目筒状スクリーンの製造方法を説明するた
めの第1図及び第2図において、基準となる円筒状表面
を有する支持体1の外周面に、多数本の金属ワイヤー2
を筒状体の一方の端縁から他方の端縁へと実質上軸方向
に、且つ互いに小間隔をおいて配置せしめ、軸方向母線
を形成する。
次いでこの軸方向母線2の上に、金属ワイヤー3を筒状
体の一方の開口端縁から他方の開口端縁へと螺旋状に且
つ互いに小間隔をおいて前記軸方向母線と交叉する様に
巻回し、円周状母線を形成する。本発明において重要な
特徴は、この軸方向母線を形成する金属ワイヤー2(以
下単に「軸方向母線2」と呼ぶことがある。
)の間隔及び/又は円周状母線を形成する金属ワイヤー
3(以下単に「円周状母線3」と呼ぶことがある。)の
間隔を連続的叩ち無段に或いは段階的に変化せしめるの
であり、即ち筒状スクリーンのメツシユが連続的或いは
段階的に変化せしめるのである。軸方向母線2及び円周
状母線3となるワイヤーの太さ及び各ワイヤー間の間隔
は、所望とするスクリーンのメツシユに合わせて適宜決
定される。
金属ワイヤーの素材は、特に制限はないが、強度、剛性
の面から、ステンレス・スチール線、ピアノ線が好適で
あり、この金属線の表面には次工程でのメツキを容易に
するためにメツキ層が予め施されていてもよい。金属ワ
イヤーの直径は、所望とするスクリーンのメツシユ・サ
イズによつて相違するが、30乃至80ミクロンのもの
を使用するのが好適である。本発明においては、多数の
金金ワイヤーから成る軸方向母線を支持体1の表面に配
置するために、第3−A、3−B、3−C及び3−D図
に示す操作を用いる。
先ず、第3−A及び3−B図において、軸方向母線の長
さにほマ匹敵する外周及び支持体1の外周(スクリーン
の内周)にほマ匹敵する長さを有する円筒支持体10の
表面に、その長さ方向に2本の両面テープ11,11を
互いに小間隔をおいて貼付ける。
次いで旋盤或いはその他の工具を用いてこの円筒支持体
10を回転させながら、金属ワイヤー2をピツチ(即ち
軸方向母線間の間隔)を変えながら或いは一定のピツチ
をもつて巻き付ける。このワイヤー2の送りピツチを変
えるには、例えば旋盤の送りネジ駆動部を改造し、主軸
とは別に手動及び自動制御できる可変速モーターを設け
るか、或いは数値制御盤等を用い、主軸に取り付けた支
持体の回転速度を一定にし送りネジの回転速度を変化さ
せることにより、決められた主軸の定回転に対し金属ワ
イヤー2の送り速度を変えることが出来、即ち金属ワイ
ヤー2の巻き付けのピツチ(軸方向母線の間隔)を自由
に変化させ得るのである。このピツチの変化は、図柄に
応じて任意に行えばよい。この巻き付け終了後、螺旋状
ワイヤー2を、両面テープ11,11間の位置13で切
断されたワイヤー2の列を、両面テープ11,11でそ
の端縁部が固定された状態(第3−C図)で円筒支持体
10から剥離する。
かくして形成されたワイヤー2の列を、その両面テープ
11,11を用いて前述した別の支持体1の外周に巻き
付け、位置の固定を行うことにより、軸方向母線2の配
置が完了する(第3−D図)。
円周状母線3の巻き付操作は、やはり旋盤等を用いて、
第3−A及び第3−B図に説明したのと同様な操作で行
われる。勿論、円周状母線3、即ち金属ワイヤー3の巻
き付けピツチ(円周状母線の間隔)も、同様にして図柄
に応じて自由に変化させ得ることは言うまでもない。軸
方向母線2の上に円周状母線3を巻き付けにより施すこ
とにより、これらの各母線は支持体1の円筒状表面によ
く密着した状態で保持されることになり、,機械的精度
の極めて高い筒状シリンダーを得ることが可能となる。
また本発明においては、予め円周状母線3の巻き操作を
行つた別の支持体を使用し、この支持体の外周にワイヤ
ー2の列をその両面テープ11,11を用いて巻き付け
、位置の固定を行つてもよい。
この場合には、円周状母線3の上に軸方向母線2が形成
される。本発明によれば、次いで、軸方向母線2及び円
周状母線3を円筒状表面に配置した支持体1をメツキ操
作に賦し、金属メツキ層4aで母線を被覆すると共に、
これら母線の交叉点における相互固着を行う。
このメツキ操作は、それ自体公知の無電解メツキ或いは
電解メツキにより容易に行われるが、一般には電解メツ
キが有利である。メツキ金属の種類も特に制限はないが
、優れた防錆力、強度、剛性等の見地からニツケルメツ
キが特に望ましい。メツキ層の厚みは、一般に30乃至
100ミクロンとするのが好適である。円筒状支持体1
は、その表面に配置された母線のメツキ処理を行うこと
に関連して、その少なくとも表面が非電導性物質から成
るものであり、更にメツキ処理や前処理に耐えるように
、耐酸性、耐アルカリ性を有することが望ましい。
かかる観点から、各種樹脂、硬質ゴム、ガラス或いはセ
ラミツクスから成る支持体が本発明の目的に好適に使用
される。円筒状支持体1の外径は、金属ワイヤー径及び
メツキ層厚み等による完成筒状スクリースの厚みを考慮
して、完成スクリーンの外周長が所定のリピート長とな
るように任意に定め得る。かくして、軸方向母線及び円
周状母線が金属メツキ層で被覆され、更にそれらの交叉
部が金属メツキで固着一体化された筒状スクリーンが容
易に得られるので、この筒状スクリーンを円筒状支持体
1から抜き取ることにより製品が容易に得られる。メツ
キ処理は一段にも多段にも行うことができる。
例えば、一段のメツキを施こすことにより製造した筒状
スクリーンは多くの目的に十分使用し得るものであるが
、更に強度、剛性及び耐久性の優れた筒状スタリーンを
製造する目的には、前述した円筒状支持体1から抜き取
つた一次メツキ処理済シリンダーを二次メツキに賦して
、メツキ金層による被覆を一層完全なものとする。この
好適態様の筒状シリンダーを示す第4−A及び4−B図
において、軸方向母線2及び円周状母線3は、一次金属
メツキ層4aと二次金属メツキ層4bとの組合せにより
一層完全に被覆され、より耐久性や防錆性等の向上した
ものとなる。
特に、軸方向母線2の内、円筒状支持体1と接触する部
分では、一次金属メツキによる被覆が不完全なものとな
り易いが、この手段を採用すると、この部分の被覆が完
全なものとなる。本発明においては、軸方向母線或いは
円周状母線の間隔が順次変化していることに開連して、
プリント作業に際して色糊等の通過量が同様に変化し、
布捺染においては色濃度の変化となつて表現される。
即ち、インキ、塩ビペースト等のプリントにおいてはそ
の立体感が変化し、所謂ボカシ模様が表現されるのであ
る。例えば本発明方法により製造された筒状スクリーン
のメツシユ状態を示す第5図乃至第7図において、軸方
向母線2の間隔pを一定とし、円周状母線3の間隔Xと
すれば、下記式、 スクリーンの開口率は、 式中qは母線(金属ワイヤー)の太さにメツキ層の厚み
の2倍を加えたものを示す、であられされる。
この場合、金属ワイヤーの太さ及びメツキ層の厚みも一
定であるから、(1)式は、次の様に書き変えられる。
式中K及びK′は正の定数である。
上記(2)式で示される様に、開口率は円周状母線3の
間隔のみの関数で表わされ、円周状母線の間隔の変化に
従つて開口率も変化するのであり、従つてプリントに際
して色糊等の通過量も第7図に示す様に変化する。
即ち布捺染においては色濃度の変化となつて表現され、
インキ、塩ビペースト等のプリントにおいてはその立体
感が変化し、所謂ボカシ模様を表現し得るのである。従
来の筒状スクリーンでは、その中のメツシユは同一であ
るため、1本の筒状スクリーン中で開口率を変化させる
ことができず、上述した如く色糊等の塗布量を変化させ
ることができないのである。
従つてこの様な図柄の要求においては、多数本の筒状ス
クリーンを用いて重復させてプリントを行うことにより
色糊等の塗布量を変えていたのであり、しかもこの様な
従来の方式では色糊等の塗布量を連続的即ち無段に変化
させることは到底不可能である。即ち本発明においては
、1本の筒状スクリーンを用いて、色糊等の塗布量を連
続的即ち無段で変化させ得るのであり、所謂ボカシ模様
が表現されるという利点が達成されるのである。
本発明により製造された筒状スクリーンは、前述した如
く、一般に軸方向母線2は筒状体の内面側に配置され、
円周状母線3は筒状体の外面側に配置された構造をとる
しかしながら、第8−A及び8−B図に示す通り、円周
状母線を、軸方向母線2を間に挟んで配置された内面側
円周状母線3aと外面側円周状母線3bとから構成する
ことができ、この内面側母線3aと外面側母線3bとは
互違に配置することができる。
この場合には、軸方向母線となるべきワイヤー2の列を
両面テープ11,11を用いて別の支持体1の外周に巻
き付けるに先立つて、当該支持体1の円周状表面に予じ
め金属ワイヤーを一定のピツチで螺旋状に巻き付けて、
広巾の円周状母線3aを形成しておけばよい。
次いで軸方向母線となるべきワイヤー2の列を巻き付け
、金属ワイヤーを前記円周状母線3aの間に位置するよ
うに巻き付けて円周状母線3bを形成し、前述しためつ
き操作及び引き抜き操作に賦することによつて、内面側
母線3aと外面側母線3bとを互違に配置することがで
きる。かくしてこの態様によれば、最終スクリーンの開
孔率を一切低下させることなしに、厚い筒状スクリーン
を形成することができる。
このことは、本発明のこの態様のスクリーンを使用すれ
ば輪カクの鮮鋭さや微細な模様の再現性を失うことなく
、色糊、インキ、或いはペースト等の厚盛りプリントが
可能であることを示している。更にまた、本発明によれ
ば、軸方向母線2を筒状体の軸方向から或る角度、特に
O乃至30度の傾斜角度をなして配置し、いわゆる平行
四辺形状の開口を形成させ、格子状の開孔部を有するス
クリーン捺染において発生しやすいモアレ現象を少なく
することもできる。
本発明によれば、互いに交叉する軸方向及び円方向母線
から成る基体を金属メツキで一体化被覆する構成を採用
することにより、回転スクリーンプリントに要求される
強度、剛性、耐久性等を従来のものに比してむしろ高め
ながら、しかも開口率を著しく向上させ得るという顕著
な利点が達成される。
本発明により製造された筒状スクリーンは40乃至20
0メツシユ(タイラ一標準)の範囲で変化させ得る網目
と60乃至7%の範囲で変化させ得る開口面積比を有し
、その厚みは90乃至250ミクロンの範囲で変化させ
得る。今、このスクリーンのメツシユと開口率との関係
を示せば、40メツシユにて 60メツシユにて 80メツシユにて 100メツシユにて 127メツシユにて 50〜60% 40〜53% 35〜45% 27〜35% 18〜25% 200メツシユにて 7〜10% であり、従来の筒状スクリーンに比して予想外に大きい
開孔率を有することが明白となる。
本発明において、金属ワイヤーを母線として使用し、そ
の上にメツキ層を施こすことは、上述した開孔率の向上
のみならず、種々の利点をもたらす。
即ち、ワイヤーは全ゆる金属加工物の中で最も寸法が微
細でしかも一様であり、更に表面が平滑であつて、傷等
の欠陥を有しないという特徴を有している。かくして、
このワイヤーを強度が必要とされるシリンダーの周方向
及び軸方向に配置し、その周囲並びに交叉部にメツキ層
を施こすことにより、寸法精度が高くしかも一様な網目
と開口とを有し、しかも網目の表面滑らかさに優れた筒
状スクリーンを形成させることが可能となるわけである
。本発明により製造された筒状スクリーンの表面には、
それ自体周知の光硬化性樹脂組成物をフイルム状に施こ
し、プリント模様に対応する画像露光を行い、未硬化性
成分を除去して、プリントに使用するための版を容易に
製造でき、プリント図柄の品質に際立つて優れた捺染物
、印刷物、或いは樹脂ペースト乃至は粉粒体等によるプ
リント成形物を形成し得るという利点も達成されるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により製造される筒状スクリーンをその
製造に用いる円筒状支持体と共に示す側面断面図、第2
図は第1図の筒状スクリーン及び支持体の線−における
断面図、第3−A図、第3−B図、第3−C図及び第3
−D図は、軸方向母線の配置の仕方を示す説明図であり
、第6A図、第6−B図、第6−C図は、第5図のスク
リーンのA部、B部及びC部をそれぞれ拡大して示す図
、第7図は、色糊の塗布量を示す線図、第8−A図は本
発明の他の好適態様の筒状スクリーンの平面展開図、第
8−B図は第8−A図のスクリーンの断面図であつて、
引照数字1及び10は基準となる支持体、2は軸方向母
線、3,3a及び3bは円周方向母線、4,4a,4b
はメツキ金属層、pは軸方向母線の間隔、qは母線の太
さにメツキ層の厚みの2倍を加えた長さ、xは円周状母
線の間隔を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (i)長さ方向に2本の両面テープが互いに小間隔
    をおいて貼付けられた円筒支持体に、金属ワイヤーを所
    定のピッチで巻き付ける工程、(ii)上記螺旋状ワイ
    ヤーを両面テープ間で切断し、端縁部が両面テープで固
    定されたワイヤーの列を形成させ、これを該支持体から
    剥離する工程、(iii)前記ワイヤーの列を、その両
    面テープを用いて表面が非導電性の別の円筒支持体に、
    ワイヤーの列が軸方向となる様に巻き付けて固定する工
    程、iv)上記(iii)の工程で形成されたワイヤー
    の列の上に、これと交叉する様に金属ワイヤーを螺旋状
    に且つ所定のピッチで巻き上げる工程、(v)上記(i
    v)の工程で形成された互いに交叉するワイヤーの列を
    有する支持体上の金属ワイヤーをメッキ操作に賦し、金
    属メッキ層でこれらワイヤーを被覆するとともに、その
    交叉点において相互に固着する工程、(vi)上記(v
    )の工程でメッキにより一体化されたスクリーンシリン
    ダーを支持体から抜き取る工程、とから成るプリント用
    無継目筒状スクリーンの製法において、前記(i)及び
    /又は(iv)の工程における金属ワイヤーのピッチを
    連続的乃至は段階的に変化させることを特徴とするプリ
    ント用無継目筒状スクリーンの製法。 2 前記工程(iii)における円筒支持体が、予め金
    属ワイヤーを螺旋状に巻き付けたものである特許請求の
    範囲第1項記載の製造法。 3 (i)長さ方向に2本の両面テープが互いに小間隔
    をおいて貼付けられた円筒支持体に、金属ワイヤーを所
    定のピッチで巻き付ける工程、(ii)上記螺旋状ワイ
    ヤーを両面テープ間で切断し、端縁部が両面テープで固
    定されたワイヤーの列を形成させ、これを該支持体から
    剥離する工程、(iii)表面が非導電性の円筒支持体
    に予め金属ワイヤーを螺旋状に且つ所定のピッチで巻い
    ておく工程、(iv)(ii)の工程で形成されたワイ
    ヤーの列を、その両面テープを用いて該ワイヤーの列が
    軸方向となる様に且つ螺旋状に巻かれた金属ワイヤーと
    交叉する様に(iii)の工程で形成された円筒支持体
    に巻き付けて固定する工程、(v)上記(iv)の工程
    で形成された互いに交叉するワイヤーの列を有する支持
    体上の金属ワイヤーをメッキ操作に賦し、金属メッキ層
    でこれらワイヤーを被覆するとともに、その交叉点にお
    いて相互に固着する工程、(vi)上記(v)の工程で
    メッキにより一体化されたスクリーンシリンダーを支持
    体から抜き取る工程、とから成るプリント用無継目筒状
    スクリーンの製法において、前記(i)及び/又は(i
    ii)の工程における金属ワイヤーのピッチを連続的乃
    至は段階的に変化させることを特徴とするプリント用無
    継目筒状スクリーンの製法。
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