JPS5923288B2 - ネイルエナメル - Google Patents

ネイルエナメル

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JPS5923288B2
JPS5923288B2 JP4007577A JP4007577A JPS5923288B2 JP S5923288 B2 JPS5923288 B2 JP S5923288B2 JP 4007577 A JP4007577 A JP 4007577A JP 4007577 A JP4007577 A JP 4007577A JP S5923288 B2 JPS5923288 B2 JP S5923288B2
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JP
Japan
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rhodamine
nail enamel
clay
enamel
nitrocellulose
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JP4007577A
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English (en)
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JPS53125435A (en
Inventor
敏秀 池田
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はネイルエナメル中に配合されたローダミンBが
、同時に配合される二酸化チタン、パール剤、ゲル化剤
等によって劣化褪色することを防止する方法に係るもの
である。
従来ローダミンB及びその他のローダミン誘導体は、き
れいな赤色を呈する反面、耐光性が悪く特に酸性度の高
い粉末や、カオチン活性剤により親油化したベントナイ
トを主成分とするエナメル用ゲル化剤と共に用いた場合
、ますます耐光性が落ち、ローダミンのもつ綺麗な色味
を化粧品に生かそうとする化粧品技術者の悩みの種であ
った。
本出願人は以前にこの様なローダミンBの褪色防止方法
としてネイルエナメル基剤にアニオン界面活性剤ジアル
キルスルフオサクシネート又はその誘導体の一種又は2
種以上を配合することを提案している。
(特開昭49−12045)しかしこの方法はゲル化剤
中のカチオン活性基を封鎖してしまう為、たしかに耐光
性が向上する代りに、ゲル化剤の本来の働き、すなわち
ネイルエナメルのチキソトロピー性を失う結果となって
しまった。
本発明者は、この方法とは全く異った新しい褪色防止方
法を開発すべく鋭意検討の結果、カチオン性染料である
ローダミンBをモンモリロナイトクレー(粘土鉱物)と
イオン交換させることにより、上記の褪色現象を防止で
きることを見い出し、本発明を完成したものである。
即ち、ローダミンBをモンモリロナイトクレー(粘土鉱
物)の層間に固定“保護″することにより、褪色の主因
である物質、例えばゲル化剤中のカチオン活性剤との接
触反応を防げるものである。
粘土鉱物と水溶性染料の吸着又はイオン交換によって着
色体質顔料を得る方法は既に公知となっているが、これ
らはいずれも粘土鉱物と染料の他に、多価金属イオン更
に場合により界面活性剤を併用することを必須条件とし
た顔料の製造法及び化粧料に関するものである。
(特開昭50−135117.50−1.26840.
5l−41443)ここで多価金属イオンの併用は粘土
鉱物の余剰のカチオン交換能を多価金属イオンで満たす
ことにより、水に対する膨潤性をなくする為のものであ
る。
即ち顔料として取り出しやすい様に膨潤性をなくしたも
のである。
又、特公昭48−32178号公報に記載されている親
油性顔料は親水性粘土鉱物をカチオン染料とカチオン活
性剤で親油化したものであり、ネイルエナメルにはなじ
みやすいが、褪色の元凶であるものと染料を同居させて
おり従って、耐光性は本発明品と比べて、かなり劣るも
のである。
一般にネイルエナメルに顔料を用いる場合、顔料の沈降
を防ぐ意味で、カチオン活性剤を粘土鉱物の層間にイオ
ン交換させた有機変性モンモリロナイトをゲル化剤とし
て使用し、系にチキントロピー性を与えている。
又、ローダミンBのアルコール溶液にカチオン活性剤を
添加すると、ローダミンBの赤色は直ちに完全に消失す
る。
これは互変異性を生じた証拠であり、ローダミン分子中
のカルボキシル基がラクトン環をつくっていることも判
明している。
しかし、この段階では単なる互変異性であり、このもの
を塗布すれば直ちに赤色に戻る。
ところが、更に日光に曝露したり、キセノンランプで照
射したりすると、光化学反応により、ローダミン分子は
構造破壊され、塗布しても赤色に戻らないものになって
しまう。
これがローダミンの褪色である。
つまり互変異性という中間体を経て劣化にまでつながる
のである。
本発明はローダミン分子をモンモリロナイトクレー(粘
土鉱物)の層間にイオン交換して、完全に゛′保護″シ
、ゲル化剤中のカチオン活性剤が作用しない様に構成さ
れているので、前述の様な互変異性を生じる心配は全く
ないのである。
本発明はモンモリロナイトクレー(粘土鉱物)、ローダ
ミンB1イオン交換水、可塑剤、ニトロセルロースから
なる混合物を加熱圧縮、混練することにより、イオン交
換し、ニトロセルロースによるコーティングを一気に行
ってチップ組成物を製造し、それをネイルエナメルに配
合することを特徴とするローダミンBの新規な褪色防止
方法である。
本発明で用いられるモンモリロナイトクレーは陽イオン
交換能を有する粘土鉱物である。
市販品としてはラポナイトCP(英国ラポート社)、ビ
ーガム(米国R,T、バンダービルト社)、クニピ7(
国M化に、に、)などの名称で入手できる。
本発明のチップ組成物は上記四成分を二段ロールの如き
ロールを用いて加熱圧縮混練すれば得られる。
ロール型処理は通常、温度20−70°Cで行われる。
圧力はチップ組成物の硬度に応じて変化する。
この方法は非常に簡便な方法であるが、ネイルエナメル
に使用する場合、特開昭50−135117等と比べ大
きなメリットがある。
まず第一はローダミンBの耐光性の良さである。
特開昭50−135117の場合、多価金属イオンを用
い水に対する膨潤性を落した上で水溶性染料と作用させ
ているため、染料はイオン交換よりも層外に吸着されて
いる割合が太きい。
つまり耐光性の向上はそれほど期待できない。
しかし本発明は多価金属イオンを使わないため、水に対
する膨潤性は大きく、カチオン交換能も大きいままであ
る。
従ってカチオン染料であるローダミンBさのイオン交換
は容易であり、はとんどがイオン交換され、モンモリロ
ナイトクレー(粘土鉱物)の層間に固定される。
この”保護″作用のため、このものを配合したネイルエ
ナメルの耐光性は大巾に向上する。
第二はニトロセルロースでコーティングすることによる
顔料のエナメル中での分散性の良さである。
特開昭50−13511.7でも着色体質顔料をエナメ
ル中に応用する例について記載しているが、親水性の顔
料をそのままネイルエナメルに使い込むには、かなり無
理がある様に思える。
仮に強引に使用したとしても経時で顔料の沈降が見られ
、分散状態はきわめて悪い。
ニトロセルロースはネイルエナメル中の主原料であり、
これでコートした本発明のチップがネイルエナメル中で
分散性が良好なのは当然である。
第三は品質のバラツキのなさである。
即ち特開昭50−135117に記載されている様に、
遠心分離、デカンテーションを繰り返す方法では当初仕
込まれた水溶性色素のうち、粘土鉱物に吸着される量の
割合が明らかでなく、粘土鉱物の差及び工程の差により
、着色力に差のある着色体質顔料ができる可能性がある
本発明はロール処理工程でイオン交換とニトロセルロー
スでのチップ化を一気に行ってしまうので、非常に簡便
な方法であるにもかかわらず、モンモリロナイトクレー
(粘土鉱物)の理論イオン交換容量よりもはるかに少量
に押えて配合したローダミン染料は、そのままチップ中
に残存するので、量的なバラツキは全くない。
従ってネイルエナメルに用いた場合、その着色力には全
く差がない。
第四はエナメル塗膜のツヤ及び透明性の良さである。
特開昭50−135117の方法で得た着色体質顔料を
ネイルエナメルに用いても顔料の微細化がなされてない
ため、塗膜のツヤ、透明性は悪いものである。
本発明によるチップはロール処理により行っているので
、モンモリロナイトクレー(粘土鉱物)は膨潤状態のま
ま、強い分で練られており、粒子は非常にこまかい。
その結果、非常に透明感があり、透明系ネイルエナメル
にも使用できるほどの品質である。
次に、チップ組成物の実施例を示す。
実施例 1 ラポナイトCP 20部ローダミ
ンB2 ニトロセルロース1/2秒 56 クエン酸アセチルトリブチル 22 (シトロフレックスA4) イオン交換水 7 計 107 チツプ組成物の各原料を混合した後、二段ロールにて加
熱圧縮してチップ組成物を調製する。
実施例 2 ラポナイトCP 20部ローダミ
ンB2 ニトロセルロース1/2秒 56 クエン酸アセチルトリブチル 22 (シトロフレックスA4) 計 100 チップ組成物の各原料を混合した後、二段ロールにて加
熱圧縮してチップ組成物を調製する。
尚ラポナイトCPはLaporte Industri
esLtd、製の合成のナトリウムモンモリロナイトで
ある。
シトロフレックスA4はChas、Pfizer &
Co、、Inc、製の可塑剤である。
実施例 3 ビーガム3−61.98 4.0部ローダ
ミンB O,4ニトロセルロ一
ス1/2秒 71.6クエン酸アセチルトIJブチ
ル 24.。
(シトロフレックスA4) イオン交換水 70 計 107.0 チツプ組成物の各原料を混合した後、二段ロールにて加
熱圧縮してチップ組成物を調製する。
尚、ビーガム5−61.98はR,T 、Vandc!
rbil を社製のMgの含有量の多いモンモリロナイ
トである。
実施例 4 クニピアF 40部ローダミ
ンB4 ニトロセルロース1/2秒 40 クエン酸アセチルトリブチル (、h07tzツバA4) 16部 イオン交換水 7 計 107 チツプ組成物の各原料を混合した後、二段ロールにて加
熱圧縮してチップ組成物を調製する。
尚、クニピアFは国峰礪化に−K・製のモンモリロナイ
トクレー(粘土鉱物)である。
次に本発明のチップ組成物をネイルエナメルに配合した
場合の具体例(&、A −A;、 F )を示す。
尚エナメル処方中、ローダミンBの色素量が等しくなる
様にチップ及び顔料を添加した。
%は重量%である。
※−■ ゲル組成物 以下の組成のペースト状混合物ジ
メチルオクタデシルアンモニウムモンモリロナイト
8重量%ニトロセルロース 16
クエン酸アセチルトリブチル
3トルエン 26 イソプロビルアルコール 9酢酸
n−ブチル 38計
100※−■ 特開昭50
−135117実施例(3)に従って調製したローダミ
ンB着色体質顔料 ※−■ 特公昭48−32178号公報に従って調製し
たローダミンB着色体質顔料 次に、上記谷ネイルエナメルAA−AFの耐光性、製品
安定性及び塗膜のツヤ、透明性についての結果を述べる
(1,耐光性試験) ネイルエナメルを光源から40cIrLの距離で50℃
30時間照射する。
スガ試験機に、に、製のフェードメーターを使用。
試験後、ネイルエナメルを白アート紙上に塗布(1、東
洋理化に、に、製の色差計で色差△Eを測定した。
(2、製品安定性試験) ネイルエナメルの製品は1/4)pディスパー1 kg
のスケールで行い、製品粘度は30℃にて当日1000
cps翌日1800 cps 1週間2100 cp
sのものである。
このものを50℃に1週間静置し着色顔料の沈降の度合
いを見た。
AA 全くみられず AB 赤い粒子が2〜3点沈降 A C全くみられず AD 全くみられず Jf6.E 製品ビンの底部にかなりの量が沈降AP
やや沈降しているが良好 (3,塗膜のツヤ、透明性の試験) ○ 光沢度の測定(三次元光沢針) 透明なポリ塩化ビニルのシートにネイルエナメルを均一
に塗布し皮膜としたものを鏡面(入射角60°反射角6
0°)で表面光沢を測定する。
尚測定値は使用したポリ塩化ビニルシートの光沢を10
0%とした時の光沢度である。
○ 透過率の測定 透明なポリ塩化ビニルのシートにネイルエナメルを均一
に塗布(アプリケ−クーにてQ、425mmの塗膜とす
る。
)シ、日立製作所製スペクトロフォトメーク日立124
で、波長λ−520mμの条件で透過率を測定した。
尚、測定値はポリ塩化ビニルシートの透過率を100%
とした時の測定値である。
以上の結果を5段階評価法で表わせば、下記のようにな
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モンモリロナイトクレー 1−60部ローダミ
    ンB0.1−20 イオン交換水 1−60 可塑剤 5−35 ニトロセルロース 5−70からなる混合
    物をロールを用いて加熱圧縮混練して得られるチップ組
    成物を配合することを特徴とするネイルエナメル。
JP4007577A 1977-04-08 1977-04-08 ネイルエナメル Expired JPS5923288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4007577A JPS5923288B2 (ja) 1977-04-08 1977-04-08 ネイルエナメル

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JP4007577A JPS5923288B2 (ja) 1977-04-08 1977-04-08 ネイルエナメル

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JPS53125435A JPS53125435A (en) 1978-11-01
JPS5923288B2 true JPS5923288B2 (ja) 1984-06-01

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ID=12570796

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JP4007577A Expired JPS5923288B2 (ja) 1977-04-08 1977-04-08 ネイルエナメル

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DE3802752A1 (de) * 1988-01-30 1989-08-10 Basf Ag Verfahren zur entstaubung von nitrocellulose enthaltenden pigmentzubereitungen

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JPS53125435A (en) 1978-11-01

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