JPS5922982Y2

JPS5922982Y2 - 段ボ−ルシ−ト製造機の片段シ−トのテンション調整用ロ−ル

Info

Publication number: JPS5922982Y2
Application number: JP1978174763U
Authority: JP
Inventors: 正照得能
Original assignee: レンゴ−株式会社
Priority date: 1978-12-18
Filing date: 1978-12-18
Publication date: 1984-07-09
Also published as: JPS55102526U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、段ボールシート製造機、即ちコルゲーティ
ングマシンにて両面段ボールや複両面段ボール等を製造
する際の片段シートのテンション調整用ロールに関する
ものである。

シングルフェーサ部で貼合された片段シートは、搬送速
度がマシンの速度よりも低速である搬送コンベヤ（ブリ
ッジ）から加熱ドラム、片段シートの段頂に糊を転写す
るグルーマシンを経てヒーティングによる乾燥部を持つ
ダブルフェーサに送られる。

一方、架台にセットしであるライナ紙は、加熱ドラムを
経て前記片断シートと貼合されるようダブルフェーサに
送られる。

このとき、上記片段シートに適切なテンションを付与し
ないと下記のような不都合が発生する。

テンションが弱い場合、片段シートが蛇行するので、上
記片段シー１−の耳縁とライナ紙の耳縁とを確実に合致
させることができなく、また貼合された片段シートとラ
イナ紙が所定の走行路外を走行して、後工程に設けられ
ているスリツタスコアラ装置の設定位置から朴れ、不良
品が発生する。

さらに、片段シー１〜か゛たるむので゛、グルーマシン
の糊付はロールへのラップ量が大きくなると共に、ラッ
プ量が変化し、片段シートへの糊付は量の増大、糊付は
ムラが生じて、不良品の発生及び無駄な糊の消費となる
。

テンションが強い場合、片段シートの各種ロールとの強
い接触によって大きな騒音の発生、及び特に紙継ぎ部の
切断を来たす。

また、クルーマシンのライダーロールか゛片段シー１−
のテンションに負けて浮き上ることによって、片段シー
トが糊付はロールに接触しなくなり、糊付は不良となる
恐れがある。

なお、片段シートのテンションか′強過ぎても、弱過ぎ
ても、これと貼合わせるライナ紙とのテンションのバラ
ンスか崩れてシー１〜に反りか゛発生し、不良品となる
。

片段シートへのテンションを調節する従来の装置は、片
段シートを案内するかまは゛こ状の固定力゛イドと、こ
の固定ガイドの両端部に対向間隔をシート幅と一致する
よう調節可能に設けられ、シートを案内すると共にテン
ションを付与するための鍔状のサイドガイドと、片段シ
ートへ与えるテンションを調節するため、片段シートの
流れ方向に対して前記固定ガイド−Ｌから垂らしたぶん
どし状の布製重し、即ち、通称「ふんどし」等によって
構成されている。

この従来の装置でのテンション付う−カの調節は、サイ
ドカ゛イドでの挟圧力及びふんどしの垂し量に基づく片
段シートへのブレーキ力とがまは゛こ状の固定力゛イド
への接触力を、作業者の感、経験及び監視に頼ってブリ
ッジ士、あるいは床面−［で手動にて加減することによ
って行われている。

よって、シー１〜の走行速度の変化に対応して、即座に
しかも自動的にテンションをコンＩ・ロールすることか
゛出来ない。

そこで゛、片段シートを案内するフリー回転のロールを
設けると共に、このロールに片段シー１〜のテンション
が常に一定となるよう調節可能な制動装置を設けて、シ
ートの走行速度の変化に対応して即座に、しかも自動的
にテンションをコントロールすることができるようにし
たものがある。

二のようなテンションコン斗ロール装Ｍにあっては、ロ
ールを強制駆動することができないので、運転開始時に
あっては、片段シートに強いテンションが働いてシー１
〜に切断をきたし、紙切れにともなう紙通し時にあって
は、摩擦抵抗が大きくて紙通し作業が困難になる欠点が
あった。

また、ブレーキ装置を作用させたロールにシートの紙継
き部が到達すると、シー１〜に働いてい゛る摩擦抵抗に
より紙継ぎ部に剥離現象が働く欠点もあつグこ。

二の考案は、モーターによりテンション調整用のロール
をドライブ士で、上述の欠点を解消することを目的とし
ている。

この考案は、加熱ドラムの手前に片段シートを案内する
ロールを配置すると共に、このロールには、片段シート
のテンションを調整する制動装置を設けた段ボール製造
機の片段シーｌ−のテンション調整用ロールにおいて
、Ｌ記ロールに必要に応じドライブするモーターを接続
した片段シー１へのテンション調整用ロールを提供する
。

以下、この考案の実施例として、両面段ボールシーｌ
−を製造する場合について、添付口面に基ついて説明す
る。

第１図は、コルゲ゛−ティングマシンの片段シートとラ
イナ紙との貼合せ工程を示すものであって、シングルフ
ェーサ部（図示省略）で貼合された片段シーｌ−Ｓは、
搬送速度がマシンの速度よりも低速である搬送コンベヤ
Ａから加熱ドラムＢ、片段シーＩ・の段頂に糊を転写す
るグルーマシンＣを経てヒーティングによる乾燥部を持
つダブルフェーサＤに送られる。

一方架台Ｅにセツトシであるライナ紙Ｓ′は加熱ドラム
Ｂ′を経て前記片段シート３と貼合せられるようにダブ
ルフェーサＤに送られる。

前記の搬送コンベヤＡと加熱ドラムＢとの間に第２図乃
至第４国で゛示す片段シー１− Ｓにテンションを付う
、するブレーキ装置ｔＦ付のロール１が設けられている
。

Ｌ記のブレーキ装置Ｆは、図示の場合ロール１と共に、
回転する円板４と、作動により円板４を挟持するよう側
板５に取付けたディスクブレーキ６とで構成され、ディ
スクブレーキ６の作動圧を表示計で゛検知し、片段シー
ｌ−Ｓのテンションが設定以上になると、ロール１か
一回転するようにテ゛イスクブレーキ６の挟圧を適度に
遠隔操作で゛きる。

なま５、図示のようにロール］の外周に耐熱性、耐摩性
にすぐれ摩擦抵抗の大きい合成ゴム等の被膜３を設けて
おくことにより、スリップをなくして良好に制動するこ
とかで゛きる。

また、前記のロール１には、チェンスプロケット伝達機
構８を介して必要に応じロール１を駆動するモータ７が
接続されている。

十７記モーター７の運転は、運転開始時、紙切れにと
もなう紙通しの時、或はロール１に片段シー１− Ｓの
紙継ぎ部が到達した時等行なわれるようになっている。

なお、モーター７の運転休止時、ロール１の回動にとも
なう悪影響を受けないよう適所に介在したクラッチ（図
示省略）を操作することはいうまでもない。

また、片段シー１− Ｓとライナー紙Ｓとの耳縁を揃え
るためにト、記片段シー）Ｓ用のサイドカ゛イド２か設
けられている。

前記、サイドカ゛イド２には、ロール１と並設するよう
に筒状体１０が固着されており、この筒状体１０は、両
側板５に固定した案内軸９に嵌め合されて横方向に摺動
可能になっており、回転軸１１が両側板５に回転可能で
しがち横方向に摺動自在に取付けられている。

そして、前記サイドカ゛イド２に固着しである雌ネジ１
３を同転軸１１に逆方向に設けらメ′シた雄ネジ１２と
わじ合せ、この軸材１２の回動によって（チェノ・スプ
ロケット伝達機構１４を介して接続したモーター１５の
駆動によって行なう。

）片段シートの幅に合せてサイドガイド２の間隔を調節
する。

二の際、す２イドガイド２のある定められたセンター位
置に基づいてこの間隔は調節される。

但し、前記サイドカ゛イド２の前記センター位置自体を
変える必要のある場合には、両側板５に摺動可能に取付
けられた軸１１を調節すべき左右いずれかの方向に摺動
させれば、酸ネジ１３及び雄ネジ１２を介して軸１１と
一体的になっているサイドガイド２も案内軸９上を共に
横方向に摺動することになる。

１１１ｆ記軸１１の摺動は、チェノ・スプロケット機構
を介して接続したモーターの駆動によって行なう。

（これらの機構の図示は省略）。なお、図示の場合、ロ
ール１の手前にサイドカ゛イド２を設けたが、その位置
は限定されない。

また、図示のようにロール１に並行するガイドロール１
６を設けて、このガイドロール１６により片段シー１−
Ｓを反転させながら上記片段シーＩ−Ｓでロール１を
包み込むようにしてむくと、ロール１に対する片段シー
１− Ｓの接触面積を多くすることかで゛きる。

二のため、有効に片段シー１− Ｓを制動することか゛
で゛きる。

なお、第４図で゛は、ロール１の＋、側周面に片段シー
ｌ−Ｓを接触させたが、第５図で示したように、ロール
１の下側周面に片段シー１− Ｓを接触させてもよい。

この考案に係る片段シートのテンション調整用のロール
は、以上の構成で゛あって、搬送コンベヤＡから搬送さ
れてぐる片段シー１− Ｓは、サイドカ゛イド２により
、この片段シートＳの耳縁と貼合せライナ紙Ｓ′の耳縁
とか一致するように案内される。

また、サイドカ゛イド２により案内されて、ロル１かｉ
つ加熱ドラムＢに向う片段シー１− Ｓは、ディスクブ
レーキ６により制動しであるロール１と接触し、その摩
擦抵抗で゛ブレーキがかかるために、片段シー刊・Ｓに
テンションが付与される。

テ゛イスクブレーキ６の作動圧の設定により、前記片段
シーＩ−Ｓのテンションが必要以上になるとき、円板
４とテ゛イスクブレーキ６の摩擦板との間にスリップが
生じてロール１がこのロール１上での片段シーＩへの
走行速度より低い周速度て゛回転し、片段シー１− Ｓ
に適度のテンションが付′ｊ、される。

以りは、両面段ボールシートの袈拮の場合について述べ
たものであるか゛、例えば更に片段シートの貼合せを１
つ増やした腹面両段ボールシー１・の製造の場合には
、前記の搬送コンベヤＡ、ザイドカ゛イド２、ロール］
、加熱ドラムＢ、グルーマシンＣ等と同様のものを、各
それら装置のトにイ）′！、、置する所に更に設けて、
シングルフェーサから搬送されてくる２つの片段シー１
〜とライナ紙と奉ダブルフェーサＤで゛貼合せれは゛良
いので゛、本考案による同一の片段シー１〜案内装置２
つを圭下方向に設けれは゛良いことになる。

また、運転開始時或は紙切れにともなう紙通しに際し、
モーター７の駆動により伝達機構８を介してロール１を
強制的に回転させ、ロール］に対する片段シーｌ−Ｓの
抵抗を軽減する。

なお、ロール１に片段シー１− Ｓの紙継ぎ部分が到達
したとき、モーター７の運転によりロール１を回転さ
せて、紙継ぎ接着面の遊離作用を解消する。

以上のように、この考案に係る段ボールシート製造機の
片段シー）−のテンション調整用のロールによれば、モ
ーターの運転によってロールを強制的に回転させること
かで゛きるので゛、運転開始時或は紙切れにともなう紙
通しに際しローラーを［Ｆｉ］転させて、ロールに対す
る片段シー１−の抵抗を軽減することかで゛きる。

二のため、運転開始時の紙切れ防ＩＬに役立ち、さらに
紙通しの作業が容易になる。

また、ロールに片段シートの紙継ぎ部分が到達したとき
、モーターの運転によりロールを回転させて片段シート
に対するロールの抵抗をなくするので、紙継ぎ部分の接
着面の遊離を防止することか゛できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る装置の使用状態を示す側面図、
第２図は同上の要部を示す拡大正面図、第３図は同側面
図、第４図は同縦断側面図、第５図は第４図の他の実施
例を示す縦断側面口で゛ある。Ｓ・・・・・・片段シート、Ａ・・・・・・搬送コンベ
ヤ、Ｂ・・・・・・加熱ドラム、Ｃ・・・・・・グルー
マシン、Ｄ・・・・・・ダブルフェーサ、Ｆ・・・・・
・ブレーキ装置、１・・・・・・ロール、４・・・・・
・円板、６・・・・・・テ゛イスクブレーキ、７・・・
・・・モーター

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

段ボールシートの製造機の片段シートの搬送部と、この
搬送部の前方の加熱部との間に、上記片段シートと接触
するロールを配置すると共に、このロールに片段シート
のテンションをコンＩ・ロールするブレーキ装置を設け
たものに於て、上記ロールに必要に応しドライブするモ
ーターを接続したことを特徴とする段ボール製造機の片
段シートのテンション調整用ロール。