JPS5922665A - 遠心分離機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はバスケットを回転させて該バスケット内の原液
を液分と固形物とに分離する遠心分離機に関するもので
ある。

一般にこの種の遠心分離機においては、バスケット内に
残された固形物を、バスケットの底部に設けた固形物排
出孔から外部に排出するが、従来広く用いられていた遠
心分離機ではバスケットを回転駆動するための油圧モー
タ等の駆動源をバスケットの下方に配置していたため、
バスケットの下方に固形物排出作業のためのスペースを
広くとることが困難であった。そこで最近、第１図に示
すようにケーシング１内に配置したバスケット２をケー
シングの上蓋３に軸受装置４を介して支持し、上蓋３に
支持した回転駆動源５の出力軸をバスケット２の回転軸
に直結した構造の遠心分離機が用いられるようになった
。この構造によればバスケットの下部に広いスペースを
確保できるので固形物の排出作業を容易にすることがで
きる。

ところで、医薬品の原料のように細菌の混入が許されな
い原液を処理する場合や、化学物質を含む原液を処理す
る場合には、所定量の原液の処理が終了した後にバスケ
ット内を完全に清掃することが必要である。しかしなが
ら、第１図のようにケーシングの上蓋に回転駆動源を取
付けた従来の遠心分離機では、回転駆動源の出力軸がバ
スケットの回転軸に直結されていて、ケーシングの上蓋
全体を開くことができなかったため、バスケット内の清
掃作業は、バスケット内に原液を供給する給液管６を通
してバスケット２内に洗浄液を注入する方法によって行
なわざるを得なかった。どのよう外方法ではバスケット
２内の洗浄が完全に行彦われたか否かの確認を行なうこ
とが甚だ困難であり、バスケット内の清掃の完全を期す
ることが難しかった。

本発明の目的は、バスケット内の清掃を容易且つ完全に
行なうことができるようにした遠心分離機を提供するこ
とにある。

尚本発明が対象とする遠心分離機には、バスケットの周
壁に設けた透孔を通して脱液を行なう形式のものの外、
バスケットの周壁には透孔を設けずにスキミンクパイプ
を通してバスケット内周側の上澄液を汲み出すことによ
り脱液を行なういわゆる遠心沈降機も含まれる。

本発明は、バスケットの周囲を取囲むように配設された
ケーシングと、前記ケーシングの上端開口部を閉じる蓋
板と、前記蓋板上に配設されて前記バスケットを回転駆
動する回転駆動源とを備えた遠心分離機において、バス
ケットをケーシングに対して固定された軸受装置により
軸受し、前記回転駆動源とバスケットの回転軸とを、上
蓋を開いた際に切り離されるカップリング機構を介して
結合したことを特徴とする。

このように回転駆動源とバスケットの回転軸とを切り離
し可能なカップリング機構を介して結合すると、ケーシ
ングの上端開口部を閉じている蓋板全体を開くことがで
きるため、バスケット内の清掃をその上端の開口部を通
して容易に行なうことができ、清掃が完全に行なわれた
か否かの確認も容易に行なうことができる。

以下図示の実施例により本発明の遠心分離機を詳細に説
明する。

第２図及び第５図はそれぞれ本発明の実施例を示す平面
図及び■−■線断面図で、これらの図において１０はケ
ーシング、１１はバスケットであり、ケーシング１０は
、実際には図示しない支持脚により支持されている。ケ
ーシング１０はケーシング主体１２と、該主体の下端に
接続されたケーシング基体１３とからなっている。ケー
シング主体１２はバスケット１１の周囲を取囲む円筒の
形に形成され、該主体１２の上端及び下端にはそれぞれ
フランジ↓２ａ及び１２ｂが設けられている。ケーシン
グ基体１３は、ケーシング主体１２と略同径の円筒部１
４と、該円筒部１４の内側に該円筒部と同心的に設けら
れた環状部１５とからなり、環状部１５と円筒部１４と
は環状の傾斜壁部１６により連結されている。円筒部１
４の上端にはフランジ１４ａが設けられ、このフランジ
１４ａがケーシング主体１２の下端のフランジ１２ｂに
接合されている。ケーシング基体１３の環状部１５の内
側には、軸受支持筒１６が該環状部と同心的に設けられ
、この支持筒１６は放射状に設けられた複数のリプ１７
により環状部１５に連結されている。環状部１５の内側
のリプ１７゜１７、・・・相互間に固形物排出孔１８が
形成されている。軸受支持筒１６内には軸受１９及び２
０が配設されて軸受装置が構成され、該軸受装置によ　
５− リバスケットの回転軸２１が回転自在に支持されている
。

バスケット１１は円筒状の外筒２２と、外筒２２の上端
及び下端から径方向の内側に突出するように設けられた
環状の端部壁２３及び２４と、下側の端部壁２４の内周
縁に一体的に設けられた円筒部２５と、この円筒部２５
の内側に外筒２２と同心的に設けられて複数のリプ２６
　、２６　、・・・により円筒部２５に連結された内筒
２７とからなり、内筒２７の上端の孔２７ａにボス部材
２８が嵌合されてボルト２９により該内筒に固定されて
いる。そしてボス部材２８が前記回転軸２１に嵌着され
、該回転軸２１とバスケット１１とが結合されている。

バスケット１１の外筒２２には多数の透孔りが形成され
、外筒２２の内周にはフィルタ３０が配設されている。

バスケット１１の底部の円筒部２５の内側のリプ２６　
、２６　、・・・の間に固形物排出孔３０が形成されて
いる。

ケーシング１０の上端開口部を閉じるように円板状の蓋
板３１が配置されている。蓋板３１の上　６− 面には平行に配置された一対の支持板３２．３２が溶接
されており、これらの支持板３２．３２はそれぞれの一
端が蓋板３１の外周より外方に突出するように設けられ
ている。支持板３２．３２の□一端は、ケーシング主体
１２の外周面に固定された基台３３に取付けられたブラ
ケット３４に軸３５を介して支持されており、これによ
り蓋板３１が軸３５を中心に回動してケーシング１０の
上端開口部を開閉し得るようになっている。基台３３に
はまたブラケット３６が取付けられ、このブラケット３
６には油圧シリンダ３７の一端がビン３８により枢支さ
れている。シリンダ３７のピストンロッド３９の先端は
前記支持板３２にビン４０により枢支され、油圧シリン
ダ３７のピストンロッド３９が突出した際に蓋板３１が
第３図において時計方向に回動してケーシング１０の上
端開口部を開くようになっている。

蓋板３１の外周部には、周方向に１２０°の間隔をあけ
て３個の位置決めビン取付板４１が溶接され、これらの
取付板に下方に突出する位置決めビン４２が取付けられ
ている。一方ケーシング主体１２の上端部外周の上記位
置決めビン４２に相応する位置には、位置決めビン４２
が係入されるビン係入孔４３ａを有する位置決め板４３
が溶接され、図示のように蓋板３１が閉位置にあるとき
に各位置決めビン４２が相応するビン係入孔４３ａに係
入して蓋板３１を位置決めする。閉位置にある蓋板３１
をケーシングに対して固定するため、蓋板３１の外周部
とケーシング主体１２の上端外周部とに跨って、複数個
の締結具４５　、４５　、・・・が取付けられている。

各締結具は、互いに係脱可能に係合しあう結合具からな
っていて蓋板３１をケーシング１０に対して締付は固定
し得るものであればよく、ボルト締めにより締結する構
造するもの、或いは蓋板３１及びケーシング主体１２の
外周部にそれぞれ固定された結合具をレバーにより梃子
の原理を利用して締付けるもの等任意の構造のものを用
いることができる。第４図は締結具４５の一例を示した
もので、この締結具は蓋板３１の外周部上面に溶接され
た第１の結合具４６と、ケーシング主体１２の上端部外
周に取付けられた第２の結合具４７とからなっている。

第１の結合具４６はその端部上面に切欠き部４６ａを有
し、第２の結合具４７は、この切欠き部４６ａに係合す
る逆Ｕ字形の係合子４８を有している。係合子４８は、
ケーシング主体１２に溶接されたブラケット４９に枢支
されたレバー５０の中間部に枢支され、保合子４８を切
欠き部４６ａに係合させた状態でレバー５０をケーシン
グ主体１２側に押し下げることによジ蓋板３１をケーシ
ング主体１２に対して締付は固定するようになっている
。

蓋板３１の中央部には、孔５１が設けられ、図示のよう
に蓋板３１が閉位置にあるときにバスケットの回転軸２
１の上端がこの孔５１を通して上方に突出するようにな
っている。孔５１の周囲には、箱状の駆動源取付台５２
が蓋板３１と一体的に設けられ、この取付台５２の上に
基台５３を介して油圧モータの如き回転駆動源５４が取
付けられている。回転駆動源５４は、その出力軸５５が
前記回転軸２１と同軸的に延びるように設けられ、−９
＝ 該出力軸５５と回転軸２１とは、蓋板３１を開いた際に
切り離されるカップリング機構５６を介して相互に結合
されている。カップリング機構５６は蓋板３１を開いた
際に切り離されるものであればよく、電磁式のものでも
機械式のものでもよいが、図示の例では回転軸２１の上
端に固定された第１の結合部材５７と、回転駆動源の出
力軸５５に固定されて上記第１の結合部材５７に相対向
する第２の結合部材５８とからなｐ１第１の結合部材５
７に設けた凹部５９に第２の結合部材５８に設けた凸部
６０を係入させることにより回転軸２１と出力軸５５と
を結合するようになっている。

蓋板３１にはまた、給液管６１と、固形物掻取装置６２
とが取付けられている。給液管６１は、原液を処理する
際に図示のようにバスケット１１内に挿入されて、その
側面に設けられた複数の吐出孔６１ａから原液をバスケ
ット内に供給するものであり、この給液管６１は、蓋板
３１を開く際にバスケット１１の端部壁２３に尚らない
位置に設けられている。尚給液管６１を、蓋板３１の開
　１０− 閉時にバスケットに当らない位置に設けることができな
い場合には、この給液管６１を上方に引上げ得るように
しておく。

固形物掻取装置６２は、バスケットの回転軸２１と平行
な軸６３を中心に回動し得るように設けら扛り掻取刃６
４と、掻取刃６４をバスケット内に進退させるように軸
６３を駆動する油圧シリンダ６５とからなり、脱液工程
が終了した後掻取刃６４を回転しているバスケット内に
進入させることにより、バスケット内周に溜った固形物
を掻き取って固形物排出口２６．１７から排出させるよ
うになっている。

尚第２図において６６は、蓋板３１に設けられた窓６７
を開閉自在に閉じる天蓋、６８は天蓋６６を閉位置にロ
ックするための固定具、６９は天蓋６６に設けられた開
閉可能な覗き窓、７０は蓋板３１の上面に溶接された補
強リブであるｏ７１は第５図に示されたクーシング基体
１３０周壁部に設けられた排液口であり、バスケット１
１の周壁部の透孔りを通して排出された液分がケーシン
グ基体１３の底部の傾斜壁部１６を伝わってこの排液ロ
ア１から外部に排出されるようになっている。そのため
ケーシング基体１３の傾斜壁部１６には、排液ロア１の
位置で高さが最も低くなるように周方向に沿って傾斜が
つけられている。また第３図において７２は回転軸２１
を覆う保護筒で、この保護筒７２はその下端がボス部材
２８にボルト止めされ、上端は前記第２の結合部材５７
の下端に接合されている。保護筒７２の上端には円板７
３が固定され、この円板７３の上面の外周部にはシール
／リング７４が固着されている。そして蓋板３１の下面
の孔５１を囲む部分に固定された環状のシール板７５に
シール／リング７４が摺動自在に接触している。またシ
ール板７５には円板７３の周囲をギャップを介して囲む
筒状部７６が一体的に設けられ、円板７３、シールリン
グ７４及びシール板７５により、バスケット１１から飛
散した液分がカップリング機構５６側に侵入するのを阻
止するシール機構が構成されている。また第２図に示さ
れたパイプ７７は、バスケット内に形成された固形物を
排出する工程の終期にバスケット内に付着した固形物を
洗い流すための洗浄液全供給する洗浄液供給パイプであ
り、このパイプも、蓋板３１の開閉時にバスケットに接
触し々い位置に設けられている。

上記実施例において、バスケット１１内の洗浄を行なう
場合には、掻取刃６４をバスケットの中心寄りの位置に
退避させた後、締結具４５，４５゜・・・の結合を解い
て、油圧シリンダ３７を付勢する。

油圧シリンダ３７を付勢してそのピストンロッド３９を
伸長させると蓋板３１が第３図において軸３５を中心に
時計方向に回動し、ケーシング１０の上端を開口させる
。この状態では、バスケット１１の上端開口部全体が露
呈されるので、このバスケットの上端開口部を通してバ
スケット内の清掃を容易に行なうことができる。また蓋
板３１の回動に伴って掻取刃６４も外部に取出されるの
で、この掻取刃の清掃も容易に行なうことができる。

同様に蓋板３１の裏面及びケーシング１０内の清掃も容
易に行なうことができる。

１３− また上記実施例では、ボルト２１を外すことによりバス
ケット１１を回転軸２１から外すことができるため、各
部のより完全な清掃作業や保守点検を容易に行なうこと
ができる。

バスケット内の清掃が終了した後は油圧シリンダ３７の
ピストンロッド３９を後退させて蓋板３１を閉位置まで
回動させる。このとき位置決めビン４２が先ずビン係入
孔４３ａに係入して蓋板３１をケーシング主体１２に対
して位置決めし、次いでカップリング機構５６の第１の
結合具５７に第２の結合具５８が結合される。このよう
に位置決めビン４２を設けておけば、蓋板３１とケーシ
ング主体１２との間に多少のガタがあってもカップリン
グ機構の結合を円滑に行なわせることができる。蓋板３
１とケーシング主体１２との間の機械的なガタを僅かに
することができる場合には、位置決めビン４２は省略で
きる。

尚蓋板３１は、油圧シリンダによることなく、手動にて
開閉するようにしてもよい。

上記実施例において、掻取刃６４がバスケット　１４− の外周側に進入した状態にあるときに油圧シリンダ３７
を動作させると、　゛　°　　　　　掻取刃６４がバス
ケットに接触して破損する虞れがある。

このような状態を避けるため、掻取刃６４がバスケット
１１の外周側に進入した状態にあるときに油圧シリンダ
３７を動作させることができないようにインターロック
をかけておくことが望せしい。

上記実施例ではバスケット１１の外周に透孔を設けてこ
の透孔を通して脱液を行なわせるようにしたが、バスケ
ット１１の外周に透孔を設けずにスキミングパイプによ
り上澄液を汲み出す場合にも本発明を適用でき、この場
合には蓋板３１にスキミングパイプが取付けられる。

以上のように、本発明によれば、ケーシングの蓋板を開
くことができるので、バスケット内の清掃作業を容易に
行なうことができる。しかも回転駆動源は蓋板に支持さ
れるのでケーシングの下方に広いスペースを確保でき、
固形物の排出作業を容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の遠心分離機の一例を示す断面図、第２図
は本発明の一実施例を示す平面図、第３図は第２図の■
−■線断面図、第４図は同実施例で用いる締結具の一例
を示す要部拡大側面図である。 １０・・・ケーシング、１１・・・バスケット、２１・
・・回転軸、３１・・・蓋板、３２・・・支持板、３４
・・・ブラケット、３５・・・軸、３７・・・油圧シリ
ンダ、４５・・・締結具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. バスケットの周囲を取囲むように配設されたケーシング
   と、前記ケーシングの上端開口部を閉じる蓋板と、前記
   蓋板上に配設されて前記バスケットを回転駆動する回転
   駆動源とを備えた遠心分離機において、前記バスケット
   は前記ケーシングに対して固定された軸受装置により軸
   受され、前記回転駆動源と前記バスケットの回転軸とは
   前記」二蓋を開いた際に切９離されるカップリング機構
   を介して結合されていることを特徴とする遠心分離機。