JPS592230Y2 - 押し込み埋設管の推進装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、地中に埋設管を埋設するに際して、埋設管の埋設
地の両端部にあたる個所に竪穴Ａを掘削し埋設管Ｂを押
し込む側の反対側に支持板Ｃを打設してジヤツキＤの底
部を固定し、ジヤツキＤのロッドＥの先端に埋設管Ｂを
固定してジヤツキＤを作動してロッドＥを伸ばし埋設管
ＢをロッドＥの伸長分だけ地中に押し込み、その後ロッ
ドＥを縮め、できた空間に補助材Ｆを入れて再びロッド
Ｅを伸ばしてロッドＥの長さ分だけ埋設管Ｂを押し込み
、この作業を順次くり返し埋設管Ｂを地中Ｇに埋設する
ものであるが、ジヤツキのロッドの先端に埋設管を取付
けるため推進距離が短く、補助材をつぎたしながら何回
も同じ作業を行う。

又、この作業を減らすためロッドの伸縮長さを大きく取
れば竪穴の横距離を長くしなければならない。

即ち、ジヤツキの全長（ロッドを縮めた状態）十埋設管
の長さ二竪穴となるために作業面積が大きくなければな
らないが、このような大きな面積を取ることができない
のでジヤツキを短くして補助材Ｆ等を使用してロッドの
長さ分ずつ推進していかねばならず、くり返し作業によ
る時間の浪費、補助材の取付は作業の浪費、補助材の無
駄などの多くの欠点があった。

本願はこのような欠点に鑑み考案したもので今その一実
施例を説明すれば、側面トラス状或はその他適当な形状
に組立てた架台２の下部材２ａの前後端において、下方
向に向は錘直にして下方向に出入するロッド１ａを有す
るジヤツキ１のシリンダー１ｂを固定し、ロッド１ａの
出入により架台２の上下高さく架台２の水平）を調整で
きるようにし、架台２の上部にほぼ全長にわたって長尺
の角ねじ杆３を水平に設け、角ねじ杆３の前後端近くを
架台２に適宜固定し、角ねじ杆３と架台２とを取付けた
位置より角ねじ杆３の端部側において、角ねし杆３の端
部に押圧部材４を回転自在に螺合するものである。

押圧部材４は円筒部材４ａと押圧板４ｂとより成り、円
筒部材４ａの外端部に押圧板４ｂを固定し、円筒部材４
ａの内部に角ねじ杆３に螺合できる雌ねじ４Ｃを刻設し
角ねじ３ａに雌ねじ４Ｃを螺合して角ねじ杆３と押圧部
材４を一体にする、円筒部材４ａの外周に適当数の回転
工具嵌合用凹所７ａを有する突起部材７を固定して設け
るものである。

前記した角ねじ杆３と架台２との固定に当て、角ねじ杆
３の端部で円筒部材４ａを角ねじ杆３に最も中心部に向
けて螺合した時の円筒部材４ａの内端部より内側におい
て、角ねし杆３の角ねじ３ａを一部切欠き取り去るか、
或はそのま・角ねじ３ａを有したよ・その外側より適宜
な形状の支持部材８を固定し、支持部材８に対して角ね
じ杆３が回転しないようにし、該支持部材８を架台２の
上面に固定するものである。

又、角ねじ杆３は架台２上に一体或は二本平行して固定
し、角ねじ杆３には前面（推進方向側）にチャック５を
設けた摺動台６を前後動自在に設けるものである。

摺動台６はエンジン、電動モーター、油圧或は水圧モー
ター等の原動機よりなり、内部に減速機構及び変速機構
を内装し、該摺動台６内において原動機１５により回転
する減速機構及び変速機構１４を介して回転する回転軸
６ａを設け、回転軸６ａに設けたギヤー６ｂに噛合する
ギヤー６Ｃをカラー６ｄを介して角ねじ杆３に設け、カ
ラー６ｄには内側に角ねじ３ａに噛合する雌ねじ６ｅを
設け、カラー６ｄとギヤー６０とはキー６ｆ等を介して
一体に固定する。

ギヤー６Ｃとカラー６ｄとは回転はするが前後動はしな
いように摺動台６の本体（ケース）等に取付け、ギヤー
６Ｃの回転によりカラー６ｄが角ねじ杆３の角ねじ３ａ
に噛合して回転して前後動し、従ってギヤー５ｃとカラ
ー６ｄと一体に設けられている摺動台６も前後動するも
のである。

本願は前記構成より成るものであるが、その施工方法を
説明すれば、 実施例 ■ 小口径管９を埋設する場合は第２図、第３図、第４図、
第６図及び第７図に示すように架台２を竪穴１０にジヤ
ツキ１のロッド１ａを伸縮して水平に設置し、摺動台６
のチャック５に小口径管９を容易に離脱しないように取
付け、摺動台６の原動機を作動して回転軸６ａを回転さ
せることにより回転軸６ａのギヤー６ｂに噛合している
ギヤー６Ｃを回転し、ギヤー６Ｃと一体のカラー６ｄを
回転する。

カラー６ｄは角ねじ３ａに噛合しているので角ねじ杆３
は回転しないため、カラー６ｄは回転することにより前
進する。

従ってカラー６ｄと一体の摺動台６も前進して小口径管
９を地中に推進して埋設する。

摺動台６を完全に前進したらば、チャック５より小口径
管９をはずし原動機の作動により摺動台６の変速機構を
介して回転軸６ａを前進回転の数倍の回転数で逆回転し
、ギヤー６Ｃ及びカラー６ｄを逆回転して摺動台６を後
退させ、完全に摺動台６を後退させて別の小口径管９を
既埋設の小口径管９と摺動台６のチャック５間に挿入し
て三者（チャック、小口径管、既埋設の小口径管）を固
定して再び前記同様摺動台６を角ねじ杆３に従って前進
して施工する。

この作業を順次くり返して小口径管９を地中に所望距離
だけ埋設するものである。

以上は角ねじ杆３が一本或は二本の場合で埋設する管が
小口管９の場合である。

実施例 ＩＩ 大口径管１１を埋設する場合は第８図に示すように竪穴
１０に大口径管１１の外径の外側に位置して４個或は６
個等の複数個の架台２を適宜水平に設置する。

その設置方法を説明すれば、架台２の設置場所が底面上
でない場合、竪穴１０内の空中において架台２をクレー
ン等で水平に吊った状態で角ねし杆３の両端の円筒部材
４ａを回転させ押圧板４ｂを竪穴１０内に設けた土留板
１３に強固に当接して支持するものである。

その後摺動台６のチャック５を大口径管１１の後部に直
接に当接するか、板状の支持部材１２を介してチャック
５と大口径管１１とを固定し、小口径管９の埋設と同様
に原動機の作動により摺動台６を角ねじ杆３に沿って前
進させて大口径管１１を埋設するものである。

即ち摺動台６を原動機を作動して回転軸６ａを回転させ
ることにより回転軸６ａのギヤー６ｂに噛合しているギ
ヤー６Ｃを回転し、ギヤー６Ｃと一体のカラー６ｄを回
転する。

カラー６ｄは角ねじ３ａに噛合しているので角ねじ杆３
は回転しないため、カラー６ｄは回転することにより前
進する。

従ってカラー６ｄと一体の摺動台６も前進して大口径管
１１を地中に推進して埋設する。

複数個の架台２に設けられている摺動台６は全て同速度
で同位置を保ちながら前進させるものである。

大口径管１１の前進位置は全周にわたって同位置を保つ
ことにより大口径管１１を直進させることができる。

そしてこの調整は原動機を介して回転する回転軸６ａの
回転速度の変速によって前進速度（前進距離）を調整で
きるものである。

以上実施例を述べたが、前記した架台２を竪穴１０に設
置する方法を今一度詳細に述べれば、架台２を竪穴１０
に水平に内挿し、上下に対して水平を保ち、小口径管或
は大口径管の推進方向に対して同軸方向の位置を保った
後、角ねし杆３の先端に設けである押圧部材４の円筒部
材４ａに設けた突起部７の凹所７ａに工具を挿入して円
筒部材４ａを回転させ押圧板４ｂを竪穴１０の掘削壁面
に埋設支持されている土留板１３に当接して強固に押圧
して架台２を土留板１３間において中量の状態で支持す
る。

従って底面上に設置しなくとも竪穴１０内の空中におい
ても架台２をクレーン等で吊った状態で角ねし杆３の両
端の円筒部材４ａを回転させ押圧板４ｂを竪穴１０内の
前後に設けた土留板１３に強固に当接して支持できるも
のである。

ジヤツキ１は架台２が底面に支持されているときは使用
して水平を保つようにするが、第８図のように中間より
上部に位置しているときは架台２をクレーン等で吊って
水平状態を保つことにより架台２を竪穴１０に設置でき
るものである。

更に本装置による角ねじ杆３の径が１２０ ｍ／ｍで且
つ一本の角ねじ杆３で５０ ｔの押圧力を支持できるた
め押圧推進力が１００〜３００を必要する場合でも角ね
じ杆３を設けた架台２を数組み設置することにより簡単
に押圧力を設定できるものである。

本願は叙上のように下部の前後に上下高さ調整用のジヤ
ツキ１を下方向に向は錘直に設けた架台２上に長尺の角
ねじ杆３を水平に固定し、該角ねじ杆３の前後端に回転
自在に押圧部材４を前後動自在に螺合すると共に、角ね
じ杆３に前面にチャック５を有する摺動台６を前後動自
在に設けると共に、摺動台６内に設けた原動機により回
転する回転軸６ａに設けたギヤー６ｂに噛合するギヤー
６Ｃをカラー６ｄを介して角ねじ杆３に設け、カラー６
ｄの内側に角ねじ３ａに噛合する雌ねじ６ｅを設け、且
つギヤー６０とカラー６ｄとは回転するが前後動はしな
いように摺動台６の本体に取付けて成るので次のような
効果を有するものである。

ａ、管の推進をジヤツキ機構で行わないので長い距離を
一回で推進できる（はぼ竪穴全長の長さ分、ジヤツキの
場合は最大としても竪穴の長さのほぼ÷以下位いの距離
しか推進できない。

）。ｂ、角ねし杆と摺動台が主体であるので構成が簡単
で量産に適し安価に提供できる。

Ｃ０構戊が簡単であるので取扱いが容易で破損も少なく
、且つ整備も簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図イ９０、ハは従来のジヤツキを使用した埋設方法
を示す竪穴の断面図で施工順序を示しているものである
。 第２図は本願における施工状態の断面図、第３図及び第
４図は押し込み埋設管の推進装置の平面図及び側面図、
第５図は角ねし杆の端部の断面図、第６図、第７図及び
第８図は施工状態の正面図、第９図は角ねし杆、回転軸
、ギヤー及びカラーとの関係の略図的正面図である。 １・・・・・・ジヤツキ、２・・・・・・架台、３・・
・・・・角ねし杆、４・・・・・・押圧部材、５・・・
・・・チャック、６・・・・・・摺動台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部の前後に上下高さ調整用のジヤツキ１を下方向に向
   は錘直に設けた架台２上に長尺の角ねじ杆３を水平に固
   定し、該角ねじ杆３の前後端に回転自在に押圧部材４を
   前後動自在に螺合すると共に、角ねじ杆３に前面にチャ
   ック５を有する摺動台６を前後動自在に設けると共に、
   摺動台６内に設けた原動機より回転する回転軸６ａに設
   けたギヤー６ｂに噛合するギヤー６Ｃをカラー６ｄを介
   して角ねじ杆３に設け、カラー６ｄの内側に角ねじ３ａ
   に噛合する雌ねじ６ｅを設け、且つギヤー６Ｃとカラー
   ６ｄとは回転はするが前後動はしないように摺動台６の
   本体に取付けて威る押し込み埋設管の推進装置。