JPS6040296Y2 - コンクリ−ト管の円形内面切削装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンクリート製ヒユーム管の如き、大径物の
円形傾斜内面を効率よく切削加工するための切削装置に
関するものである。

以下、本考案を図面に基いて説明すると、旋回軸１の端
部に固定された面板２に、旋回軸の軸方向Ａと直交する
方向の溝３に沿って摺動自在な加工完了時に工具を逃す
ための摺動体４と、その摺動作動手段５とを設け、該摺
動体４に、前記軸方向に対し、傾斜した伸縮主軸６と主
軸伸縮手段７と主軸回転用モータ８と切削径設定用ねじ
杆９とを設け、前記主軸６に切削工具１０を着脱自在に
装着してなる構成に係るものである。

尚、前記旋回軸１は、公知の旋盤Ｂの旋回軸を用いてお
り、摺動作動手段５は油圧シリンダを用い、伸縮主軸６
はスプライン嵌合の第１軸６ａと第２軸６ｂから構成腰
主軸伸縮手段７は、第２軸６ｂの外周に突設のピストン
７ａと、これを外嵌するように摺動体４に、固定した油
圧シリンダ本体７ｂとから溝威している。

前記ねじ杆９は摺動体４のねじ孔４ａに螺嵌しており、
ねじ杆９の頭部に当接して摺動体４を位置決めする突出
片２ａを面板２に突設している。

１１．１１は伝動プーリ、１２は同ベルトである。

又、油圧配管及び電気配線は旋回軸１の中心部を通して
、回転バルブ及びスリップリングで、油圧源及び制御盤
に接続している。

次に作用を説明すると、クランプＣで挾持したヒユーム
管りの大径部Ｅの円形傾斜内面Ｆを切削するに際しては
、先ず、内面Ｆの径に対応させてねじ杆９の突出量Ｈを
調整する。

次に電動又は、油圧モータ８を駆動して、主軸６及び工
具１０を回転させながら、摺動作動手段５を伸長し、且
つ旋回軸１を低速で回転し、かつ主軸伸縮手段７により
主軸６を低速で伸長させて行く。

加工終了後は、前記とは逆手順で元へ戻す。

本考案は、上記の構成であるから、簡単安価な構造であ
りながら、大径物の円形傾斜内面を効率よく切削加工出
来、切削径設定用ねじ杆９により、種々の内面径に正確
に対応出来る優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の縦断側面図である。 Ａ・・・・・・軸方向、１・・・・・・旋回軸、２・・
・・・・面板、３・・・・・・溝、４・・・・・・摺動
体、５・・・・・・摺動作動手段、６・・・・・・主軸
、７・・・・・・主軸伸縮手段、８・・・・・・モータ
、９・・・・・・ねじ杆、１０・・・・・・切削工具、
１１・・・・・・伝動プーリ、 １２・・・・・・伝動ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 旋回軸の端部に固定された面板に、旋回軸の軸方向と直
   交する方向の溝に沿って、摺動自在な加工完了時に工具
   を逃すための摺動体と、その摺動作動手段とを設け、該
   摺動体に前記軸方向に対し、傾斜した伸縮主軸と主軸伸
   縮手段と主軸回転用モータと切削径設定用ねじ杆とを設
   け、前記主軸に切削工具を着脱自在に装着してなる、コ
   ンクリート管の円形内面切削装置。