JPS59219427A - 摺動材料 - Google Patents
摺動材料Info
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- JPS59219427A JPS59219427A JP9456483A JP9456483A JPS59219427A JP S59219427 A JPS59219427 A JP S59219427A JP 9456483 A JP9456483 A JP 9456483A JP 9456483 A JP9456483 A JP 9456483A JP S59219427 A JPS59219427 A JP S59219427A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[技術分野]
水元明番よ、アルミニウム又はアルミニウム合金を母材
とし、初晶シリコンによって耐摩耗性が改善された摺動
材料に関する。 し従来技術] 摺@Il材料として、アルミニウムやアルミニウム合金
が使用されている。特に、閾動条件のきびしい場合には
、摺動材料として、シリ′L1ンを17〜25%と共晶
組成以上含有させlこアルミニウムー高シリコン合金が
用いられている。シリ]ン含有量を17−25%と高<
シtこ場合には、シリニー1ンを共晶組成以上含イ1づ
ることがら硬質粗大粒子ひある初晶シリコンが摺動材料
の内部にも表面にも析出し
とし、初晶シリコンによって耐摩耗性が改善された摺動
材料に関する。 し従来技術] 摺@Il材料として、アルミニウムやアルミニウム合金
が使用されている。特に、閾動条件のきびしい場合には
、摺動材料として、シリ′L1ンを17〜25%と共晶
組成以上含有させlこアルミニウムー高シリコン合金が
用いられている。シリ]ン含有量を17−25%と高<
シtこ場合には、シリニー1ンを共晶組成以上含イ1づ
ることがら硬質粗大粒子ひある初晶シリコンが摺動材料
の内部にも表面にも析出し
【゛おり、ぞしで、表面に析
出した硬質の初晶シリ」ンによつC摩耗に対(ノー(強
くなる。 然しくI:がらこの摺動材料は表面加工方法によつCは
、第1図に従)1!、のアルシル合金の断面を概略的に
二示−リ−ごとく、表面に生じでいる硬質粗大粒子の初
晶シリニー1ン1が表面から112落り−る傾向にある
。 この様に初晶シリ」ン1がII! ffl すると、ア
ルミニウムー高シリー〕ノン合金C゛ありイrがら、耐
摩耗性がそれだ(」低F L、、IUI滑剤等が不足ど
なったときに焼付きを生じ易い。 また、シリ−コン含イ1ffiが高いと、母材が硬く、
もろくなる為、加工が困テ1(、機械的強度が充分でな
いといった問題が生ずる。 即ら1廿拐全体のシリ」)の含有量を増1手段Cは、シ
リ」ン含イj吊に一定の限界がある。 し発明の目的1 本発明は−1−1記した従来の問題点を克服りるもので
あり、母材強度を低下さけることなく耐摩耗性や耐焼付
性を向上し得る1習動材料を提供Jることを目的とする
。 [発明の構成1 本発明の摺動材料は、少なくとも一部の表面が摺動向と
なる摺動材料において、母材(よツノルミニウム又はア
ルミニウム合金であり、かつ、上記摺動向の少なくとし
一部【よ、該母材よりし高1119の初晶シリコンをイ
jづる硬化層′C′構成されCいることを特徴とするも
のである。 本発明の摺動材料の母材はアルミニウム又はアルミニウ
ム合金である。この代表的な母材材料として、アルシル
合金が知られている。このアルシル合金(まシリコン含
有量が13へ一30@fi%程度と共晶組成以上の^い
シリコンa有率をもち、71ヘリツクス中に初晶シリコ
ンを右りる。母材がアルシル合金のように高シリコン合
金の場合には、母材自体が寸ぐれたI8動特性をもつl
、:め、極めてきびしい摺動条件下で使用1−る摺動t
AI+に適づる。 摺動条件が比較的緩い場合には、画材材料としで、シリ
」ン含有吊を共晶組成以上例えば1%程度と低くし、?
1−リックス中に初晶シリコンを有しないアルミニウム
ーシリ]ン合金を用い(bよい。 他に、B) U U Itとし−c1アルミニウムーマ
グネシウム系合金、アルミニウムーシリ」ンー銅系合金
、アルミニウムーマグネシウム系合金を用いることがで
きる。讐りるに画材材料は、(8動条件に合せ−(、種
々選択層ることがでさ゛る。尚母材どしては鋳造品、鍛
造品、機械加工品のいがんを問わない。 硬化層は、前記用44よりも高i1r!度のシリ−1ン
をイjづる。硬化層のシリコン含有量は30〜70重量
%稈度が適当である。この硬化層には多数の初晶シリ■
]ンが形成されている。なお、硬化層の初晶シリ−】ン
は密度が高くかつ一個の粒子が人さい。 従って硬化層は、ノ2ルミニウム又はツノルミニウム系
合金の母材J、りも硬い。硬化層の厚さは0.2へ・0
18mm程度が好ましい。 母材よりし高温1良の初晶シリコ1ンを有する硬化層i
t、IM動而の少な面とも一部に形成されておればよい
5、(並って硬化層は、摺動面の仝而にゎたって形成さ
れていてもよく、或いは、摺動面の一部に線状に形成さ
れていでもよい。線状に形成する場合には、リング状、
放射状、直線状等一定の模様を描いtこ状態で1習動面
に形成づるのが好ましい。 尚上記した様に硬化層を線状に形成した場合には、その
摺動面を研磨Mると、第2図にその断面を示1様に、硬
化層4J、りも柔らかい母材3の表面がある深さし6、
例えば0.2〜0.5μm Pi度深く【〕ずられ、こ
れによって摺動向に上下のうねりが生じる。このうねり
は油膜圧力の発生を助けることから、摺動向の潤滑性を
向上さぜ1する。硬化層をね状に形成する場合には、硬
化層を開動方向と平行に形成したり、あるいは、硬化層
を摺動力向と交わる方向に形成するとよい。硬化層は、
母材表面で溶融し、その後肢BI 0表面で凝固して該
は祠と一体的に形成するのがよい。 第3図〜第5図に本発明の代表的な1ト1動材料の断面
顕微鏡写真を示ず。この摺動材料は母材にA39.0を
使用し、その表面にシリ」ン粉末を線状に塗布し、この
シリコン粉末にレーザビームを照射し−(、シリコン粉
末および(の周囲の母材を溶融させ、その復籍I^lさ
けては材表面に硬化層を形成したものである。第3図の
右側1/′3の白い部分が1n材、中央部のレンズ状の
むのが硬化層である。なJ3、第3図のイ8率は50倍
ぐある。第3図の母材および硬化層の組織をぞれぞれ2
00倍の11′5率ぐ拡大した顕黴鎖写真を第4図、第
5図に示′1o第4図、第5図にL12い−(黒いDI
分が初晶シリ二1ン、白い部分が?トリックスのアルミ
合金Cある。第5図の硬化層の初晶シリコ」ンは、第4
図のBl材の初晶シリコン←二比較し、形状が大きく、
密集しC存在りるのがわかる。 次に本発明の粘a祠料を製j告1−る代表的な方法を第
6図(A)(B)((ン)を参照して説明する。 まず鋳j告や鍛造゛智機械加IWによつτ、アルミニウ
ム又(;1アルミニウム合金を所定の形状に形成した後
に、1習動向どなる表面を研磨あるいは研削づ”る。次
にシリコン粉末を樹脂で混練したシリコンペースト5を
研磨研削した表面に塗布づる。樹脂としCはアヒチルヒ
ル[1−ス等を使用づることができる。尚シリコンペー
ストを塗布することに代えて、シリコンフィルムを貼イ
qづるJ、うにし!こり、シリコン粉末自体を塗布゛り
ることもできる。次に塗布したシリコンペースト5にレ
ー1)=ビームを照射する。照射条件は例えば、照射ビ
ーム径1.5■、レーザパワー密度1 、4 kw/n
+m2 、移動速度0.6m/sinとづる。この様に
レーザビ−ムを照射J−るとシリコンペースト5は溶融
し、同様にシリコンペースト5直下の母材も部分的に溶
aする。この場合レーザじ−ムの11Ω剣をやめると、
熱が母材中に伝達され、溶融した部分が凝固し!硬化層
4が形成される。硬化層4はシリコン含有量が極めて高
いことから、硬化層4中には初晶シリコンが高濃度に形
成される。 硬化層4を摺動面にリング状あるいは放射状を描く様に
形成づ゛る場合には、シリコンペース1−5を摺動向に
リング状あるいは放射状に塗布し、この塗布したシリコ
ンペースト5に沿ってシー1ノ′ビームを照射すればよ
い。 以上の様にして摺動向に硬化層を形成したならば、硬化
FrQ4で若1−盛り上った1晋動向の表面を、平)「
1に11」二番」る。(,1,−にげ【よ、ラップ(L
上げ、ベーパ仕上げ、凪わ仕上げ等を行ない、更にパフ
研磨−りればよい。 尚場合によっては、レーザビームに代え−(電子ヒ〜ム
を照11)J−JることにJ、リシリ」ンペースト5を
溶融して−bJこい。 [発明の効果1 本発明の12ff勤#A判におい−Cは、摺動面の少な
くとも一部は、+B月よりも高濃度の初晶シリコンを右
する硬化層で構成されている。従って摺動向に露出して
いる硬化層によって、本発明の摺動(4判は、耐摩耗性
に優れたものとなり、耐焼付性にも優れたものとなる。 また本発明にあって(よ、摺動材料の母材全体のシリコ
ン含有量を高めるのr G;IIなく、摺動面となる表
面だ番]に、母材よりも高濃度の初晶シリコンを有1″
る硬化層を形成するものCある。従つ【本発明にあって
は、l(i材のシリコン含有率を高めずとも、摺動向に
形成した硬化層ににつ(−耐摩耗性や耐焼付性を確保で
きる。即ら母lの強瓜を低FさUることなく耐摩耗性や
耐焼イ4性を向上さt! 18る。 次に、本発明の試験結果を説明−4る。 試験ではタ目!180mm、内径120mm1厚さ5m
anのドーナツ円板状摺動材料を第1の摺動材料、第2
の摺動材料、第3の摺動材料と3種類調整した、第1の
摺動材料は、母材に、JIS−ΔC8Aアルシル合金を
用い、その−表面に放射状に[11約2.5ml厚さ約
400μmの2木の硬化層を形成して作った。なお、硬
化層の形成はレーザビームでシリコン粉末を溶融して形
成したものである。 第2の摺動材料は母材にJIS
−△390アルシル合金を使用し、第1の摺iel料と
同じ放射状に硬化層を形成したものである。 第3の摺動材料は比較材で、母材にJIB−へ390ア
ルシル合金を使用し、硬化層は形成しなかった。 なaり、いずれの摺動材わ1もその摺動向の面あらさを
0.8μIIIRZとした。 相手材としては平面側が18動向となる半球形状の4種
類のシコーを使用した。 第′1の相手材は炭免鋼JIS−355Gを焼入れした
もの(゛ある。第2の相手材は合金mJIs−S U
J 2をイのまま使用した。第33の相手材は炭県鋼の
表面に浸ボロン9B狸を行ない、ボウ化鉄層庖形成しl
こ。第4の相手材はアルミナ焼結体を使用した。 ’eKイ5、い4゛れの相手材の摺動面すその而あらさ
をO18μ+nr<zとした。」−記3神類の摺動材料
と4種類の相手材を使用し、表1の組合わt!【摺O)
試験を実施し/、: 。 1N動条1′1は次のようにした。 (1)Jベリ速度 15m/5ea (2ン荷市 710kgより40kgずつ荷
重を増り、 各細小保持時間30分 (3)Aイル 5SU70 (4)潤滑Ij法 ノニル1〜塗イ11約0.8C
C/…111 試験結果を表1に合せて示づ。硬化層を形成した場合と
形成しない場合とを比較すると、相手材であるシJ−の
材質が同じであるNO,5とN088とでは、硬化層が
形成されでいないNo、8の表 1 円板には異常摩耗が発生したが、硬化層が放射状に形成
されたN085の円板には異常摩耗が発生しなかった。 また相手材であるシューの材質が同じであるN003と
No、7とを比較した場合、硬化層が形成されていない
No、7の円板には異常摩耗が発生したが、硬化層が形
成されたN013の円板には異常摩耗が発生しなかった
。また、No、1−No、4にように母材が高シリコン
合金でない場合でも、での摺動面に硬化層を形成した場
合には、耐摩耗性、耐焼イ」性が向上した。 また、上記試験で、表1のNo、 1、NO,2、N0
13、NO,4、NO35、No、8について荷重と摩
擦係数及びシューの発熱温度の関係を測定した。その結
果を第7図に示した。 第7図に示されている様に、硬
化層を形成したNo、INo、2、NO33、No、4
4よ摩擦係数が低く、シコーの発熱温度も低かった。 次に使用例を示づ。 第8図J3よび第9図に、本発明の摺動材料を用いたベ
ーンロータリ一式コンプレッザの1!i断面図および横
断面図を示す。 このベーン式コンプレッザは、シリンダ10と、シリン
ダ10内を仕切るサイドプレー1−11と、シリンダ1
0と偏心状態に設けられたロータ12と、ロータ12の
外周囲の溝13に挿脱自在に嵌め込まれたベーン14と
から構成されている。そして偏心状態に設けられたロー
タ12が回転すると、ベーン14が溝13から突出して
ベーン14の先端14aがシリンダ10の周壁内面に沿
って摺動するとともに、ベーン14の側面がサイドプレ
ー1−11の内面に沿って摺動する。このべ〜ンの回動
により、シリンダ10の内周面、サイドプレート11の
内面およびベーン14の側面で形成される作動空間が増
大、減少し、増大時に気体の吸入、減少時に加圧を行な
い、]ンブレッサの作用を果す。このベーンロータリ一
式」ンブレッサにおいては、摺動面は主としてシリンダ
10の内周面及びサイドプレート11の内面となる。こ
の使用例では、第8図に示す様に、シリンダ10の内周
面に四本のリング状の硬化層15.16.17.18、
おJ:びサイドプレート11の内面に三本のリング状の
硬化層1つ、20.21が形成されている。なお硬化層
15〜18はベーン14の1習動方向と平行に形成され
ている。また硬化H2O121はロータ12の摺動方向
と平行にナイドブレー1〜11の内面に同心円状に形成
されている。 この使用例では、摺動面の一部を硬化層とづることによ
り、焼付、異常摩耗率が少なくなる。
出した硬質の初晶シリ」ンによつC摩耗に対(ノー(強
くなる。 然しくI:がらこの摺動材料は表面加工方法によつCは
、第1図に従)1!、のアルシル合金の断面を概略的に
二示−リ−ごとく、表面に生じでいる硬質粗大粒子の初
晶シリニー1ン1が表面から112落り−る傾向にある
。 この様に初晶シリ」ン1がII! ffl すると、ア
ルミニウムー高シリー〕ノン合金C゛ありイrがら、耐
摩耗性がそれだ(」低F L、、IUI滑剤等が不足ど
なったときに焼付きを生じ易い。 また、シリ−コン含イ1ffiが高いと、母材が硬く、
もろくなる為、加工が困テ1(、機械的強度が充分でな
いといった問題が生ずる。 即ら1廿拐全体のシリ」)の含有量を増1手段Cは、シ
リ」ン含イj吊に一定の限界がある。 し発明の目的1 本発明は−1−1記した従来の問題点を克服りるもので
あり、母材強度を低下さけることなく耐摩耗性や耐焼付
性を向上し得る1習動材料を提供Jることを目的とする
。 [発明の構成1 本発明の摺動材料は、少なくとも一部の表面が摺動向と
なる摺動材料において、母材(よツノルミニウム又はア
ルミニウム合金であり、かつ、上記摺動向の少なくとし
一部【よ、該母材よりし高1119の初晶シリコンをイ
jづる硬化層′C′構成されCいることを特徴とするも
のである。 本発明の摺動材料の母材はアルミニウム又はアルミニウ
ム合金である。この代表的な母材材料として、アルシル
合金が知られている。このアルシル合金(まシリコン含
有量が13へ一30@fi%程度と共晶組成以上の^い
シリコンa有率をもち、71ヘリツクス中に初晶シリコ
ンを右りる。母材がアルシル合金のように高シリコン合
金の場合には、母材自体が寸ぐれたI8動特性をもつl
、:め、極めてきびしい摺動条件下で使用1−る摺動t
AI+に適づる。 摺動条件が比較的緩い場合には、画材材料としで、シリ
」ン含有吊を共晶組成以上例えば1%程度と低くし、?
1−リックス中に初晶シリコンを有しないアルミニウム
ーシリ]ン合金を用い(bよい。 他に、B) U U Itとし−c1アルミニウムーマ
グネシウム系合金、アルミニウムーシリ」ンー銅系合金
、アルミニウムーマグネシウム系合金を用いることがで
きる。讐りるに画材材料は、(8動条件に合せ−(、種
々選択層ることがでさ゛る。尚母材どしては鋳造品、鍛
造品、機械加工品のいがんを問わない。 硬化層は、前記用44よりも高i1r!度のシリ−1ン
をイjづる。硬化層のシリコン含有量は30〜70重量
%稈度が適当である。この硬化層には多数の初晶シリ■
]ンが形成されている。なお、硬化層の初晶シリ−】ン
は密度が高くかつ一個の粒子が人さい。 従って硬化層は、ノ2ルミニウム又はツノルミニウム系
合金の母材J、りも硬い。硬化層の厚さは0.2へ・0
18mm程度が好ましい。 母材よりし高温1良の初晶シリコ1ンを有する硬化層i
t、IM動而の少な面とも一部に形成されておればよい
5、(並って硬化層は、摺動面の仝而にゎたって形成さ
れていてもよく、或いは、摺動面の一部に線状に形成さ
れていでもよい。線状に形成する場合には、リング状、
放射状、直線状等一定の模様を描いtこ状態で1習動面
に形成づるのが好ましい。 尚上記した様に硬化層を線状に形成した場合には、その
摺動面を研磨Mると、第2図にその断面を示1様に、硬
化層4J、りも柔らかい母材3の表面がある深さし6、
例えば0.2〜0.5μm Pi度深く【〕ずられ、こ
れによって摺動向に上下のうねりが生じる。このうねり
は油膜圧力の発生を助けることから、摺動向の潤滑性を
向上さぜ1する。硬化層をね状に形成する場合には、硬
化層を開動方向と平行に形成したり、あるいは、硬化層
を摺動力向と交わる方向に形成するとよい。硬化層は、
母材表面で溶融し、その後肢BI 0表面で凝固して該
は祠と一体的に形成するのがよい。 第3図〜第5図に本発明の代表的な1ト1動材料の断面
顕微鏡写真を示ず。この摺動材料は母材にA39.0を
使用し、その表面にシリ」ン粉末を線状に塗布し、この
シリコン粉末にレーザビームを照射し−(、シリコン粉
末および(の周囲の母材を溶融させ、その復籍I^lさ
けては材表面に硬化層を形成したものである。第3図の
右側1/′3の白い部分が1n材、中央部のレンズ状の
むのが硬化層である。なJ3、第3図のイ8率は50倍
ぐある。第3図の母材および硬化層の組織をぞれぞれ2
00倍の11′5率ぐ拡大した顕黴鎖写真を第4図、第
5図に示′1o第4図、第5図にL12い−(黒いDI
分が初晶シリ二1ン、白い部分が?トリックスのアルミ
合金Cある。第5図の硬化層の初晶シリコ」ンは、第4
図のBl材の初晶シリコン←二比較し、形状が大きく、
密集しC存在りるのがわかる。 次に本発明の粘a祠料を製j告1−る代表的な方法を第
6図(A)(B)((ン)を参照して説明する。 まず鋳j告や鍛造゛智機械加IWによつτ、アルミニウ
ム又(;1アルミニウム合金を所定の形状に形成した後
に、1習動向どなる表面を研磨あるいは研削づ”る。次
にシリコン粉末を樹脂で混練したシリコンペースト5を
研磨研削した表面に塗布づる。樹脂としCはアヒチルヒ
ル[1−ス等を使用づることができる。尚シリコンペー
ストを塗布することに代えて、シリコンフィルムを貼イ
qづるJ、うにし!こり、シリコン粉末自体を塗布゛り
ることもできる。次に塗布したシリコンペースト5にレ
ー1)=ビームを照射する。照射条件は例えば、照射ビ
ーム径1.5■、レーザパワー密度1 、4 kw/n
+m2 、移動速度0.6m/sinとづる。この様に
レーザビ−ムを照射J−るとシリコンペースト5は溶融
し、同様にシリコンペースト5直下の母材も部分的に溶
aする。この場合レーザじ−ムの11Ω剣をやめると、
熱が母材中に伝達され、溶融した部分が凝固し!硬化層
4が形成される。硬化層4はシリコン含有量が極めて高
いことから、硬化層4中には初晶シリコンが高濃度に形
成される。 硬化層4を摺動面にリング状あるいは放射状を描く様に
形成づ゛る場合には、シリコンペース1−5を摺動向に
リング状あるいは放射状に塗布し、この塗布したシリコ
ンペースト5に沿ってシー1ノ′ビームを照射すればよ
い。 以上の様にして摺動向に硬化層を形成したならば、硬化
FrQ4で若1−盛り上った1晋動向の表面を、平)「
1に11」二番」る。(,1,−にげ【よ、ラップ(L
上げ、ベーパ仕上げ、凪わ仕上げ等を行ない、更にパフ
研磨−りればよい。 尚場合によっては、レーザビームに代え−(電子ヒ〜ム
を照11)J−JることにJ、リシリ」ンペースト5を
溶融して−bJこい。 [発明の効果1 本発明の12ff勤#A判におい−Cは、摺動面の少な
くとも一部は、+B月よりも高濃度の初晶シリコンを右
する硬化層で構成されている。従って摺動向に露出して
いる硬化層によって、本発明の摺動(4判は、耐摩耗性
に優れたものとなり、耐焼付性にも優れたものとなる。 また本発明にあって(よ、摺動材料の母材全体のシリコ
ン含有量を高めるのr G;IIなく、摺動面となる表
面だ番]に、母材よりも高濃度の初晶シリコンを有1″
る硬化層を形成するものCある。従つ【本発明にあって
は、l(i材のシリコン含有率を高めずとも、摺動向に
形成した硬化層ににつ(−耐摩耗性や耐焼付性を確保で
きる。即ら母lの強瓜を低FさUることなく耐摩耗性や
耐焼イ4性を向上さt! 18る。 次に、本発明の試験結果を説明−4る。 試験ではタ目!180mm、内径120mm1厚さ5m
anのドーナツ円板状摺動材料を第1の摺動材料、第2
の摺動材料、第3の摺動材料と3種類調整した、第1の
摺動材料は、母材に、JIS−ΔC8Aアルシル合金を
用い、その−表面に放射状に[11約2.5ml厚さ約
400μmの2木の硬化層を形成して作った。なお、硬
化層の形成はレーザビームでシリコン粉末を溶融して形
成したものである。 第2の摺動材料は母材にJIS
−△390アルシル合金を使用し、第1の摺iel料と
同じ放射状に硬化層を形成したものである。 第3の摺動材料は比較材で、母材にJIB−へ390ア
ルシル合金を使用し、硬化層は形成しなかった。 なaり、いずれの摺動材わ1もその摺動向の面あらさを
0.8μIIIRZとした。 相手材としては平面側が18動向となる半球形状の4種
類のシコーを使用した。 第′1の相手材は炭免鋼JIS−355Gを焼入れした
もの(゛ある。第2の相手材は合金mJIs−S U
J 2をイのまま使用した。第33の相手材は炭県鋼の
表面に浸ボロン9B狸を行ない、ボウ化鉄層庖形成しl
こ。第4の相手材はアルミナ焼結体を使用した。 ’eKイ5、い4゛れの相手材の摺動面すその而あらさ
をO18μ+nr<zとした。」−記3神類の摺動材料
と4種類の相手材を使用し、表1の組合わt!【摺O)
試験を実施し/、: 。 1N動条1′1は次のようにした。 (1)Jベリ速度 15m/5ea (2ン荷市 710kgより40kgずつ荷
重を増り、 各細小保持時間30分 (3)Aイル 5SU70 (4)潤滑Ij法 ノニル1〜塗イ11約0.8C
C/…111 試験結果を表1に合せて示づ。硬化層を形成した場合と
形成しない場合とを比較すると、相手材であるシJ−の
材質が同じであるNO,5とN088とでは、硬化層が
形成されでいないNo、8の表 1 円板には異常摩耗が発生したが、硬化層が放射状に形成
されたN085の円板には異常摩耗が発生しなかった。 また相手材であるシューの材質が同じであるN003と
No、7とを比較した場合、硬化層が形成されていない
No、7の円板には異常摩耗が発生したが、硬化層が形
成されたN013の円板には異常摩耗が発生しなかった
。また、No、1−No、4にように母材が高シリコン
合金でない場合でも、での摺動面に硬化層を形成した場
合には、耐摩耗性、耐焼イ」性が向上した。 また、上記試験で、表1のNo、 1、NO,2、N0
13、NO,4、NO35、No、8について荷重と摩
擦係数及びシューの発熱温度の関係を測定した。その結
果を第7図に示した。 第7図に示されている様に、硬
化層を形成したNo、INo、2、NO33、No、4
4よ摩擦係数が低く、シコーの発熱温度も低かった。 次に使用例を示づ。 第8図J3よび第9図に、本発明の摺動材料を用いたベ
ーンロータリ一式コンプレッザの1!i断面図および横
断面図を示す。 このベーン式コンプレッザは、シリンダ10と、シリン
ダ10内を仕切るサイドプレー1−11と、シリンダ1
0と偏心状態に設けられたロータ12と、ロータ12の
外周囲の溝13に挿脱自在に嵌め込まれたベーン14と
から構成されている。そして偏心状態に設けられたロー
タ12が回転すると、ベーン14が溝13から突出して
ベーン14の先端14aがシリンダ10の周壁内面に沿
って摺動するとともに、ベーン14の側面がサイドプレ
ー1−11の内面に沿って摺動する。このべ〜ンの回動
により、シリンダ10の内周面、サイドプレート11の
内面およびベーン14の側面で形成される作動空間が増
大、減少し、増大時に気体の吸入、減少時に加圧を行な
い、]ンブレッサの作用を果す。このベーンロータリ一
式」ンブレッサにおいては、摺動面は主としてシリンダ
10の内周面及びサイドプレート11の内面となる。こ
の使用例では、第8図に示す様に、シリンダ10の内周
面に四本のリング状の硬化層15.16.17.18、
おJ:びサイドプレート11の内面に三本のリング状の
硬化層1つ、20.21が形成されている。なお硬化層
15〜18はベーン14の1習動方向と平行に形成され
ている。また硬化H2O121はロータ12の摺動方向
と平行にナイドブレー1〜11の内面に同心円状に形成
されている。 この使用例では、摺動面の一部を硬化層とづることによ
り、焼付、異常摩耗率が少なくなる。
第1図は従来の摺動材料を示すものであり、表面の初晶
シリコンが+++X落した状態を模式的に示J−断面図
である。第2図は本発明の摺動材料の一例を示したもの
であり、摺動向を研磨した状態を模式的に示づ断面図で
ある。第3図、第4図および第5図は本発明の摺動月利
の一例を示す顕微鏡写真である。第6図(A)(B)(
C)は本発明のI!!?勤祠利の製造1稈を模式的に示
す断面図である。 第7図は荷重とシュ一温度の関係、荷重と摩擦係数の関
係を示−4線図である。第8図及び第9図は本発明の摺
動の材料を用(またベーンロータリ一式コンプレッサ縦
断面図及び横断面図である。 3・・・母材 4・・・硬化層 特許出願人 株式会社豊田自動織機製作所代理人
弁理士 大川 宏 同 弁理士 膝行 修 同 弁理上 丸山明夫 第1図 第2図 第8図
シリコンが+++X落した状態を模式的に示J−断面図
である。第2図は本発明の摺動材料の一例を示したもの
であり、摺動向を研磨した状態を模式的に示づ断面図で
ある。第3図、第4図および第5図は本発明の摺動月利
の一例を示す顕微鏡写真である。第6図(A)(B)(
C)は本発明のI!!?勤祠利の製造1稈を模式的に示
す断面図である。 第7図は荷重とシュ一温度の関係、荷重と摩擦係数の関
係を示−4線図である。第8図及び第9図は本発明の摺
動の材料を用(またベーンロータリ一式コンプレッサ縦
断面図及び横断面図である。 3・・・母材 4・・・硬化層 特許出願人 株式会社豊田自動織機製作所代理人
弁理士 大川 宏 同 弁理士 膝行 修 同 弁理上 丸山明夫 第1図 第2図 第8図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1〉少なくとも一部の表面がI!J 1FI1面とな
る摺fIl材料にJ3いU、INi材tよアルミニウム
又は)アルミニウム合金であり、かつ、上記摺動面の少
なくとも一部は、該母材よりし高濃度の初晶シリコンを
右Jる硬化層で)開成されていることを特徴とりる摺動
月オ(し く2)母材は△1−3i合金であり、共晶組成以上の3
iを含有づる特許請求の範囲第1項記載の摺動材片31
.。 (3) IU材はΔ1−81合金であり、共晶組成以下
のSiを含有する特許請求の範囲第1項記載の摺8材料
。 (4)V!化層は、摺動向に線状に、かつ摺動方向と平
行に形成されている特許請求の範囲第1項記載の摺動l
利。 (5)硬化層は、摺動向に線状に、かつ摺動方向と交わ
る方向に形成されている特許′[請求の範囲第1項記載
の摺動材料。 (6)硬化層は、摺動面の全面に形成されている特許請
求の範囲第1項記載の1躍動材料。 (7)硬化層は、fil口表面表面融し、その後肢母材
表面で凝固して該母材ど一体的に形成されたものである
特許請求の範囲第1項記載の摺動材料。 (8)硬化層の表面はDJ材表面J:りわずかに突出し
ている特許請求の範囲第1項記載の摺動材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9456483A JPS59219427A (ja) | 1983-05-27 | 1983-05-27 | 摺動材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9456483A JPS59219427A (ja) | 1983-05-27 | 1983-05-27 | 摺動材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59219427A true JPS59219427A (ja) | 1984-12-10 |
Family
ID=14113810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9456483A Pending JPS59219427A (ja) | 1983-05-27 | 1983-05-27 | 摺動材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59219427A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02149679A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-08 | Showa Alum Corp | 耐摩耗性に優れたアルミニウム合金材の製造方法 |
JP2003525355A (ja) * | 2000-02-28 | 2003-08-26 | ファーアーベー アルミニウム アクチェンゲゼルシャフト | 表面を合金化した筒状、部分的筒状または中空筒状の構造部材 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53119732A (en) * | 1977-03-28 | 1978-10-19 | Avco Everett Res Lab Inc | Preparation of surface layer alloy casing |
-
1983
- 1983-05-27 JP JP9456483A patent/JPS59219427A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53119732A (en) * | 1977-03-28 | 1978-10-19 | Avco Everett Res Lab Inc | Preparation of surface layer alloy casing |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02149679A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-08 | Showa Alum Corp | 耐摩耗性に優れたアルミニウム合金材の製造方法 |
JP2003525355A (ja) * | 2000-02-28 | 2003-08-26 | ファーアーベー アルミニウム アクチェンゲゼルシャフト | 表面を合金化した筒状、部分的筒状または中空筒状の構造部材 |
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