JPS5921909Y2 - ワ−ク選別機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ワークを基準寸法と比較し基準寸法より大き
いワークおよび基準寸法未満のワークに選別する装置に
関する。

鍛造機等の部品製造装置において生産された大小さまざ
まのワークを組立ラインへ供給するまでに例えばその大
きさに応じて適宜選別して選別したワークを適当な組立
ライン位置へ供給する必要がある。

従来の選別装置においては水平部分および該小平部分に
対して緩い傾斜をなして立ち上る傾斜部分からなるライ
ジングコンベアを用い、該ライジングコンベア上に選別
される限界のワークに対応する形状および寸法の開口を
多数形成して、水平部分から供給されたさまざまなワー
クをコンベアとともに上方へ移送しつつコンベア上の前
記開口上を滑らせ開口から落下したものおよび落下しな
いものにより大小２種類に選別している。

しかしこの方法ではコンベアによりワークを移送させる
とともにコンベアの開口上をワークを滑らせるという相
反する機能をコンベアに要求するために、移送性能を重
視するとワークの滑り性が低下してワークの引掛りを生
じ、逆にワークの滑り性を重視するとワークの移送を円
滑に行い得す選別機の選別性能を損ねる。

本考案は上述の欠点のないワーク選別機を提供すること
を目的とする。

すなわち本考案は、多数の爪部材を閉曲線に沿い隣接す
る爪部材間隔が基準寸法となるよう設置して選別部材を
形威し、該選別部材を移動可能となして爪部材が高低位
置間を循環するようになすとともに、これら各爪部材の
進行方向に沿う断面形状を楔形となしこの楔形の根元側
を爪部材進行方向前側にその先端側を同進行方向後側に
それぞれ位置させ、さらに最高位置にある爪部材の近傍
かつ爪部材の進行方向後側に被選別ワーク供給用シュー
トの出口端を延在させ、前記閉曲線の内側に小寸法ワー
ク排出用シュートの先端を位置させ、最高位置にある爪
部材より爪音［材の進行方向前側の前記閉曲線の外側近
傍に大寸法ワーク排出用シュートの先端を位置させたワ
ーク選別機により達成する。

本考案の選別部材は例えば平行して対面配置した一対の
無端チェーン間に多数の爪部材を配置してもよい。

しがし添付図面を参照して後述するように一対の回転可
能な円板間に爪部材を等間隔に配設した選別ドラムを採
用することによって、種々の基準寸法に対し爪間隔の異
なる選別ドラムに交換することにより種々の寸法のワー
ク選別を行うことができる。

また上記選別ドラムの回転軸線を水平に対し僅かに上向
きとなして選別ドラムを構成している円板を垂直がら僅
かに傾は供給用シュートから供給されたワークを上記円
板の一方により案内するようになして選別ドラム上での
ワーク整列性を向上することが好ましい。

以下添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図を参照して床Ｆ上に架台１を固定設置し、該架台
１に水平に対し５°から２５°、好ましくは約１５°の
角度をなして駆動軸３を軸受（図示せず）を介して回転
可能に支持する。

架台１に固着した減速機付モータ５の出力軸（図示せず
）を駆動軸３の後端に連結する。

減速機付モータ５は減速比が一定でもまた可変でもよい
。

また適宜、駆動軸３と減速機付モータ５とを直結せずに
ベルト、チェーン等の伝導部材（図示せず）を介して連
結してもよい。

駆動軸３の前端に深底皿形状の回転フレーム７を装着し
該駆動軸３と相対移動しないようにする。

この際に駆動軸３に肩部３ａを形成しておくことにより
回転フレーム７の位置決めが容易となり、回転フレーム
７の背面に支骨７ａを形成することにより該回転フレー
ム７の形状安定性が向上する。

回転フレーム７の前面と係合する井筒形状を有する第１
円板９および該第１円板９に対面配置した環状の第２円
板１１間を多数（第２図では６つ）の爪部材１３により
連結して第１円板９および第２円板１１間の間隔を所定
値とする。

爪部材１３は第２図に示すように楔形状横断面をしてお
り、楔部分１３ａと隣接する爪部材１３の後端１３ｂ間
の間隔を基準寸法に選定する。

第１円板９、第２円板１１および多数の爪部材１３によ
り形成した選別ドラム１５を前述の駆動軸３の前端に装
着して固定ナツト１７により螺合締着する。

しかして減速機付モータ５を回転させることにより選別
ドラム１５は垂直からある角度傾斜した面内で第２図に
矢印Ａで示すように一方向に回転される。

第２図を参照して、選別ドラム１５の最高位置に対し幾
分手前側の位置にワーク供給用シュート２１をブラケッ
ト（図示せず）により固定設置する。

ワーク供給用シュート２１はＵ字状断面をしており両壁
部分２１ ａの先端を選別ドラム１５の形状に合わせて
形成してできる限り選別ドラム１５に近接させるととも
にワーク供給用シュート２１の底面２１ ｂを爪部材１
３の回転軌跡の近傍まで延在させている。

ワーク供給用シュート２１は第２図において右上から左
下へ向けて傾斜させるとともに第１図において選別ドラ
ム１５と同程度または選別ドラム１５より僅かに傾斜さ
せておりワーク供給用シュート２１の一方の壁部分を案
内してワークを供給するようになしている。

選別ドラム１５の駆動軸に関してワーク供給用シュート
２１と対称の位置に大寸法ワーク排出用シュート２３を
配置する。

排出用シュート２３は供給用シュート２１と類似の構成
であり、底面２３ ｂの上端を爪部材１３の回転軌跡の
近傍まで延在させている。

選別ドラム１５の内部に、下傾した末すぼまり形状の底
面２５ ｂおよび該底面の両端に突設した側壁２５ ａ
からなる小寸法ワーク排出用シュー１−２５を、底面２
５ ｂの上端を回転円板９に近接せしめがつ両側壁２５
ａの上端を爪部材１３の描く内側軌跡に近接せしめる
よう配置する。

ワーク供給用シュート２１上を大小様々の大きさのワー
クを供給する。

（図では基準寸法より大きいワークＷおよび小さいワー
クＷ′の２種が示されている。

）一定速度で矢印Ａ方向（第２図）に回転する選別ドラ
ム１５上に降下したワークｗ、ｗ’はその大きさに応じ
て基準寸法より小さいワークＷ′はワーク供給用シュー
１−２１から供給された時に爪部材１３の楔形断面の後
側すなわち先端側の傾斜面に沿って爪部材１３の間の隙
間に向がい後続爪部材１３の前面すなわち楔形断面の根
元側端面で受は止められ、矢印Ｃ方向に落下した小寸法
ワーク排出用シュート２５上を矢印ｄ方向に排出される
。

一方基準寸法より大きいワークＷは同様に爪部材１３の
楔形断面の後側の傾斜面に沿って爪部材１３間の間隙に
嵌まり、後続の爪部材１３の前面で受は止められそのま
ま押圧移送され、次いで大寸法ワーク排出用シュート２
３に近づくと爪部材１３の後側傾斜面に沿って転がり大
寸法ワーク排出用シュート２３上に至りその上を矢印す
方向に移送される。

しかしてワークｗ、ｗ’はその大きさに応じて基準寸法
より大きいワークＷが大寸法ワーク排出用シュート２３
上へ、そして基準寸法より小さいワークＷ′が小寸法ワ
ーク排出用シュート２５上へ排出され、選別される。

本考案においてはワークに作用する重力の作用により爪
部材のなす間隔との大小に応じワークを落下し移送させ
るため、ワークの引掛りを生じることなく高性能で選別
を行うことができる。

また本考案においては、ワーク選別部材を形成する各爪
部材を特に楔形断面形状となし、その根元側を進行方向
前側に先端側を進行方向後側に位置させであるから、各
ワークは前方に位置する爪部材の後側傾斜面に案内され
後続する爪部材の前面で受は止められ、基準寸法より小
さいワークはそのまま小寸法ワーク排出シュートに確実
に排出され、一方基準寸法より大きいワークは大寸法ワ
ーク排出用シュートに近づくと爪部材の後側傾斜面上を
転がり同排出シュートへと排出し易くなり、大小ワーク
共に確実かつ円滑に選別することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の側面断面図、第２図は第１図
のＩ■−■■矢視図である。 ３・・・・・・駆動軸、９・・・・・・円板、１１・・
・・・・円板、１３・・・・・・爪部材、１５・・・・
・・選別ドラム、２１・・・・・・ワーク供給用シュー
ト、２３・・・・・・大寸法ワーク排出用シュート、２
５・・・・・・小寸法ワーク排出用シュート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．ワークを基準寸法と比較し基準寸法より大きいワー
   クおよび基準寸法未満のワークに選別する装置において
   、多数の爪部材を閉曲線に沿い隣接する爪部材間隔が前
   記基準寸法となるよう設置して選別部材を形成し、該選
   別部材を移動可能となして爪部材が高低位置間を循環す
   るようになすとともに、これら各爪部材の進行方向に沿
   う断面形状を楔状となしこの楔形の根元側を爪部材進行
   方向前側にその先端側を同進行方向後側にそれぞれ位置
   させ、さらに最高位置にある爪部材の近傍かつ爪部材の
   進行方向後側に被選別ワーク供給用シュートの出口端を
   延在させ、前記閉曲線の内側に小寸法ワーク排出用シュ
   ートの先端を位置させ、最高位置にある爪部材より爪部
   材の進行方向前側の前記閉曲線の外側近傍に大寸法ワー
   ク排出用シュートの先端を位置させたことを特徴とする
   ワーク選別機。 ２、前記閉曲線が円であり爪部材を回転可能な円板に等
   間隔に配設して選別ドラムを構成した実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のワーク選別機。