JPS5921852B2 - アリ−ル酢酸エステル類の製法 - Google Patents

アリ−ル酢酸エステル類の製法

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JPS5921852B2
JPS5921852B2 JP57068850A JP6885082A JPS5921852B2 JP S5921852 B2 JPS5921852 B2 JP S5921852B2 JP 57068850 A JP57068850 A JP 57068850A JP 6885082 A JP6885082 A JP 6885082A JP S5921852 B2 JPS5921852 B2 JP S5921852B2
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Japan
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alcohol
alkyl group
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cobalt
hydrogen
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JP57068850A
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巌 木林
恒彦 清水井
義雄 小佐井
博 金子
俊一 中村
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアリール酢酸エステル類の製法、特に一酸化炭
素、アルコール及びハロゲン化アリール化合物から対応
するアリール酢酸エステル類を製造するにあたり、コバ
ルトテトラカルボニルアニオンを触媒とするアリール酢
酸エステル類の製法に関する。
従来、アリール酢酸エステル類の製法としてはいろいろ
提案されているが、例えば特公昭40一10967号に
記載されたように一酸化炭素、ハロゲン化アリール化合
物及びアルコール類をコバルトテトラカルボニル塩を触
媒として用い、無機塩基又は有機窒素塩基を使用し、塩
基性条件下で反応させる方法がある。
しかしこの方法はジコバルトオクタカルボニルをナトリ
ウムアマルガムの存在下に窒素気流中で反応させて得ら
れたコバルトテトラカルボニルのナトリウム塩を触媒と
して用い、一酸化炭素、アルコール及びハロゲン化アリ
ール化合物を反応させる方法が実施例10及び11に挙
つているが、収率が低く、触媒の使用量が原料モル数の
数10倍にも達し、しかも触媒の製法が実用的でなく、
工業的使用にはなお多くの解決すべき問題点を残してい
た。また、特開昭49−108041号公報にはコバル
トオクタカルボニル(以下CO2(CO)8とする)を
触媒として用い、塩基性条件下で一酸化炭素及びアルコ
ールを反応させてアリール酢酸エステルを製造する方法
が開示されている。
この方法はCO2(CO)8を触媒として使用するもの
であつて当該公報1頁、左欄、14行ないし16行にも
「Na−コバルトテトラカルボニルの使用は工業的に著
しく困難で、更に悪い収率をもたらすにすぎない。」と
記載され、塩基性物質としてもナトリウムメチラート等
アルカリ金属アルコラードを使用している。本発明は特
開昭49−108041号において否定されたにもかか
わらず、特殊の製法で製造したコバルトテトラカルボニ
ルアニオンをあえて使用し、アルカリ金属アルコラード
のような取扱い難い試薬を用いずに充分な触媒活性と収
率とを簡易な操作で得ることのできるアルカリ酢酸エス
テル類の製法を提供するものである。
すなわちアルコール溶媒中、カルボニル化合物でない通
常のコバルト化合物、一酸化炭素及び水素を高圧下に反
応させることによりCO2(CO)8やナトリウムアマ
ルガムを使用することなく、一段の反応でコバルトテト
ラカルボニルアニオンのアルコール溶液を製造し、これ
を触媒として用いるとともに反応条件、及び塩基性物質
を選ぶことにより、少量の触媒を用いて高収率でアリー
ル酢酸エステル類を製造するものである。また、コバル
トテトラカルボニルアニオン触媒でありながら、触媒活
性も格段に高く、原料1モル当り0.05〜0.1モル
程度で充分である。以下本発明を更に詳しく説明する。
本発明に使用するハロゲン化アリール化合物は一般式
R2−Ar−CH−X で表わされるものであつて、式
中xはハロゲン、R,は炭素数1ないし3のアルキル基
、R2は水素、ハロゲン、炭素数1・ないし8の直鎖又
は分枝アルキル基、炭素数1ないし3のアルキレン基を
有するアルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシ基
及びハロゲン化アルキル基等であり、Arはアリール基
、α、β−ナフチル基等を表す。
本発明の目的に好適なハロゲン化アリール化合物として
はベンジルクロライド、オルソ一、メターおよびパラ−
メトキシベンジルクロライド、α−モノクロローキシレ
ンおよびα・α1−ジクロロ−キシレン(オルソ、メタ
またはパラ)、α−クロロメチルナフタレン、β−クロ
ロメチルナフタレン、α−クロロメシチレン、ベンジル
フルオライド、ベンジルブロマイド、ベンジルアイオダ
イド、パラトリルクロライド、α−ヨードキシレン(オ
ルソ、メタまたはパラ)、クロロベンジルクロライド、
p−1−プロピルベンジルクロライド、p−1−ブチル
−α−クロルエチルベンゼンなどが挙げられる。
本発明で使用する触媒は、コバルトテトラカルボニルア
ニオンであり、活性も高く少量の触媒量でも、反応は充
分進行する。
又本発明に使用する、コバルトテトラカルボニルアニオ
ンの対イオンは、水素の陽イオンが大部分であり、コバ
ルトの陽イオンも少量存在すると推定できるが、副反応
は全くない。
本発明で使用する触媒は、アルコール中で、コバルト化
合物、一酸化炭素及び水素と反応させて得られるが、そ
の条件はCO2(CO)8を製造するよりやや緩和であ
り(たとえば160℃、200kg/CF7l)、得ら
れたアルコールの均i溶液をそのまま使用することがで
き、工業的に有利である。
本発明でいう通常のコバルト化合物とは、例えば水酸化
コバルトやコバルト塩のような無機化合物であつて、カ
ルボニル化合物を除外する意味である。本発明に用いる
、アルコールは、脂肪族アルコールであれば、特に制限
はないが、メタノール、エタノール、イソプロパノール
、n−ブタノールがあげられる。
又使用する、触媒溶液と同じアルコールを用いるのが好
ましい。
さらに、アルコールの他に不活性溶媒、たとえば、脂肪
族飽和炭化水素、芳香族炭化水素、ピリジン、ピコリン
、および有機酸のアルコールエステルを共存させてもよ
い。
触媒とハロゲン化アリール化合物とのモル比は1:4〜
1:100であり、好ましくは1:5〜1:50である
塩基性物質は、反応で副生するハロゲン化水素を捕捉す
る役割をするものであり、したがつて、ハロゲン化水素
と反応するものであればよいが、炭酸ナトリウム、アン
モニアなど溶媒によく拡散し、取扱いが容易なものが望
ましい。
反応温度は、30〜100℃好ましくは、40〜70℃
である。
また反応圧力は、2〜50k9/Cd好ましくは、5〜
30kg/Crliである。使用する一酸化炭素は、特
に高純度である必要はなく、水素、不活性ガスが共存す
るものを用いても、収率の低下することはない。本発明
の方法は、使用する塩基が、原料である・・ロゲン化ア
リール化合物と反応しやすい化合物、たとえば、アルコ
ラード、アンモニア、カセイソーダの場合は、塩基は少
量づつ分添し反応を行う。
その他の塩基を使用する場合は、仕込む方法に制限はな
く、ハロゲン化アリール化合物、塩基性物質、及びアル
コール溶液中に、コバルトテトラカルボニルのアルコー
ル溶液を分添してもよく、又コバルトテトラカルボニル
アニオンのアルコール溶液、塩基性物質及びアルコール
中に、・・ロゲン化アリール化合物を分添してもよい。
さらに全ての原料を一括して仕込んで反応を行つても収
率的に変化は少ない。以上説明したように本発明は一酸
化炭素、アルコール、及びハロゲン化アリール化合物よ
りアリール酢酸エステル類を製造するにあたり、コバル
トテトラカルボニルアニオンを触媒とするものであるが
、触媒としては溶液であり、取扱いは容易であるから、
工業的に有利であり、また触媒活性は高く、しかも副生
物の生成がないので収率よく、アリール酢酸エステル類
を製造することができるすぐれた方法である。
参考例 コバルトテトラカルボニルアニオンのアルコール溶液の
製造法内容積11の攪拌器付の耐圧反応器に0,51?
のメタノールと0.5モルの水酸化コバルトを仕込む。
反応器を一酸化炭素及び水素の混合ガス(モル比10:
3)で反応器内の空気を置換した後、混合ガスを加圧し
、加熱及び攪拌を開始する。内温160℃で、圧力を2
00k9/Cdまで昇圧する。
その後圧降下がはじまり、20k9/CrA圧に降下し
たところで再び200kg/Cdまで昇圧する。この方
法を繰り返し、約7時間後圧降下がないことを確認した
上で反応を停止した。反応液を別のガラスの耐圧容器に
移したところ全く沈殿状のものは、見られず、均一な溶
液が得られた。
この溶液を赤外吸収スペクトル、滴定、原子吸光および
、ジコバルトオクタカルボニルとコバルトテトラカルボ
ニルアニオンの分析法であるヨウ素分解法〔Anal.
Chem.24巻&1、1952年1月174〜176
頁〕、およびコバルトテトラカルボニルアニオンの分析
法であるメチレンブルー滴定法〔Bull.Chem.
SOc.Japan35巻黒2、1962年247〜2
51頁〕を用いて分析したところ、反応液中のコバルト
カルボニルは全て、CO(CO)4−であることを確認
した。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。実施
例 1 攪拌器付11の耐圧反応器に、ベンジルクロライド12
67及び炭酸ソーダ0.5モル及びメタノール300C
Cを仕込み、一酸化炭素で空気を置換後、加熱、撹拌を
開始し、温度55℃で5kg/CrAに加圧したところ
で参考例と同様にして製造したコバルトテトラカルボニ
ルアニオンのメタノール溶液125CC(CO(CO)
4−127含有)を4時間の内にポンプで分添する。
又分添開始と同時に30CC/Mi!lの割合でガスを
連続的にパージしながら反応し、分添後1時間熟成した
。反応後、反応液を取出し、硫酸酸性にしてガスクロマ
トグラフイ一で分析したところフエニル酢酸メチルエス
テル1367(収率91%)を得た。
実施例 2ベンジルクロライド1267に代えてベンジ
ルブロマイド1707を用い、触媒液は最初に仕込み、
アンモニアのエタノール溶液(3M/.e)300CC
を5時間かけて分添した以外は実施例1と同様に行つた
反応後、硫酸酸性とし、ガスクロマトグラフイ一で分析
したところ、フエニル酢酸エチル1537(収率93.
8%)生成していた。
実施例 3〜10 実施例1とほぼ同様の方法で各種ハロゲン化アリール化
合物から対応するアリール酢酸エステルを得、原料、生
成物、反応条件及び収率を実施例1及び2と共に第1表
にまとめて示した。
実施例7、8についてはハロゲン化アルキル化合物を分
添した。
また、炭酸ナトリウムを使用する場合は10〜30CC
/770F!の範囲でガスを連続的にパージしながら行
つた。第1表から明らかなように本発明においては、微
量のコバルトテトラカルボニルアニオン触媒を用いて、
アルカリ金属アルコラードのような取扱い難い塩基性物
質を使用することなく、多くの種類のアリール酢酸エス
テル類を収率よく工業的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に用いた触媒の赤外線吸収スペ
クトル線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式▲数式、化学式、表等があります▼で示され
    るハロゲン化アリール化合物(式中、Xはハロゲン、R
    _1は水素又は炭素数1ないし3のアルキル基、R_2
    は水素、ハロゲン、炭素数1ないし8の直鎖又は分枝ア
    ルキル基、炭素数1ないし3のアルキレン基を有するア
    ルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシ基及びハロ
    ゲン化アルキル基から選ばれた少なくとも1種であり、
    Arはベンゼン核、ナフタリン核その他1核体以上のア
    リール基である。 )を一酸化炭素及びアルコールと反応させ、アリール酢
    酸エステル類を製造するにあたり、一酸化炭素及び水素
    雰囲気下、アルコール溶媒中で通常のコバルト化合物を
    加圧下で反応させて得られたコバルトテトラカルボニル
    アニオンのアルコール溶液を触媒とし、塩基性物質の存
    在下、加圧して反応させるアリール酢酸エステル類の製
    法。
JP57068850A 1982-04-26 1982-04-26 アリ−ル酢酸エステル類の製法 Expired JPS5921852B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942146U (ja) * 1982-09-11 1984-03-19 カ−ツ株式会社 刃物ストツパ−付枝払機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5942146U (ja) * 1982-09-11 1984-03-19 カ−ツ株式会社 刃物ストツパ−付枝払機

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