JPS5921722Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はウェットタイプの掃除機に於いて本体吸込口を遮
蔽する遮蔽体を設けた電気掃除機に関するものである。

ウェットタイプの掃除機において、現在市販せられてい
る製品は集塵容器の内部に液体が一定値以上留まると、
フロートにより本体吸込口を遮蔽する構造になっている
が、これらは転倒した際電動送風機部分まで水等の液体
が浸入する構造になっている為、感電の原因になったり
、或いは電動機自体を防水にするか又は防水用の遮蔽を
設けるなどの構造にする必要があった。

そのため、電動送風機室及びその他充電部に浸入しない
ようにする必要があり、又転倒に至る前に、任意の角度
で遮蔽装置を作動させるようにしなければならない。

このようにすることにより本体に加えられる衝撃や振動
により、電動送風機室等を遮蔽でき集塵容器内の液体が
電動送風機室等に浸入することがなく安全を確保するこ
とが出来る。

本案は上記のような目的を達するために考案せられたも
ので、電動送風機室が一定角度以上傾斜した時に集塵容
器内の液体に対して電動送風機部分を遮蔽すると共に電
源も遮断し、電動機を停止させて吸入空気も零にし、必
要以上の負荷が電動機に加わらないようにして寿命的に
も有利にしようとするものである。

以下本案の一実施例を示す図面について説明する。

第１図に於いて１は掃除機本体で防水性の容器で製して
あり、その内部には電動機２と送風機３が取付けである
。

掃除機本体１の下端にはフィルター４が取付けてあり・
、その下部には防水容器にて製した集塵容器５が設けで
ある。

この集塵容器５の上面は上方が開口していて、この開口
に掃除機本体１が載置してあり、掃除機本体１と集塵容
器５との間には、保合装置６が設けてあって両者は着脱
し得るように結合せられている。

７は空気吸入口で集塵容器５の側面に設けられ、図示し
ないホースを外部に接続し、空気と共に塵埃を吸入し、
又床等に散布した水と共にゴミを吸入し、水は集塵容器
の内部へ留められる。

前記フィルター４の下面には隔板８が設けてあり、集塵
容器室９を仕切っている。

隔板８の中央下面にはゴミ吸込室１０が下方へ突出して
形成せられていて、その内部にはフロート１１が取付け
である。

このフロート１１は水が空気吸入ロアより吸入せられ、
集塵容器５内に留まり略−ばいになると、浮上して隔板
８に設けた通孔１２を閉塞する。

前記フィルター４の上部は隔壁１３により仕切られてい
て、送風機３との間に遮蔽板室１４を形成している。

この遮蔽板室１４には遮蔽体例えば遮蔽板１５が設けで
ある。

遮蔽板１５は発条１６により常時、送風機３の下面を覆
うように附勢せられている。

前記隔壁１３の送風機３の直下には多数の本体吸込口１
７が開けてあり、本体吸込口部２５を形成している。

遮蔽板室１４の構造は第２図に拡大して図示しであるか
ら第２図につき説明する。

遮蔽板１５は前記した如く常時送風機３の下面を閉塞す
るような力が発条１６によって付勢せられている。

遮蔽板１５の中央上面には係合孔１８が設けられていて
、この係合孔１８には枢支点３２にて支持されたフック
１９の一端が係合している。

フック１９の他端には、枢支点２０にて支持せられたロ
ッド２１が枢着せられている。

ロッド２１の他端は、下面を多角形に形成した錘２２の
下端が枢着せられている。

錘２２の下面は支持板２３の上面に載せてあり静止状態
では直立位置にあるが、掃除機本体１が一定角度傾斜す
ると、錘２２は傾斜方向に傾く。

この傾斜により錘２２に上端を枢着した第１０ツド２４
は上方へ引き上げられる。

一端を上方へ引き上げられたロッド２１の他端は反対に
下方へ下がり、ロッド２１に枢着せられたフック１９の
他端は上方へ持ち上げられる。

（この状態は第３図に示しである。

）フック１９の上方への持ち上げにより、フック１９は
係合孔１８より外れる。

自由になった遮蔽板１５は発条１６の弾力により左動し
、送風機３の下面に設けた本体吸込口部２５を閉塞する
。

猶お２９は第１０ツド２４に取付けたスプリングで、復
帰時に作用する。

２６は復帰用のロープで、錘２２を正常状態にもどし、
復帰用ロープ２６を引けば滑車３０を介して遮蔽板１５
は図示に於いて右動し、係合孔１８にフック１９が係合
し本体吸込口部２５を開放する。

２７は常閉の開閉器で、遮蔽板１５が左動し本体吸込口
部を閉塞した時、電動機２の回路を遮断する作用を行う
。

第４図は上記開閉器の回路図を示しており、電動機２の
回路に、掃除機本体１に設けた本体スイッチ２８と、電
流ヒユーズ２９と、常閉の開閉器２７とが直列に挿入し
である。

３１は電源プラグである。

本案は以上の如く構成されているので、電動送風機室や
その他の充電部に浸水することがなく安全なウェットタ
イプの掃除機とすることが出来る。

又転倒に至る前に任意の角度で遮蔽装置を作動させるの
で、本体に加わる衝撃や振動によって本体吸込口部を遮
蔽でき、集塵容器内の液体がゆれても安全である。

又遮蔽装置が作動すると同時に電動機が停止するので、
取り扱い上の警報となると同時に、遮蔽装置が作動する
と、吸気は零となるので必要以上の負荷を電動機に与え
なくなり寿命的にも有利である等の特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本案電気掃除機の一実施例を示すもので、第１図
は電気掃除機の縦断側面図、第２図は遮蔽板室の拡大縦
断側面図、第３図は遮蔽板の動作を示す作動図、第４図
は開閉器の回路図を示している。 １・・・・・・掃除機本体、２・・・・・・電動機、３
・・・・・・送風機、５・・・・・・集塵容器、６・・
・・・・係合装置、１５・・・・・・遮蔽体（遮蔽板）
、１７・・・・・・本体吸込口、２５・・・・・・本体
吸込口部、２７・・・・・・開閉器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を内蔵する掃除機本体と、この掃除機本体の
   下側に着脱可能に取付けられる防水容器製の集塵容器と
   、前記掃除機本体と集塵容器とを保合離脱する保合装置
   とを備えたものにおいて、前記掃除機本体に形成された
   本体吸込口部に、掃除機本体の一定角度以上の傾斜によ
   り前記本体吸込口部の本体吸入口を閉塞する遮蔽体を設
   け、かつ前記掃除機本体には前記遮蔽体の閉じ動作によ
   り電源回路を遮断する常閉の開閉器を設けたごとを特徴
   とする電気掃除機。